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後輩 10

にゃんにゃんが才加のことを好きだったとしても
自分の気持ちは言おうと思った
言って断られたほうがスッキリして前へ進めるから
でもクラブを引退するまでは告白なんて出来ないでしょ?


だから国体で1位になって付き合ってって言おうと思ってたのに・・・

個人では記録も作り1位になった
その時に言えばよかったんだけど
みんな居るし帰ってからでも良いかなって思っていたら
リレーの話が来て・・・

マネージャーと言うだけで残ってもらえるように先生にも頼んで
小嶋さんも承諾してくれて・・・
二つのメダルを首にかけながら告白しようと思ってたのに

でも最後の最後で負けちゃったから言う機会を逃してしまって
帰りの新幹線では自分の感情を抑える事ができなくて
心友の佐江と喧嘩しちゃったり・・・私って最低だ


でも大学は推薦だし家から通う予定だったから
いつでも言えるって思っていたら
福島大学から来ないかというオファーがあり
推薦は終わっていたから一般で受けることに

東京から遠いし寮生活になる
それなのに告白なんて出来ないよ


だから最後の思い出づくりとして
また勉強を見てあげようかって言ったら
よりにもよって才加に教えてもらうとか・・・・

やっぱりそうだったんだ・・・

国体の時手を繋いだり、一緒に寝たり
練習に付き合わせたりしたのは迷惑だったのかな

少しでも
私を慕ってくれてるって思ったのは自惚れだったみたい


それでも年が明けて入試が終わるまでは
クラブで会えると思っていたのに
期末が終わったら練習に来いって言われて
年末年始も5日くらいしか無くて・・・

もう後数回しか会えないんだって思ったら
私の事を忘れてほしくなくて
考えた末に少し早いクリスマスプレゼントを渡すことにした

でもにゃんにゃんだけに渡すのは変だから
国体のお礼ということを理由付けする

クラブが休みになる前日に思い切ってにゃんにゃんを呼び出した

なんて言おうかドキドキしながら1人で待つ視聴覚室
外からの音は一切聞こえない

ドアが開いて外の音が漏れてきたから
にゃんにゃんが来たんだってわかり振り返る


「急に呼び出しちゃってごめんね」

「いえ」

「・・・・・・・」

そわそわしてるにゃんにゃん・・・
そりゃー先輩からこんなところに呼び出されたら
誰だってビビるよね(汗)


「明日からクラブ休みになるでしょ」

「はい」

「私テスト終わったら向こうの練習に参加することになったんだ
三年生は学校が休みになるから・・・」

一呼吸おき


「だからにゃんにゃんと会えるのも今日が最後」

「さい・・ご?」

「あ、今年は!って言う意味だよ(汗)」

慌てて否定した
だって三学期に入り入試までは会おうと思えば学校で会えるから

「でさ、国体の時授業休ませちゃったし
なんか色々迷惑かけたから
まだ早いんだけどお礼を兼ねてこれ・・・」

隠してあった紙袋を差し出し

「クリスマスプレゼント」

「え?・・・・」

あきらかに戸惑っていたから


「別に深い意味はないんだよ
ホントにお世話になったからさ
あ、いらなかったら誰かにあげてくれてもいいから(汗)」

一向に受け取る気配がないから
それだけ言って机の上に置き部屋を出ようと立ち上がり
すれ違った時


「待って(汗)」


いきなり腕を掴まれた


「ごめん、迷惑かな(汗)」

「違うんです、凄く嬉しい」


嬉しい?マジかよかった♪
ホッとしていると


「あのう・・・これ・・・」

持っていた可愛いバックから取り出した小さい袋を差し出され

「入試頑張れるように・・
あ、こんなの無くても頑張られると思いますけど
気休めになればなって(汗)」

受取り中を見ると


「うわぁ、可愛い(-∀-`) 」

「お守りです」

「ありがとう首から吊るして肌身離さず持ってる」

「それと・・・明日から・・もう会えないの知らなくて」


なんかへんなにゃんにゃん


「凄く早いですけど・・・つぅっ・・・」

「にゃんにゃん?」


え?泣きそうになってない?


「入試が終わってから・・・行くって聞いてたのでうっ・・
バレンタインの事しか頭になくてっ・・」


今度は大きな袋を手渡された


「バレンタイン?」

「うぅ・・義理じゃないですからぁ〜(泣)」

とうとう泣き出しちゃったんだけど
今義理じゃないって言ったよね?

