陽菜

結局麻里子の誘導尋問にかかり根掘り葉掘り聞かれ
あんまり寝れなかった

2時にはベットに入ったんだけど・・・

話してるうちに優子のあえぐ声や顔を思い出しちゃって
目を閉じると瞼に映し出されてる優子の姿・・・

興奮してほとんど寝れなかったと言うのが真実

とにかく眠くて、家の土産はジャムを買ったし
他に買うやつなんていないから寝て待つ事にした

・・・・「・・・嶋・・・小嶋君」

人がいい気持ちで寝てるのに体を揺らされ名前を呼ぶ声が・・・
優子の声じゃねえぞ

「んあ?(怒)」

「ご、ごめんなさい(汗)」

ん?・・・指原?

「なんだ」

「あ、あのですね、さっき指原がお土産を見に二階のフロアーいて」

「さっさと要件を言え(怒)」

「優子ちゃんがさらわれました(汗)」

「・・・・はぁ?」

「だから連れ去られて・・・」

「わかった詳しく説明しろ」

「お店屋さんでみーちゃんと優子ちゃんに会って
指原がじゃがぽっくるについてどれだけ美味しいかを
力説してたらですね違う制服を着た男の子が
『あんた可愛いなちょっとお茶しばけへん?』
て言いながら断る優子ちゃんの腕を取って連れて行ったんです
指原は急いで小嶋君に知らせないと!て言う使命を感じて
必死でここまで戻ってきました(^^ゞ」

やりきった顔の指原

「場所は?」

「2階です」

「だからどのへんだよ」

「指原方向音痴でここまで戻ってきたのも奇跡かと・・・(汗)」

「チッ!」

「ご、ごめんなさい(涙)」

「いや、教えてくれてサンキュー
荷物見といてくれ」

エスカレーターを駆け下り二階のフロアーへ
辺りを見渡しけど土産屋で入り組んでて見えねえな・・・

同じ制服のやつらに片っ端から声をかける

「ゆう・・・大島と峯岸見なかったか?」

なんとなく見たことある顔のやつが

「大島なら男と手を繋いでそこのパーラーに入ってったぞ」

手を繋いでるんじゃなくて掴まれてたんだよ!
て吹っかけそうになったけど何とか抑えてパーラーへ


「いらっしゃいませ」

ウエイトレスを無視して中を見渡すと
一番奥の席にこっちを背にして座る二人
見間違えるはずもなく

「優子!」


バッと振り向く優子


「はるなぁ・・・」

眉毛をハの字に下げ俺に助けを求めてるように見えて・・・

「行くぞ!」

奥まで歩いて行き優子の腕を取り立たせて店を出ようとすると

「ちょーまちいや、お前なんやねん
俺らが先に見つけたんやで」

「はぁ?俺はずーと昔っからこいつの事知ってんだよ」

「そんなこと言うても一緒におれへんかったって事は
恋人ちゃうんやろ?あ!幼馴染か!!」

「優子は俺の女だ!
お前らが簡単に触れる女じゃねえんだよ(怒)」

そう吐き捨て店を出た

少し歩いていると

「はる・・なぁ・・・」

「えっ!?」

今にも消え入りそうな声で名前を呼ぶ優子を見ると

「何、泣いてんだよ・・・もしかしてなんかされたのか?
くそーあいつらぶっ飛ばして・・「違うの!」

「へっ?」

「うれじぐでぇー・・・」

「・・・・・ナンパされて(бвб)?」

「違う!陽菜が、俺の女!て言ってくれたぁー(涙)」

うっ・・・つい勢いで・・・(汗)

「陽菜すぎー(泣)」

正面から抱き付いてくる優子の背中に腕を回し
頭に顎を乗せながら

「バカ野郎・・・(汗)」

とつぶやいた

優子が落ち着いたから荷物の場所に行こうとすると

「ちょっとあんた達ひどいじゃん
私をほって行かないでよね(怒)」

あぁ・・・忘れてた(бвб)

「お前一人だったらいらないって言われて
むかついたから来たパフェ一気食いして
出てきてやったよ」

流石峯岸・・・(笑)

「お土産はもういいのか?」

「じゃがぽっくるだけ買いたい・・・」

「俺も行ってやるから」

「ありがとう陽菜、大好き(-∀-`) 」

くっ・・・可愛すぎだぜ♪

「はぁ・・・イチャイチャは帰ってからしてよね(怒)」

プリプリ怒る峯岸はほっておいて
俺の!て言う意味を込めて優子の肩を抱き
じゃがぽっくるを目指して歩き出した