あくまと花嫁♂ 32

優子

「ここは天ま界と言ってあくまと白が両方入ってもいい地域」

「学校とかあるんでしょ?」

「小さい時はみんな一緒に勉強するの(бвб) 」

「だからあの三人の事知ってたんだね
向うもはるなは怖いって話してた(笑)」

「特に才加とは同い年だからずーと一緒だったの」

「そうなんだー・・・・辛いね」

頭を撫でてあげると

「別に何とも思ってないし・・・」

そう言いながら目をそらす

ずっと仲良くできればいいのに・・・
無理なのかなぁ・・・

天使は子供が出来ないみたいだからどうしてもあくまの妊婦を
さらう必要があるって言ってたけど
なんとかならないのかな・・・

赤ちゃんの事は怖かったけど
あの三人結構いいやつで何にもなければ友達になりたいって
思っちゃったもん

「だからここに絶対一人で来ちゃだめだよ
すぐさらわれちゃうんだからね(бвб) 」

「まだ飛べないから一人でこれない・・・」

「・・・・・プッ(笑)」

「あぁー思い出し笑いしてるー(怒)」

「だって優ちゃんの羽根可愛すぎなんだもん」

「子供の時はあんなのだってママさん言ってたじゃん」

「小さい子は見慣れてるけど・・・・フフフ」

「もう、産むまで出さない(怒)」

「ダメだよ毎日出さないと大きくならないよ(бвб) 」

「え?そうなの?」

「(бвб) ・・・・・・ぷっ」

「あぁー嘘でしょ(怒)」

「ふふ、でも練習しないといけないのはホント
毎日じゃなくてもいいけどね(笑)」

「むっ、はるなのいない時に練習するもん(怒)」

「ずっとそばに居るからいない時なんてないよ(бвб) 」

「うう・・・意地悪だ・・・」

「あ、この線から向こうは入っちゃダメ
白の世界だから」

「線なんてないよ?」

「よーく見て、空気が変わってるのわかる?」

ジーと見ていると

「あ、なんか違うのがわかって来た(´-∀-)」

「あくまは向こうには入れないからね」

「ふーん、でもさお互いの領域に入れないんだったら
結界貼る必要ないんじゃないの?」

「絶対入れないのかって言われたらそうじゃないの」

「どう言う事?」

「お互いの領域に入ると体がジリジリ焼けて行くって言うか
傷ついて行く、10分もすると翼が焼け落ち飛べなくなり
20分もいると死んじゃうの」

「でもあくまの妊婦はさらわれて白の世界に閉じ込められるんでしょ
死んじゃわないの?」

「何故か妊娠してる時はどちらの世界にいても大丈夫なの(бвб) 」

「ふーん」

「だから自分が傷ついても子供が欲しいって思ってる
白は数人で組んでやってくる」

「あの三人みたいに?」

「あいつらは傷つかない人間界でさらおうとするなんて卑怯(怒)」

「頭がいいともいうけどね」

「相手を褒めないの(怒)
だから結界を二重に貼って少しでも時間を稼いで
さらわれないようにしてる」

「だから一人で出歩くと危ないんだね」

「そう言う事(бвб)
お願いだから一人にならないでね
もうあんな思いはしたくない・・・」

「っ・・・ごめんね」

「優ちゃんが謝る事ないけど・・・」

「でも私が早く気づいてたらあんな事にならなかったのに・・・」

そんな話をしていると
いつの間にか家の前まで帰って来ていた

「もういいよ、今はこうしてハルナの腕の中にいるんだから」

そう言うと私の顎を持ち上げキスしてくるはるな

「チュッ・・・んっ・・・・チュゥ・・・」

ドンドン激しくなっていく

「こらこらそう言うのは中でしなさい」

後ろから声が聞こえ慌てて離れると

「パパお帰り(бвб) 」

「ただいま、それがハルナの奥さんかい?」

「うん、ハルナの優子」

「は、初めまして大島優子です(汗)」

その人はパパと言うより綺麗な熟女って言う感じの人で・・・・

あ、そうか見た目はみんな女性なんだから当たり前か
はるなだってこの子が産まれたらパパになるんだもんね

「よろしくね優子ちゃん」

「はい!よろしくお願いします」

パパさんもママさんもいい人そうで良かった(-∀-`)

