次の日も同じように蹴りから始まるんだけど


「声おかしくない?」

「そう?いつもの声だよ」

「顔もいつもより赤いし」

「いやぁ―それはにゃんにゃんのパジャマ姿が色っぽすぎて(-∀-`) 」

「変態(бвб) 」

「アハッ早く起きてご飯食べないと置いて行っちゃうぞ♪」

「どうぞどうぞ先に行って下さい先生」

「またまたぁー寂しいくせに」

「もう(怒)着替えるから出て行って」

「赤ちゃんの時はおしめも替えてたのに
恩を仇で返すとはなんてひどい大人になっちゃって
大島さんは悲しいよ(涙)」

「うっさい(怒)遅刻しちゃうでしょ(怒)」

「下で待ってるから早く来てねにゃんにゃん(-∀-`) 」

「うざ(бвб)」




二時間目の科学の授業


「ゴホッ・・・えーであるからここはゲホッ」



風邪ひいてんじゃん・・・



授業が終わり


「大島先生ちょっと」


廊下に出ておでこを触ると・・・やっぱり熱い


「うはっ小嶋さんから触れてくれた♪
積極てきぃ〜(-∀-`) 」


無視してそのまま手を引き保健室へ連れて行く



「ヤバいヤバい手を繋ぎたいの?ねぇ
それだったら恋人つなぎとかの方がいい?」


デレデレの優ちゃん
生徒が廊下に出てるのにそんな顔見せてもいいの?・・・
なんかムカつく


「・・・・・・失礼します」

「どうかしたの、あれ、大島先生?」

「この先生熱あるみたいなので休ませてください」

「どれどれ・・・ほんとだ熱いね座薬入れてあげるから
そこに寝てパンツ脱いでお尻上げて(笑)」


何この先生・・・まさかの変態?


「はぁ?麻里ちゃんバカだろ」

「麻里ちゃん?」

「あ、え〜と・・・小嶋さん・・・だよね?」


何で私の名前知ってるんだろ、初めて会う(たぶん)先生なのに


「篠田とゆっぴーは大学が同じで篠田の方が二年先輩の仲よし」

「変な言い方はやめてよね(怒)」

「いやぁ〜学年違うのに懐かれちゃってさ
就職先の学校にまで追いかけてくるから困っちゃう(*`ω´) 」

なに・・・どういう関係・・じっと優ちゃんを見ると

「違う(汗)この学校にいるだなんて
職員会議があるまで知らなかったんだから
嘘ばっかり吹き込まないでよね(怒)」

「そんなに興奮すると熱上がっちゃうよ(笑)」

「誰のせいだよ(怒)」


そうだった、優ちゃん熱あるんだった(汗)


「薬だして、飲めば治るから」

「だめ!今日は一日ここで寝るの!(бвб)」


カーテンを開けベッドへ連れて行く


昔からすぐ風邪をひくし無理したらすぐこじらせるから
安静に寝かせておくのが一番なんだけど
いっつも陽菜に付いて回るからなかなか治らなかった

「小嶋さんこれ飲ませておいてくれる
篠田用事が出来ちゃってお昼まで戻ってこないから
ゆっぴーの事よろしく(*`ω´)」

「え、ちょっと(汗)」


手をひらひらさせて出て行った保健の先生
無責任すぎない(怒)


「ケホッケホッ」

「はぁ・・・お水入れてくるからこれ持ってて」


薬を渡し紙コップにウォーターサーバーからお水を入れてもって行く


「にゃんにゃんが優しい(涙)」


飲み終わったコップを受け取り


「陽菜授業に行くからちゃんと寝てるんだよ」

行こうとしたら腕を引っ張られ

「キャッ(汗)」


ベッドの上に倒れ・・・・・抱きしめられてる?


