そばにいて 18

家に帰りお風呂に入ろうとしていると電話がかかってきた
それも知らない番号から

変な電話だと困るから出ずにいると
何度も何度もかかってくるから
名乗らず出ることに



「はい」

「小嶋陽菜様のお電話でしょうか」


「・・・そうですけど・・・・誰?」

「わたくし、大島家の執事をしております北川と申します」

大島家?優子の家だよね
執事とかいるんだ・・・凄い(бвб)
そんなことを思っていると

「小嶋様にしか優子様を助けることが出来ないと思い
お電話させていただきました」

「どういうことですか?」


実家に戻り自暴自棄になった優子が出ていき
仕事人間の優子が会社を休み
陽菜の事も副社長に渡すと言ったと聞いた時

一瞬この人が何を言ってるのかわからなくなって
必死で頭の中を整理していると

「優子様は歌舞伎町のホストクラブへお行きになると思います」

それ以上何も言わなかったが
優子がそこで何をしようとしているのかすぐ理解できた

少し前副社長がその話に触れた時
すごい剣幕で怒っていたから

人の前で、陽菜の前で言うなってね

「ママ、出かけてくる」

「今から?」

何も答えず玄関へ

「ちょっと陽菜(汗)」

ママを無視して外に出てタクシーを拾い歌舞伎町へ

経費で出してくれるかな・・・・無理か(笑)


教えてもらったクラブの名前を捜しながら歩いていると
見たことあるコートが見えて
優子だとすぐわかった
ゆっくり近づき

空を見上げ何か呟いている優子の後ろにまわり
肩に手を置くと一瞬で払われ
すごい顔と声をした優子が振り向く

「なんで」

陽菜を見て驚いた顔をして何か言おうとしたところへ
中からチャラい人達が出てきて絡んできたから

「行こう!」

腕を取り引っ張るけどまた振り払われ、つい

「陽菜が相手をしてあげる」

言っちゃった(汗)

そうでも言わないと優子が行っちゃうと思ったから
行かせてはいけないと思ったから

男たちにお金を渡すととっとと消えて行く

先を歩く優子についていくとホテル街へ


どこか戸惑っているようにみえる優子だけど
もう後へは引けない


無造作に選んだ部屋へ入ると乱暴にベットへ投げられ
覆いかぶさってくる

初めてじゃないし・・・もちろん女性とは初めてだけど
優子のことは嫌いじゃないから
このまま抱かれても良いか・・・・て思っていたのに


くっ、と唸り起き上がると今度は帰れと言い出した


苦しそうな顔をして涙を流しながら・・・

こんな優子をほおっておける訳がない

マンションへ帰ろうと言って手を差し出すと
差し出した手をじっと眺め無造作に握ってきたから
そのまま部屋を出た



マンションへ戻りソファーへ座らせる

「何か飲む?」

「・・・・」

「温かいもの入れるね・・・ミルクあったかな」

「何も要らない」

「そう、今日はもう寝よっか」

「私に優しくしないで!」

「陽菜がしたいからしてるだけだよ」

「どうせ親のためだろ
そんなことしなくても取引やめないから
もう、リクさんのことも良いから・・・

・・・・私から開放してあげる」

「何言ってるの?」

「秘書、そのまましたいなら叔父さんに言っといてあげる
陽菜は叔父さんのお気に入りだから良くしてくれるよ」

「私は優子専属でしょ」

「もう、陽菜を縛るものは何もないから
ここにも来なくていいし付き合いももう終わり」

「私は自分の意志でここにいるの」

「あそこへ来たのだってどうせ北川のさしがねだろ
誰も私のことを愛してなんか居ないくせに
大島という名前だけを守りたいだけのくせに・・・
帰れ!ここから出て行け!」

