優子
念入りなリハーサルも終わり明日のコンサート&総選挙
そして明後日の卒業コンサートを待つのみ
外は大雨・・・はあ・・・また雨なのかな
一人でいると気がめいりそうになる
ニャンニャンの所に行きたいけど
あんまりネガティブな部分を見せたくない・・・
そう思ってたのにニャンニャンからラインが来て
(今日オムライス作るから遅くなっても食べに来てね(бвб) )
なんでわかっちゃうんだろう・・・
明日の用意をしてタクシーに飛び乗った
ピンポーン・・・カチャッ・・・
「いらっしゃい、早かったね(бвб) 」
「うん・・・チビ優は?」
「最近テンション高くて疲れて早くねちゃうの(笑)」
「そっか・・・・」
「お腹すいてない?すぐ作ろっか?」
私をソファーに促してキッチンに行こうとするニャンニャン
「あんまりすいてないかも・・・ 」
「ちゃんと食べなきゃ体力持たないよ(бвб) 」
「うん、そうだね 」
すぐばれちゃう・・・私ってわかりやすいのかな(汗)
「サラダとスープなら食べれるでしょ?」
「うん、ありがとう 」
一人だと何も食べる気にならなかったけど
ニャンニャンのおかげで体と心が少し蘇った気がする
「ご馳走様でした(-∀-`) 」
片付けようとしたら
「いいよ、お風呂まだでしょ?」
「うん」
「入っておいで、パジャマ出しとくから」
「ありがとう・・・」
チョットしたやさしさに涙が出そうになる
やばい、私だいぶ参ってたみたい
バレない様に急いでバスルームに向かった
気持ちを引き締め笑顔を作りリビングへ
「ハァーさっぱりした(-∀-`) 」
ソファーに座っていたニャンニャン
「優子、おいで!」
やさしく微笑みながら両手を広げる
・・・そんなことされたら我慢できないじゃんか・・・
せっかく我慢してたのに涙がどんどん溢れてくる
ぐちゃぐちゃの顔になりながら膝に座り胸に顔を埋めると
「陽菜には強がらなくてもいいよ、弱い優子をいっぱい見せて」
「ううぅぅ・・・・ニャンニャン・・・寂しいよ 」
自分が決めた事だけど
前だけ向いて歩こうと決めたけど
たった一人の楽屋は寂しくて・・・
ここ数日のリハーサルの楽屋が楽しすぎて
心が悲鳴をあげそうになっていた
「陽菜と優ちゃんがずっとそばに居るよ(бвб) 」
ずっと欲しかった言葉
「AKBにだって遊びに行けばみんなに逢えるし
ファンのみんなだって応援してくれてるし
優子は決して一人じゃないよ 」
背中をさすりながら諭してくれる
「ニャンニャン・・・」
にゃんにゃんの顔を見上げると
微笑みながらやさしいキスをくれた