本当の気持 番外編 後篇

陽菜



なんか優ちゃん怒ってない?
撮影が忙しく一緒に住んでてもあんまり会えなくて
寂しいのにこの前の陽菜の誕生日パーティの次の日から
様子がおかしい優ちゃん

一人プンプンしてるって言うか・・・
棘のある言い方をしてくる

何か言うと

「そりゃたかみなはやさしいもんね」とか

「たかみなにやって貰えば」とか

なんでたかみなの名前が出て来るのかわかんないし

麻里ちゃんだったらわかるけど・・・

最近地方ロケとか打ち合わせとかで忙しい麻里ちゃんが
やっと時間が開いたからお祝いをしてくれるらしい

優ちゃん今日は来てくれるよね?


麻里子

(すみませんがよろしくお願いします)

(ごめんなさいね迷惑かけて)

(いえ、慣れてますから(*`ω´) )

そう、今日のパーティーは宏美さんの所でする事になってる

ゆっぴーには言ってないんだけどね

だから宏美さんに呼び出してもらって
家に来させる作戦
篠田って頭いいでしょ(*`ω´) 

料理は用意してくれるらしいから
篠田はケーキを持って行く
勿論早めに行ってお手伝いするけどね

ゆっぴーが来るであろう30分前にニャロを来させる

料理もすべて並べ終え後はゆっぴーを待つばかり
どっちが主役かわかんないけど
一応ゆっぴーのドラマ初主演のお祝いも兼ねてるから
ケーキも小さいけど二つ用意した

ピンポーン・・・・

出迎えに行く宏美さん

ダイニングに顔を出したとたんに眉をハの字にするゆっぴー

「優子はそこに座って」

無言でニャロの横に座るゆっぴー

やってくれたな!て言う目をして篠田を睨むゆっぴーだけど
全然怖くないもんね

「じゃーみんなグラス持ってください(*`ω´) 」

「だいぶ過ぎちゃったけど陽菜誕生日おめでとう 」

「有難う(бвб) 」

「それと!」

「それと?」

ゆっぴーが怪訝な顔をして聞き返す

篠田は座り宏美さんが立ち上がると

「優子初主演おめでとう 」

「えっ?私? 」

「そうだよ、優ちゃんおめでとう(бвб) 」

「あ、ありがとう(汗) 」

まさかのお祝いに焦ってるのかどもるゆっぴー(笑)

「「かんぱーい」」

グラスをカチンと合わせお祝いをする

和やかな雰囲気で進む食事、少しお酒を飲んだニャロが

「ねえ、優ちゃんは何に怒ってたの?」

「うっ・・・・だってにゃんにゃんがたかみなの物になるから・・・」

「はぁ?陽菜がいつたかみなの物になったって?」

「生誕祭の時リボンつけて・・・・」

「ばっかじゃないの、あんなの演出に決まってるし(怒)」

「でも抱き付かれて喜んでたじゃんかー」

「喜んでないし、苦笑いしてたのわかんなかった?」

「動画は見てない・・・・」

「はぁ?書き込みだけで思い込んでプンプンしてたの?」

「・・・・・」

「いつまでも子供でごめんなさいね(笑) 」

「私達もわかってますから(*`ω´) 」

「優子!」

「ううぅぅ・・・ごめんなさい(涙) 」

「もういいじゃんせっかくのお祝いなんだから
楽しもよ(бвб) 」

「うん、にゃんにゃん産まれてきてくれてありがとう(-∀-`) 」

「ふふふ、優ちゃんも主演おめでとう、頑張ってね」

「うん!絶対見てね」

「録画して何回も見てるよねぇ
ここかっこいい!とかスカートの中見せるなーとか(*`ω´) 」

「う、煩いし(汗)」

「にゃんにゃん有難う好き(-∀-`) 」

「陽菜も・・・」

「こらこら篠田をほったらかして
親の前でいちゃつくんじゃありません(笑)」

「あっそうだった(笑)」


そんなアダルトリオの日常(笑)



本当の気持 番外編 前篇

優子


(もしもしゆっぴー、ニャロの誕生日パーティーだけど
何時ごろになりそう?)

(ごめん私行けそうにないから楽しんでね、じゃー)

(ちょっゆっ・・・プープープー)

ムカつく!ムカつく!

