あなたの一番になりたい 32

陽菜

最近、て言うかあれから優子の様子がおかしい

麻里子にからかわれ恥ずかしかったから
少しだけ冷たくしちゃったけど
すぐ普通に戻ったのに

休みが合った時どこかへ行きたいって言うから
外へ出かけると、どこかで見ているんじゃないかって言タイミングで
かかってくる仕事の電話

付き合う時の条件だったから陽菜は仕事へ行く


飲んで送ってもらった時も必ず外で待ってるし・・・
タクシーを降りてお礼を言って振り向くと眉毛を下げ
悲しそうな顔をしてこっちを見てる

辛いなら部屋で待ってればいいのに・・・

部屋でテレビを見ている時も
横目でこっちをチラチラ見てるのが
テレビの画面が暗くなった時写るから見える

陽菜が優子の方を向くと気づかないふりして
テレビを必死で見てますアピールをする

それ以外は普通だから別に嫌じゃないんだけどなんかね


仕事場ではどうなのかをきこうと思って
麻里子を食事に誘った

「篠田には恋人がいるからいくらにゃろの頼みでも
浮気はしないよ」

「・・・・冗談はいいから・・・何食べたい?」

「食事中に相談されると美味しくないじゃん
だからここで先に聞くけど、なんか悩み?」

「悩みって言うか、優子仕事どう?」

「ゆっぴーは筋がいいからね
それに話術にもたけてるし
可愛い顔なのにしゃがれた声のギャップに
ゆっぴー目当ての常連さんも増えてきてるよ(*`ω´)」

「それって・・・いい事?」

「当たり前でしょ、カリスマは技術だけでは成れないからね」

「そっか、仕事は順調なのか・・・」

「お客様がいる時は完璧なんだけどね
誰もいない時は空っぽゆっぴー(笑)」

「どういう事?」

「誰かさんの事ばっかり考えてんじゃないの
ため息ばかりついてるし
独り言で、なんでないんだろう、とか
なんて言えばいいんだろうなーんて事ばっかり言ってるよ」

「・・・・・・」

「今頃うちの才加に相談してるんじゃないかなー・・・
なんで抱いてあげないの?」

「それは・・・優子が一番になってからじゃないと嫌だって言うから・・・」

「まだ、一番じゃないの?」

「わかんない・・・
仕事の電話があるとそっちに行くし
歩いてても興味の魅かれるものを見たら
そのお店に入っちゃう・・・
でも、仕事と恋愛は違うじゃん」

「そうだね、それはゆっぴーもわかってると思うけど
やっぱり言葉で聞きたいんじゃないかな」

「言ったもん、でも仕事よりも一番になりたいって言うんだもん
仕事も大事、だから陽菜にはどうする事も出来ない」

「じゃーニャロが仕事辞めるまでムリだね(*`ω´)」

「それは・・・・」

「もしもだよ、大きな商談中にゆっぴーが事故で
病院に運ばれたって連絡入ったらどうする?」

「商談中は携帯見ない」

「だから、もしも!」

「ありえない事は想像できない」

「めんどくさいなー」

「むぅ・・・仕方ないじゃん」

「わかった、じゃー商談に向かう車の中で
連絡入ったらどうする?」

「それは・・・相手に会って謝罪してすぐ駆けつけるかも」

「どんな怪我かもわかんないんだよ?」

「だからだよ、もしかしたら死ぬかもしれないじゃん
軽かったらそれはそれでいいし・・・」

「なーんだ」

「え?」

「とっくに一番になってんじゃん」

「どういう事?」

「今自分で言ったでしょ
仕事よりゆっぴーを選んでんじゃん
それが答え」

「・・・・・・そう言われたらそうかも」

「よし、じゃーご飯食べに行こう
篠田のお勧めの場所でいい?」

「いいよ」

だからっていきなり抱くのもねぇ
本当に優子がどう思ってるのかわからないし・・・・

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あなたの一番になりたい 31

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・?」

「・・・・・・・・」

「優子ちゃん?」

「・・・・・・・・」

「優子ちゃん!!」

「えっ?あ、さっしーどうかした?」

「どうかしてるのは優子ちゃんの方でしょ
どうしたんですかボーとして」

「ないんだよね」

「何か無くしたんですか?」

「あれ以来何もないんだよ」

「あれ以来ていつ以来何が無いんですか?」

「さっしーには関係ないから」

「ちょ、そこまで言っておいてそれは無いでしょ(汗)」

私が小嶋さんを抱いた事が麻里ちゃんにバレ
マンションへ帰って口を聞いてもらえなかった三日間

何とか信用を取り戻し元の生活に戻って二ヶ月・・・

元の生活に戻ったから何もないのか?