今は何を言ってもダメなような気がして
自分のカバンを持ち玄関へ向かった

そばにいて 17 優子

二人を相手にするのは初めてだな

ふっ・・・どうでもいい
何も考えたくないからちょうどいいか

ふと、空を見上げる

今日は何も見えないや・・・
私の心とおんなじ・・・真っ暗闇・・・

その時肩に誰かが手をおいた

「勝手に私にさわん・・・・・なんで・・・・」

手を振り払い振り向くと

「こんな所で何してるの
家に帰ったんじゃないの?」


見たことのない顔をした陽菜が立っていた


「ゆうこ〜おまたせ〜
うおー超かわいいじゃん
何々、もう一人呼んでくれたの
おれ4P大好きだぜ♪」

「・・・帰ろう(бвб)」

「おいおい、可愛こちゃんそれはないぜ
仕事上がってきたんだからそれなりのことはさせてもらわないとな」

「この子は関係ないから・・・行こう」

陽菜の手を払い歩き出そうとすると

「陽菜が相手、してあげるから!」

「はぁ?何いってんの、なんの相手かわかって言ってるの(怒)」

「分かってる」

「おーい・・・俺らもいるよー
四人で遊ぼうぜ」

「煩い!もういいから店へ戻れ」

「はぁ?今更戻れないだろ」

「・・・・ほら、これで今日遊びな」

財布から適当な枚数を渡すと

「またのご来店お待ちしてまーす」

そう言って二人で消えていった

「とりあえずマンションへ戻ろ(бвб)」

「するだけだからホテルへ行く」

「・・・・いいよ」

無表情の陽菜から目をそらし
歩きだす

そういう事をするホテルの前

やっぱり陽菜とは高級ホテルの一室で・・・
ふっ
私何考えてるんだろう、馬鹿みたい

入り口へ入ると後ろからついてきた

「帰るなら今のうちだよ
中へ入ったら何するか私にもわからないから」

「良いって言った」

「くっ・・・」

後悔しても知らないんだからな

適当な部屋を選び先に進む

中へ入ると

「シャワー浴びるね」

行こうとする陽菜の腕を掴み
乱暴にベットへ倒す

「少しくらい待てないの?」

その言葉に答えず覆いかぶさり首筋に顔をうずめ
服の中へ手を入れる

温かいサラサラで柔らかい肌
香水をつけていないのに
甘くて優しい匂い・・・

ブラを上に押し上げ胸を揉んでいるのに
ずっと私の頭を撫でている陽菜


くそー・・・何なんだよ・・・


「くっ・・・・やっぱり女なんかと出来ない
出ていって」

私に陽菜を抱く権利なんてない
純粋な陽菜をこんな私が汚してはいけないんだ
私なんて、私なんて・・・・必要ない人間なんだから

「ゆう・・こ」

「早く出て行け!」

「泣いてる優子を一人になんて出来ない」

「泣いてなんか・・・・」

泣く筈がない・・・私の涙はとっくの昔に枯れていたから

感情を奥に閉じ込め
機械的に生きてきたのに
陽菜が・・・陽菜と出会ってからの私は・・・

頬を生暖かいものがつたう

「マンションへ帰ろう」

起き上がり服装を整えると私のカバンを持ち

「ほーら、帰ろ(бвб)」

そう言って差し出された右手を無意識に握っていた


そばにいて 16 優子

お兄ちゃんが日本へ戻ってくる

ということは病気は治ったと思っていいだろう
そうなると私はどうなるんだろう・・・


家主の誰も居ない家へ戻る

「おかえりなさいませ」

「北川は?」

「執事室にいらっしゃいますが」

「ありがとう」

「今日はお泊りになられますか?」

「そうだね、そうする」

「かしこまりました」


執事室へ向かおうとしたら北川が向こうから歩いてきた
きっと誰かが言いにいったんだろう

「優子様如何なされました?」

「ちょうどよかった話があるからついてきて」

リビングへ向かう

「どうかされましたか?
お顔の色が優れませんが」

「お父様たちが帰ってくる」

「旦那様達・・・と言うことは奥様と優一様も」

「向こうの家を引き払って戻ってくるらしい
多分社長に戻ると思うから私は・・・・・」

「優子様・・・」

「留学でもしようかな、この歳で行って友達できるかなアハッ(-∀-`)」

「今の社長は優子様です旦那様は日本へ戻ったからと言って
復帰などされませんよ、アメリカの会社の社長であるのですし」

「でも、お兄様が・・・長男が後を継ぐのは当たり前でしょ」

「しかし優一様はなんの教育も受けてこられていません」

「アメリカでさ、少しずつ経営学の勉強してるって言ってたんだ
だから・・・・私なんていらな・・・・ぃ
あ、先にお兄様とお母様が帰って来るから
色々な用意と空港へのお迎え頼むね」

