心に貯めていたことをすべて出し切った麻里ちゃんは
落ち着きを取り戻しソファーに座り紅茶を飲んでいる
「会社辞めたりしないよね(汗)」
「当たり前でしょ、ゆっぴーがいなくなるより
篠田がいなくなるほうが会社には大ダメージなんだから」
「うう・・・そうだけどさぁ・・・」
優子呼びからゆっぴー呼びに戻った麻里ちゃんは
いつもの篠田麻里子に戻っていた
「あっ!そうそう、このマンション今月いっぱいで返すから(*`ω´) 」
「えっ?なんで、私実家に帰んないよ」
「そのために広いマンションに住まわせてるんだから(*`ω´) 」
住まわせてる?ん?
麻里ちゃんの所は同じくらいの広さだし・・・まさかね(汗)
「早くしないと寝るところなくなるよ」
「本気で言ってるの?」
「篠田はいつも本気です」
「いつも冗談ばっかりのくせに」
「はい?何か言いました?」
「何も言ってませんよーだ」
「早くいけば(*`ω´) 」
「でも・・・まだ出会って一か月もたたないし・・・」
「はあ・・・その前に5年間の付き合いがあるんだよ」
「そんな子供の時なんて・・・それに覚えてないみたいだし・・・」
「思い出させればいいじゃん」
「でも、思い出すということは辛いことも思い出すということだし・・・」
「だからゆっぴーがいるんでしょ(怒)」
「でも、まだ付き合ってくださいって言ってないし・・・」
「今から行って告ればいいでしょ」
「でも、軽い人だと思われるかも・・・」
「あぁぁーでもでも煩いよ!付き合うも何も
ゆっぴーはねもうプロポーズしてOKもらって
親たちからも公認の仲なんだよ」
「ふえっ?・・・・うそ・・・」
「ニャロはそこだけ覚えてるんでしょ」
「うん、約束した人がいるって言ってた
顔も名前も覚えてないのに」
「それがゆっぴーなの!篠田も聞いてたんだから・・・」
「ごめんね、麻里ちゃん・・・」
「うじうじしてないでマンションに行って
ちゃちゃっとニャロのバージン奪ってきちゃいな」
「あんなかわいいのにバージンなわけないじゃんか」
「それが両方ともまだだから筆おろしもしてあげたら(*`ω´) 」
「なんで麻里ちゃんが知ってるんだよ」
「ニャロの事もずっと見守ってきたからね
変な人がつかないように追い払ってきた
ありがたく思ってよ(*`ω´) 」
恐るべし麻里子・・・
「ありがとう麻里ちゃん・・・」
「お礼は二人の体でいいかな(*`ω´)
初めては譲ってあげるけど一回ぐらいは篠田に・・・」
「それは絶対にないから(怒)」
「ハハハ、早く行った行った!」
「うん・・・行ってくるね」
「奪った感想待ってるね(*`ω´) 」
「言わないから・・・」
「つれないわねぇ(笑)
ビデオ撮ってるからいいか(*`ω´) 」
「ま・り・ちゃん?」
「冗談だって(笑)」
「冗談に聞こえないから怖い(汗)」
いつもの二人に戻れてよかった(-∀-`)
麻里ちゃんを見送り陽菜にメールを送ると
マンションにいてると返信があったから
アルバムを持ち急いで車を飛ばした