あんなベッタリを見せつけられて
いつも通りでいれるわけがない

篠田先生には片想いで
向こうは可愛い後輩止まりみたいだったから
もしかしたら大島さんにもチャンスある?

な〜んて思っていた私がバカだった

そうだよね・・・いるよね・・・

それからお昼休みに準備室へ行くのを辞めた


「みーちゃん一緒に食べて〜」

「あれ、今日は行かないの?」

「これからは教室で食べることにした
だってみんなと一緒に過ごすのも
あと少ししかないじゃん(-∀-`) 」

「今更言うかね(笑)」

「いいよ、ダメなら一人で寂し〜く食べるから」

「誰も入れないとは言ってないでしょ(汗)」

「だからみーちゃんすきー♪」

「はいはい、今日から優子も一緒に食べるって」


グループであろう数人に声をかけてるみーちゃんに
心の中で手を合わせておいた


その週の科学の授業は
極力目立たないように静かに過ごす.

大好きだった実験もみんなに任せ
自らメモを取る役目を引き受けた

週終わり、みーちゃんからの呼び出しで
帰りにマックへ


「何があったのか聞いてあげるから
掃き出しちゃいな」

「ありがとう・・・でも言えない」


説明すると言う事は小嶋先生の事も
ばれちゃうと言う事だから


「小嶋先生となんかあった?」

「ん・・・・失恋した、かな」

「え、告ったの?」

「するわけないでしょ」

「だよね・・・じゃー先生に恋人いたとか?」

「・・・・・・」

「わぁ、図星か・・・仕方ないよ
あれだけ綺麗なんだから
彼氏の一人や二人いてもおかしくない」

「二人いたらダメじゃん(笑)」


それと、彼氏じゃないけど・・・


「え、もしかして学校にいる?」

「いない、たまたま街で見かけたんだ」

「そっかー秋元先生ならお似合いかなーて思ってたけど
同じ学校だと何かと面倒だもんね」


学校に片想いの人ならいるけど・・・


「よし、今日はみーちゃんの奢りだ(ΘωΘ) 」

「奢りってこれ自分で払ったやつじゃん」

「あ、そうだった(笑)」


二人で笑いあう


みーちゃんがいてくれてよかった

もう小嶋先生の事は諦めよう
そう思ってたのに




「放課後準備室へ来て」
「待ってるから」


どうして放っておいてくれないんだろう

生徒としてしか見てないくせに
元気がないからって呼ばないで欲しい

よし、いい機会だからはっきり言おう

もうここへは来ませんと・・・・