陽菜

優ちゃんが悪くないんだって頭では分かっていても
ついきつくあたってしまう・・・

若くて可愛い女の子たちから告白されて
デレデレしてるのかと思うとイライラして、
でも苦しくて胸が痛くて・・・
どうしようもない事なのにね

「ハァ・・・・(бвб) 」

ため息をなんどもつきながらぼーとしていると

コンコン!ドアを誰かがノックする・・・
ううんホントは優ちゃんだってわかってるけど
返事なんてしてあげない

コンコン・・・「にゃんにゃんオレ!」

「・・・どこのオレさんですか?」

「優子です・・・」

いつもはノックなんてせずに入ってきて
大きな声で話していくのに
今は情けないくらい小さな声で

「入ってもいい?」

「だめ!」

「・・・じゃー出てきて」

「やだ!」

「帰っちゃうよ」

「帰ればいいじゃん」

バン!!ドアが開きドカドカと入ってくる

「ダメって言った!(怒)」

「何もしてねえじゃん!」

「今からするとこなの(怒)」

ベットに座る陽菜に近づいてくるから枕を投げ付け

「出てってよ!」

「やだ!」

「むう!近づいてくんな」

「やだ!」

さっきとは逆転してのヤダ攻撃

目の前に来たから腕を伸ばし押し返そうとしたら
両腕を掴まれそのままベットに押し倒された

「キャッ!(汗)」

「何怒ってるんだよ、俺何かした?」

真剣な顔をした優子
ハの字になった眉毛とウルウルした目で見つめられ

「べっ別に怒ってないし」

見つめ返す事が出来なくて顔をそむけながら答えると

両頬を挟まれいきなりキスをしてきた
いつもの軽いものじゃなくてむさぼるように激しいやつ・・・

「んっ・・・んっ・・・」

苦しくなって口を少し開けると舌が入ってきて
口の中で暴れ回る

こんなキスどこ覚えたの?やっぱり他の子と・・・

そう思うと涙がどんどん溢れてくる

それに気づいたのか顔を離し右手で涙をぬぐってくれながら

「泣くなよ・・・」

「だって・・・バカ・・・(涙)」

「ごめん・・・でも俺、もう、子供じゃないから」

「中学生じゃん」

「中学生でもみんなやってるんだからな!」

「・・・何を?」

「キス以上の事だよ!」

「・・・・・」

「俺だって・・・俺だって・・・義務は終わったから帰る」

そう吐き捨てるように言うと部屋から飛び出して行った

陽菜だって・・・でも、まだ中学生じゃん・・・
陽菜は大人だし先生なんだよ、どうしろって言うの!

優ちゃんのバカ!