あくまと花嫁♂ 31

優子

「ただいまー(бвб) 」

「お帰りなさい、早かったのね」

「こ、こんにちは、初めまして(汗)」

「あら、可愛らしい奥さんじゃないの(笑)」

「うん、ハルナの優子(бвб) 」

「優子ちゃんこれから宜しくね」

「は、はい!(汗)」

はるなのお母さんは凄く綺麗な人・・・じゃなくてあくま

さすがはるなのお母さんだなーなんて思っていたら

「ナナは?」

「さあ?あなたが出て行ってから少しして出て行って
一度も帰ってきてないわね」

「はるな、ななってだれ?」

「ハルナのお姉ちゃんだよ(бвб) 」

「え?はるなにお姉ちゃんがいたの?」

「言ってなかったっけ?」

「聞いてないよ(汗)」

「まあ、人間界で言う行き遅れ?て言うやつだから
子供は諦めてお姉さん方とやりまくってる」

「やりまくってるって・・・(汗)」

「もういいでしょ、部屋に行こう早く結界貼りたいし」

「部屋に貼るの?」

「家全体にはパパとママが貼ってくれるんだけど
防犯強化の為に部屋にも貼るの
だから勝手に一人で家から出たらダメだからね」

「うん、もうあんな思いは嫌だから・・・・」

「ここではあくまみんなが守ってくれるから
もしもの時は大きな声で助けてって叫ぶんだよ」

「うん(´-∀-)」

「・・・・そうだ、ねえママ翼ってどうやったら生えるんだったっけ?」

「ハルナはどうやってるの?」

「ん〜と、えい!て思ったら生えてくる(бвб) 」

「いい加減だわね、もしかしてそれを優子ちゃんに教えたの?」

「だって、それしか知らないもん」

「それじゃー出てこないわね(笑)」

「むぅー・・ハルナは出て来るもん」

「いい?背中に意識を集中させて
翼よ生えろ!て強く願ってみなさい」

「はい(-∀-`) 」

言われた通り念を込めて翼よ生えろ〜て思ったら

パサッ・・・・

「プッ、なにそれ〜可愛い〜(бвб) 」

何故かはるなに笑われて慌てて背中を見ると・・・
キューピーさんのような小さくて可愛い羽根が生えていた

「翼って言うより羽根だね(笑)」

「ううぅぅ・・・・」

恥ずかしい(汗)

「仕方ないわよまだ、あくまになり立てなんですもの
ハルナだって初めての時はこれぐらいだったでしょ」

「だってそれ、子供の時だよ
優子は二十歳超えてるのに(笑)」

「あくまとしては子供と同じなのよ」

「あう・・・これじゃ飛べない(汗)」

「だんだん大きくなっていくわよ
それまではハルナに連れて行って貰えばいいのよ」

「仕方ないな〜(бвб) ・・・・
ねえ、ちょっと動かしてみてよ」

背中に力を入れると

パタパタ・・・パタパタ・・・・

「フフフ可愛い〜パタパタ言ってるぅー♪」

もうやだ、恥ずかしいからなおそう

もう一度背中に意識を集中させると背中が軽くなった

「ああぁ!!可愛かったのにぃー(怒)」

「だって、ヤダもん・・・」

「毎日出してね」

「やだ」

「どれだけ大きくなってるか観察しないといけないでしょ」

「一人でする・・・」

「ハルナが毎日測ってあげるから」

「いい、子供産まれるまで出さない!」

「じゃー人間界に帰れないね(бвб) 」

「え?はるなが連れて帰ってくれるんじゃ・・・」

「ハルナの言う事は聞いてくれないのに
なんで優ちゃんの言う事だけ聞かないといけないの(怒)」

「ううぅぅ・・・・(涙)」

「そんな意地悪してると嫌われるわよ」

「大丈夫!優子はハルナの事大好きだもんねー」

「そ、そんな事・・・(汗)」

「ないって事?(怒)」

「そう言うわけじゃ・・・・(汗)」

お母さんの前なのに恥ずかしいよ(汗)

