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あなたに出会えて<新しい未来へ> 32

優子

約2か月ぶりの日本、そして二か月ぶりの我が子

自分たちの部屋に入りベッドに腰掛け

「優陽!」

両手を広げると飛んでくる

ギューと抱きしめて「逢いたかったよ優陽(´-∀-)」

「優陽も!」

私の胸にスリスリしてくる

「なんか不思議な光景だよね」

私達をやさしい目で見つめていた陽菜がポツリと呟く

「何が?」

「だっていつもスリスリしてるのは優ちゃんだから(笑)」

「それは・・・だって陽菜の胸が気持ちいいし
私にとって丁度いい位置だし・・・」

「うふふ誰もダメだって言ってないから(бвб) 」

陽菜の胸にすっぽり収まる私
私の胸にすっぽり収まる優陽

それもあと少しなんだろうなー・・・
私はいつまでもすっぽり収まるけど
優陽はこれからどんどん大きくなるだろうし
あっという間に私を追い越して陽菜と二人で
上から見下ろされるんだろうなー・・・

「ママ眉毛下がってるよ?」

「ん?何でもないよ、でもなーなにスリスリしたらダメだよ」

「えぇーなんでぇー」

「あれはママの物だから(´-∀-)」

「優陽のなーなだもん 」

「ちがーう 私の陽菜なの(怒)」

「ママがいない時してるもんね 」

「なっ!?なんだとぉー陽菜ダメじゃんかぁ(怒)」

「優ちゃんだって優陽にされてるんだから
陽菜もされたっていいんじゃないの?(бвб) 」

「だめぇーダメダメ!」

「アハハ、ママ子供みたい(笑)」

「うっ・・・子供じゃないやい(汗) 」

だってにゃんにゃんの体は私の物なのに・・・
何処を触ったら気持ちいいとか
あそこを触ったら甘い声出すとか

「ちょっと優ちゃん(汗) 全部聞こえてるから(汗)」

「ママえっちぃー(笑)」

「もう!一週間お触り禁止(怒) 」

「ウエッ(汗)そんなぁー・・・(汗) 」

「やーいやーい(笑) 」

キャッキャッ笑う優陽と苦笑いの陽菜

近くにいるのに触れない地獄・・・
何とか機嫌を取って回避しないと(汗)

あなたに出会えて<新しい未来へ> 31

陽菜

空港についてロビーに出ると

「ママ!なーな!おかえりぃー 」

満面の笑顔で走り寄ってくる優陽

「ただいま いい子にしてた?」

「うん!優陽いい子だったよねバーバ 」

「そうね、陽菜より聞き分けが良くていい子だったわよ(笑)」

「むう・・・何でそう言う事言うかな 」

「アハハハ陽菜はそこがいい所なんだよね(´-∀-)」

「フォローになってないし 」

「パパさんもいつもありがとう(´-∀-)」

「可愛い娘たちのためだからな」

優ちゃんの頭をポンポンと撫でるパパと
嬉しそうにはにかむ優ちゃん・・・

パパとママには一生頭が上がらないなぁー・・・

後部座席に優陽を真ん中にして乗り込む

車が動き出すと待ってましたかのように話し始める優陽

お喋りな空ちゃん、照れやな海ちゃん
クールだけどやさしい陸君

三人の事を話しているつもりでも
陸君がね!それで陸君がね!・・・

どうやら優陽は陸君が気になるみたい(笑)

「でね、陸君にハグしたりキスしたりすると真っ赤になって
止めろよ!て言うんだよ何でかな?」

「チョッ(汗) 優陽、男の子にハグしたりキスしたらダメだよ(汗)」

「なんで?ほっぺだよ 」

焦る優ちゃん・・・・・教えるの忘れてたね(笑)

「ここは日本だから人前で、たとえ女の子でもハグとか
キスしたらダメなんだよ」

「なんで、ママとなーないっつもしてるじゃん 」

「それは・・・つい・・て言うか
陽菜とママは夫婦だからいいの! 」

いつも冷静な優ちゃんが慌ててるのって面白いかも(бвб) 

