またまたわがままな女神 20

「ごめん」


ありえない言葉に自分の耳を疑う


今、ゴメンて聞こえたんだけど空耳かな?
妄想かな・・・・

うん、絶対に空想だ
そう自分に言い聞かせ足を前に踏み出すと

「もうしないから・・・・」


弱々しいこじぱの声にゆっくり振り向くと
上体を起こしシーツで前を隠して俯いていた

「こじ・・・ぱ?」

「嫌いになったんなら・・・・・別れてあげる」

「え!?・・・こじぱ(汗)」


「陽菜新幹線で帰るね
優子、車で帰るの嫌だったら捨てて帰ってもいいよ」

「ちょっと待ってなんでそうなるの(汗)」

「手切れ金欲しいなら寮に送る」

「送るって・・・・」

「陽菜そのまま家に戻るから麻里ちゃんに言っておいて」

「落ち着いて、ね、私そういう意味で言ったんじゃないし
こじぱと別れたくない」

「でも、怒ってるじゃん・・・・」

「お、怒ってないよ
ほら顔上げて私の顔見て笑ってるでしょ(汗)」

必死に笑顔を作る

「許してくれるの?」

「許すもなにも怒ってないんだから気にすることないよ(汗)」


「わかった」


ゆっくり顔を上げたこじぱは
いつもの悪い顔をしていた


・・・・・・・・・・・・騙された・・・
なんで同じことに毎回毎回引っかかるんだよ
私のバカヤロー(涙)


「お風呂一緒に入ってあげる(бвб)」


ニコニコしながら立ち上がって私に近づいてくる


私の完敗だ


「あのね、本当に体辛いから2・3日は止めてくださいお願いします」


結局私がお願いするんだ


「仕方ないなー、でも陽菜も昨日腰振り過ぎて辛いんだよね
明日マッサージに行こーと(бвб)」


いいなぁー
私も行きたいけど講義があるから一緒にはいけない


「おはよう(бвб)」

そう言うといつものおはようのキス

「朝食9時に来るから早く入ってここ片付けないと
全部バレちゃうよ(бвб)」


私が片付けるんですね・・・
仕方ないか

ふと目についたのは無造作に床に置かれてる
もう二度と使ってほしくない物体


「あれはどうするの」

「ん〜いつかまた『ヤダ』

「ふふ嘘だよ、
陽菜が疲れちゃうから麻里ちゃんにあげよっかなー」

「だ、ダメだよ(汗)」


そんなことしたら使ったってバレちゃうじゃん(汗)


「ん?また使ってほしいの?」

「ちが〜う!!そういう事じゃなくて(汗)」


「わかってる、冗談だから
でもとりあえず持って帰らないとここに捨てていけないでしょ」

「そうだよね・・・・」


はい、と手渡された持って来た時に入ってたであろう袋
それを受け取りお風呂で洗ってから入れた


素早く・・・は出来なかったけど
体を洗いこじぱより先に出て
辺りを綺麗にしている間にこじぱも出てきて
優雅に髪を乾かしお化粧をしてるけど
私は化粧水だって塗れてないのに・・・


「コンコン・・・・朝食をお持ちしました」

「お願いします」


テーブルの上に並べられていく朝食

・・・・・これ朝食だよね?

て言うくらいの豪華さ

値段は怖すぎて聞けないけど
こじぱにしたら庶民の千円感覚何だろうか・・・

「一応チェックアウト12時だけど
しんどいなら追加料金払うけどどうする?」

ここから休憩なしで帰ったとして約六時間
少しでも早く帰りたいし
運転だけなら大丈夫そうだから

「こじぱが用意出来たら出発でいいよ」

「そう言うと思ってた(бвб) 」


何でも御見通しですよね・・・

またまたわがままな女神 19

こんにちは

今日は22日にゃんにゃんの日ですね

という事で拍手文と過去拍手文を更新しました


昨日は調子に乗って食べすぎたのか
夕方ごろから頭痛が激しくなり
薬を飲んでも効かず

嘔吐の繰り返し・・・
夕飯も食べずお風呂だけ入って9時就寝

今朝も頭痛は少しだけあるも何とか復活
朝食は食パンを半分だけとコーヒー

年は取りたくありませんね(涙)

関東は雪で大変だったみたいですね
この異常気象も頭痛の原因かな〜

今週末は晴れ予想
一気に桜が咲いちゃうのかな?


皆さんもお体に気を付けて下さいね


ぷーな

わんわん警察 H-17

いきなり愛してるって言われてドキッとしたのに

子作りとか言うから考えちゃったじゃん

だって子供が可哀想でしょ?


拒否したら

とりあえず中出しはしないっていうんだけど

どこでそんな言葉覚えたの?
犬が知ってるわけ無いじゃん

たぶんドラマとか一緒に見てる時に覚えたのかな

そう言い合いしてる間も
優ちゃんは裸だからあそこは丸見えなわけで・・・

久しぶりに見た男の人のシンボル

陽菜より背が低いくせにおっきいと思う・・・


顔もキュンとしちゃうような可愛い系の男子だし・・・

もっと押されたらヤバイかも(汗)でも

「わかった」


なんとか分かってくれて心が揺れなくてよかったと思っていたら
寝室から出て行くから追いかけると

台所で何やらごそごそしだした

「何してるの?」

「包丁探してる」

「な、なにするの(汗)」

まさか無理心中するつもり(汗)

「俺の耳としっぽを切断する」

「・・・・・だめぇー、そんなことしたら死んじゃうじゃん(汗)」

「だって、にゃんにゃんがエッチしてくれないのは
この耳としっぽのせいだろ
こんなの無くなっちゃえばいいんだ(泣)
そしたらにゃんにゃんとあんな事したりこんな事したり
出来るんじゃんかぁー(涙)」