何が私物だよ
添えていいのは私だけとか
プレゼントに頂いててお持ち帰りしようとしたとか

あの日私だって行きたかったんだから
でも撮影が日付が変わるまで終わんなかったんだから
仕方ないじゃん

何が一期生だよ、どうせ私は二期生で
苦労を共にしてませんよーだ

あの日
マンションに帰ったらご機嫌さんで
楽しかった―とか懐かしかった―とか
嬉しそうにずーとしゃべってるし
麻里ちゃんは地方で居なかったから
お世話したのは私なのに・・・・

挙句の果てには箱に入ってリボンまでつけて
プレゼントになってるし・・・

大島さんの方が先にリボンつけて貰ってるんだからな
ミニスカサンタの格好をしたにゃんにゃん・・・・
でへへ(-∀-`) ・・・・・はっ!

ニヤケてる場合じゃない、今私は怒ってるんだから


麻里子

はぁ・・・何子供みたいに拗ねてるんだか・・・

自分だって誕生日前に数人でお祝いして
愛しの陽菜!とか書いて自慢してたくせに

篠田はみんなと日にちがあわなくてやっと今日
お祝いしてあげれるって言うのにゆっぴーはもう・・・(怒)

誕生会の日ニャロはゆっぴーを待ってたらしい
撮影が終わり次第駆けつけるって言ってたから

十分おきくらいにみーちゃんに

「ねえ、優子まだ?」  

「メール来た?」

て、聞いてたらしいからね

みーちゃんが先に帰るときゆっぴーにメールしたら
まだ終わりそうにないから陽菜にごめんて言っておいてって
言われたらしくそれを伝えるとあからさまに落ち込んだらしい

それでも来てくれてお祝いしてくれてる仲間達の為に
明るく振る舞ってた陽菜は大人だね

それに比べてゆっぴーは・・・

陽菜の事になると子供返りしちゃうと言うか・・・
すぐ拗ねるし手が付けられなくなることも多々ある
から困る

みなみもみなみであんなこと書くから
もう一人の卒業生にこっぴどくやられているらしい(笑)

また痩せちゃうんじゃない?

まあ、こじゆうを喧嘩させた?罰として丁度いいかもね

さーてとここはやっぱりあの人のに頼もうかな(*`ω´) 

本当の気持  94 後編

優子



「ゆっぴー篠田ともお揃い買おうよ!」

「パジャマとかあるじゃん(бвб) 」

「あれは三人でだから二人だけがいい」

「ダメー(бвб) これからは三人で暮らしていくんだから
全部三つ買うのー」

「ニャロだけずるい 」

「今まで買わなかった麻里子がバカなんだよ(бвб) 」

「バカって(汗)えーんゆっぴー何とか言ってよ 」


「はい、これ(-∀-`) 」


「え!?何コレ?」

「忙しくて麻里ちゃんの誕生日お祝いできなくて
プレゼント渡して無かったから
遅くなったけどお誕生日おめでとう(-∀-`) 」

「ゆっびぃー(泣)あげでいい?」

「うふふ、いいよ」

「・・・・・・うわぁー可愛いブレスレットだ(*`ω´) 」

「じゃーん」

「えっ!えっ?ゆっぴーそれ・・・もしかして」

「そう、お揃い(-∀-`) 」

「ゆっびー(ノД`)・゜・。」

「うわっ汚ーい 」

「いいぼん、うれじいよー(泣)」

「麻里ちゃんにはさ、一番迷惑かけちゃったからね」

「そうね、麻里子ちゃんが二人の為に走り回ってくれたから
今のあなた達があるのよ」

「うん、私もそう思う!麻里ちゃんありがとう(-∀-`) 」

「ゆっぴぃー(ノД`)・゜・。」

「ほら、にゃんにゃんも言って」

「むぅ・・・ありがとう(怒)」

「なんで怒りながら言うのかなー(笑)」

「陽菜のプレゼントもお揃いがいい 」

「にゃんにゃんとのはほとんど持ってるからなー難しい(汗)」

「結婚指輪でもいいよ(бвб) 」

「こらー! ダメに決まってるでしょ(怒)
買うときは三つ買うの!」

「なんで陽菜と麻里ちゃんがお揃いの指輪しなきゃいけないの 」

「そりゃーゆっぴーとペアになるイコール篠田ともなるのは仕方がな・・」

「ああ、付録でね(бвб) 」

「ちょっ、ニャロの方が付録だから 」

「はぁ?あり得ないし、世界はこじゆうで回ってるんだからね」

「それは歌でしょ、それにどこにもこじゆうだなんて書いてないから」

「あれはこじゆうの為の歌なの!」

「あれ?その割にはゆきりんと歌ったりたかみなと歌ったりしてなかった 」

「仕方ないじゃん、優ちゃんが卒業しちゃったんだから
封印しようとしたのにリクアワに入ってたり
セットリストに勝手に入れられてたり
思いっきりごねてやったけど仕事だからって諭されて
仕方なく歌ってただけだし」

