クラブ中はなるべく優子先輩を見ないように頑張った
だって絶対に見とれちゃうもん
「お疲れ(-∀-`)」
「お疲れ様でした」
自転車の優子先輩は1人で帰って行く
同じ電車の秋元先輩は寄るところがあるからって
駅とは反対側へ歩いていき
宮澤先輩は待っていた柏木先輩と一緒に帰っていった
陽菜も早く帰りたいけど先輩達と一緒にいるから無理
だから降りる駅について電車を見送ると猛ダッシュで改札を出て
家に向かって走ろうとしたら
「そんなに急いでどこいくの(笑)」
振り向かなくても分かる
「優子先輩(бвб)」
先輩が駅まで迎えに来てくれていた
というより帰りに待っていてくれた
「遅くなってすみません」
「ゆっくり来たし買い物してたから
入れ違いにならなくてよかったよ(笑)
はい、後ろに乗って」
言われるまま後ろに座り言われてないのに腰に抱きつく
「しっかり掴まっててね(-∀-`)」
そう言って陽菜の腕をポンポンと叩く
優子先輩の匂いだ(бвб)
久しぶりに触れた優子先輩の体
前よりも大きくなってる?
筋肉がついたのかな
そう言えば練習が始まる前にちらっと見たふくらはぎも
一回り大きくなっていた気がする
そんな事を考えてたら
あっという間に陽菜の家の前
「ありがとうございました、どうぞ」
玄関を開け
「お母さんただいま」
「お邪魔します」
「いらっしゃい久しぶりね」
「ずっと向うへ行ってましたから(汗)」
「陽菜なんて昨日はソワソワしてて面白かったんだから」
「そんな事言わなくていいの(怒)
早く部屋行きましょう」
これ以上ここに居ると何言われるかわからないから
急いで部屋へ
「そのへんに荷物を・・・」
言い終わる前に抱きしめられ
「はぁ・・・・にゃんにゃんだぁー
会いたかったよ」
「・・・陽菜も」
お互い見つめ合いゆっくり近づいてくる顔に
目を閉じる
コンコン
ノックの音に慌てて離れた二人
「ジュースとケーキ持ってきたわよ♪
・・・・・・立ったままでどうしたの?」
「な、なんでもないし(汗)早く出ていってよ」
「はいはい、邪魔者は退散するわね(笑)」
そう言ってお盆をテーブルに置いて出ていった
もう、タイミング最悪じゃん(怒)
「アハッなんか焦ったよね」
「はい・・・・あ、どうぞ座ってください」
「嫌だ」
「え?」
「こっちが先」
そう言って陽菜を引き寄せ・・・・・・
「はぁ・・・やっと出来た(-∀-`)」
「・・・・・・(бвб)」
久しぶりだから恥ずかしい(汗)
それから座ってケーキを食べながら
「そうだ、今日なんで目を合わせてくれなかったの
結構見てたのにちっとも見てくれないんだもん
テンション下がっちゃったよ」
「だって、先輩たちに気づかれたらヤバイし・・・」
「先輩たちだけ?」
「同級生にはバレてました(бвб)」
「そっか、まあ普通そうだよね
私の同期にもバレてたから」
「そうなんですか?」
「だから結構アピールしてたって(汗)」
「気づかなくてすみませんでした(汗)」
「でもこうやって付き合えたから
それもいい思い出だよね(-∀-`)」
「はい」
お家でお父さんが食事の用意してくれてるからって
1時間ほどで帰っちゃったけど
明日もあさっても会えるし寂しくない
・・・・そう自分に言い聞かせ
卒業式に遅刻しないようにその夜は早めにベッドに入った