優子
約2か月ぶりの日本、そして二か月ぶりの我が子
自分たちの部屋に入りベッドに腰掛け
「優陽!」
両手を広げると飛んでくる
ギューと抱きしめて「逢いたかったよ優陽(´-∀-)」
「優陽も!」
私の胸にスリスリしてくる
「なんか不思議な光景だよね」
私達をやさしい目で見つめていた陽菜がポツリと呟く
「何が?」
「だっていつもスリスリしてるのは優ちゃんだから(笑)」
「それは・・・だって陽菜の胸が気持ちいいし
私にとって丁度いい位置だし・・・」
「うふふ誰もダメだって言ってないから(бвб) 」
陽菜の胸にすっぽり収まる私
私の胸にすっぽり収まる優陽
それもあと少しなんだろうなー・・・
私はいつまでもすっぽり収まるけど
優陽はこれからどんどん大きくなるだろうし
あっという間に私を追い越して陽菜と二人で
上から見下ろされるんだろうなー・・・
「ママ眉毛下がってるよ?」
「ん?何でもないよ、でもなーなにスリスリしたらダメだよ」
「えぇーなんでぇー」
「あれはママの物だから(´-∀-)」
「優陽のなーなだもん 」
「ちがーう 私の陽菜なの(怒)」
「ママがいない時してるもんね 」
「なっ!?なんだとぉー陽菜ダメじゃんかぁ(怒)」
「優ちゃんだって優陽にされてるんだから
陽菜もされたっていいんじゃないの?(бвб) 」
「だめぇーダメダメ!」
「アハハ、ママ子供みたい(笑)」
「うっ・・・子供じゃないやい(汗) 」
だってにゃんにゃんの体は私の物なのに・・・
何処を触ったら気持ちいいとか
あそこを触ったら甘い声出すとか
「ちょっと優ちゃん(汗) 全部聞こえてるから(汗)」
「ママえっちぃー(笑)」
「もう!一週間お触り禁止(怒) 」
「ウエッ(汗)そんなぁー・・・(汗) 」
「やーいやーい(笑) 」
キャッキャッ笑う優陽と苦笑いの陽菜
近くにいるのに触れない地獄・・・
何とか機嫌を取って回避しないと(汗)
陽菜
空港についてロビーに出ると
「ママ!なーな!おかえりぃー 」
満面の笑顔で走り寄ってくる優陽
「ただいま いい子にしてた?」
「うん!優陽いい子だったよねバーバ 」
「そうね、陽菜より聞き分けが良くていい子だったわよ(笑)」
「むう・・・何でそう言う事言うかな 」
「アハハハ陽菜はそこがいい所なんだよね(´-∀-)」
「フォローになってないし 」
「パパさんもいつもありがとう(´-∀-)」
「可愛い娘たちのためだからな」
優ちゃんの頭をポンポンと撫でるパパと
嬉しそうにはにかむ優ちゃん・・・
パパとママには一生頭が上がらないなぁー・・・
後部座席に優陽を真ん中にして乗り込む
車が動き出すと待ってましたかのように話し始める優陽
お喋りな空ちゃん、照れやな海ちゃん
クールだけどやさしい陸君
三人の事を話しているつもりでも
陸君がね!それで陸君がね!・・・
どうやら優陽は陸君が気になるみたい(笑)
「でね、陸君にハグしたりキスしたりすると真っ赤になって
止めろよ!て言うんだよ何でかな?」
「チョッ(汗) 優陽、男の子にハグしたりキスしたらダメだよ(汗)」
「なんで?ほっぺだよ 」
焦る優ちゃん・・・・・教えるの忘れてたね(笑)
「ここは日本だから人前で、たとえ女の子でもハグとか
キスしたらダメなんだよ」
「なんで、ママとなーないっつもしてるじゃん 」
「それは・・・つい・・て言うか
陽菜とママは夫婦だからいいの! 」
いつも冷静な優ちゃんが慌ててるのって面白いかも(бвб)
「にゃんにゃん笑ってないで何か言ってよ 」
「ハイハイ(笑)優陽よーく聞いてね
アメリカではあいさつでしてたけど日本に来て
他の人が挨拶でしてるの見たことある?」
「ママとなーな・・・」
「陽菜達は別にしてだよ」
「んーテレビならある」
