お風呂に入り部屋も綺麗にして緊張しながらリビングで待つ


「陽菜が下にいるって珍しいな」


会社から帰って来くるなりそんな事を言って
ニコニコしてるお父さんを無視してテレビを見てるんだけど
全然内容が入ってこない

時計を見ると8時半

まだ30分あるんだから落ち着こう・・・・

その時LINEが来て

(さっき家出たからあと10分ほどで着くよ)

うそ・・・・

「お母さん先輩あと10分で着くって!」

「なんだ、誰か泊まりに来るのか?」

「クラブの先輩の大島さんが来るのよね」

「あの大きい人か?」

「違う!あれは秋元先輩
優子先輩の前で変な事言わないでよ(怒)」

「そ、そんなに怒る事無いだろ(汗)」

「陽菜より小さくて可愛い方で
とてもいい人よ」

「お父さんはもう寝たら」

「まだ飯も食べてないのに寝れるか」

「大島さんが来たら先にお風呂に入ってもらいなさい
お父さんの後だと嫌でしょ」

「凄くやだ」

「お前は入ったんだろ」

「お前って言わないでよね(怒)」

「ぐっ・・・・」

「ほら、お食事の用意ができたわよ」

「今日はビール飲むぞ」

「はいはい(笑)」


そんな会話をしていたら

ピンポーン


急いで玄関へ行きドアを開ける


「こんばんはどうぞ入ってください」

「ありがとう、あれ、もうお風呂入ったんだ」

「お先でした(бвб)」


陽菜の部屋へ上がり荷物を置いてもらい


「来てすぐですけどお風呂入って下さい」

「いいの?」

「お父さんはさっき帰ってきたばっかりで食事中だし
お母さんは寝る前にしか入らないので」

「じゃーお言葉に甘えて・・・・
でもその前に挨拶しに行かなきゃ」

「気を使わないでも大丈夫です」

「お父さんとは初めてだからちゃんと挨拶して
印象良くしておきたいからさ
でもその前に・・・」


陽菜に近づいてきて両手をそっと握り


「やっとにゃんにゃんに触れられた(-∀-`) 」

「先輩・・・(бвб)」

「二人の時は先輩禁止でしょ」

「あっ・・・・」


そんな事言われても口で言うのは恥ずかしい

そのまま引き寄せられたから少しかがむと

チュッ・・・唇が重なった


「早くお風呂入ってゆっくりしたい」

「はい(бвб) 」

「だから、敬語!」

「あっ・・・・うん・・・」

「アハッよく出来ました(-∀-`) 」



そう言って頭を撫でてくれた





「はじめまして大島優子です」

「陽菜の父です」

「今日はいきなりですみません」

「ああ」

「何カッコつけてるの(怒)」

「いつもこんなだ(汗)」

「お風呂お先にいただきます」

「どうぞゆっくり入って頂戴ね」

「ありがとうございます」

「こっちです」


お風呂に案内し使い方を説明してリビングへ戻り
飲み物とおやつを先に部屋に運びまた降りて来た


「礼儀正しい先輩だな」

「当たり前だし(бвб)」


「ただいまぁー汚れてるから先風呂入るね」


玄関から聞こえて来た弟の声


「だめぇ〜(汗)」


普段出さない大きな声を出し
こんなに反射神経よかったっけ?
て思うくらい素早く廊下に飛び出す


「びっくりしたぁ〜(汗)
姉ちゃんどうしたんだよ」

「今先輩が入ってるからダメ!」

「そうなの?ちょっと覗いてこようかな♪」

「・・・・・・」

「う、嘘だよ(汗)母さんご飯先に食べる」

「今用意してるから手洗いうがいだけしてきなさい」

「だってさ♪」

「見てくるからここでちょっと待ってて」


ノックをしても返事がないからドアを開けると
浴室の中に入っていて着替えも綺麗にたたまれていた


「優子先輩」

「・・・ん?どうしたの」

「弟が帰って来て手を洗いたいってるんですけど
ここに入れてもいいですか」

「あはは、この中に入ってこないならいいよ(笑)」

「見張ってます(бвб) 
入って来ていいよ」

「お邪魔しまーす♪」

「挨拶はいいから早く洗って出て行って」

「わかってるよ
・・・・・お邪魔しました(笑)」

「ゆっくりして下さいね
陽菜はリビングにいます」

「はーい」


リビングへ戻ると


「姉ちゃんが必死過ぎて笑う」

「うっさい」

「こっわっ(笑)」

「ほら、お姉ちゃんをからかってないで早く食べちゃいなさい」

「お腹ぺこぺこ、いただきまーす」


なんで今日は全員集合してるのかな(汗)



「お風呂お先でした(-∀-`) 」

「ワァオ〜・・・可愛いじゃん」

「りょう!(怒)」

「アハッ弟さんかな?ありがとう」

「子供のくせに生意気ですみません(汗)」

「中学生だっけ?見る目あるしかっこいいから
将来いい彼女見つけられるよ(笑)」

「あざーす♪」

「早く部屋へ行きましょう(汗)」

「コーヒー飲むなら入れるけど」

「いいんですか?」

「カフェオレがいいのよね」

「はい(-∀-`) 」


もう、早く二人になりたいのにー(怒)


「出来たら部屋へ持っていくわね
じゃないと陽菜の機嫌がどんどん悪くなるから(笑)」

「なっ・・・・そんな事(汗)」

「少しくらい大丈夫だよね?」

「はい(бвб) 」


ニヤニヤ笑うママを先輩に見えないように睨んでおいた