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隣にいたから 2

「おはよう(-∀-`)」

「おはよう(бвб)」


今日もいつものように駅まで一緒に登校


「あのねにゃんにゃん」

「ん?」

「明日から彼女を迎えに行くことになったから
朝早く出ないといけないんだ、だから・・・」

「そっか、陽菜は大丈夫だよ」

「ごめんね」


申し訳なさそうに俯くから


「彼女・・・前田さんだっけ?
その後どうなの」

「え、聞いちゃう(-∀-`)
実はねぇ・・・昨日初めて手をつないで帰ったんだ♪」

「なにそれ、可愛い(笑)」

「笑い事じゃないよ、どれだけ緊張したか(汗)」

「えぇ〜優ちゃんすぐ抱きついてくるじゃん」

「それはにゃんにゃんだからでしょ
あっちゃんにはそんな事できないよ(汗)」


・・・・・陽菜のことはなんとも思ってないからだって
言われたみたいですごく傷ついた


「優ちゃんなら大丈夫だよ頑張って!」

「アハッありがとう
また相談に乗ってね」

「んっ」


それだけ言うのが精一杯で・・・

目の前に駅が来ててよかった


その夜も、次の朝からも優ちゃんに会えなくて・・・
陽菜は部屋に籠もりきり

相変わらず喧嘩してる二人の声を
隣に逃げていけないから
布団を被りやり過ごす


日曜日の夜


「にゃんにゃん聞いて♪」


すごい笑顔で部屋に入ってきた優ちゃん


月曜日の朝に会ったっきりだったのに
何も変わらないのは少し悲しい


「今日ねキスしちゃった(-∀-`)」

「・・・・・良かったね」


どうしよう泣きそう


「軽くだったんだけどね
ドキドキしすぎて心臓破裂するかと思った」


陽菜の心臓は締め付けられて苦しいよ

そう言えば


「雨降ってるの?」


優ちゃんの頭が濡れてたから話題をそらす


「そうなんだよいきなり降ってきてさ
マンションまで少しだったからこれくらいで済んだんだけど
今すごいよ」

ゴロゴロゴロ・・・

「雷なってる(бвб)」

「ホントだ・・・・」


グシャン!!


「わぁっ(汗)」


叫んで陽菜に抱きついてくる優ちゃん


「ふふ、相変わらず苦手なんだね(笑)」

「だって、いつ落ちるかわかんないし怖いじゃん(;´-∀-)」


雷が鳴ると必ず陽菜のところに来て抱きついてきてた
この役も前田さんになるんだね


その時また始まった喧嘩


「私の部屋に来る?」

「・・・・いい、ありがとう」


優ちゃんのいない生活に慣れなきゃ


通り雨だったみたいで30分ほどすると雨もやみ
優ちゃんも隣へ帰っていった


リビングへ行くと割れたお皿と飛び散った雑誌

それをいつも陽菜が片付ける


ママしかいないからパパはきっと寝室


「後少しなんだから喧嘩しないでよ」

「パパに言って」


夏休みに入る前にパパとママは離婚する
陽菜はママについていき
高校の近くのアパートに住むらしい

パパもここは広すぎるから売って一人暮らしをするんだって

だから優ちゃんと会えるのも後二ヶ月ほど
もちろん優ちゃんは知らない


せめて高校を卒業するまではお隣さんでいたかったけど
幸せそうな優ちゃんを見てるのが苦しくて
離婚に賛成したんだ
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