「大島先生おはようございます」
「おはよう」
白衣を着てメガネを掛け(伊達だけど)
キリッとした顔をした優ちゃん
(クールでカッコイイ)
(メガネ美人だよな)
(たまに微笑むとエクボが出来て可愛い)
(そうそう、そのギャップがまたいいの)
「新任なのに男子にも女子にもモテモテだよね」
「みんなに教えてあげたい
大島優子は変態でーす!てはぁはぁ・・」
「あははムリムリ、あの変態さは陽菜限定だから
この峯岸様でさえ気づくのに9年かかったんだからね」
小学校から一緒のみーちゃんこと峯岸みなみ
ずーと友達で家にも来たことがあったのに
優ちゃんの本性を知らずかっこいいお姉さんだと思っていたらしい
何故バレたかというと
中学三年生で受験勉強を陽菜の家でしようってなって
その日優ちゃんはどうしても休めない講義があって
陽菜を迎えにこれなかったからみーちゃんが来てるのを知らず
いつもの調子で陽菜の部屋に入ってきたから
あの時のみーちゃんの顔が忘れられないんだよね
大きな目をより大きく見開き
口もぽかんと開き数秒固まってたっけ・・・・(笑)
で、もう隠す必要がなくなったと言って
みーちゃんの前でも崩れ始めたってわけ
「決めた!(бвб)」
「何を?」
「私、彼氏を作る」
「・・・・・ムリでしょ(ΘωΘ)」
「ムリじゃなーい!」
「陽菜恋愛経験ゼロなのにいきなり彼氏とかムリなんじゃない?
まずはお友達からお願いします、にしておいたら」
自分で言うのもなんだけど顔もスタイルも結構イケテルと思う
なのに今まで彼氏ができたことがない
ていうか男の子と二人で遊んだこともない
だって帰り道から寝るまでずっと優ちゃんが一緒にいたから
休みの日でさえ一緒にいたし
友達と買い物に行くって時でも
誰と行くんだとか聞いてくるし
男子の名前を言うもんならついてきてたんだもん
そう言えば名字だけでなんで男子だってわかってたんだろう・・・
「じゃーさクラスの男子に声かけてあげるから
お弁当一緒に食べることからしてみる?」
「みーちゃんも一緒?」
「仕方ないから付き合ってあげる(ΘωΘ)」
「わぁーい♪」
「そのかわり今日の帰りにクレープおごりね」
くっ・・・仕方ない
みーちゃんとはクラスが違うからLINEで連絡が来る
(屋上に集合ね)
(了解)
ドキドキしてきた
そうだ
(今日友達と一緒にお弁当食べるから行かない)
(教室へ行っちゃうよ)
(教室には居ませーん)
そう、入学してからずっと優ちゃんと一緒に
理科準備室でお弁当を食べていた
だって来なかったら教室へ押しかけて
一緒に食べるとか言い出すんだもん
そんなことしたら普通の高校生活が送れないでしょ
だから仕方なく・・・
あ、優ちゃんは化学の先生、だから毎日白衣着てるの
クラスの子にもお昼は毎日いなくなるんだから
どこに行くか言わないですむし
絶対バレてない・・・よね?