義理じゃないって事は本命しかないじゃん
うそ、・・・・私大島だよ?秋元じゃないよ(汗)

私が受け取ると今度はにゃんにゃんが部屋を出ていこうとしたから
今度は私が腕を掴み・・・・・・
自分に引き寄せ抱きしめる

くっ・・・ずっとこうしたかったんだ
もう、しても良いんだよね?


「本命って思ってもいいって事?」

「うぅぅ・・・はい」

「私にだけ?」

「優子先輩にしか作りません」

「才加には?」


「皆さんにはクッキーを作って配ろうかなって・・・」


私の勘違いだったってこと?


「マジかぁー・・・だって勉強教えて貰うって」

「それはぁ優子先輩は試験勉強が大変だから
陽菜の勉強見てもらうのは悪いなって思ってぇ」

そんな風に思ってくれてたんだ(涙)

「はぁ・・・・やっぱダメだ」

「いいんです、気持ちを伝えたかっただけで
いつまでも優子先輩は憧れの人ですから・・・
これからも大学で頑張ってください」


にゃんにゃんも勘違いしてるじゃん(汗)


「違うんだ・・・あぁぁ・・・もう」

好きって気持ちが溢れ出てきちゃって
我慢できない!もう良いよね?

動き出した時間 10

車が一台門を入って来て駐車場へ

三人にはリビングへ上がるように促し
出迎えようと待っていると


「陽菜ただいまー 」

「何その荷物?」

「マネージャーがタレントに荷物を運ばせるんだよ
酷いと思わない(怒)」

「みんなで食べるお肉なんだからいいじゃないですか
それともみーちゃんは食べないの?」

「食べる!イーぱい食べていい筋肉を作る(ΘωΘ) 」

「焼肉屋寄ってきてくれたの?」

「はい、IWAからの差し入れです」

「ありがとう、嬉しい!みーちゃん早く冷蔵庫に入れてきて」

「だから!なんでベテランの峯岸様がだね」

「ここに入って来たのは一番最後なんだから
下っ端なの!」

「くそー売れっ子になって峯岸様と言わせてやる 」

「早くそうなって欲しいよ(бвб) 」

「陽菜その顔止めて、傷つくから(涙) 」


相変わらずガラスのハート峯岸は健在(笑)

みーちゃんはたかみなと一緒に住んでるんだけど
たかみなに司会やらコメンテーターやら
去年はひな壇まで取られて険悪な雰囲気になっちゃって
大変だったんだから(汗)

同じ事務所だとどうしても仕事がたかみなにいっちゃうから
契約更新せずに今年の春、うちの事務所に入って来た
今、売り出し中で一押しの雛段タレント?

みんな掛け持ちのマネージャーだけど
頑張ってほしいから
みーちゃんにはうっちーを専属でつけてる

「早く行きますよ」

「だ・か・ら!せめて半分持ってよー(ΘωΘ) 」

「仕方ないですねー」

「うっ・・・ありがとう・・・」


みんな、元メンバー
気心も知れていて仕事しやすいから助かる(笑)

まりやぎとこ麻里子も帰って来て
みんなでリビングでお茶してると携帯が振るえた

(今からこっち出るよ)

(慌てず安全運転でね)

(もちろん!I LOVE 陽菜 )

(ばーか)

(ちょっとー(汗) )

「優ちゃん帰って来るってメールあったから
誰かあっちゃん達を迎えに行ってくれる?
陽菜の前の実家知ってるよね」

「私わかるので行ってきます!」

「こ麻里子よろしくー」

こ麻里子には荷物受けもしてもらったから家の中まで知ってるよね(笑)

麻里子に今から迎えに行くとLINEして

「さーて、用意手分けするよ
ウッちーは肉の塊あぶって美味しいローストビーフに仕上げてね
お刺身は切ってあるから運んで
すし飯も出来てるはずだから」

飲み物は下の冷蔵庫に入れてあるので大丈夫

ロングテーブルにお皿とコップを並べていると

「なーなただいま♪ 」

ピアノのレッスンから帰って来た優陽
楽器が出来た方が将来役に立ちそうだから
習わせている

「優陽ちゃんお帰り」

「お姉ちゃんたちもただいま♪ 」

「くーいい子だねーおばさんと言われてもおかしくない年なのに
お姉ちゃんて言ってくれるんだもんねー
親に似ないで良かったよ(ΘωΘ) 」

「どの口がそんな事を言ってるのかな 」

「いひゃいいひゃい(汗) 」

「手洗いうがいしたの?」

「まだー、先に挨拶したかったから!行ってくる 」


同じ階にある洗面所へ走って行った

準備が殆ど終わった頃

(優子ちゃん帰って来たぞ)