「じゃーどうなの!」

「す・・・・き」

「はっきりと!」

「大好き!(汗)」

「フフフほらね、大丈夫でしょ(笑)」

「ナナといいハルナといい、なんでこんな子に・・・」

「はあ?なんか言った?」

「優子ちゃんがいい子で良かったわ」

「当たり前じゃん、ハルナの優子なんだから(бвб) 
ほらいくよ」

はるなについて部屋に行き中に入る

「ここに立ってて」

真ん中に立つと何やら呪文を唱えだすはるな

一瞬光ってまぶしくて目を閉じると

「はい終わった、家の方はパパが帰って来てからだから、
あ、持ってきたやつだして」

何もない部屋に鞄からテーブルとベッドを出すと
部屋の隅にベッドを置き指でトンと叩くと
元の大きさに戻った

「テーブルはこの辺でいい?」

「うん」

真ん中に置いてまた元の大きさに戻す

「外案内してあげるから行こう(бвб) 」

「うん」

「ママ、ちょっと行って来る」

「白の時間になる前に帰ってきなさいよ」

「わかってるし(бвб) 」

はるなに抱きかかえられ外へ飛び出した

あくまと花嫁♂ 30

やっと優子があくまになった

早く家に連れて帰って結界を張りたいのに
試験が終わるまで待ってくれって・・・

あと少しの辛抱かぁ〜・・・・・

せっかくあくまになったのに相変わらず
人間の時と同じことをしてる優子

21年間人間だったんだからなかなか変えられないんだって

「ねえ、大学もうすぐお休みでしょ?
その間ハルナの家に帰ろうよ(бвб)」

「休み明けたら試験があるから勉強しなきゃダメなんだけど・・・(汗)」

「持って行けばいいじゃん」

「テーブルとかあるの?」

「あるわけないし」

「じゃー出来ないよ(汗)」

「全部持って行けばいいじゃん(бвб)」

「大きすぎて無理だよ(汗)」

「こうすれば大丈夫(бвб)」

テーブルをトンと叩いて手の中に入るくらい小さくすると

「凄い!!これだったら全部持って行けるよ」

目をまん丸くして驚く優子

「全部はいらない(бвб)」

「ベットは?向こうにベットあるの?」

「あるわけないじゃん、ハルナここにきて
初めて横になって寝たんだから
あくまは座ったままで寝るんだよ」

「私はずっとベットだったから・・・・ダメかな(汗)」

「ハルナもベットと布団になれちゃって気持ちいいなって
思ってたから持って行っていいよ」

二つを小さくして勉強道具も鞄に入れそれを持ちつっ立ってる優子

「何してるの?」

「え?連れて行ってくれないの?」

「優ちゃんはもう、あくまになったんだから自分で飛んでよ」

「どうやって?」

「翼出せばいいじゃん」

「どうやって?」

「どうやってって・・・・・・えい!て思うの(бвб)」

「えい!」

「・・・・・・・・(бвб)」

「えいっ!!」

「・・・(бвб)」

「生えないよぉー(汗)」

「おかしいなぁー・・・ママに教えてもらう」

優子を抱き上げあくま界へと飛び立った

あくまと花嫁♂ 29

優子

大学で講義を受けてる時も
バイト中もずーと陽菜は隣にいてくれた

もちろん姿を消してだけどね(-∀-`)

