陽菜の誕生日を聞いた瞬間一瞬、
ほんとに一瞬だけど眉毛が下がったのを陽菜は見逃さなかった
だってずっと大島さんの顔を見てたんだもん・・・

なんだろうこのモヤモヤ感・・・
もしかして重い病気で死んじゃうの?

日曜日はずーとその事を考えていて
一日中この陽菜がパジャマ姿だった

いてもたってもいられなくての月曜日
殆ど眠れなかった陽菜は一時間早く下に降りて行く

「おはよう(бвб) 」

「・・・・・・\(◎o◎)/!」

ご飯を食べながら新聞を読んでいたお父さんは
新聞と箸を落とし

お弁当を作っていたお母さんは菜箸を下に落として
慌てて拾っていた

「むぅ・・・・なに?」

「えっ、いや・・・うん、おはよう
今日もいい天気だなアハハハハ」

「・・・・・今日早く行くからご飯(бвб) 」

「あ、そうなの?すぐ用意するわね(汗)」

バタバタと慌てて用意するお母さん

へんなの


「早く来すぎたかな(汗)」

それでも朝練をしてるクラブ生やいつも早く来てそうな
いかにも真面目ちゃん!て言う学生がチラホラ

教室に鞄を置いて職員室へ行くけど佐江ちゃんはまだ来てなくて・・

先生の靴箱の所で待ち伏せすることにした

「おっ小嶋、今日早いな」

「小嶋さん今日は早いのね」

先生たちが口を揃えるかのように陽菜を見てそう言う・・・

そりゃーいつも5分前に滑り込むけど
遅刻はしてないもん(怒)

ちょっとムッとしていたら

「小嶋さん朝からそんな顔して何かあったの?」

「小嶋どうかしたのか?」

噂のカップルが仲良く出勤(бвб) 

「宮澤先生に話がある」

「うっ・・・小嶋が先生と言った(汗)」

「・・・・・(怒)」

「宮澤先生、小嶋さん真面目に言ってるんですから(怒)
まだ時間あるので保健室使いますか?」

「すまん(汗)そうだな、それでいいか小嶋?」

「はい」

ゆきりんは職員室へ行き陽菜と佐江ちゃんは保健室へ

「で、どうした?なんかあったのか」

「大島さん何の病気で入院してるの?」

「・・・・・それは・・・言えない」

「なんで?佐江ちゃんとかゆきりんは知ってるんでしょ」

「佐江は身内だし、ゆきりんや才加は親友だからね
小嶋はたまたま優子に傘を貰った学生」

「っ・・・」

「もう、優子とはかかわらない方がいい」

「なんで?土曜日行って友達になったもん」

「友達だからって全部知っていい事にはならないし
優子が言わないことを佐江も言えない」

「・・・・・じゃー本人に聞いてもいいの?」

「聞けるの?聞けないから佐江に聞きに来たんでしょ?」

「そうだけど・・・」

「ただの友達で最後まで付き合えないんだったら
もう行かないでやってほしい」

「さい・・ご?」

「あっ(汗)」

「最後までってどう言う事?
大島さん死んじゃうの?」

「えーと・・・(汗)」

しどろもどろの佐江ちゃんに詰め寄ろうとしたら
ドアが開き

「もうすぐ職員朝礼が始まるわよ」

ゆきりんが入って来てホッとした顔になる佐江ちゃん

「小嶋も教室へ帰れ」

そう言って保健室を出て行った