自分の教室へ帰るべく廊下を歩いている


「なんかごめんね私が連れて行ったばっかりに」

「ううん、みーちゃんは悪くない」

そう、すべては陽菜のとった軽はずみな行動のせいなんだから

でも何とかしなきゃ・・・

昼休み一人で考えたくて図書室へ


「あれ?陽菜、もしかして私を待ってたの(´-∀-)」

「違います!偶然ですよ偶然(汗)それと今陽菜って・・・」

「ほら、付き合ってるのにさん呼びは変じゃん
私の事も優子でいいよ(´-∀-)」

「でも先輩だし呼び捨てはちょっと・・・」

「だーめ、苗字と先輩呼び禁止!」

「じゃー・・・ゆう・・ちゃん・・」


そう呼んだ瞬間顔をふにゃって崩し頬を赤らめたりするから
一瞬可愛いって思っちゃったじゃん・・・

ちがーう、陽菜は篠田先輩が好きなのー!

自問自答してたら横に座る大島先輩

腰に手を回してきたと思ったら耳元で


「チューしていい?」

バン!

「うわっ(汗)」

机をたたき立ち上がるとバランスを崩し椅子から落ちそうになってる先輩

「な、何言ってるんですか」

「え?でもキスしたいからあんな事したんでしょ?」

「ち、違うもんそれに優ちゃんが私の事
好きかどうかも分からないのにキスなんて出来ない(怒)」

「好きだから付き合ってんじゃん」

「優ちゃんは誰とでもキスしてるみたいだけど
陽菜は違うから、そんな軽い女だと思わないでよね(怒)
失礼します」

そう吐き捨て急いで教室へ戻った

「陽菜が息切らしてるなんて珍しいどうしたの?」

「どうもしないし、なーんにもないの!(怒)」

「いや、怒ってる意味も分かんないんだけど」

「うるさいし(怒)」

「ハイハイ、五時間目美術だから行くよ」


美術室からはグランドが良く見える
窓ぎわでデッサン中の陽菜

何気に外を見ると体育をしてる篠田先輩が見えた

体操服さえ着こなして見えるって・・・(бвб) 

見とれていると横から駆け寄ってきた小さいのと目が合った

やばいと思って目をそらしたけど遅かったみたい

もう一度目だけ横目で外を見ると満面の笑顔で手を振ってる小さいの
それを微笑みながら見守る篠田先輩・・・

はぁ・・・やっぱりかっこいい(бвб) 

「小嶋さん集中しなさい」

「すみません・・・」

先生に怒られたからデッサンに戻り書き進めていると

「ねえ、見てみて」

クラスの子達が騒ぎ出しみんな窓際に寄って来たから
一緒になって外を見る

「あれって陽菜の事でしょ?」

「凄いよねあんな事する人いるんだ(笑)」


グランドの真ん中に石灰で

”ハルナスキダ”なんて書く人いる?それも授業中だよ
あり得ないんだけど(汗)

「あ、先生に怒られてる」

当たり前じゃんバカじゃないの(怒)