「ごめん」


ありえない言葉に自分の耳を疑う


今、ゴメンて聞こえたんだけど空耳かな?
妄想かな・・・・

うん、絶対に空想だ
そう自分に言い聞かせ足を前に踏み出すと

「もうしないから・・・・」


弱々しいこじぱの声にゆっくり振り向くと
上体を起こしシーツで前を隠して俯いていた

「こじ・・・ぱ?」

「嫌いになったんなら・・・・・別れてあげる」

「え!?・・・こじぱ(汗)」


「陽菜新幹線で帰るね
優子、車で帰るの嫌だったら捨てて帰ってもいいよ」

「ちょっと待ってなんでそうなるの(汗)」

「手切れ金欲しいなら寮に送る」

「送るって・・・・」

「陽菜そのまま家に戻るから麻里ちゃんに言っておいて」

「落ち着いて、ね、私そういう意味で言ったんじゃないし
こじぱと別れたくない」

「でも、怒ってるじゃん・・・・」

「お、怒ってないよ
ほら顔上げて私の顔見て笑ってるでしょ(汗)」

必死に笑顔を作る

「許してくれるの?」

「許すもなにも怒ってないんだから気にすることないよ(汗)」


「わかった」


ゆっくり顔を上げたこじぱは
いつもの悪い顔をしていた


・・・・・・・・・・・・騙された・・・
なんで同じことに毎回毎回引っかかるんだよ
私のバカヤロー(涙)


「お風呂一緒に入ってあげる(бвб)」


ニコニコしながら立ち上がって私に近づいてくる


私の完敗だ


「あのね、本当に体辛いから2・3日は止めてくださいお願いします」


結局私がお願いするんだ


「仕方ないなー、でも陽菜も昨日腰振り過ぎて辛いんだよね
明日マッサージに行こーと(бвб)」


いいなぁー
私も行きたいけど講義があるから一緒にはいけない


「おはよう(бвб)」

そう言うといつものおはようのキス

「朝食9時に来るから早く入ってここ片付けないと
全部バレちゃうよ(бвб)」


私が片付けるんですね・・・
仕方ないか

ふと目についたのは無造作に床に置かれてる
もう二度と使ってほしくない物体


「あれはどうするの」

「ん〜いつかまた『ヤダ』

「ふふ嘘だよ、
陽菜が疲れちゃうから麻里ちゃんにあげよっかなー」

「だ、ダメだよ(汗)」


そんなことしたら使ったってバレちゃうじゃん(汗)


「ん?また使ってほしいの?」

「ちが〜う!!そういう事じゃなくて(汗)」


「わかってる、冗談だから
でもとりあえず持って帰らないとここに捨てていけないでしょ」

「そうだよね・・・・」


はい、と手渡された持って来た時に入ってたであろう袋
それを受け取りお風呂で洗ってから入れた


素早く・・・は出来なかったけど
体を洗いこじぱより先に出て
辺りを綺麗にしている間にこじぱも出てきて
優雅に髪を乾かしお化粧をしてるけど
私は化粧水だって塗れてないのに・・・


「コンコン・・・・朝食をお持ちしました」

「お願いします」


テーブルの上に並べられていく朝食

・・・・・これ朝食だよね?

て言うくらいの豪華さ

値段は怖すぎて聞けないけど
こじぱにしたら庶民の千円感覚何だろうか・・・

「一応チェックアウト12時だけど
しんどいなら追加料金払うけどどうする?」

ここから休憩なしで帰ったとして約六時間
少しでも早く帰りたいし
運転だけなら大丈夫そうだから

「こじぱが用意出来たら出発でいいよ」

「そう言うと思ってた(бвб) 」


何でも御見通しですよね・・・