初めての時と同じように全く寝れなかった陽菜

だから早めに家を出て靴箱の所で待っていると

「小嶋さんおはよう早いね、あっカバンありがとう二つも重かったでしょ」

そう言って自分のカバンを受け取るとすぐ行こうとするから

「待って(汗)」

慌てて腕を掴む

「小嶋さん?」

「話があるの」

「そうだね、あ、麻里ちゃんおはよう」

「ゆっぴーに小嶋さんおはよう(*`ω´)
朝から仲がいいね」

「私職員室行かなきゃだから
小嶋さんを教室まで送ってあげて」

私の手を払い行こうとするから

「違うの、待って(汗)」

「そう違うんだよ勘違いアハッ」

泣きそうな顔してふざけないでよ

もう一度腕を掴み直し誰もいない非常階段の踊り場まで連れて行く


「小嶋さんて見かけによらず強引なんだね(笑)」

手を離し向き合ってから

「ごめんなさい」

頭を下げる

「陽菜ずっと優ちゃんをだましてた」

「違うよ私が早まっちゃったから、私の方こそごめんね」

「ちがっ」

「実はさ凄くうれしかったんだよね
初めて見た時から可愛いなって思ってて
図書室でよく見かけるから意味もなく通ってたし(笑)」

「・・・・」

「麻里ちゃんのほうがお似合いだもんね
2人とも背が高いしお洒落だし・・・
これからは二人の事を応援するから
まぁーたまには一緒に遊んでよね」

眉毛をこれでもかってくらいにハの字に下げ
無理やり笑ってるのがわかる

「初めは本当に困ってた
でもね優ちゃんと話したり一緒に居ると心地よくなってて」

「それは麻里ちゃんも一緒に居るからだよ」

「違うの!ちゃんと聞いて
いつの間にか間違えたとかそう言う事どうでもよくなってて
今はあの時間違えて良かったって思ってるから(бвб)」

「小嶋さん?」

「小嶋さんヤダ」

「うっ・・・陽菜・・・」

「いつもストレートに表現してくれる優ちゃん見てたら
陽菜もストレートに言いたい」

「何を?」

「今すぐ優ちゃんとキスしたい!」

「ふぇっ?」

驚いて固まってる優ちゃんに近づきキスをする

「っ・・・ううぅっ・・・」

「ちょっと泣かないでよ(汗)」

「だって、陽菜がキスしてくれたんだもん」

「陽菜の事好きなんでしょ」

「うん、好き!ずっと好きだった、だからもっとキスしよ」

そう言って抱き付いてきてキスしようとするから
背の高い陽菜は背伸びをして顎を上げ
顔を上に向ける

「こら!届かないでしょ(怒)」

拗ねたように囁くから
肩を押し体を離してまたチュッとキスしてあげる

「陽菜ぁー(汗)」

「優ちゃんからはまだだーめ(笑)」

「そんなぁー(涙)」

初めは間違えの間接キスだった

でも今は間違えてなんかないよ

だからこれからはいっぱいキスしようね、優ちゃん


おしまい