みんなアイドル 15

「あぁぁーなんで一番興味のなさそうな優子が当たるのかな(怒)」

土曜日のコンサートでセットリストがわかって悔しがるみーちゃん

「私サイズSだからね(-∀-`) 」

「言われなくても分かってる
あ、なんだったらジュニアサイズでもいいんじゃない(ΘωΘ) 」

「自分が外れたからって私にあたる事ないと思うんだけど」

「はぁ・・・私が立て替えて出しとくから
珠理奈後から半分よこせよ」

「わかってる」

朝一で来たはずなのに前にはもう50人以上並んでいた

「やっぱすごい人気だよね」

「当たり前、私のハルーなんだから(ΘωΘ) 」

「麻里子様の方が人気者です!」

「いや、ハルーだよあの甘い声で曲が生かされてるんだから」

「曲がいいからボーカルが生きてくるの!」

「まあまあまあ(汗)両方が良くてシンクロするから
こんなに人気が出るんだと思うよ」

「・・・そうだよね、マリもいい曲書いてる・・・」

「ハルーもいい歌声してる・・・」

「スキャンダル最高!」

抱き合って盛り上がってる二人

でもおとといの篠田さん怖かったなー・・・
あんな顔初めて見たかも(汗)

「優子どうした?」

「え?あーと、ねむい・・かなアハッ(-∀-`) 」

「寝るの遅かったの?」

「う・・・ん、テレビ見てたら遅くなっちゃって(汗)」

「コンサート中寝ないでよ」

「それは無い!」

「おぉーいつになく優子がやる気出してるんですけど(笑)」

「グッズも全部買っちゃう(-∀-`) 」

「うそ・・・」

「だってTシャツ買ってもらえるから
お金余るもん」

「くっそーその金みーちゃんに恵んでよ」

「やーです(笑)」

「あぁぁぁやっぱTシャツ買いたくねえ
今度の時もするかんな」

私、今度は絶対にあたんないんだろうなー・・・

三人で並んでいると結構早く時間がたった

物販店がオープンしてグッズを買い、昼食の為
近くの大型スーパーのフードコートへ

「優子ちゃん凄い荷物になっちゃったね」

「うん、これ持って入れないよ」

「駅のロッカーに預けてくれば」

「そうしようかな、これ食べ終わったら行って来る」

食べてると携帯が振るえた

(今リハ終わったんだけど会場に来てんだろ?)

(近くのフードコートでご飯食べてるよ)

(始まるまで暇だから来いよ)

(友達といるから無理だよ)

(何とか言い訳作れ)

(だめ!そんな嘘はつきたくない)

(チェッ、もいいよじゃーな)

「優子大丈夫?」

「え?」

「嫌がらせでもされてるの?」

「ううん、違うよ大丈夫・・・」

「悩みあるんだったら言ってよ
私達親友でしょ」

「ありがとう、みーちゃん、珠理奈
本当に大丈夫だから」

「そうだ、Tシャツのお礼に
クレープ奢っちゃう(-∀-`) 」

「いいの?次みーちゃんが当たっても奢んないよ」

「いいのいいの、何がいい?私が買ってくる」

ご飯を食べ終えてから荷物を見ててもらいクレープを買いに立つ

「えーと・・・」

三個注文してお金を払い終えると腕を掴まれ引っ張られた

「だ、誰?何するんですか(汗)」

「それ後から取り来させるから置いといて」

この声・・・嘘でしょ(汗)

帽子を深くかぶりマスクして室内で濃いサングラス・・・

どっからどう見ても怪しい人なんですけど(汗)

そのまま会場まで引っ張られ搬入口から中へ

「離してよ陽菜(汗)」

「何で会えないんだよ、クレープ食ってるだけじゃん
それに俺のLINE無視すんなよな(怒)」

「友達と一緒なんだから一人だけ消えたらおかしいでしょ
今だって絶対にヤバいって(汗)」

引っ張られてる途中になんとかみーちゃんにメールを打った

クレープ取に行って欲しいという事と
急用が出来て離れるけどすぐ戻るからと・・・


こんな所篠田さんに見つかったら・・・(汗)

「これから大事なコンサートでしょ
体しっかり休めなきゃダメじゃん」

「生憎そんなやわな体じゃないんでね」

「ほら、まだ打ち合わせとかあるんじゃないの?」

「それは麻里子が全部やるから俺は出ない」

「だめでしょ、二人のコンサートなのに
任せっきりじゃ(怒)」

「毎回そうなんだからいいんだよ」

毎回?・・・ん?