そんなにしたいんだ・・・・


「本当に中出ししない?」

泣いてたくせにばっと顔を上げて目を見開き
ブンブン縦に首を振る優ちゃん

だってゴムなんて置いてないし・・・


「少しだけなら・・・」


少しだけって・・自分で言ってて意味がわからない


途端にしっぽをブンブン振り
耳をこれでもかっていうくらい立てて
走り寄って来ると陽菜の手を取り寝室へ逆戻り

ベットの前まで来ると

「脱がせ方わかんないから自分で脱いで(-∀-`)」

嬉しそうに言ってくるんだけど
裸の人を目の前に自分で脱ぐのはなんか恥ずかしい(汗)

その間もしっぽが折れるんじゃないかっていうくらい左右に動いている

「先にベットへ入ってて」

「オッケーぜ(-∀-`)」

嬉しそうにベットへダイブしてるけど
もう一度冷静に考えてみた


本当に良いの陽菜?
相手は犬の優ちゃんだよ
今は人間の姿してるけど犬だよ!

ていう陽菜と

これは夢だよ
欲求不満が溜まってるからこんな夢見てるんだから
このままスッキリしちゃえば
快適な朝が迎えられるよ

ていう陽菜が居て・・・

どっちを選んだのかというと・・・





「んっ・・優ちゃん・・凄い・・」

「はぁはぁ陽菜・・気持ちっいぃ・・・」



やっちゃった(бвб) 

隣にいたから 4

それから3日会うことはもちろん
メールもLINEも何もなく過ぎていった

相変わらず言い合いはしてる両親だけど
以前のような物を投げ合うことは無くなっていたのに


「私が陽菜の面倒を見るんだからこれはもらいます」

「俺が見ると言ったのにお前が無理やり奪ったんだろ」


陽菜のことで喧嘩になるのは一番嫌なのに
また食器が割れる音がして声もどんどん大きくなっていく


「優ちゃん・・・助けてよ(涙)優ちゃん・・優ちゃん・・・」


布団の中で何度も何度も繰り返す

もう来てくれることはないのに・・・・





その時

ピンポン・・・ピンポン・・・ドンドンドン

チャイムとドアを叩く音で静になる部屋の中


玄関を開けたみたいで声が聞こえてきた

この声・・・・・優・・・ちゃん?

部屋から出ていくと


「陽菜!」

「優ちゃん・・・どうしたの」


パパとママの方を向いて


「もう、喧嘩はやめてください
陽菜が可愛そうだ!」

「他人の家のことは放っておくものだよ優子くん」

「二人共お互いが好きだから喧嘩するんでしょ
いつも聞こえてくる言葉は
わかってほしいから喧嘩してるとしか思えない」

「そんなこと・・・」

「二人共陽菜が可愛いんでしょ
だったら陽菜のためにもう少し頑張ってあげてください
せめて高校を卒業するまでは二人でいてあげてください」

「卒業するまでここに居るのと居ないのと
何が変わるというんだ」


「卒業したら私が陽菜の面倒を見ます!」

「ゆう・・・ちゃん?」

「何を言ってるのか分かってるのか」

「私、陽菜が好きです陽菜の居ない生活なんて考えられない
二人もそうじゃないんですか?」


「・・・・・・・・」


「だったら我慢して、妥協して、陽菜のために
もう少しだけ頑張ってみてあげてくれませんか」


何言ってるの?好きって・・・・なに?


「お願いします!!」


そう言って頭を下げる優ちゃん


「今日の所は帰ってもらえるかな」

「わかりましたでも陽菜さんをお借りします」


陽菜の腕を掴み自分の部屋へ連れて行くゆうちゃん


「ねえ、何言ったかわかってるの?
離婚を止めるためにあんなこと言ったら駄目じゃん」


「陽菜がいなくなるって聞いて
自分の気持ちにやっと気づいたんだ」

「どういう事?」

「あっちゃんの事は好きだよ
でもそれは恋に恋してたっていうか
陽菜とあっちゃんのどちらかがいなくなったらって比べたら
陽菜がいなくなる方が悲しくて、辛くて、苦しくて
陽菜のいない人生なんて考えられなくて
先におじさんとおばさんに言っちゃったけど

一生大切にするから私と付き合ってください!」


「気づくの遅いよバカ(涙)」


溢れてくる涙を拭おうとすると引き寄せられ


「ゴメンね(汗)」

ギュッと抱きしめられた


「あっちゃんはどうするの」

「理由を話して一発殴られてきた」

「だからこっち少し腫れてるんだ(笑)」

「だって思いっきりぶつんだもん(汗)」


頬をなでながら


「本当に陽菜でいいの?」

「陽菜が良いし陽菜しかいらない」


「陽菜も優ちゃんが良い」


どちらからともなく
ゆっくり重なった唇

どれくらい重なっていたんだろう
またゆっくりと離れると


「なんか改めてすると恥ずかしいね(;´-∀-)」

「優ちゃんが無理やりしてきてたんじゃん」

「それは小さかったからで(;´-∀-)」

「陽菜のファーストキスは優ちゃんだったんだから」

「私だってにゃんにゃんだったよ」


小さい頃から仲がよかったし親同士も仲が良かったから
二人にキスさせて写真にとってた両親

実はその写真今でも大切に持ってる

中学に入ると流石に口にはしなくなったけど
頬には毎日ぐらいされていてのに

高校に入るとほとんどされなくなっていた

なのに恋人になったからっていきなり唇にされると恥ずかしい
いや、恋人だから口にするのか・・・・


もう一度軽くキスをしてから


「これからも宜しくね陽菜」

「こちらこそよろしくね優子」


お互い顔を真っ赤にして向かい合い
オデコをつけて微笑みあった





おしまい
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