一緒に帰って来て家に入る



「・・・・家に帰れば」

「ただいまだわん(-∀-`) 」

「もう二人なのにまだペットのフリするんだ」

「なになに、オオカミになって欲しい?(笑)」

「自分の家に帰って」

「とりあえず着替えてくる」


そう言って帰って行ったから鍵を閉めチェーンもかけた


「お帰りなさい」

「ママ?・・・今日は帰ってこないってパパが」


良かったこれで優子が泊まる理由が無いよね


「着替えを取りに来たついでにあなたの夕飯作ってただけだから
またすぐ戻らなきゃいけないのよ」

「どっちか帰ってこれないの(汗)」


「新しい実験と研究が入って忙しいのよ
今日もお泊まりだからまた優子ちゃんに来て貰うか
向うの家に行って泊めてもらって頂戴」

「もう高校生なんだから一人で大丈夫だもん」

「普通ならね」

「・・・・どういう意味」

「いいから夜はなるべく優子ちゃんと一緒に居るのよ」

「わかった」


そう返事はしたけど言う事なんて聞くわけない


すぐ来るって言ったのに
ママが居るからなのか優子は来なくて

作ったおかずを少しだけタッパに詰めてるママ

美味しく出来たからパパにも持っていってあげるんだって

二人は昔から仲は良かった
でもママが単身赴任になって・・・・本当は違ったけど

陽菜のせいで一緒にいる時間が減ったのかと思うと
胸が少し痛む



ママが玄関から出た瞬間鍵とチェーンを掛け
窓も全部施錠する


「これで誰も入ってこれないよね(бвб)」


安心してお風呂に入り寝ようとしたらLINEが来ていて


(何鍵閉めてんだよおばさん居ないんでしょ)

《変態さんが入ってこれないようにしただけ》

(二人っきりが嫌なら私の家に泊まればいいだろ)

《それも安全じゃないんでしょ》

(1人のほうが安全じゃないから)

《もう寝るからおやすみ》


携帯の電源を落としまだ早いけど布団をかぶり目を閉じた



キィー・・・・カチャッ・・・

カチャカチャッ・・・


誰かが陽菜の部屋のドアを開けようとしてる音で目が覚める

普段ならこんな小さな音で目が覚めないのに
1人で気が張ってたんだと思う

今何時だろう・・・スマホは電源を落としてるから
目覚ましに手を伸ばし時間を見ると

「3時じゃん」


その間も必死に鍵を開けようとしてる音がする

まさか優ちゃん?鍵かけといてよかった

でもどうやって中へ入ってきたんだろ
まさか窓ガラス割ったんじゃないよね(汗)


「優ちゃん、どうやって入ってきたのか知らないけど
警察に通報される前に家に帰ったほうがいいよ
陽菜本気だから」


と言うのは嘘だけどね警察なんて呼ぶわけない

ドン・・・ドン!!

声をかけた瞬間
外からは絶対にあかない鍵だからか
ドアを体当たりで壊そうとしてる?


「ちょっと、何考えてるのやめなよ壊れるでしょ(汗)」


それでもやめなくて


「ほんとに警察呼ぶよ(怒)」


携帯を取り電源を入れようとした
その時ドアが壊れ倒れてきて人影が見えた


「ちょっとなにし・・・・・・だ、だれ」


黒い服を着て覆面をした人が目の前に立っていて
襲いかかってきた


「やっ・・んん・・・・・ゆう・・・ゃん」


口を塞がれ必死に抵抗して暴れるけどんどん力が抜けていき・・・・


意識を手放した