遅くまで開いている近くのスーパーで昨日買い物をしておいた

風邪だからおじやでいいよね
あと簡単に食べれるゼリーとかももの缶詰とか

そうだ、アイスいるかな・・・
メールで聞こうとして気が付く

「アドレスも携帯番号もわかんないじゃん」

基本親しい人としか交換しないから
みーちゃんの番号は知ってるけど
優子の番号は聞いたことなかったっけ

何度も交換しようって言われたけど
うっくりしてる時にメールがじゃんじゃん来そうだから教えなかった

「また買いに来ればいっか」

昨日お酒を買ったコンビニが三軒隣にあるから便利

「起きてるかな・・・」

マンションの入り口で番号を押しベルを鳴らす

「はい!今開ける」

鳴ってすぐ出るとか待ってたみたいじゃん(笑)

玄関まで行くとドアを開けて待っていた

「寝てなきゃダメじゃん」

「ほら、二度手間になるでしょ(汗)」

確かにそうだけど・・・

「どうぞ(-∀-`) 」

「お邪魔します(бвб)」

「えーと・・・コーヒー飲む?」

「朝ご飯作りに来たんだから優子は寝てて
それとも風邪治った?」

「え!?治ってないよ(汗)体怠いし少ししんどいかなー」

「じゃーベッドでちゃんと寝てて
おじや作るから」

「う、うん(-∀-`) 」

おとなしくベッドに潜り込む優子を見て
キッチンに立つ

「お鍋とか適当に借りるね」

「何でも使ってー
洗い物は置いておいてね私がするから」

「病人が何言ってんの全部しますよー」




「出来たよ」

作り終えテーブルに運ぶと
モソモソと起きてきた

「いただきます(-∀-`) 」

「どうぞ」

「・・・・・んっうっま」

「大げさ(笑)」

「マジ美味しい、普段人に作って貰う事なんて無いじゃん
なんか骨の髄まで染みてくるよ(-∀-`) 」

最近では料理好きな男子も増えてきてるけど
まだまだ女が作る方だもんね

陽菜は・・・・・カレー食べたくなってきちゃった(汗)

そんな事を考えてたからいけなかったんだと思う

「スマホ鳴ってない?私の音じゃないよ」

「私のだ(汗)」

カバンに入れてあったスマホを取り出し画面を見ると

「・・・どうしたのメール?」

「ううん・・・電話」

「出ないの?」

「・・・・・・ちょっとごめん」

玄関の方に行って電話に出る

(あ、やっと出たおはよう)

「おはよう」

(昨日ライン送っておいたんだけど見てないよね?)

「昨日夜遅かったから見てなかった・・何か用?」

本当は既読スルーしてた

(結婚の事黙っててごめんね急だったしさ
いう暇がなくて)

「ううん、おめでとう」

(ありがとう、そのお詫びにさランチ奢るから
今から出てこれない?昨日ニャロ来なかったからさ)

「今から?」

(なんか用事あるの?)

優子の方を見るとこっちを見ていたのか目が合ったのにすぐ逸らされた

「今起きたところだからすぐには無理」

(お寝坊さんだね(笑)マンションまで迎えに行こうか?)

「いい、待ち合わせ何処に何時・・・うん・・・わかったじゃーね」


黙々と食べてる優子に近づくと

「片想いだった先輩?」

「そう、ランチ奢ってくれるって」

「いくの?」

「断る理由ないし・・・」

「辛くない?」

「それでも好きだから・・・」

「行かない方がいいんじゃない?」

「優子にそんな事言われたくない(怒)」

「そうだよね・・・ごめん・・・」

「もう帰るね、ゼリー冷蔵庫に入れてあるから食べて」

「あ、お金(汗)」

「いいよ、お見舞いだから気にしないで」

「うん・・・本当にありがとう(-∀-`) 」

「じゃーね」

「あっ!」

「なに?」

「えーと・・・・そのう・・」

優子にしては珍しくハッキリしなでゴニョゴニョ言ってる

「急いでるんだけど」

「ごめん(汗)また会えたらいいね」

「一駅違いだから会うんじゃないかな?」

「そうだよね・・・本当にありがとうにゃんにゃん」

「ばいばい(бвб)」


この時の陽菜は麻里ちゃんに会う事しか考えてなくて
優子の気持ちなんてこれっぽっも気づいていなかった