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わんわん警察 Y-32

俺のにゃんにゃんがずっと泣いてる
俺の為にずっと・・・・・


なのに俺は何も出来ずに見てるだけ
それも明日になったらこの体が無くなるから
そばにいる事も出来なくなる

あぁぁぁどうしたらいいんだ



「色々準備出来たらまた連絡するから
ちゃんと電話に出てよ」

「・・・・・」

「冷蔵庫に何もないから買ってこようか」

「買ってある・・・・」

「どこに?」

「スーパーへ置いてきた」

「いつものスーパー?
篠田が取って来てあげるからここにいるんだよ」

「どこへも行かないし・・・」


くそー麻里子の世話になるだなんて俺様一生の不覚
あ、もう死んでるから一生は終わってるのか・・・・

にしてもにゃんにゃんがこんなに俺様の事を好きだったなんて
嬉しいぜ(-∀-`)
やっぱ子供作っとけばよかった・・・


テレビも点けずボーと俺を眺めてるにゃんにゃん


「あったよ、店長が置いてくれてた」

「そう・・・・」

「ずっとそうしてたの?」

「・・・・・・・」

「ニャロが倒れちゃうよ(汗)」

「別にいい、優ちゃんいなくなったら陽菜の仕事無くなるし
する事無いもん」

「今の仕事じゃなくても他にあるから
そうだ、たかみなの部署での評判よかったじゃん
人員増やしたいって言ってたから言っといてあげるよ」


たかみなだと!?あのチビか
ダメだダメだ、まだ麻里子の方がましだぞ(汗)


「今は何もやる気ない」

「そうだね、少し休んだ方がいっか
何作ろうとしてたの?作ってあげるよ」

「いい、自分で作れるから麻里子は帰って」

「また連絡する」

「うん・・・・今まで色々ありがとね」


心配そうに帰って行った麻里子

・・・・・いいやつじゃねえか、少しだけ見直したぜ(-∀-`)


それからまたボーと俺を眺めていたにゃんにゃんが急に


「ねえ優ちゃん、一人は寂しいよね」


こうやって一緒にいるから寂しくないぜ(-∀-`)


「陽菜も一緒に行ってあげる」


何処へ行くんだ?俺はここにいるぜ


「明日は優ちゃんの誕生日だからそれをお祝いしてから・・・
よし、チーズケーキ作るから待っててね」


そう言って俺の前から離れたから姿が見えなくなった

チーズケーキ出来たらどうやって喰えばいいんだ?
口が開かないし入れてくれても噛めないし・・・
う〜ん・・・どうしたものか

必死で考えてるんだけど解決策なんて見つかるわけがなく
少し眠くなって来たぜ・・・

ここはいったん寝て、起きてからまた考える事にしよう

いや、ちょっと待てよ
死んでるのに今寝たら二度と起きれなくなるんじゃねえか?

ん?あれ?今って起きてる状態なのか?
う〜ん・・・わかんねえ

わかんねえ時は実行あるのみだから

おやすみなさい(-∀-`)

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