「ごめんね退屈だよね(汗)」

「そんな事ない、いろんな表情の優ちゃんが見れて
面白いよ」

「そんなに変わる?」

「表情がコロコロ変わるから全然飽きない(бвб)」

お腹も少し大きくなってきてるしもうすぐ安定期に入るのかな・・・

世間では年の瀬でみんな忙しそうだけど
そろそろバイトやめなくちゃ・・・・

「優ちゃん優ちゃん!!」

「たかみな?慌ててどうしたの?」

「出来た!出来た!!」

「何が?レポートとか?」

「ちゃうわ!赤ちゃん出来たの!私も妊娠した!」

「うそ!?やったじゃん、おめでとう(-∀-`) 」

「ありがとう(涙)」

『あっちゃんおめでとう(бвб)」

『ニャンニャンありがとう』

『だからずっと引っ付いてたんだ』

『いつ妊娠してもいいよに見張ってただけだけどね
白にさらわれたらいやだし』

「え?ずっとそばにいたの(汗)」

『いたよー、可愛い子見てデレデレしてる時も
男の客に可愛いって言われて照れてた時もね・・・・』

「あ、あつこ・・・(汗)」

『あぁー姿消してたらわかんないもんね(бвб)』

「だ、だからたまに機嫌悪かったんか?(汗)」

『そうだよ、お仕置きしてたのもそういう時』

「アハッたかみな愛されてるね(-∀-`) 」

「お、おう(汗)」

『あれ?』

「ん?なした?」

『ニャンニャン優子…』

『うん、さっきアッちゃんが来る少し前にね』

「え?なに?私がどうかしたの(汗)」

『なんか変わったと思わない?』

「何が?全然わかんない(汗)」

『じゃーこれは?』

「ん?」

「あれ?はるなさんどっか行った?」

「何言ってんのここにいるじゃん・・・・
え?もしかしてたかみな見えて無いの?」

『そう、みなみにはハルナの姿が見えて無い(бвб)』

「私には見えてるって事は・・・もしかして・・・」

『フフッそうだよ、優ちゃんがやっとあくまになったぁー♪』

「やったーこれでやっとはるなと一緒に生きていけるんだね」

『そう言う事!さあ、ハルナの家に行こう!』

「ちょっと待って(汗)」

『・・・・今更なに(怒)』

「もう少ししたら進級試験があって受かれば4回生になれるの」

『もう、関係ないじゃん(怒)』

「でも、あくまになっても通えるよってはるなが・・・・」

『人間界で暮らすわけじゃ無いんだから卒業しても仕方ないじゃん』

「せっかく三年間頑張ってきたんだから卒業したい・・・・」

『・・・・・・・(бвб)』

「一年間休学して子供産まれたら次の年から通いたい
ダメかな・・・・?」

『いいけど・・・・優子のいない間赤ちゃんは誰が見るの?』

「毎日あるわけじゃないから少しだけはるなが・・・(汗)」

『はぁ?無理だし、ハルナミルク出ないし(怒)』

「一年後やったら高橋も生まれてるから
一緒に見といてあげる♪」

「ありがとうたかみな(つ∀-`) 」

たかみなに飛びつくとすぐ引きはがされて

『ハルナがママと見るから(怒)』

『なに抱き付かれてるんだよぅ(怒)』

「ご、ごめんて(汗)」

頭を叩かれてるたかみな・・・ごめんね(汗)

「アハッありがとうはるな!好き(-∀-`) 」

首に抱き付くと、お腹がつぶれないように
やさしく抱きしめてくれた



あくまと花嫁♂ 28

才加は運動神経がいいから飛ぶスピードも速い

でも優子を抱えてる分スピードは落ちてるけど
ハルナとそんなに変わんないから少しずつしか追いつけない・・・

「優ちゃん暴れて〜」

大声で叫ぶと優子がバタバタ暴れ出した

「こら、危ないだろ落ちるぞ(汗)」

一段と落ちるスピード・・・

やっと追いついたと思った瞬間

「あっ!!」

「きゃぁー!!」

優子が真っ逆さまに落ちて行く

「優子!!」

多分いままで生きてきた中で一番早く飛んだと思う

これだけ飛べてたら成績もっと良かったと思うんだけど・・・

ガシッ!

優子を捕まえ抱きしめる

「優ちゃん」

「にゃんにゃん・・・(涙)」

優子の体温が伝わって来て泣きそうになった

「くそ・・・もう少しだったのに」

「はぁ?なんか言った(怒)」

そこに四人も駆けつけて来た

「ニャロやったじゃん(*`ω´) 」

「ニャンニャンよかったよぅ」

「何やってんだよつかえねえなぁ(怒)」

「あーあーせっかくさらってきたのに」

ハルナに主導権が移った今
そう簡単には奪い返せない

「よくもハルナの優ちゃんを・・・許さない(怒)」

「うわぁーやばい(汗)ハルナがキレた、逃げろ〜(汗)」

あっという間に逃げて行った白の三人組

「どうする追いかける?」

「もういい、優ちゃんいるし(бвб) 」

「ゆっぴー大丈夫?」

「うん、まりこさんもあつこさんもありがとう(´-∀-)」

「優ちゃん・・・」

「はるな・・・有難う・・・
そうだ、あのね私ね妊娠してるんだって(´-∀-)」

「そうみたいだね、ごめんね気づかなくて
ハルナが気づいてたらこんな事にならなかったのに・・・」

「仕方ないよ四週目って言ったら人間だって気づかない時期でしょ
その点白は自分達で作れない分嗅ぎ付ける能力が高いって言ってた
妊娠したらオーラの色が変わるから分かるんだって
あくまにはオーラが見えないからね」

「にゃんにゃんは悪くないよ(汗)」

「・・・もう絶対にそばから離れないから(бвб) 」

「うん、私も気を付けるね」

「・・・・早くマンション帰ろ
優子の手料理食べたい(бвб) 」

「アハッ(-∀-`) わかった、でもその前にお風呂入らせてね」

「ハルナも一緒に入るから」

「いや、はるなは入らなくても・・・(汗)」

「だめ、一緒に居ないとまたさらわれるよ!」

「あう・・・それはヤダ(汗)」

「イチャイチャ見せつけんなよう・・・
早く帰ってみなみを食べよーと♪」

「私はじゅり坊探しに戻ろうかな」

「じゅり坊?」

「そう、松井珠理奈だからじゅり坊(*`ω´) 」

「優ちゃん何作ってくれるの?」

「オーイ聞いといて無視ですかぁー(笑)」

「ハンバーグにしようか」

「わーい!アッちゃんもみなみとおいでよ」

「行く行く!ケーキを買わせて持ってく♪」

「もしもーし・・・・(*`ω´) 」

「マリコは頑張ってうり坊探せよぅ」

「じゅり坊だって(涙)」

「興味なーい(бвб) 」

「ニャロー(涙)」

そんなマリコとは途中で別れマンションへ

ホントは感謝してるんだよ・・・

優ちゃんがこうやって無事に帰って来たこと

マリコ、アツコ、ありがとう大好き!
言わないけどね(бвб) 



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