パパからメールが入る

そう言えばあっちゃん達遅いな・・・

(敦子ちゃん達も丁度来た)

いいタイミングじゃん

同時に部屋へ入らせたいから
事務所で足止めさせとかなきゃいけない

「陽菜事務所行ってくるから・・・島田後よろしく」



「優ちゃんお帰り、着替えてくる?」

「このままでいいや」

カチャリ・・・・

「あっちゃーん・・・・お帰り 」

「優子ただいま(∵)」

きつくハグしあう二人・・・・

その後ろから麻里子が赤ちゃんを抱いて入って来た

荷物を持った、こ麻里子に下へ行くように目で合図する

パパもママも下に降りてるはず

「ゆっぴー、篠田もいるんだけど(*`ω´) 」

「麻里ちゃんもお帰り、赤ちゃん初めまして(-∀-`) 」

「名前は?」

「みんなの前で発表する(*`ω´) 」

「そっか・・・陽菜もういい?」

「うん、用意できてるからみんなで行こう」

4.5人で下へ

ドアの前で

「あっちゃんと麻里ちゃん先に入りなよ」

「優子が先に入って」

お互いがお互いのお祝いだと思ってるから
先に入るのを譲り合ってる(笑)

「お客様だからあっちゃん達先に入って(бвб) 」

「いいの?」

「いいのいいの(бвб) 」

ドアを開けると

『あっちゃん出産おめでとう!麻里子様お帰りなさい! 』

驚いてる二人の横に満足げな顔をした
小さいのを並ぶように後ろから押すと

『優子ちゃんお誕生日おめでとう!! 』

「ふえっ?」

「ふふ、今日誕生日でしょ(бвб) 」

「あ・・・・忘れてた(汗) 」

「はい三人とも座って」

「凄ーい!手巻き寿司じゃん やばい(∵)」

「敦子ちゃん、心行くまで食べて頂戴ね」

「おばさんありがとう、わぁみーちゃん懐かしー
 みんなもひさしぶりー 」

「人より先に食べ物の事を言う敦子が変わってなくて嬉しいよ(ΘωΘ) 」

「挨拶は食べながらね、先に乾杯しよ(бвб)」

「ニャロが仕切ってるんだ(*`ω´) 」

「影の総元締めだからね(-∀-`) 」

「当たり前!あっちゃんなに飲む?」

「私母乳あげなきゃだからウーロン茶で
麻里子飲んでもいいよ」

「いいの?敦子有難う(*`ω´) 」

相変わらず尻に敷かれてるようで(笑)

「優ちゃんはなに飲む?」

「梅酒(-∀-`) 」

「ふふふ、はい」

「なんだ用意してあったんじゃん」

「当たり前だし 」

「コホン、ではこの事務所の社長である私が
乾杯の音頭を取らせてもらいます」

「仕方ないなー(бвб) 」

「陽菜さん 」

「もう、陽菜(汗)」

「えー皆さんのますますの繁栄とこの事務所の発展を祝しまして」

「全然今日の趣旨と関係ないじゃん(怒)」

「しっ 」

「・・・・乾杯 」

『かんぱーい 』






動き出した時間 9

「て、言う話になってバラしちゃった ごめんね」

「いいよ、隠しておくほどの事じゃないし」

「日本に帰って来る日決めた?」

「優子の誕生日の朝に着くように帰る」

「ホント?優ちゃん喜ぶ 」

その日はなるべく全員集めてパーティしなきゃね

「名前決めた?」

「うん、何とかね(笑)その日にみんなに発表するから
楽しみにしてて」

「わかったーあ、荷物は一日前に着くように送ってね」

「はーい(∵)」

「そう言えば麻里子は?」

「うんち背中に回っちゃったから流すために
バスタブで奮闘中(笑)」

「助けてあげなくていいの?」

「いいのいいの、させててほしいって言うからさせてあげてる 」

相変わらずだね(笑)

