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大富豪刑事と詐欺師 2

「・・・・どこに座ってんの」

「え、後部座席ですけど」

「免許持ってるよね?」

「持ってますけど危ないからって一度も運転させて貰えないんです
運転してもいいんですかぁ?♪」

「いや、私がするからそこに座ってて」

「え〜運転してみたかったのにー」


せめて助手席に乗りなさいって言われたから初めて助手席に乗った
運転席は免許を取るときに乗ったけど助手席は初めて

後ろに乗るより見晴らしがよくて気に入っちゃった♪


「ここか・・・豪邸だな」

「そうですか、使用人の家より小さいですけど(бвб) 」

「・・・・チャイムを押してきて」

「はーい(бвб) 」


ピンポーン・・・・・・

「はい」

「小嶋陽菜です(бвб)」

「どちらの小嶋様でしょうか?」

「ちょっと、名前だけ言ってどうするの(汗)
秋葉署の小嶋ですって言わないと(汗)」

「あ、すみません秋葉署の小嶋です」

「警察の方ですか?」

「はい」

「今門を開けます」


車に乗り込み自動で開いた門から中へ入る


玄関には初老の男の人が立って待っていた


「執事の田名部です」

「先ほどインターフォンに出られたのは?」

「使用人の多田です」

「皆さんにお話を聞きたので集めてもらえますか」

「あと料理長の仲川しかいませんがそれでよろしいですか」

「他の方達は?」

「片山様はもともと人をあまり信用されない方だったので
私達三名しか雇われていません」

「息子さん達は戻って来られないんですか?」


応接間に入り話を聞く


「ご主人様は自分が無くなっても息子たちに財産はやらん!
とおっしゃってたので・・・・」

「遺産はどうするんですか」

「出て来た遺言書には私達に一億円ずつ与え
残りは恵まれない子供たちに寄付すると書かれてありました」

「息子さん達は怒ったんじゃないですか?」

「それが・・・・」

「生きてる間は金の無心に来ていたのに
遺言を聞いても怒ることなく相続税を払わなくていいからって
笑ってたんです・・・・」

「それおかしい(бвб) 」

「うん・・・・・一円も手に入らないんですよね?」

「この家も孤児院に寄付すると書いてありましたから」

「生前から素晴らしい方だったんですね」

「それが・・・・少し前までは後ろ指を指される事の方が多かったのですが
ある日何処からか女性の医師を連れていらして・・・
それからだと思います変わられたのは・・・・」

「その女医も姿を消してしまったんですが
写真か何かありませんか?防犯カメラとか写ってるののなら
何でもいいのですが」

「それが・・・・玄関やあちらこちらに防犯カメラはあるのですが
顔が写ってるのは一つも無くて・・・」

「映らないようにしていた(бвб) 」

「そうだと思います写真もありませんから」

「事件当日の映像を見せて頂きたいのですが」

「それが・・・・・事件当日警察の方に言われてお渡ししたはずなのに
貰ってないと言われまして、わたくし共も困惑しております(汗)」

「あいつか・・・・・」

「どんな格好をしてましたか?」

「スーツを着ていて刑事だと名乗っててました」

「女性でしたか?」

「背は低かったのですが髪型や声は男性だったと思います」

「顔は覚えてますか?」

「申し訳ございませんバタバタしていたものですから
はっきり覚えていなくて」

「そうですか・・・・」

「現場を見たいのですが(бвб) 」

「そのままにしてありますのでどうぞ」


案内されたところは片山氏の仕事部屋みたいなところで
大きな金庫と中型金庫がひとつづつ

片方は綺麗なままでもう片方は何かで壊され
無残な姿のままおいてあった

「どちらに現金が入っていたのかわかりますか」

「こちらの綺麗な方に入ってあったと思います
大きい方には金塊や貴金属を入れておられるのを
一度見たことがありますので」

「暗証番号は他にどなたが?」

「さあ、ご主人様しか知らなかったと思いますよ」

「それだったら急死した時大変じゃん」

「そうですね・・・・
もしかしたらあの医師には言っていたかもしれません」

「それだけ信頼していたというんですか?」

「はい」


「何か他に思い出したことがありましたら
どんな小さなことでもいいのでこちらに連絡してください」


名刺を渡し屋敷から出た
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