「ちょっと、やだっ(汗)」

壁に押し付けられ陽菜の手がTシャツの中に入って来た

「こんなとこで・・やめっ、パチン!!」

振り払おうとしたら手が陽菜の頬にあたって・・

「何すんだよ(怒)」

凄く怖い顔の陽菜・・・

「おやおや、関係者じゃない人が入っちゃダメじゃないですか」

「麻里子・・・こいつは」

「今日は関係者じゃないからダメだよ
ほら出て行って下さい」

助かった・・・

「陽菜、客席で応援してるから頑張ってね」

それだけ言うのがやっとで
走って会場を出た

みんなアイドル 14

「ゆうこ・・・優子」

「んん・・・・・あっちゃん・・」

「ゼリー買ってきたけど食べる?」

「いらない・・・」

「そう、まだ体調悪い?」

「今何時」

「12時まえかな」

「今日一緒に寝てもいい?」

「どうしたの珍しい」

「なんとなく・・・・・・だめだよね」

「いいわよ、でもお風呂入ってパジャマをちゃんと着たらね(笑)」

「うん、すぐ入ってくる
あっちゃん入ったの?」

「私は入って来たからいいの」

エステにでも行ったのかな・・・

急いでシャワーを浴びて髪を乾かしお姉ちゃんお部屋へ

「アハッ(-∀-`) お邪魔します」

「どうぞ(笑)おいで」

布団をめくって隣をポンポン叩く

素早く潜り込みお姉ちゃんい抱きついた

「今日は甘えん坊さんに戻っちゃったの?」

「うん・・・いや?」

「フフフ可愛いからたまに甘えてくれたらうれしい」

私の頭を撫でてくれるお姉ちゃん

「お姉ちゃんいい匂い(-∀-`) 」

「そう?ありがとう、オヤスミ」

「おやすみなさい・・・」

何年ぶりにかあっちゃんに抱きしめられて眠りについた

朝目が覚めたらもうお姉ちゃんはいなかったけど・・・

まだ8時なのに・・・

やっぱりアイドルと高校生じゃ生活のリズムも違うし
迷惑なだけだよね・・・

陽菜の為に別れた方がいいのかな・・・
スーパーアイドルに恋愛はご法度だもんね
陽菜の邪魔をしたくないから・・・

明日精一杯応援してお別れしよう(涙)

その日珍しくお姉ちゃんからの呼び出しが無く
かわりにみーちゃんからメールが

(明日現地駅に7時集合!絶対に遅れないように)

始発じゃん(汗)


夕方にはお姉ちゃんからメール

(仕事で日をまたぐからご飯いらない)

丁度良かったかも
明日早いし早く寝て体力温存しとかなきゃだから

今ごろコンサート始まってるんだろうなー
何歌ってるんだろう・・・

はるなぁ―・・・・別れてもずっと好きだからね(涙)

みんなアイドル 13

「優子、今日が提出日だよ」

「あ、うん・・・ねえ、やっぱりやめない」

「今更何言ってんの、私なんか夜も寝れないほど
考えて考え抜いて出した答えなんだからね!」

だから辞めたいんじゃん・・・・はぁ・・・
でも、5曲ぐらいしか聞いてないし
歌いそうな曲ばっかりだったから大丈夫かな


昼休み三人で書いた紙を見せ合う

三者三様で結構面白い
みーちゃんは陽菜寄りの曲で
珠理奈は篠田さんよりの曲
私は平均的に書いたつもり

「グッズはTシャツね、あれ結構高いから」

「朝買ったらコンサートで着れるもんね」

「私自信あるから(ΘωΘ) 」

「私だって!」

「優子が一番ダメそう、こんな曲歌うわけないじゃん」

「そ、そうだよねアハッ(汗)」

それ絶対に歌うやつなんだけど・・・(汗)