「にゃんにゃん笑ってないで何か言ってよ 」

「ハイハイ(笑)優陽よーく聞いてね
アメリカではあいさつでしてたけど日本に来て
他の人が挨拶でしてるの見たことある?」

「ママとなーな・・・」

「陽菜達は別にしてだよ」

「んーテレビならある」

「あれはねドラマの中での演技だから
外歩いててハグしてる人いないでしょ」

「うん・・・」

「学校でもそんなことするの優陽だけじゃない?」

「うん・・・」

「日本人はね恥ずかしがり屋さんが多いから
挨拶はお辞儀をするか握手をするぐらいかな」

「そうなんだ・・・」

「キスもね、たとえ頬だけでも好きな人じゃないと
しないんだよ」

「優陽、みんなの事好きだもん・・・」

「うーん・・・男の子とは両想いにならないと
ハグやキスはしちゃだめかなぁー」

「わかった・・・」

「うん、いい子(бвб) 」

頭を撫でてあげる

「その分ママが優陽にしてあげるよ(´-∀-)」

横から抱きしめて頬にチューと吸い付く優ちゃん

「なーなもしてあげる(бвб) 」

反対の頬にチュッとすると

「やあぁーママが舐めって来るぅー(汗) 」

「優ちゃん (怒)」

少しきつめに言うとシュンとして窓の方を向いてしまった

・・・・・はあ・・・・・

やっぱり子供が二人じゃん・・・

仕方ない、帰ったらキスしてあげるね優ちゃん

人間になった彼女と私  12

陽菜

それからは興味のあることはすぐに麻里ちゃんに聞いて
いろいろ覚えた

携帯の使い方・ゲームのやり方・テレビに出てる人の名前

でも興味のない事は全然覚えられない・・・(бвб) 

だから勉強も・・・テストはギリギリで赤点なし!

次からは知らないよって言われたけど・・・
陽菜も知らないもん(бвб) 

優ちゃんはと言うと・・・

パソコンの使い方を教えて貰い
自分で全部調べてるから一般常識は陽菜よりも
数倍?ううん数十倍も物知りさん

テストだって学年でトップ10に入っちゃったし・・・

麻里ちゃんは陽菜より少し上なだけだった
神様のくせに全然ダメじゃん

絶対落ちこぼれの神様だったんだと思う
だからケチなんだよきっと(бвб) 

それから、動くのが大好きな優ちゃんは
クラブはやめちゃったけど助っ人としてよく試合に行ってる

小さいのにバスケしたりバレーしたり
ソフトにサッカー・・・

だから休日は一緒に居ないことが増えた・・・

「ニャロが不機嫌だ(*`ω´) 」

「煩いし(怒)」

「ゆっぴー今日も試合だってね」

「知ってるし・・・」

「・・・・ああぁぁ!」

「むぅ、何?」

「だから不機嫌なのか(笑)」

「はぁ?意味わかんない(怒)」

「応援に行けばいいじゃん
ゆっぴーいつも見に来て!て言いに来るのに」

「・・・・」

「それにわざわざ起こしに来るしね(*`ω´) 」

「休みの日はうっくりしたいもん」

「ゆっぴー凄い人気なんだよ(*`ω´) 」

「・・・・」

そんなの知ってる
バスケの試合が学校であったからたまたま!見に言った事があって
みんなからキャーキャー言われてて

「優子先輩かっこいい!」

「優子ちゃんかわいい!」

そんな事言われるたびにデレデレして
でもボールを持つと真剣な顔になって
相手を抜き去りゴール下までボールを運ぶ姿を見て・・・(бвб) 

「そう言えばゆっぴー昨日呼び出されてたでしょ(*`ω´) 」

「・・・・・」

「篠田たまたま、トイレにいこうと思ったら
たまたまその現場を通っちゃってさー(*`ω´) 」

絶対ワザとじゃん・・・

「先輩の事が好きなんです!て言われて顔赤くしてたなー
みんなあのギャップにやられるのかな(*`ω´) 」

「・・・・・」

「もっと優しくしてあげないと取られちゃうかもよ(*`ω´) 」

「優ちゃんは陽菜の事が好きだもん」

「それはリスの時でしょ、
今は世界も広がっていろんな付き合いもして
凄く楽しそうだし、他に目がいっても
おかしくないと思うんだけどなー(*`ω´) 」

だって、今更どうやってやさしくしていいかわかんないんだもん・・・
それにこんな陽菜が好きだってずっと言ってくれてたんだから・・・

ねぇ、優ちゃんそうでしょ?

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