「・・・承知いたしました」

「叔父さんにも連絡しといてくれる
それと・・・私、出張入ったから2・3日会社に行けないとも言っておいて」

「小嶋様もご一緒ですか?」

「なんで陽菜のこと知ってるの・・・・」

「私は執事長ですのでこの家の事もこの家の方のことも
すべて把握しております」

「丁度いいや陽菜を叔父さんの秘書にして貰えるように言っといて」

「優子様!」

「・・・・今日泊まるって言ったけど
やっぱりやめとく」

「マンションへお戻りになるのですか」

「そんな事北川に言う必要はない!」


「かしこまりました
行ってらっしゃいませ」

そのまま玄関を出て車を走らせる




「いらっしゃいませ」

「流星いる?」

「どうぞこちらへ」


「わぁお〜優子久しぶりじゃん」

「今すぐ出れる?」

「そんなに俺のこと忘れられないのかよ
それと俺高いよ(笑)」

「知ってる、出れるの出れないの(怒)」

「そんながっつくなよ、マネージャーに聞いてくるから
とりあえず飲んで待ってろ」

ヘルプの子が来てお酒を注ぎ何か喋ってるけど何も聞こえない

私って何なんだろう・・・何のために頑張ってきたんだろう

「・・・・とどう?」

「え?」

「俺、流星さんより大きいぜ」

ニヤニヤして馬鹿みたい・・・
まあ、この虚しさを埋めてくれるなら誰でも良いか

「・・・・いいよ、名前は」

「カイト!お前何してんだよ(怒)」

「カイトっていうんだ、すぐ出れるなら君でもいいよ」

「ちょっと待てよ優子は俺の客だろ」

「私は誰のものでもない・・・・どっちが出れるの?」

「俺が!」

「俺だ!」

「両方出れるなら二人でも良いけど」

「着替えてくるから外で待ってろよ」

「5分以内に来なきゃ歩いてるやつ捕まえるから」

「やべぇ、カイト行くぞ」

慌てて奥へ行く二人

机にお札を置き外へ出た


そばにいて 15

あれから一か月
大きな失敗もなく無事仕事をこなしている陽菜

奇跡に近いかも(бвб)

まあ、大切な仕事の殆どは渡辺さんがやってくれてるからなんだけどね(笑)