電話を切り誕生日パーティとお帰りパーティを計画するために
ママの所へ

「という事だからパーティールームでするね」

「お料理はどうするの?」

「朝、空いてる子を築地へ走らせて
後は・・・なんか適当に作ってよ」

「あなたがしなさい、優子ちゃんの為なんだから」

「優ちゃんにはチーズケーキを作ってあげるからいいの!」

「サラダとか唐揚げでいいの?」

「そうだ、手巻きずしなんかも面白くていいんじゃない?」

「そうね、それだったら切るだけでいいし、後、お吸い物か何か作るわ」

「唐揚げも優陽喜ぶからお願いね」

「はいはい、お腹膨れそうなのも作るわ」

三人以外のLINEグループ作らなきゃ



当日

空港までは社長に迎えに行って貰った
だって、陽菜とママは用意で忙しいから

優ちゃんにはあっちゃん達のお帰りパーティするから
速攻で帰って来るように言ってあるし
あっちゃん達には優ちゃんの誕生日パーティするから
5時くらいには迎えに行くと言ってある

佐江ちゃんと才加は公演の真っただ中だけど
二人と赤ちゃんに会いたいと言い、終わってから合流
島田が連れて帰って来る

そうそう、言い忘れてたけど島田は
うちの事務所のチーフマネージャー
その下に中村麻里子、小林香菜、内田眞由美
の四人がタレントを支えてくれてる
陽菜はその元締め?

島田は実家の旅館、うっちーは焼肉屋を全国展開していて
充実していたはずなのに
事務所を開設して少ししてから
タレントではなくマネージャーをしたいと言ってきた

こっちを本業にして家の仕事は副業としてすると・・・

何故かと聞いたら、また私達と仕事がしたいからだと言ってくれたから
即雇う事にした

それを聞きつけ香菜とこ麻里子もひと月遅れで入って来た

始めのうちはタレントよりマネージャーの方が多かったんだから(笑)
だってあっちゃんと麻里子は所属はしていたけど活動停止中だったしね

優ちゃんと、陽菜が少しだけまだ働いていただけだったのに
マネージャー4人なんだもん笑っちゃう(бвб) 

それから契約更新を機に入って来た元DIVAの四人
AKB関係の事務所だったこともありすんなり移れた

でも、やっぱり大手の事務所はそう簡単には移籍が出来なくて・・・

みんな移りたがってるんだけどねー・・・

だからまだ10人しかいない

マネージャーが5人でタレント10人
陽菜は優ちゃん専用だから
麻里ちゃんやあっちゃんが芸能活動を再開するなら
もう一人増やさなきゃいけないから今島田に誘って貰ってる