「あれはねドラマの中での演技だから
外歩いててハグしてる人いないでしょ」
「うん・・・」
「学校でもそんなことするの優陽だけじゃない?」
「うん・・・」
「日本人はね恥ずかしがり屋さんが多いから
挨拶はお辞儀をするか握手をするぐらいかな」
「そうなんだ・・・」
「キスもね、たとえ頬だけでも好きな人じゃないと
しないんだよ」
「優陽、みんなの事好きだもん・・・」
「うーん・・・男の子とは両想いにならないと
ハグやキスはしちゃだめかなぁー」
「わかった・・・」
「うん、いい子(бвб) 」
頭を撫でてあげる
「その分ママが優陽にしてあげるよ(´-∀-)」
横から抱きしめて頬にチューと吸い付く優ちゃん
「なーなもしてあげる(бвб) 」
反対の頬にチュッとすると
「やあぁーママが舐めって来るぅー(汗) 」
「優ちゃん (怒)」
少しきつめに言うとシュンとして窓の方を向いてしまった
・・・・・はあ・・・・・
やっぱり子供が二人じゃん・・・
仕方ない、帰ったらキスしてあげるね優ちゃん
陽菜
それからは興味のあることはすぐに麻里ちゃんに聞いて
いろいろ覚えた
携帯の使い方・ゲームのやり方・テレビに出てる人の名前
でも興味のない事は全然覚えられない・・・(бвб)
だから勉強も・・・テストはギリギリで赤点なし!
次からは知らないよって言われたけど・・・
陽菜も知らないもん(бвб)
優ちゃんはと言うと・・・
パソコンの使い方を教えて貰い
自分で全部調べてるから一般常識は陽菜よりも
数倍?ううん数十倍も物知りさん
テストだって学年でトップ10に入っちゃったし・・・
麻里ちゃんは陽菜より少し上なだけだった
神様のくせに全然ダメじゃん
絶対落ちこぼれの神様だったんだと思う
だからケチなんだよきっと(бвб)
それから、動くのが大好きな優ちゃんは
クラブはやめちゃったけど助っ人としてよく試合に行ってる
小さいのにバスケしたりバレーしたり
ソフトにサッカー・・・
だから休日は一緒に居ないことが増えた・・・
「ニャロが不機嫌だ(*`ω´) 」
「煩いし(怒)」
「ゆっぴー今日も試合だってね」
「知ってるし・・・」
「・・・・ああぁぁ!」
「むぅ、何?」
「だから不機嫌なのか(笑)」
「はぁ?意味わかんない(怒)」
「応援に行けばいいじゃん
ゆっぴーいつも見に来て!て言いに来るのに」
「・・・・」
「それにわざわざ起こしに来るしね(*`ω´) 」
「休みの日はうっくりしたいもん」
「ゆっぴー凄い人気なんだよ(*`ω´) 」
「・・・・」
そんなの知ってる
バスケの試合が学校であったからたまたま!見に言った事があって
みんなからキャーキャー言われてて
「優子先輩かっこいい!」
「優子ちゃんかわいい!」
そんな事言われるたびにデレデレして
でもボールを持つと真剣な顔になって
相手を抜き去りゴール下までボールを運ぶ姿を見て・・・(бвб)
「そう言えばゆっぴー昨日呼び出されてたでしょ(*`ω´) 」
「・・・・・」
「篠田たまたま、トイレにいこうと思ったら
たまたまその現場を通っちゃってさー(*`ω´) 」
絶対ワザとじゃん・・・
「先輩の事が好きなんです!て言われて顔赤くしてたなー
みんなあのギャップにやられるのかな(*`ω´) 」
「・・・・・」
「もっと優しくしてあげないと取られちゃうかもよ(*`ω´) 」
「優ちゃんは陽菜の事が好きだもん」
「それはリスの時でしょ、
今は世界も広がっていろんな付き合いもして
凄く楽しそうだし、他に目がいっても
おかしくないと思うんだけどなー(*`ω´) 」
だって、今更どうやってやさしくしていいかわかんないんだもん・・・
それにこんな陽菜が好きだってずっと言ってくれてたんだから・・・
ねぇ、優ちゃんそうでしょ?