陽菜は会社や外で優子の傍にいてニコニコ笑ってるだけ
後は社長室に来るお客様や重役の人にコーヒーを入れるのが仕事

「小嶋君の入れてくれるコーヒーは上手いな」

バリスタだから誰が入れても一緒なんだけど・・・

「こんな所で油を売ってていいんですか」

「今日は午前中に来客が集中して
夕方からは暇なんだよガハハ」

暇があるとここへやって来てコーヒーを飲んでる副社長

「優子も少しここへきて休憩したらどうだ」

「私は目を通しておきたい資料が沢山あるので」

「仕事仕事でつまらんやつだ
そう思わんか小嶋君
こんな奴の下じゃなくて私の下に来ないかね」

「私の秘書に絡まないでください」

「何でも買ってやるぞ」

「今は欲しい物がないので遠慮させていただきます(бвб)」

「つまらん、実につまらん」


そう言いながら部屋を出て行った


「毎日来るのやめてほしいよ」

「社長の事が心配なんですよ」

「いや、それは違う
小嶋さんが来るまでは用事のある時しか来なかったからね
あきらかに小嶋さん目当てだねあれは」

「ふふ、ヤキモチですか」

「何言ってるの、私はヤキモチなんて妬いたことないから」

「そうですね(笑)」

「むっ、コーヒー!」

「かしこまりました社長(бвб)」

この一か月で社長・・・優子の部屋には物が増えた
全部陽菜が買って持って行ってるんだけどね

ちゃんと人が住んでるように見えるようになったんだから

週末はちゃんと仕事を休んでマンションへ帰るようになった優子
会社へ泊るのは本当に忙しい時だけ

そうなったのは陽菜のおかげだと言って喜んでくれた副社長
本当に優子の事を心配してるのがわかる

そのせいか陽菜の事を気に入って毎日会いに来るから困る(汗)