「梅ちゃんと有華ちゃん一緒だったの?」

「スタジオで香菜見かけて声かけたら
梅ちゃんももう終わるよって言うから
乗せてきてもうてん」

「そっか、こ麻里子もさっきスタジオ出るってLINE来てたから
あと20分ほどで着くと思う」

「まりやぎ撮影やったと?」

「うん、表紙だよ!」

「がんばっとーとね、嬉しか 」

うちで唯一のモデルさん件女優の永尾まりや

陽菜の今までのモデルとしてのスキルを叩き込んで
ありとあらゆる交友関係を使い売り出してきた

ゴリ押しとかじゃないよ、紹介してるだけで
使って貰えてるのはまりやぎの実力だから

「まだ時間あるからみんなでお茶しよう」

家の中に入ろうとしたら・・・

動き出した時間 8

「はぁーさっぱりした(-∀-`) 」

「あれ?才加は」

「車に着替え取に行ってたからね
もう少ししたら上がってくるよ」

こういう仕事をしていると仕事が押したり
天候とかで帰れなくなる時があるから
着替えは常備用意している

「お風呂ありがとうございました
あ、社長おはようございます」

どっからどう見ても社長に見えない寝起きのパパ

「ふぁぁーおはよう 」

みんなでテーブルを囲みいただきます

「こじぱが帰って来たという事はあっちゃん産まれたんでしょ
名前聞いた?」

「なんかね、それでずっともめてたの
女の子なのは聞いて分かってたからずっと考えてたみたいなんだけど
お互いが譲らないみたいな?」

「候補は何なの?」

「それも教えてくれなくて決まったら言うからって(бвб) 」

「最後には麻里子が折れそうだけどな(笑)」

「確かに、あっちゃんは頑固だからね(-∀-`) 」

「帰って来てからのお楽しみなのね(笑)」

「そう言えばマンション引き払って行ったんだよね
帰って来たらどこに住むの?」

「フフフ教えて欲しい?(бвб) 」

「酷いんだよ、私に黙って準備してたんだから(怒)」

「だって、優ちゃんは自分の事だけでも忙しいのに
他の事にも関わったら知恵熱出しちゃうでしょ(笑)」

「出さないやい 」

「優子ちゃんには仕事に集中してほしいから言わないでって
陽菜が言うから黙ってたけど
隠しながら進めるのって大変だったんだから(笑)」

「陽菜・・・・ 」

「優ちゃんはこの事務所の稼ぎ頭なんだから
しっかり儲けてもらわないと潰れちゃうからだし(бвб) 」

「なーな、顔赤いよ(笑)」

「煩い、人が多いから暑いだけだなの」

「才加は一人いるだけで暑苦しいもんな(笑)」

「なんで私がディスられてるんだろうか・・・・ 」

「で、どこに住むの?もう教えてくれたっていいでしょ」

「どこだと思う?」

「わかんないから聞いてるの!あ、もしかして昔のマンション?」

「ブッブー(笑)」

「敦子の実家とか?」

「ブブー(笑)あっちゃんのご両親とはまだ和解してません」

「孫の顔見て気持ち変わってくれたらいいのにね・・・ 」

「孫を見て、可愛いと思わないジジババはいない!」

何故かドヤ顔のパパ(笑)

「でもさ、初めての赤ちゃんだから二人だけで育てるの大変でしょ
助けに行ってあげなきゃなのに
遠かったらすぐに飛んで行ってあげれないね」

「だから近くに、あっ(汗) 」

「え!?ここの近くなの?」

「何かあったらすぐ行けたりすぐ来たりできるような距離・・かな」

「この辺オートロックとかのマンションないよ」

「誰がマンションて言った?」

「一軒家なの?」

「もう言っちゃえば、みんな遅刻するわよ(笑)」

「仕方ないなー他の子達にはまだ黙っててよ」

「うん!絶対に言わない」

「前の陽菜の実家」

「・・・・・そう言えば去年ぐらいに前を通った時
更地になってて、少ししたら家が建ち始めてたかも・・・
て言うか、売ってなかったの?」

「何かに使えるかなーて思って置いてた」

「さすがこじぱ・・・恐れ入りました(-∀-`) 」

「エヘン(бвб) 」

「くそー月に一回は前を通ってたのに全然気づかなかった(汗)」

「優ちゃんのいない時に行き来したり話したりしてたからね」

「前の実家だったら別に教えてくれても良かったじゃん」

「この家建てる時の優ちゃん凄かったでしょ
毎日図面とにらめっこしてああでもない、こうでもない
こだわり過ぎて寝れてなかったじゃん
毎日現場を見に行ってたし・・・」

「そうだけどさー自分の家と人の家は・・・」

「違うって言える?」

「ううぅぅ・・・言えません(汗) 」

「場所も分かった事だし早く行きなさい」

「わ、もうこんな時間だ(汗)才加は佐江迎えに行くの?」

「ううん、島田が迎えに行くから
現場で合流する予定」

「そう言えば昨日島田居なかったよね」

「現場で別れたんだ、私が車でいってたのもあるんだけど
なんか実家に行く用事があるらしくて急いでたから
その場で帰した」

「マネージャーなのにタレントをほったらかして
帰るってどうなの(怒)」

「いいじゃん、仕事終わりまではいたんだから」

「事務所か家に送るまでがマネージャーの仕事だし(怒)」

「アハハハ遠足みたい(笑)」

「むぅ・・・普通の事なの!」

「まあ、事務所でそれぞれ違うからさ
うちはうちのやり方でいいじゃん」

「そうだけど・・・」

「わ、マジやばい遅れたら佐江がうるさいから先出るね」

「初めての二人芝居だもんな、リハ頑張って(-∀-`) 」

「おう、優子も映画撮影、あとひと踏ん張りガンバ!」

それぞれエールを交換して出て行った

動き出した時間 7

優陽は小嶋家に似たのか身長は高い方で
体も丁度いい感じ?

