フリマ当日優子が車で迎えに来てくれて
みーちゃんを迎えに行く

「ちょっと、何この荷物、座れないじゃんか」

「ごめん車小さくて(汗)20分ほどの所だから我慢して」

「陽菜が後ろに乗れよ」

「みーちゃんの方が小さいんだから我慢して」

「優子の方が小さいのに―」

「運転できないでしょ」

「くそー・・・」

ブツブツ文句言ってるけど楽しそう(笑)



「へぇーこんな所でやってるんだね」

「来たことないの?」

「フリマは出すのも来るのも初めて(бвб)」

「そっか、結構面白いから楽しみにしてて(-∀-`) 」

車を番号が振ってあるスペースに止め後ろのドアを開ける

「ここにこうやって敷物を敷いて並べて行くんだ
にゃんにゃんとみーちゃんで好きに並べてみて」

なるほどこれなら雨が降ってもすぐ車に積み込めるし
出し入れしやすいから簡単

少しすると隣のスペースにワゴン車が止まり
降りて来たのは男の人だった

「優子早いじゃん」

「道路がすいてたからね」

知り合いって男の人だったんだ

「優子ちゃんお久しぶりです」

「ほんと久しぶりいつ以来会って無かったっけ?」

「半年くらいですかね」


もしかして失恋した人って・・・


「優子・・・」

「あ、ごめんごめんこのチャラチャラした男は
大学からの心友で宮澤佐江、で、この可愛い女の子は
彼女の柏木由紀ちゃん」

「チャラチャラってなんだよ」

「だってそうだろ
遊びまくってたくせに最後には
大学のクラブで一番可愛いマネージャーを落としたんだからな」

「佐江ちゃん・・・」

「う、嘘言うな(汗)
俺、全然遊んでなかったから
ずっとりんちゃん一筋、そうだよな、
優子本当の事言えよ(汗)」

「アハハ少し大げさに言ったけどモテてたのは本当(´-∀-)」

「そっちはどうなんだよ
どう見ても優子の友達とは思えない綺麗な人いるけど」

「佐江の言うこの綺麗な人は小嶋陽菜さん」

「初めまして(бвб)」

「このガチャピンに似てる方は幼馴染の峯岸みなみさん」

「ガチャピンてなんだよ(怒)」



大学の時から付き合ってたのなら違うか・・・・



「アハハ、ところで才加は一緒に来なかったの?」

「朝、寄るところがあるから先に行っててって連絡があってさ」

「へぇー珍しいじゃん」

「才加さんて?」

「もう一人の連れ・・・て感じかな
男らしい男だから惚れちゃうかもよ(笑)」

「その人彼女いないの?」

「出来たって聞いてないからいないんじゃないかなー
なになに、みーちゃんねらってる?(笑)」

「陽菜に取られる前に唾付けておこうかなって(ΘωΘ) 」

もしかして才加って人が失恋した相手?
彼女いないって言ってるから告白してフラれたとか?

「あ、これ先月の売上です
小嶋さんのですよね」

「陽菜?」

「私の友達のです、渡しておきますね(汗)」

変な顔をするみーちゃん・・・

「早く並べちゃおう、起き方も工夫しないと売れないんだよ」

「そうなんだ、私が持ってきたやつ一番前に置く(ΘωΘ)」

助かった・・・

優子を見るとウインクしてる

助けてくれたんだ・・・・さすが優子

お昼近くなると客足も増え順調に売れて行く洋服たち

「全然売れないじゃん(怒)」


「みーちゃんは値段設定が高すぎるんだよ
もう少し安くしたら売れると思うよ」

「じゃー優子に任せた
陽菜。他のお店見に行こうよ」

「でも・・・」

「いいよ、行っておいで
結構お買い得品あるし面白い物沢山売ってるから」

「すぐ戻ってくるからよろしく」

「あ、私もご一緒していいですか」

「ゆきりん慣れてるから値切ってもらうといいよ」

「そうなの?よろしく(ΘωΘ) 」


三人で一周りしてブースに戻ると
楽しそうにじゃれてる三人の姿

「お帰りー、みーちゃん買いすぎじゃない(笑)」

「すっごい安くてビックリした
それをもっと値切る柏木さんを尊敬したね」

「尊敬だなんて(汗)」

もう一人の人をじっと見ていると

「ああ、これが噂の秋元才加(笑)」

「人がいないとこで変な噂してたんじゃないだろうな」

「褒めてたんだよね、スポーツ万能で頭もよくてかっこいいってさ」

「い、いやー全然そんな事無いから( ̄▽ ̄)」

「うん、そんな事無いな(´-∀-)」

「・・・・なんだよウソかよ(怒)」

「アハハハすぐ本気にするから面白でしょ(笑)」

「おまえな、男をからかうなよ」

「男同士だからいいじゃん」

「確かに男同士にしか見えないな(笑)」


三人の中にいる優子はイキイキして見えた


「もうお昼だけど何か買ってこようか?」

「私お弁当作って来たからみんなで食べよ」

クーラーボックスからすごい量のおにぎりや唐揚げに卵焼き
ウインナーと茹でブロッコリーに茹でアスパラ

「朝から一人で作ったの?」

「野菜は昨日の夜に茹でておいたけど
後は朝作った」

言ってくれれば手伝ったのに・・・

男の人二人もいるから量いるもんね

「優子料理だけは美味いんだよね」

「だけってなんだよ(怒)」

「そうだよ失礼だよ佐江ちゃん
優子ちゃんは苦手なものがないんじゃないかっていうくらい
なんでも出来るから羨ましいもの」

「今度りんちゃんに料理教えてやってよ」

「え?前に教えた料理は?」

「それしか出来ないからレパートリー増やして(涙)」

「アハハいいよ、今度佐江と一緒においで」

「良いんですか、すいません」

男の人部屋に入れてるんだ・・・・

「陽菜どうかした?」

「え、・・・・どうもしないよなんで?」

「ボーと優子を見てるからさ」

「あぁー・・・男の人とでも親友になれるのかなーて」

「だよね、まあ、優子って昔っから男の子とばっかり遊んでたから
不思議ではないけどね」

「そうなんだ・・・」

「なんか空やばくなってきたから
早めに店じまいしようか」

「売れ残ったのはどうするの?」

「いつもなら次に持ち越して値段を下げて売るんだけど・・・・」

「次もやりたい(бвб)」

「品物少なくなったけど他に売るものある?」

「家にまだまだ着なくなったトレーナーとか靴とかあるし
さっき見てきたら凄いものまで売ってたから
あれでも良いなら実家にもあるから持って帰ってくる」

「小嶋さんもハマっちゃったね(笑)」

「そうかも・・・」

「じゃー今日予約して帰ろうか」

「うん」

「佐江達、来月はパス」

「なんで?」

「フリマの売上だいぶたまったから
二人で旅行にいくんだ♪」

「いいなぁー旅行なんて一年以上行ってないよ
近くでいいから温泉とか行きたい」

陽菜も!と、言いそうになって慌てて口をつぐんだ

みーちゃんがじっとこっちを見ていたから・・・

みーちゃんはなにを思ってるんだろうか・・・