週末は優子のマンションでうっくり過ごしている

二回お泊りして狭いベットに二人で寝てるけど
もちろん?何も起こらない

キスはするけどそれだけ・・・

寝る前には気が緩むのか自分の話を少しずつしてくれるようになった

お兄さんの病気の事
いつも両親はお兄さんの事ばかりで
自分にかまってくれなかった事

勉強ばかりで友達なんていなかった事

みんな上辺だけの付き合いで
本当に信頼できるのは才加さんしかいなかった事

少しずつ本当に少しずつ
心を開いて行ってくれてるのが陽菜でもわかる


それともう一つ変わったのが会社では社長と秘書の関係だけど
家では陽菜に甘えるようになってきていた

二人でソファーに座りDVDを見ていると
たまに頭を陽菜の膝の上に乗せてくる

「どうしたの、眠くなった?」

「ん」

頭を撫でてあげていると数分でスースー言いだす

そのままDVDを見ていた陽菜もいつの間にか眠っちゃっていて
気が付いたらタオルケットがかかっていて
優子はパソコンで仕事をしてるという事が数回

「むぅ仕事したらダメじゃん」

「うん、これだけしたらやめるから
すぐすむからさ」

「コーヒー淹れようか」

「お願い」

お揃いのマグカップにコーヒーを注ぐ

「陽菜の入れてくれるコーヒーは本当に美味しいよ(-∀-`)」

「愛情がこもってますから(бвб)」

「・・・・・・」

ほらまた眉が下がる

愛とか愛情と言う言葉にまだ戸惑いを隠せない優子


その時着信のメロディがなった

画面を少し眺めてゆっくりと画面を押す優子

「はい、優子です・・・はい・・・はい
いつですか・・・・わかりました
迎えに行かせますので詳しい時間がわかりましたら
連絡ください、失礼します」


見た事無い顔をしてる優子


「どうしたの?誰から、取引先の人?」

「父からだった」

お父さんなのにあんな話し方するんだ・・・

「私今から家へ帰んなきゃ」

「いえ?」

「実家に戻って色々準備させなきゃいけないから
今日は帰ってくれるかな」


詳しくは聞かない、きっと説明してくれないと思うから


「いいけど・・・一人で大丈夫?」

「あ、叔父さんにも知らせなきゃ
それから・・・重役たちには後からでいっか・・・
それから、それからえーと・・・」

「優子・・・」

「えーと、それと・・・何したらいいんだろう(汗)」

「優子!!」

「え?どうしたの」

「陽菜もついて行ってあげようか?
て言うかついて行く」

「大丈夫だよ、大丈夫・・・」

「どうしたの?おとうさんかお兄さんに何かあったの?」

あまりの動揺にどうしたのかと聞くと
少し考えた後

「帰ってくるんだって」

「お父さん?」

「みんな」

「みんなって・・・・お兄さんも?
一時帰国?」

「ううん・・・・とにかく帰らなきゃ(汗)」

完璧な優子がこんなに情緒不安定になる姿はじめてみた

「陽菜も行っていい?」

もう一度聞くと

「・・・・やっぱり今日は帰って
私は大丈夫だから」

「・・・わかった、でも何かあったらすぐ連絡してね」

「あぁ・・・」

お互い帰る用意をして一緒にマンションを出た

そばにいて 14

まずはカーテン売り場へ

「寝室と同じようなやつでいいよ」

「だーめ!癒しはピンクなの」

「私にピンクが似合うと思う(汗)」

「誰も来ないんだから噂になんないでしょ」

「そうだけどさぁ(汗)」

「明かりが入る方がいいから
これくらいの薄さがいいかなぁ〜♪」

「・・・・」

「なに?なんかへん?」

「いや、カーテン一つ選ぶだけなのに
楽しそうだなって」

「物を選ぶのって楽しいじゃん」

「そうかな」

「楽しくないの?」

「これでいいやってぐらいにしか思わない」

「服も?」

「お似合いですよって言われるから買ってる」

「昨日の私服みたいなのばかりな感じ?」

「うーん・・・うん」

「わかった、今日は優子の服を買いに行こう」

「いいよ、私服なんてほとんど着ないし
スーツとスエットさえあれば生きていけるもん」

「ダーメ!どうせスエットも無地のグレーでしょ」

「うえっ?なんでわかったの(汗)」

「はぁ・・・ほら、行くよ」

引っ張って陽菜の好きなブランドのお店へ行く

「ムリムリ、こういう服似合わないよ(汗)」

「大丈夫、陽菜が選んであげるから」



「どう?」

「えーと・・・」

「とてもお似合いですよ」

「じゃーこれで」

「だめ!自分で感じなきゃ」

「自分じゃないみたいだけど
カッコ可愛い感じかな」

「ふふ、分かってくれて嬉しい(бвб)」

「じゃー次これ着てみて」

言われるまま文句も言わず着替える優子

「うん、いいんじゃない、どう?」

「う、うん・・・いいと思う」

「すいません、これとこれ買います
この服このまま着て帰っていいですか」

「かまいませんよ、タグだけ取らせていただきますね」

「カードで払うの?」

「うん・・・・これでお願いします」

「かしこまりました」

お姉さんが着てきたスーツを入れる袋をくれたから
そこへもう一つの袋も入れて一つにまとめた

「次は靴ね」

「これでいいじゃん」

「黒のヒールもいいけど
サンダルの方が似合うから
・・・・あ、これ可愛い(бвб)」

「陽菜の方が似合いそう」

「陽菜は何でも似合うの(бвб)」

「そうだね、そう思うよ(笑)」

「ほらまた馬鹿にした笑いかた(怒)」

「してないしてない可愛いなって思ってるだけ」

「むぅ・・・・」

「アハッ(-∀-`) その膨れた顔もやばいね」

そうやってケラケラ笑ってる優子も可愛いんだけど・・・

「ほら、この服と合うでしょ」

「ほんとだ、これにしよう」

サンダルもそのまま履いてヒールはその箱に入れてもらった

「うわ、もうこんな時間だ
こんなに長く買い物したの生まれて初めてだ」

「陽菜のおかげだね(бвб)」

「自分で言うな(笑)」

「だってどうせ言ってくれないでしょ」

「お礼はちゃんと言うほうです
お礼の替わりにディナー奢る」

「やったー♪
でもその前にもう一か所だけ言ってもいい?」

「えぇーまだ行くの」

「すぐだから」


「こんな所で何買うの?」

「・・・・あ、あった
はい、こっちが優子でこっちが陽菜ね」

「カップならあるじゃん」

「あんなので飲んでても美味しくないもん」

「味何て変わんないよ」

「気持ちで全然違うの!
それにこのカップ欲しかったやつなんだから」

「自分が欲しかっただけじゃん(笑)」

「いいでしょ、お揃いにしてあげるんだから」

「べ、別に私は今までのでもいいんだけど(汗)」

「恋人同士ならお揃いは当たり前でしょ」

「・・・・わかったよ買えばいいんだろ
はい、カード」

「いい、これは陽菜がプレゼントしてあげる」

「い、いいよ私の方がお金持ってるんだから」

「お兄ちゃんの事許してくれたお礼」

「・・・そんなのたいした事じゃないけど」

「買ってくるから待ってて」

その後プレゼントよりも高いディナーを
奢って貰い駅で別れた







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