この分だとお金の心配をしなくて済みそうだから
陽菜の気持ちも軽くなり
優ちゃんにも優しくなる


「ただいまぜ(´-∀-)」

「おかえり(бвб) 」

「今日さ・・・・・やっぱりやめとく」

「なに、陽菜に言えない事なの?」

「誰にも言ってはいけない極秘任務ぜ」


極秘任務と言ってる時点でダメだと思うんだけど


夕飯を食べながら


「捜してる人をどうやって見つけたの?」


仕事の内容は聞いてないけど
自然に鎌をかけてみる


「佐江がこの辺に潜んでるんじゃないかってところを割り出して
俺が匂いを嗅いで見つけたんぜ(´-∀-)」


見事に釣れた単純ワンちゃん(笑)



「凄い、連係プレイじゃん」

「でも逃げようとしたから俺と由依が飛びかかって取り押さえ
佐江が縄で縛って何処かへ連れて行って
今日の仕事は終了だったんぜ(´-∀-)」


得意げに話す優ちゃんは絶対刑事にはなれない(笑)


「明日の仕事は?」

「今決まってるのはまた溝掃除と草刈ぜ(;´-∀-)」


地域の仕事もしっかりして隠れ蓑にしてるのかな


「宮澤さんて普段何してるの?」

「冗談ばっか言って笑わせてる」

「・・・・・仕事は?草刈とかしないの」

「それはしないかな、主に人探し?」

「事務の人は?」

「佐江が何か言ってるのをパソコンに打ち込んだりしてるぜ」

「現場に出るのは人探しの時だけ?」

「人探しでもおじいちゃんおばあちゃんの時は来ない・・・・」


なんかだんだん機嫌が悪くなっていってる様な気がする


「ご飯美味しくない?」

「美味しい・・・」

「じゃーどうして眉間にしわを寄せてるの」

「にゃんにゃんは」

「陽菜?」

「佐江の事好きなのか」

「どうして?」

「佐江の事ばっか聞いてくるから(怒)」


なるほどヤキモチか


「宮澤さんは優ちゃんの雇い主でしょ
しっかり把握しとかないと
優ちゃんが大変な目に会ったら嫌だもん」

「俺の為?」

「陽菜が好きなのは優ちゃんだけだよ(бвб) 」

「(´-∀-)」


ほら単純だからもう機嫌が直った(笑)


「これからも何かあったら陽菜に教えてね」

「わかったぜ(´-∀-)」


元は犬だから陽菜に従順(笑)


「・・・・・携帯震えてるぜ、出ないの?」

「あ、うん・・・・・出なくても大丈夫」

「もしかして今はやりのストーカーか(怒)」


流行ってるかどうかはわかんないけど
この前ストーカーさんを捕まえたから
知らなかった言葉をまた覚えたみたい
そう言う言葉はやたらと使いたがるから困る


「違うよ」


黙っててもいつかはバレるか・・・


「お母さん」

「誰の?」

「陽菜の」

「・・・・と言う事はユナのおばあちゃん?」

「そう、優ちゃんは会った事無いよね」

「無い」


説明が面倒だし式も挙げてないから親には言ってない
だからもちろん学生の頃の友達も誰も知らない

陽菜が結婚して子供もいるとわかったら倒れるかな・・・


「俺には親がいないからなんとも思ってなかったけど
そうだよ、にゃんにゃんは親がいるから
ユナを見せなきゃぜ(;´-∀-)」


優ちゃんの仕事がちゃんと決まって
生活が安定してから言おうと思ってたんだけど
この前からお見合いしろって煩いんだよね
断ってるのに理由を言えって言われて
誤魔化してもしつこく聞いてくるし困ってる


「優ちゃんの仕事が落ち着いて
ちゃんとしたお給料もらえるようになってから言うね」


もう貰ってるけど・・・・


「ごめんよ、おでもっともっと働いて
にゃんにゃんのお父さんお母さんも
養えるくらい頑張るんぜ」


それは望んでないけど・・・・


佐江に給料上げてくれって言おうかなってブツブツ言ってるから
それは止めておいた