その日の私はどうかしてたんだと思う


ずっと好きだったあの人が
席を立ちドアから出て行った


机の上には飲みかけでふたが開いたままのペットボトル

いつ飲んでたんだろう・・・・
ずっと顔しか見てなかったからわかんなかった


幸い周りには誰もいない図書室

それに吸い寄せられるかのように近づき
飲み口にそっと唇を寄せたその瞬間

ガラッ!

「・・・・何してんの?」

「ち、違うのこれは(汗)」

振り向いた先にいたのは

「それ私のコーラだよ」

うそ・・・・間違えたぁぁぁぁ!!

小嶋陽菜一生の不覚・・・(涙)

ガラッ

「ゆっぴーどうしたの?」

入って来たその人の手にはペットボトルが

「何もないよ♪」

「ふーん・・・用事できたから帰るね」

待って帰らないでぇー(汗)

「また明日宜しく、小嶋さんもまた明日ね」

手をひらひらさせて帰って行く篠田さん・・・

うわぁ名前覚えてくれてるどうしよう嬉しい(бвб) 

視線に気づき振り返るとニコニコしてる大島さん

どうしよう、なんて言い訳したらいいの
篠田さんのと間違えて口付けちゃいました(笑)

なーんて言えるわけないじゃん
陽菜変態だと思われちゃう(汗)

「そっかそっか、学園のマドンナと言われる小嶋さんが
私を好きだったなんてねぇ(´-∀-)
早く言ってくれればよかったのに
もうね、付き合ってあげる
今から恋人ね(´-∀-)」

「え、ちょっと待ってちが「あ、もうこんな時間じゃん
クラブ行かなきゃ、送ってあげれないけどごめんね
そのコーラあげるからゆっくり飲んで(笑)バイバイ(´-∀-)」

スキップしながら出て行った大島さん・・・・・

もしかして一番見られてはいけない人に見られたのかもしれない

篠田さんと大島さんは一つ上の先輩で
性格や容姿は正反対の二人なのに仲が良くて
いつも一緒に居る

モデルみたいでいつもクールな篠田さん
クラブ命でいつも騒がしい大島さん

陽菜が好きなのは篠田さんの方なのに・・・

普段悩むことのないこの陽菜が
一睡もせず誤解を解く言い訳を考えたけど
思い浮かぶわけがなくまた学校に来てる


「ふぁぁ〜眠い・・・休めばよかったかな」

ダラダラと廊下を歩き教室に入ると
陽菜の唯一の親友のみーちゃんが

「陽菜マジなの!?」

「いきなり何、まずおはようでしょ」

「あ、おはよう・・・じゃ無くて
大島先輩と付き合ってるってマジなの?」

「だ、誰がそんな事を・・・(汗)」

「大島先輩が小嶋さんは私のだから手を出すなよって
あちこちに言いまわってるよさっきここにも来たし」

「うそでしょ(汗)」

「陽菜って篠田先輩の事が好きだったんじゃないの?」

「今も昔もこれからもそうだけど」

「じゃー何で大島先輩が?」

「それはちょっとした誤解からで・・・どうしようみーちゃん(汗)」

「仕方ない、誤解だって言いに行こう」

「え、ちょっと待ってよ(汗)」

陽菜の手を引き先輩の教室へ

「あれ?小嶋さんおはようゆっぴーに会いに来たの?」

入口すぐの席に座ってた篠田先輩
やっぱり綺麗でかっこいいです(бвб) 

「おはようございます♪」

「ゆっぴー小嶋さんが来たよ」

「ほら、見てよ私嘘ついてないでしょ」

「まじか!小嶋さんなんでこんなちっちゃいのがいいんや(涙)」

「お前の方がちっちゃいくせにちっちゃいって言うな(怒)」

「頭はいいけどスポーツバカ」

「こんなエロおやじのどこがよかったの?」

色んな人からの質問攻めにオロオロしていると

「ねーねーどっちから告ったの?」

「やっぱ気になっちゃった?(´-∀-)
実は昨日図書室で私のコー

「告ったんです!私の方から!!(汗)」

「えーマジ?マドンナから告られるなんて凄い」

終わった・・・

チラッと篠田先輩を見ると
ニコニコしてゆっぴー良かったねって言ってるし・・・(ノД`)・゜・。


三年生の大島優子
お調子者でセクハラ好きで有名
でも頭は学年でトップクラスさらにスポーツも万能

篠田先輩と人気を分け合うくらいファンが多い

でも陽菜の一番苦手なタイプ

もうダメだ・・・陽菜の初恋は終わった・・・
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