やっと一緒になった休みの日にデートをしていても
相変わらず仕事の電話が入ると行ってしまう小嶋さん

付き合いで飲んで夜中に帰って来る事も数回・・・
車の免許を持ってない私は迎えにも行けない役立たず・・・

今から帰るコールにマンションの入り口で待っていると
タクシーの隣にはよく見る顔の男性

あいつ絶対小嶋さんを狙ってるよね

それでも笑顔でお礼を言って

「ではまた」

と言うセリフを必ず言う小嶋さん・・・

仕事とわかっていても胸が苦しくなって自分がなんかみじめになる



まあ、そう言う雰囲気にならないって言うのも大きな要因なんだけどさ

今度教えてくれるって言ったじゃん!とも言えず・・・・
自分から行く勇気もなく・・・

あの時何で行けたんだろうか?
飲んでたっけ?
遠い昔の事のように思い出せない(汗)
柔肌の感触とか喘ぐ声とか歪む顔とか
思い出そうと思ってもドンドン薄くなっていっていて
あやふやにしか思い出せない

やっぱり寝顔とか裸で寝てる写真を撮っとけばよかった・・・

こんな事誰にも相談出来ない
出来るとしたら一人だけかな・・・・・・

「ゆっぴー今日もガンバルンバ(*`ω´) 」

・・・・だめ!絶対にこの人にだけは相談しちゃダメ!

またぐちゃぐちゃになっちゃう(汗)

「才加今日久しぶりに飲みに行こうよ」

「良いけど夕飯作んなくていいのか?」

「今日は友達と食事に行くんだって」

「何々?篠田も仲間に入れて(*`ω´)」

「同期だけで飲みたいのでオーナーはダメです!」

「え〜篠田同期なんていないのにー・・・しくしく(涙)」

「嘘泣きしてもダメですよ」

「ゆっぴー最近篠田に冷たくない?」

「麻里ちゃんが引っ掻き回すからです(怒)」

「同期と恋人、どっちが大事なの才加」

「麻里子も今日は用事あるって言ってただろ」

「そうでしたテヘ(*`ω´)」

こんな姿を見てもカリスマ美容師として
もてはやされるのだろうか・・・・

絶対に見せてはいけない何故なら・・・
店がつぶれかねないからね(汗)




「お疲れー」


始めは他愛もない話で食事を進めて行く


「で、今日はそんな話で誘ったんじゃないだろ本題なに?
何を悩んでるんだ」

「やっぱわかる?」

「指原でも気が付くんだからみんなにばれてるって」

「才加はさ」

「ん」

「攻める方?それとも攻められる方?」

「ブゥッ!!」

「きったない(怒)」

「いきなり変な事聞くからだろ(汗)」

「だってそう言う事してるんでしょ」

「そりゃー恋人同士だし・・・・麻里子だからな」

「好きそうだもんね」

「あ、あぁ」

「毎日してるの?」

「そんなわけないだろ(汗)」

「どっちからなんて言って誘うの?」

「優子とこは一緒に住んでるのにそう言う事してないのか?」

「う、うん・・・・なんかそう言う雰囲気にならなくて(汗)」

「雰囲気かー・・・麻里子はいつもふざけてて
いきなり襲ってくるけどな」

「才加からは襲わないの?」

「攻防してて成り行きで上になった時とかはそのままだな・・・
だぁーなんでこんな話人にしなきゃいけないんだよ(汗)」

「ごめん・・・やっぱ恋人同士ならそうなるよね・・・
小嶋さんは仕事優先だし今仕事忙しいみたいだし
したいって思うの私のわがままなのかなーうう・・・」

「ちょっと、飲み過ぎだって(汗)

