小嶋さんが泊まった次の日の夜みーちゃんから電話がかかってきた

「もしもーし、みーちゃんどうしたの」

「どういう事」

「なに、いきなり(汗)」

「陽菜が優子んちに泊まるってどういう事?」

「え、・・・そのままの意味だけど」

「高校卒業してから一度も連絡してなかったんでしょ
だから私を通して色々聞いてきてたんでしょ!」

「・・・・・・・そうだよ」

「もしかして同窓会って陽菜と会うためだったの?」

「・・・・・・・」

「そうなんだ・・・」

「でも泊まったのには事情があって(汗)」

「優子って陽菜の事好きだったよね」

「あ・・・うん・・・みーちゃんのことも好きだよアハッ(-∀-`)」

「誤魔化さないで!
陽菜の失恋につけ込んだりしてないでしょうね(怒)」

「なにも言ってないしなにもしてないから・・・」

「それなら良いけど・・・
私はね友達として陽菜にも優子にも幸せになって欲しいの
今の世の中二人が付き合っても幸せになれないんだから」

「そんなのわかんないじゃん」

「祝福されると思ってるの」

「それは・・・でも二人が幸せなら良いじゃん・・・」

「親に反対されても幸せって言える?」

「くっ・・・」

「これから会う時は私を誘いなさい、わかった!」

「わかったよ・・・」


みーちゃんは小嶋さんが女性に失恋したんだとは知らない
だからそう言うのもわかるけど・・・

まあ心配しなくても私の事なんて眼中にないから大丈夫だよみーちゃん


それでも食事に行こうと約束したんだから
すぐ・・・ううん・・二週間後くらいには連絡が来るかもと思ってたけど
全く音沙汰がなくて・・・

ほら私の事なんてもう忘れてるでしょ
だから安心してよみーちゃん

てメールを打ちそうになったけど自分が惨めになるから止めておいた

それからさらに三週間後

ピロン・・・・・

小嶋さんからLINEが届いた

”今週の土曜日夕飯おごるから部屋の片付け手伝って”

”みーちゃんも誘うね”

”今回は優子だけがいい”

みーちゃんに知られたくない事・・・という事は彼女関係か・・・

”了解住所教えて”

住所とマンションの名前を聞き
動きやすい服装でマンションへ


初めて入る小嶋さんの部屋・・・・

私のマンションより大きく部屋も二部屋と
別にリビングもあって・・・そういえば仕事なにしてるんだろう・・・
これだけ広いと家賃高いよね(汗)

「ここにある服を全部捨ててほしいの」

「これ全部?」

「そう・・・自分では捨てれないから・・・
こんなのみーちゃんには頼めないでしょ」

辛そうな顔・・・そんなに好きだったんだ、それに
確かにみーちゃんには頼めない、
だってみーちゃんは知らないんだから・・・

すべて色違いの同じ服
違うのはサイズだけ・・・
相手の人は小嶋さんより細い人だったんだね

「あとね、食器はどうしようか迷ってるの
気に入って買ったものだから・・・」

「嫌じゃないなら置いておいてよ
また来ていいなら私が来た時に使うから」

「優子は嫌じゃないの?」

「私は気にしないよ、小嶋さんとペアで嬉しいもん(-∀-`)」

「・・・・・(бвб)」

「ん?なに」

「気になってたんだけどなんで小嶋さんて呼ぶの?
居酒屋ではにゃんにゃんて呼んでたのに」

「それは・・・・・あの時は高校時代のノリの方がいいでしょ
でも普段はもういい大人なのにそんな呼ばれ方
嫌かなって思ってさ(汗)」

「優子ににゃんにゃんて呼ばれるの嫌じゃないよ
小嶋さん呼びのほうが他人行儀で嫌かも」

「じゃーにゃんにゃんて呼ぶね(-∀-`)」

「うん、そのほうが優子らしい(бвб)」

「私ってどういうイメージだよ(笑)」

「ん〜チャラい?」

「酷いなぁーこれでも真面目な仕事してるんだよ」

「そう言えば仕事何してるの?」

「今は銀行の営業をしてる」

「へぇーじゃー給料いいんだ」

「地方銀行だから普通だよ
にゃんにゃんは何してるの?」

「私は秘書、短大でみーちゃんに誘われて秘書課程を取ったのが
今役立ってる」

「みーちゃん普通のOLでしょ?」

「なんか私だけ受かっちゃったの(бвб)」

まあ・・・・容姿で受かる・・・か(笑)

会社の名前を聞くと結構大手だし・・
このマンションに住めるのも納得

「よし、サクサクッと片付けちゃいましょうか(´-∀-)」

「優子が欲しいのあったら持って帰ってもいいからね」

「サイズ合わないよ(汗)
・・・そうだ、これ綺麗だし捨てるの勿体ないからさ
フリマに出していい?」

「フリマなんてやってるの?」

「友達に好きなやつがいてさそいつ毎月やってるから
使わなくなった物をたまにおいて貰ってるんだ
これだけあればワンブースで借りれるね」

「私やった事無いからしてみたい」

「やろう!えーと、今度はいつだったっけな・・・
あ、明日じゃん(汗)いきなりは無理だから
来月になるね」

「でもこのままここに置いておきたくない・・・」

「そうだよね・・・・じゃーにゃんにゃんの服は次に置いておいて
もう一人の人の服を先に売ってもらおう」

「うん」

「でもこの量は多すぎるから、半分は私の家に持って帰っておいておくね」

「いいの?」

「半分なら隅に置いておけば大丈夫(´-∀-)」

「ありがとう」

「どれを置いておくかの選別・・・出来る?」

「それくらい大丈夫」


これは古いから先に売ってもらおうとか
これは自分で売りたいとか・・

楽しそうにしているのを見て少し安心した