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大富豪刑事と詐欺師 12

車の中で何度も鳴るうるさいスマホ

「そろそろ出てあげたほうが良いんじゃない(ΘωΘ)」


仕方なくスワイプすると


「やっと出た、今どこ」

「車の中ですが何か?」

「なにかじゃないよ空港で騒ぎを起こしたんでしょ
容疑者の大島ってどうなったの」

「だからあれは間違いだったって言いましたけど」

「あんた私用の案件を篠田に調べさせたってこと」

「そういうことになりますね、少し有給を取りますのでよろしくお願いします
(有給ってニャロはまだ新人であるわけ)・・・・ピッ」

「良いんですか」

「このまま辞めたって良い
優子を捕まえたくないから」

「愛だね愛(ΘωΘ)」

「うるさい」

「お嬢様のくせにクチわるー(汗)」

「私の前ではいつもこうですもんね(-∀-`)」

「お嬢様でいなくて良かったからね
なのにお嬢様としか呼んでくれなくなったからムカついてた」

「・・・・・・すみません」

「お祖父様にはああ言ったけど
三人に聞いたほうが正確だと思うから
教えてほしいんだけど」

「捕まえへんのやったらいいけど・・・」

「車の中では何も聞いてない・・・でいいかな」


それから三人は面白おかしくすべてを話してくれた
その間優子は一言も喋らずただ黙って運転していただけだけど


「なるほど、だから警察は男か女かわからず翻弄されてたんだ
陽菜だったらすぐわかったのに」

「いや、お嬢様でもわからんと思うで」

「わかるよ、優子のほうが少し背が高いし足も長い
何より匂いが違うもん」

「匂いは香水とかで誤魔化してたよ」

「そういう匂いじゃなくて・・・・
変装していても写真からでも優子の匂いがしてくるんだよね」

「そんなわけ無いやん(笑)」

「そうそう、写真から匂ってくるわけ無いでしょ」

「だから・・・・あぁ・・・もう、うまく説明できない」

「わかりますよ」

「優子?」

「私も顔が写ってなくても陽菜ってわかるから・・・・
そういう意味でしょ(-∀-`)」


今、陽菜って言ってくれた♪


「そう!そういう意味(бвб)」

「さすが!
て言うわけ無いでしょまったくわからん(ΘωΘ)」

「今までの事は警察は何の手がかりも掴んでないから
このまま消えてもいいけど
最後に中国で何をしようとしてたの?
それもお祖父様が一緒に行くなんて不自然だよね」


「それは・・・・・私の一存では言えません」


頑なに言いたがらない優子
お祖父様に直接聞くしか無い・・・か


「おかえりなさいませ」


「・・・・・・」


何も言わずブスッとしたまま屋敷の中へ入るお祖父様


「この三人にご馳走してあげて」

「かしこまりました、こちらへどうぞ」


「すっご・・・ここ博物館か美術館だったとか?」

「はじめから小嶋邸でございます」

「そうでございましたか(笑)」

「みーちゃん執事で遊ばないでよ(-∀-`)」

「はーい(ΘωΘ)」

「優子行くよ(бвб)」

「はい(汗)」


お祖父様の後を二人でついて行くと
書斎の前で立ち止まり


「誰もこさすな」

「かしこまりました」


三人だけの話か・・・・
聞かれたら困る話なんだね


ソファーに座るといきなり話し出した


「全てはお前のためにやってきたことだ」

「陽菜は頼んでない」

「しかし私が死んだら一人になるんだぞ
世間知らずのお前がやっていくためには
わしの目の黒いうちに周りを固めて」

「だから、そんな事頼んでないし
こんな財産なんてらない」

「お嬢様(汗)」

「陽菜は優子がそばに居てくれたら何もいらないんだから」

「だからだ!だからわしは大島をお前から引き離そうとだな(怒)」

「引き離す?もしかして中国へ売るつもりだったの(怒)」

「売るとは人聞きの悪い
お前のために差し出すだけだ」

「はぁ?差し出す?誰に」

「うぐっ・・・・今のは言葉のアヤで(汗)」

「まさか、今うちにちょっかい出してきているワンさん?」

「・・・・・・・」

「嘘でしょあの人お祖父様と同じ年くらいでしょ」

「年なんて関係ないわい」

「エロジジイ(怒)」

「お嬢様(汗)」

「優子も優子だよそんなエロジジイのところへ行くなんて
バカだとしか思えない」

「私は・・・・・使用人ですので拒否権はありません」

「使用人じゃなければ良いんだよね」

「解雇しても無駄だぞ(汗)」

「解雇なんてするわけないでしょ
私優子と結婚するから(бвб)」

「・・・・・・わしももうろくしたようだ今結婚とか聞こえたんだが」

「言ったし(怒)
それで優子を次期当主にする」

「いかんいかん、そんなことが許されると思ってるのか(怒)
お前は唯一わしの血を受け継いでるたった1人の人間なんだぞ
跡継ぎを産んでもらわないと困るんだ!ハァハァハァ・・・・」

「興奮したら血圧上がるよ(бвб)」

「誰のせいだ(怒)」

「血なんて関係ないし、なんならお祖父様が今から子供作れば?」

「そんな事出来るわけ無いだろ」

「はぁ?優子を同じ年のおじいさんに充てがおうとしてたくせに
何言ってるの(怒)」

「なんだその言葉使いは!」

「これが本当の陽菜だし」

「おい、大島ボーとしてないでなんとか言え」

「けっこん・・・・・私が陽菜と結婚・・・」

「そんな事許すわけ無いだろ」

「で、ですよね・・・おじょうさんっ・・んん・・・・」


優子が顔を上げた瞬間陽菜からキスをした
本当は優子からして欲しかったんだからね!むぅ・・・・

でも今は緊急だから仕方がない


「な、な、な、何をして・・・・・あぁ・・・・」


「旦那様(汗)」


陽菜を押しのけ倒れ込んだお祖父様に駆け寄る優子


「大丈夫でございますか(汗)誰か!誰か来て」


「陽菜のファーストキスなんだから責任とって貰うから」


優子の声に集まってくる使用人


「優子?どうしてここに・・・・」

「それは後で話すからまず旦那様を寝室へ、
それと主治医を至急呼び寄せて」

「わかったわ」


数人の男がお祖父様を抱えあげ部屋から出ていった







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