「行っちゃヤダ」

「な、何言ってんの(汗)先生が授業サボらせる気」

「一人は寂しい」

「すぐ先輩の先生が戻って来るでしょ」

「お昼まで戻らないって言ったもん」


あぁ・・・チャイムなっちゃったし、
次の授業確か移動教室だったよね


「四時限目は戻るからね」

「わーい(-∀-`) 」

「子供か(怒)」

「このまま寝よ」

「・・・・・・(бвб)」


丁度眠くなる時間だしカーテン閉めておけば大丈夫かな


「風邪うつさないでよ」

「背中から抱きしめてるから大丈夫」


小学生の頃はよくこうして眠ってたからいっか


・・・・・・・・・・・・・



ガチャガチャ・・・

「あれ?鍵閉まってるぜ」


ん?・・・・いつの間に鍵かけたんだろう・・


「おかしいな保健室にいると思ったんだけどどこいったんだ?」

「大島先生探せば見つかるんじゃない(笑)」

「確かに!先生て小嶋の事溺愛してるよな」

「妹離れできないお姉ちゃんって感じかな」

「いやー俺には好きで好きで仕方ないって感じにも見えるけどな」

「あぁ・・・彼女みたいな?」


「何言ってるんだろうそんな事あるわけないじゃん」

「好き!て言ったらどうする?」

「え!?」

あっという間に陽菜が下になり優ちゃんは上に・・・

顔がだんだん近づいて来る



好きって何?どういう事?ちょっと待って(汗)

煩い位鳴り響く心臓の音・・・・



やだっ!助けて(汗)

咄嗟に肩を押して顔をそらす

「・・・・そんな顔しないでよ」

「え?」

凄く悲しそうな顔をした優ちゃん・・・
こんな顔初めて見たかも

「お腹すいたからみんなの所へ行こう」


スッとベッドから降り
出て行ってしまった


「あ、大島先生やっぱりいたんじゃん
陽菜はどこ?」

「さぁ?屋上に行ってるんじゃないですか」

「教室に戻ってきてないからそんなわけないじゃん
それにお弁当私持って来てあげてるし」

「小嶋さんの事だから手ぶらで行っててるかもしれませんよ(笑)」

「あぁ〜あり得るかも(ΘωΘ) 」


はぁ?いくら陽菜でもあり得ないし(怒)

でも、ああ言ってるって事は見えなくなったら屋上へ行けって事だよね


「先生も準備室へお弁当取に行くから
みんなついて来てくれる?」


風邪はもう大丈夫なのかな・・・


「えぇ〜だり―」


「まあそう言わずにお願い、ジュース奢るから(-∀-`) 」

「仕方ねえなぁ〜」

「俺コーラ、私オレンジジュース」

「アハッ、じゃー小嶋さんの分も買ってきてあげて」

「先生太っ腹♪」

少しすると声が聞こえなくなったから
そっと廊下を覗いてクラスの子がいないのを確認して屋上へ向かう


ワイワイ・・・・ガチャッ

「おっそーい、お腹すいたぁ(бвб)」

「うわっ、マジいたよこの子(ΘωΘ) 」

「だって教室戻るのだるかったんだもん」

「もしかしてずっとここにいたの?」

「う〜ん・・・寝てた(бвб)」

「アハハ、時間ないし早く食べよう(´-∀-)」

「あ、そうだこれ陽菜の分、先生の奢り」

「ふーん・・・・陽菜フルーツが良かった」

「こ、これは私の・・・もう、そんな目で見ないでよ
交換してあげるから(汗)」

「さすがみーちゃん(бвб)」


「でもさ、小嶋が先生の手を引いて歩いてたって聞いたから
一緒に居るのかと思ってたのに
先生は保健室で小嶋はここで寝てたって事?」

「授業始まっちゃってたし
途中で入るの嫌だったから時間つぶしに来たら
ポカポカして気持ちよくって
チャイムで起こされたらお昼のだったの(бвб)」

「小嶋面白いな(笑)」

「そうかな?普通だよねみーちゃん」

「陽菜はずーとこういう感じだよ」

「へぇ〜・・・俺天然系好きかも」

「え?」

これって、恋愛のチャンス?

「こらこら、先生の前でイチャイチャしないの
ほら、早く食べないとお昼終わっちゃうよ」


そう言えばさっき優ちゃんから好きって言われたっけ・・・・


なのに今は普通で・・・
あれは何だったんだろう