「その割には楽しそうに歌ってるように見えたけど?」

「歌ってたら楽しいんだもん・・・
でもずっと優ちゃんとの事考えてたからね
陽菜浮気してないよ(汗) 」

「わかってるよ(-∀-`)
にゃんにゃんは大島さんLOVEだもんね 」

「当たり前だし(бвб) 」


「あなた達を見てたらほんと飽きないわねぇー
コントしてるみたいなんですもん(笑)」

ニコニコして私達を見てるお母さん達

私こんな幸せでいいのかな
しっぺ返しが来たらどうしよう・・・(汗)

「もう、またネガティブな事考えてるんでしょう(бвб) 」

「うえっ(汗) 」

「眉毛ハの字に下がるからすぐわかるもん」

「何考えてたの?」

「えーと・・・こんなに幸せでいいのかなーて・・・」

「いいに決まってるじゃん陽菜がいるんだから 」

凄いドヤ顔で言い切る陽菜、最高だね

「篠田もいるからね」

「私達もいるわよ♪ 」

「・・・・・そうだよね、そしてみんなには私がいるから・・・

みーんなで幸せになろうね 」

「「当たり前! 」」



おしまい

本当の気持  94 前篇

優子



「かんぱーい 」

「にゃんにゃん卒業おめでとう(´-∀-)」

「優ちゃんもドラマお疲れ様(бвб) 」

しばしの見つめあい・・・


「こらこら二人だけの世界に入ってんじゃないよ(怒)」

「相変わらずなのね(笑)」

今日は陽菜がやっと卒業できたお祝いと
私のドラマのオールアップのお祝いをお母さん達を呼んで
マンションでしている

「それにしても広いマンションね 」

「お母さんが探してくれたんじゃないの?」

「そうだけど知り合いに紹介されてすぐ
麻里子ちゃんに知らせたから私は来たこと無かったのよ」

「宏美さんのおかげでいい環境で暮らせてます(*`ω´) 」

「優子が迷惑ばかりかけてるんだから
これぐらいはしないと罰が当たるからね(笑)」

「うぐっ・・・何も言えねぇ 」

ダメだ話題替えなきゃ

「そうだ、にゃんにゃん卒業して三日たつけどどう?」

「んーあんまり何にも変わんないかな?」

「まあ、ニャロはどこに居てもマイペースで好きな事やってるもんね」

「むぅそんな事ないし(怒)
ちゃんと後輩の為に頑張ってたもん 」

「そうだよね、にゃんにゃん頑張ってたよ(-∀-`) 」

「さすが優ちゃんわかってくれてるよね
それに比べて麻里ちゃんは・・・」

「相変わらずで嬉しいわ(笑)
卒業セレモニーまで呼んでくれて
陽菜ちゃん綺麗だったわよ 」

「うん、綺麗だった(´-∀-)
最後に間に合ってよかったよ
生で見れなかったら一生後悔するところだったもん

「ほんとだよ(怒)」

「そうそう、ニャロなんて泣いてるはずなのに
終わりになるにつれてだんだん口が尖って来て
機嫌悪くなってきてたもんね(笑)」

「だって来るって言ったくせに全然現れないし
もうこの一曲で終わっちゃうじゃん!
て思ったら悲しいどころかムカムカしてきたんだもん」

「仕方ないじゃんかーあれでも急いで駆け付けたんだから 」

「もし間に合わなかったらどうしてたの?」

「来るまでたかみなに話ふるかみーちゃんに尺あげて
それでも来なかったらこじ坂をアカペラで歌おうかと思ってた」

「それはそれで面白かったかもね(*`ω´) 」

「あの時にゃんにゃーんて飛び出してきて
優ちゃーんて返してるのを見て
優子の卒業の時を思い出したわ(笑)」

「それでさ!私の時はキスしようとしてもスカされたのに
今回は抱き付くとにゃんにゃんの方からキスしてきたから
ビックリして固まっちゃって・・・
キスされた時はどうしようかと思ったんだからね 」

