「行け!」

「イタッ(汗)」

「イテッ(汗)」

前の二人がうずくまり隙間が出来たからそこから走って
門まで逃げた

門を出たところで複数のライトに照らされ顔をそむける

「ニャロ(汗)」

「麻里子?その方達を捕まえて!」


追って来た人達が踵をひるがえし逃げようとしたところを
おじさんたちが取り押さえた


「犯人なので逮捕してください」

「はぁ?こいつら息子さんと使用人やんけ」

「でも犯人なんです!」

「お前勝手に行動して何言うてんねん」

「早くしないと後の三人も逃げちゃいますよ」

「くそっ、どこにおんねん」

「中庭で―す(бвб) 」



陽菜の録音と盗まれた品が証拠となり五人は逮捕された


「いやー小嶋さんお手柄だったよ♪」


そう悦んでいるのは部長の中西さん


「今回はたまたまや(怒)」

「そうだ、単独行動はダメだからな」

「はーい(бвб) 」


「でもさ、最初に取り押さえた時長男と執事の人の額から血が流れてたんだけど
ニャロがしたの?」

「私何もしてませんわ
でも痛いって叫ばれて
二人がうずくまってくださったから逃げれましたの」

「何処からか何か固いものが飛んで来たらしいんだけど
どう考えても誰かが投げたとしか思えないんだよね」

「鳥が石でも落として行かれたのかしら(бвб) 」

「それだったら頭の上でしょ」

「そうですわね・・・・不思議な事があるものですね(бвб) 」

「ニャロと話してたら考えるのがばからしくなってきた」

「次の事件早く来ないかしら(бвб) 」

「いやいや、そんなに頻繁に起きたら困るでしょ」

「えー起きなかったら暇じゃありませんか」

「そうだけどさ(汗)」


それにあいつって言う人のことも気になるし・・・

結局現金とあいつという人はどこにいったかわからずじまいなんだけど
窃盗なんだけど本当に3億円が入ってたのかも不確かだし
証拠がないから有耶無耶になってしまってる


「あいつって言う人は今までにどんな犯罪を犯してきてるんですか?」

「時には弁護士、時にはCA、時にはトレーナーを装い
社長や会長をターゲットに詐欺を行ってる
それも今回と同じように相手を眠らせ、
あしのつかない現金だけを盗む」

「その実態は?」

「男か女かもわからない」

「変装やメイクが上手いのですかね」

「被害者にモンタージュを作ってもらっても全て顔が違うんだよね」

「何か共通のものはないのですか?」

「共通してるのは背が低いということくらいかな」

「そんな男の方って沢山いますものね」

「そうなんだよね、メイクをしたら綺麗な女性にもなるし・・・・」

「声はあまり変えれませんわ」

「おそらくボイスチェンジャーみたいなのを使ってると思う」

「高い物だと高性能でわからないですものね」

「そうなんだよねーすでに何十億って盗んでると思うのに
何に使ってるんだか・・・・」

「え、そんなのすぐ無くなっちゃいますわ(бвб)」

「億だよ、何十万じゃないよ」

「分かってますわ、でもお祖父様から就職のお祝いに頂いた
ブルーダイヤモンドの指輪とネックレスとピアスのセットが
それ以上すると思います(бвб)」

「もしかして今つけてるピアス・・・」

「あ、これですこれ
流石に指輪はひんしゅくかなってしてきませんでしたけど」

「無くしたらどうするの(汗)」

「ごめんなさいって謝りますの
お祖父様は私に甘いので」

「頭痛くなってきた(汗)」

「おくすりお持ちしましょうか?」

「そう言う意味じゃないんだけど」

「??(бвб) 」


意味の分からないことを言う麻里子

へんなの(бвб)