優子

せっかくにゃんにゃんが電話してくれたのに
怒らせちゃった・・・(涙)

どうしよう・・・なんか、頭の中がぐちゃぐちゃで
どうしていいかわかんなくて涙が止まらない

「ううぅぅ・・・にゃんにゃん・・・(泣)」

にゃんにゃんの代わりにクマのぬいぐるみを
抱きしめながら眠った

朝起きて鏡を見ると目がパンパンに腫れていて
コンタクトが出来ないからメガネで行くことに

電車も満員を避けるため早い時間に家を出る

学校に着くと教室にはまだだれも来てなくて
机にとっぷして寝ることにした

「優子・・・・優子おはよう!」

肩をたたかれ起こされる

「今日早かったんだね」

みーちゃんの声に顔を上げると

「うわっ!!どうしたのその顔(笑)
目がパンパンですごい不細工(笑)」

「これがホントの私だもん・・・」

「冗談だから怒んないで」

「怒ってないよ、ちょっと髪型を変えて
コンタクトにしただけで中身は全然変わってないのに
みんな急に話しかけてきたり告白して来たり・・・
外見さえよければいいって事なの?」

「うーん・・・外見は確かに大切だけど
優子って元々人見知りで目立たなかったし
男の子ともあんまり話さなかったでしょ?」

「うん」

「でも話してみると良い子だってわかって
興味持たれてるんじゃないかな」

「でも・・・騒いだり話したりするの苦手だもん・・」

「これをきっかけにさ、変わってみれば?
友達は多い方がいいし宮澤君とも付き合ってみなよ!」

「私・・・・恋人いるもん・・」

「・・・・・えぇぇっ!!いつの間に・・・てか、誰?
私の知ってる子?」

「知らない・・・かなー・・・」

「だから綺麗になったの?」

「うん、その人のおかげ(´-∀-)」

変身させてくれたのはにゃんにゃんだから
間違ってないよね

「マジですか!ちょっとー私に紹介してよ、水くさいな(怒)」

「えーとね、今は仕事で忙しいから落ち着いたらね」

「えっ?社会人なの(驚)」

「うん・・・」

「そっかー大人なのかー宮澤君勝ち目無いね(笑)」

「・・・・・」

「ちゃんと断ってきなよ、一人でいえる?」

「大丈夫、今日断る」

「そっかー・・・優子がねぇ・・・」

一人でブツブツ言いながら席に戻って行った