優子が一番になってからって言ったんだろ
だったら仕方ないんじゃないのか」

「そうだけどさーううぅ・・・」

「だから、もう飲むなって」

「今日才加の家泊めて」

「いいけど小嶋さんに連絡しろよ」

「うんメールを・・・あれ画面が上手く見えないや(涙)
酔いすぎちゃったかなアハハ・・・」

「人の事を考えすぎるのは優子の長所でもあり短所だぞ
一人で悩むより相手に聞いてみな
意外と簡単に解決するかもしれないよ」

「でも嫌われたらヤダもん・・・
小嶋さんがいないと生きていけないもん(泣)」

「バカ」

どこからか大好きな人の声が聞こえたような気がした

「やっぱ飲みすぎたかな幻聴が聞こえてきちゃった(笑)」

「そうだな・・・・もう帰ろうか」

「ん、トイレ行ってきていい?」

「ああ、待ってるから」

椅子から立ち上がり通路を歩こうとしたら
ふらついて後ろの席の人に少しあたってしまった

「すいません(汗)あ、あれ?」

目までおかしくなっちゃった
だって後ろの席に座ってる人が
小嶋さんと麻里ちゃんに見えるんだもん
これって重症?


あなたの一番になりたい 30

朝、目が覚めたらにゃんにゃんは隣にいなかった

今何時だろう・・・

携帯に手を伸ばすと

あれ?私は・だ・か・・・・・

「あぁぁぁぁ!!(汗)」

昨日の事を思いだし一気に顔に血がのぼる

「私小嶋さんを・・・襲っちゃったよ(汗)」

どうしよう・・・怒ってるかな・・・
自分で一番になってからとか言っておいて
いきなり襲うとは何事だ・・・

もしかして怒って出て行っちゃった?
どうしよう・・・バカバカ優子の大馬鹿野郎(怒)

「ううぅぅ・・・にゃんにゃーん(泣)」

「朝から何叫んでるの(бвб) 」

「にゃ、にゃんにゃん?」

「シーツ洗濯しちゃいたいから早く起きてシャワー浴びてきて」

「は、はい・・・(汗)」

「あと、今度教えてあげるけど
後処理しないまま寝ないでよ、後が大変なんだから」

「後処理?」

「だから・・・今度陽菜がする時に教えてあげる」

「お、怒ってないんですか?」

「なんで、怒るの?恋人同士なんだから当たり前の事でしょ」

「はい・・・」

「ほら早く」

「はひ!」

裸のままバスルームへ走る

シャワーを浴びながら昨日の事を思いだす

小嶋さんの体・・声・・・顔・・・
全てパーフェクトだった・・・

イクときの歪んだ顔もエロくて・・・(´艸`*)

恋人だから当たり前か〜・・・(´-∀-)

「こ・い・び・と・・・・デヘヘヘヘ」

「何キモイ声出してるの(汗)
早く出ないとご飯さめちゃうよ」

「あ、今出まーす♪」

これって恋人同士みたい・・・・
恋人なんだよねぇー・・・・(´-∀-)

小嶋さんは私の恋人だぞーて後ろから言いながらついて歩きたい
男の人に期待を持たせないようにね


「ねえ、何ニヤニヤしてる?」

「え?別にニヤニヤしてませんよ(´-∀-)」

「ほら・・・口とか眉がヘラッてしてる」

「えーと昨日の・・・デヘッ」

「むぅ・・・思い出すな!」

「そんなの無理ですよ、にゃんにゃんの声とかあんな顔とか・・」

「言わないでいいから(汗)」

「写真に撮っときたかったなー(-∀-‘) 」

「優ちゃんの時ビデオ回しといてあげようか・・」

「ウソです、すいませんでした(汗)」

「この事他の人に言ったらダメだからね
特に麻里子には!」

「わかってますよ・・・でもたぶんバレちゃうと思いますけど・・」

「確かに、奴の洞察力と察知能力は
人間を超えるものがある・・・」

「にゃんにゃんもそう思います?
いっつもどうやって情報掴んでくるのか分からないんですけど
全部御見通しな様な気がして怖い時があるんです(汗)」

「とにかく用心して」

「わかりました」




「おはようございます(´-∀-)」

「ゆっぴー昨日はちゃんと仲直りで来た?」

「はい、ラブラブです(´-∀-)」

「・・・・とうとうやっちゃったのか
早かったね、どう、初めての感想は」

「へ?」

「・・・・あれあれ、もしかしてゆっぴーが襲っちゃった系?」

「ま、麻里ちゃん(汗)」

「まさかゆっぴーからととは・・・
ニャロをからかってこよーと」

「わぁわぁやめて下さい(汗)」

必死に止めようとするも

「そこ塞いだら給料減らすよ」

「うっ・・・・どうぞ・・・」

オーナーには逆らえない・・・

家に帰ると口をきいてくれなかったのは

また別のお話(泣)