次の日学校から帰ろうとしたらまたまたお姉ちゃんからの呼び出し
すぐって言ったって(汗)・・・
帰ってる時間ないや

制服のまま言われたお店でケーキを買ってスタジオへ

「おはようございます(-∀-`) 」

「おはよう、あれ今日は制服なんだ
制服だと高校生に見えるよ」

「着てなくても高校生です!」

「アハハハ」

可愛がってくれてるスタッフさんと話していると
催促のLINEが来た

「怒られるので行きますね」

頭を下げ楽屋へ向かおうとした時

「ちょっといいかな」

「篠田さん・・・」

誰も通らない廊下の端へ連れて行かれ

「明日からのツアーついて来るって聞いたんだけど・・・」

「は、はい、横浜はファンとして見に行くだけですけど
来週からの九州は泊りで・・・」

「来ないでもらえるかな」

「えっ?」

「それと陽菜とあまり会わないでほしい」

「なんで・・・」

「この一週間のリハなんて早く帰りたくてソワソワしてるし
まだ打ち合わせあるのにすぐ消えていなくなるし
スタッフに迷惑かけどうしだったんだよね」

だから早く帰ってきてたんだ・・・

「構成変更の話してても心ここにあらずだし困るんだよ」

「私のせいなんですか?」

「優子ちゃんだけのせいじゃないけど
陽菜を初めて虜にしたのは君だけだから
このツアーが終わるまで陽菜と距離を取って欲しいんだ
そのまま別かれてくれてもいいけどね」