「だってもう恋愛禁止じゃなくなるんだしいいかなーて(бвб) 」

「そうだけど、こじゆうのイメージって言うのがあってね
私がデレデレでにゃんにゃんはツンツンしてなきゃダメなのに」

「本当は両方ともデレデレなのにね(笑)」

「もう、イメージなんてどうでもいいの!
じゃー今までのキスはパフォーマンスだったの?
陽菜は本気だと思ってたのに 」

「うっ・・・いや・・・7割は本気で残りはファンサービスで・・・ 」

「・・・・・・・(бвб) 」

「にゃんにゃん?」

「最低(怒) 」

「ごめん、にゃんにゃん(汗) 」

「まあまあ、仕事は仕事と割り切ってさ(*`ω´) 」

「仕事では一度もキスしてもらった事のない
麻里ちゃんは黙ってて(怒)」

「仕方ないじゃん篠田はニャロにLOVEって事に
なってたんだからさー・・・今でも根強いけど 」

「優ちゃんをカモフラージュするために
変な事言いだすから誤解されたんじゃん
自業自得だよ陽菜がいい迷惑だったし(怒)」

「でもさー麻里ちゃんとにゃんにゃん一時期仲良かったじゃん
お揃いの服着たり鞄もったり・・・」

「あれは趣味が似てて仕方なく色違いとかにしてただけだし(бвб) 
優ちゃんとはお揃いだったでしょ(бвб) 」

「そうだけどさー・・・ 」

「あっ!妬いてくれてたんだ 可愛い(бвб)  」

「篠田にだよねぇ(*`ω´) 」

「そんなわけないし(怒)」

「だいたい仕方なくって言うのはひどくない?
全部篠田が買ってあげてたのに 」

「麻里ちゃんが勝手に買ってきてたんでしょ
陽菜は一言だって買ってって言った覚えはありません」

「雑誌見てこれ欲しーとか言ってたじゃん」

「欲しいとは言ったけど買ってとは言ってませーん 」

「・・・・もう買ってあげないからね 」

「いいもん、陽菜には優ちゃんとだけお揃いの
指輪とかジャケットとかあるから何もいりませーん(бвб) 」

これいつ収まるんだろうか・・・・





本当の気持  93

陽菜



泣きじゃくる優ちゃんを抱きしめた時

あーそうそう、これ!このフィット感
忘れてなくてよかった

安心感とともに心の奥のモヤモヤが晴れて行く気がした

やっぱり陽菜には優ちゃんが必要なんだよね(бвб) 

麻里ちゃんも面倒見てくれたり優しくしてくれたけど
心の重さは取れなかったから・・・

今日に至った経を聞かされてぷりぷり怒る優ちゃんを諭す麻里ちゃん

やっぱり大人だなーて思う

麻里ちゃんがいてくれたから陽菜は壊れなかったと思うから

でもありがとうなんて言わない
すぐ調子に乗るし、恋敵だからね

その日の夜優ちゃんをたーぷり味わった

麻里ちゃんは年のせい?か
途中でリタイアしてくれたから
後は陽菜が独り占め

「っ・・・あっはぁ・・もう、許して 」

「じゃーすぐ引っ越してくる?」

「そ、それは・・・(汗)」

「じゃームリー(бвб) 」

「わ、わかったこのドラマが終わったら越してくるから(汗)」

「いつ終わる?」

「えーと・・・三月中旬?」

「そんなに待ってたら麻里ちゃんがお婆さんになっちゃうじゃん(怒)」

「ちょっ、ニャロさん酷い、一歳年を取るだけで
まだまだ若いから 」

「ただ・・・ 」

「ん?なに、まだなんか問題あるの?」

「すぐ次のドラマの撮影が始まるから
忙しくなって二人に迷惑かけちゃうかもだし・・・」

「そこはお互い様じゃん
そんな事気にしてたら売れなくなるまで
一緒に住めないって事でしょ 」

「そうだけどさ、夜すごく遅くなったり朝めっちゃ早かったり
いつ帰ってこれるかわかんないよ」

「その為に自分の部屋があるんだよ」

「そっか・・・そうだよね、じゃー二人に甘えちゃおうかな(´-∀-)」

「じゃー明日引っ越していてね(бвб) 」

「それは無理だよ荷物と・・んっ・・・ちょっ・・・あっやっ」

中に埋めたままだった指を動かす

「やめっ・・・っあっ・・にゃっ・・にゃん」

「引っ越してくる?」

「こっ・・・っ・・・や・・あっ」

何言ってるかわかんないからいったん手を止めてあげると


「はぁはぁ・・・今度の休みに越してくるからぁ
もう許してよぉ 」

「いつ?」

「月曜日・・・」

「まだ五日もあるじゃん(怒)」

「仕方ないよ(汗) 」

「今から五日間分可愛がってあげるね(бвб) 」

「やだぁー麻里ちゃん助けてぇー(泣) 」

涙ぐんでる優ちゃんをもっと鳴かせてあげたのは言うまでもない(笑)
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