だから出るところも少し出てきてる
もう5年生だもんね・・・

「なーに?」

「ん?なんでもないよ(бвб)」

洗い終わって二人で湯船につかっていると

「あのね、優陽ね・・・・」

「・・・・・・どうしたの?」

「ママみたいな女優さんになりたいの」

「そっか(бвб)」

「反対しないの?」

「しないよ、子役としたら遅いくらいだもん
どこかの劇団に入る?」

「ここがいい」

「でも、演技とか勉強しなくちゃだめだし・・・」

「ママとか才加ちゃんとかに教わりたい」

「うーん・・・みんな自分の仕事があるし
それぞれのスタイルがあるから
みんなから聞いてたらパニックになっちゃうよ」

「でも・・・・おじいちゃんの事務所がいいもん」

「優ちゃんには言ったの?」

「うん、少しだけ言ったら
なーなが帰ってきてから考えようって言われた」

「そっか・・・今日は無理だから明日三人で話し合おうね」

「うん、あ、でもねお歌も歌いたい、贅沢かな (汗)」

「良いと思うよ、若いうちしか色んな事出来ないし」

「えへへ」

「ん?」

「ママも同じこと言ってた(笑) 」

「そうなの?」


やっぱり以心伝心て言う事かな

お風呂から上がってもまだ白熱してたから
2人だけ置いてみんなは自分の部屋へ

荷物は・・・優ちゃんに整理してもらおうーと(бвб)

高かった洋服だけ取り出しハンガーにかけベットに入る

久しぶりだからイチャイチャしたかったのにお預けじゃん

明日はとことん攻めてやるんだから(бвб)



朝早めに起きていくと予想してた通り
ソファーに重なり合って寝てる大きいのと小さいの(笑)

予定表を見て

パシッ、パシッ!

頭を一発ずつ叩いて起こす

「ほら、早く起きてお風呂入ってご飯食べないと遅れるよ」

「うわぁ、あのまま寝ちゃったじゃんか
才加が少しだけ目をつむるとかいうからだろ!」

「優子が起こしてやるって言ったからだろ!」

「二人ともが悪いの!早くしなさい(бвб)」

「やばい、敏腕マネージャーを怒らせると後が怖いから
早く入るぞ才加」

「い、一緒に入ってもいいのか?(汗)」


陽菜の方をちらっと見てくる才加


「今日は時間無いから許す(бвб)」

「変な事すんなよ(-∀-`) 」

「優ちゃんこそ気をつ・け・て・よ」

「絶対にしません、才加の筋肉質な体なんて見ても
変な気なんて微塵も起きません」

「ふーん・・・可愛くていい体の子ならそう言う気が起こるんだ・・・」

「いや、それは言葉のあやで(汗)うぅぅ・・・誰か助けてよー 」

「ご飯もうすぐ出来るから早く入ってきなさい(笑)」


お母さんが助け船を出すと、はーい!と元気よく返事して逃げて行った


「朝からいじめないのよ」

「いじめてないよ、いじってるだけ(бвб)」

「あなた達はほんとに・・・飽きる事なんてないんでしょうね」

「当たり前だし(бвб)」

「いつまでも熱くていいわね(笑)
料理も熱いうちがいいから
出来たものから並べていってちょうだい」

「はーい」

朝ごはんを並べて優陽を起こしに行こうとしたら起きて来た

「なーな、ばーばおはよう 」

「優陽ちゃんは偉いわね、誰かの小さい時とは大違いだわ」

「誰の事を言ってるのかな?」

「さあ?誰かしらね(笑)お父さん起こしてきてちょうだい」

「優陽が行ってくる」

陽菜の仕事なくなっちゃったから椅子に座ってつまみ食い

「まあ、何してるの食べちゃダメでしょ」

「いいじゃん、沢山あるんだから」

「そう言うのが行儀悪いって言うの(怒)
優陽ちゃんが真似したらどうするの」

「優陽は賢いから悪い事は真似しませーん(бвб)」

「あなたって子は・・・優子ちゃんが貰ってくれて
本当によかったわ」

「陽菜が優子を貰ったんですぅー(笑)」

こんな言い合いができるのも本当の親子だからだよね

ちゃんと感謝してるからねママ

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