あなたの一番になりたい 29

あなたの一番になりたい 28

誤解がとけ今は車の中
やっぱり気まずい・・・(汗)

あれから一言もしゃべらない小嶋さん

駐車場から玄関まで後ろを歩きついて行く

中に入ると

「先にお風呂入れば」

「小嶋さんが先に入って下さい」

「小嶋さんに戻ったままなんだ・・・」

「あっ・・・にゃんにゃんが先に・・・」

「そうさせてもらう」

靴を脱ぎ荷物部屋に入ると着替えを持って出て来た

「一緒に入る?」

「きょ、今日はやめときます」

「そっ・・・・」

そのままバスルームへ入って行った

「はぁ・・・・気まずい・・・非常に気まずい(汗)」

グゥゥ・・・

そう言えば夕飯食べてなかった
何かあるかな

キッチンを物色するとパスタしかなくて・・・
ナポリタンにしよう

ふぅ・・・頑張れ優子!

コンコン

「はい」

「今からナポリタン作るんですが食べますか?」

「半分食べる」

「じゃー作っておきますね(-∀-`) 」

良かった顔見てないと普通に話せる

パスタをゆで材料を切って炒めていると
小嶋さんがリビングに入って来た

「もうすぐ出来ますから」

「ん、化粧水とか付けてくる」

そう言って寝室へ入って行った

その間にお皿に盛り付けお茶を用意してセットオッケー

「いい匂い」

「あ、丁度出来ましたからどうぞ」

いつもの位置に座って頂きます

「スイーツバイキングに行ってたから
夕飯は食べてないんだけど
この時間だからカロリー抑えなきゃだね」

「私は食べてなかったからお腹スキスキです(汗)」

「見つけた時声かけてくれればよかったのに」

「そんな事・・・出来ませんよ・・・」

「最終的には嘘ついたことになっちゃったもんね
ごめんね」

「私がちゃんと話を聞かないのがいけなかったんです
私の方こそ誤解してすいません(汗)」

「これからはちゃんと話し合おうね」

「はい!肝に銘じておきます」

「あ、片づけはしとくからお風呂入ってきなよ」

「じゃーお願いしようかな
すぐ入ってくるので一人で寝ないでくださいよ」

「ふふふわかってる(бвб) 」

優しく微笑む小嶋さん・・・

よかった、普通に戻れた(´-∀-)

その夜

「あ、あのう・・・」

「ん?」

「む、胸触ってもい、いいですか(汗)」

「えっ・・・」

「あ、やっぱりダメですよね、私何言ってるんだろ
自分はダメって言ったくせに、アハッ(-∀-`) 」

「いいよ」

「ですよね、いいですよ・・・・いい!!?」

「うん、いいよどうぞ(бвб) 」

寝ながら向かい合わせになり

パジャマの上から両方触ってみる

「っ・・・おっきい・・・」

「優ちゃんも体の割に大きいと思うんだけど」

「な、生で触ってもいいですか(汗)」

「なんか、いちいち言われると恥ずかしい(汗)」

少しパジャマをめくってどうぞって言ってくれたから
服の下に手を忍ばせる

・・・・・柔らかい・・・それになんだこの弾力・・・
あっ突起に触れた

それを指で優しくクルクルしていると

「んっ・・・」

小嶋さんの吐息が漏れてきた

「もういい?もう終わり!」

「やだ!」

服を下ろそうとするのを阻止して胸を咥えた

「ちょっと、優ちゃん(汗)」

そこからは無我夢中だった

小嶋さんの声が聴きたくてもっと胸を堪能したくて
いつの間にか小嶋さんの上に覆いかぶさり
服を脱がしていた

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