「っ・・・・わかりました
でも明後日のコンサートは行ってもいいですか?」

「ファンとしてならウェルカムだよ(*`ω´) 」

「ありがとうございます、失礼します」

「それから断りの話は日曜のコンサートが終わってからにしてね
支障をきたすと困るから」

そう言うと背中を向けて歩いて行った



私はその場を少しでも早く離れたくて走ってお姉ちゃんの楽屋へ

カチャッ

「おっそーい!なにし・・・優子?どうしたの」

「何でもない・・・体調悪いから帰るね
夕飯も作れないかもだから食べてきてくれたら助かる」

「優子の分も買って帰ろうか?」

「私はいいや・・・お茶漬けでもして食べるから」

「送らせるから待って」

「いい、電車で帰る・・・じゃーね」

その日どうやってマンションまで帰って来たのか覚えてない

制服を脱いで椅子にひっかけ下着のままでベットにもぐっていた


みんなアイドル 12

次の日からツアーのリハが始まった陽菜

「この曲踊り半端ねえから疲れるんだよな」

「そうなんだ・・・」

「これは俺のギター初お披露目の曲だからめっちゃ緊張する」

「あぅ・・・頑張って・・・」

聞いてないのに歌う曲にまつわる話をしてくれる陽菜
あんな約束さえしなければ楽しいはずなのに
今は苦痛でしかない

「・・・俺の話つまんないか?」

「ううん違うの凄く楽しいよ」

「じゃーなんで辛そうな顔してんだよ」

「それは・・・」

「隠し事なんかすんなよな(怒)」

「あのね・・・・」

みーちゃん達との賭けの話を全て話すと

「いいじゃん、優子が一番になって買って貰えよ
まあ、買って貰えなくても俺が全部やるけどな(笑)」

「そんなのみんなに悪いもん
だから・・・・歌う曲の話はしないで、お願い」

「ちぇっ、仕方ないなー
じゃーもう寝るか(ニヤニヤ)」

「えーと・・・す、するんだよね(汗)」

「嫌なの?」

「い、嫌じゃないけど体がもたないもん(汗)」

「若いJKが何言ってんの、ほら行くぞ(бвб) 」

ヒョイっと持ち上げると私の部屋へ

「優子さ、自分が凄くエロいのわかってる?」

「エロくないもん(汗)」

「この首筋とか」

「ヒャッ(汗)」

「この大きな胸とか」

「んっ・・」

「最高に相性のいいこことか」

「ヤッ・・・・」

「それとその声・・たまんねえ」

「陽菜だって・・・かっこいいのにエロイじゃん」

「当たり前、かっこいいだけじゃ人気は出ないからな」

「スーパースターだもんね・・・」

「優子の前では一人の人間だ」

「うん・・・はるなー・・・好き(-∀-`) 」

「くっ・・・・だから!それがエロいって言うんだよ
悪い、今日も止まんないかも・・・」

「ウソ(汗)・・・・・」




それから毎日7時までには帰って来て
ご飯を食べ最後の三日間は一緒にお風呂に入らされ
どんどん陽菜仕様の体になって行く私のからだ・・・




「はぁ・・・」

「陽菜どうしたの?」

「もう明日からここに来れないと思うとやる気無くす」

「だめだよ、ツアーも始まるし頑張らなきゃ」

(そうだよなホテルですりゃーいいんだ♪)

「ん?なんか言った?」

「なんも言ってねー(бвб) 」

「そう言えばお姉ちゃん空港まで迎えに来いってメール無いんだけど
本当に明日帰って来るのかな」

「ここには明日帰って来るだろう」

「・・・・どういう意味?」

「そのままの意味、明日帰って来るんだろ?」

「そうだけど・・・ん?」

「なあ、横浜も泊りに来いよ」

「だめ!みーちゃんと珠理奈と一緒に行くし
朝から物販に並ぶんだから」

「だから、並ばなくてもやるって」

「だーめ!特別扱いはダメなの!」

「ふーん・・・これは特別扱いじゃないのかな(笑)」

私を抱きしめてキスしてくる陽菜

「んっんん・・・・・こ、これとそれとは違うの(汗)」


次の朝、荷物を全部持ち帰って行った陽菜

「さーて片付けなきゃ」

シーツを洗濯して掃除をしていると

カチャカチャ・・・

「ただいまー(∵)」

「へ?もう帰って来たの(汗)」

「なに、帰って来たらイケけなかった?」

「いえ、イケなくないです(汗)」

「朝から掃除とかどうしたの?」

「え?・・・あっちゃんが帰って来た時
気持ちいいかなって思ってアハッ(-∀-`) (汗)」

「ふーん・・・ずっと泊まってたわりに男くさい匂いしないね
さすがスーパースター」

「お、お姉ちゃん(汗)」

「お姉さまはなんでも御見通しなの!」

「すいませんでした・・・(汗)」

「ほら時間いいの?」

「あ、ホントだ(汗)
お姉ちゃん今日仕事は?」

「昼から事務所に行く」

「学校から帰って来たら洗濯するから洗濯機の前に置いておいて」

「わかってる、私使えないし」

うん、お嬢様だから何もしないよね・・・
それに全部一緒くたに入れちゃうから
また取出して仕分けるのに手間がかかる

「行ってきまーす(-∀-`) 」

制服に着替え鞄をもって飛び出した

みんなアイドル 11

「えー泊まんないのぉー」

「ごめん、急に家空けれなくなっちゃって(汗)」

「楽しみにしてたのにー」

「お姉ちゃんが帰って来たら泊りに行くから」

「絶対だよ」

「うん、約束(-∀-`) 」

みーちゃんごめんね(汗)
心の中で手を合す

夕飯何作ろうかなー・・・あ、何時ごろ来るんだろう
聞くの忘れてた(汗)きっと遅いよね・・・ご飯いらないかな

何時ごろになりそうか聞こうとメールを打ってたら先生が入って来たから
慌ててなおした

休み時間に続きを打ち送信
すぐに返ってこない所を見ると仕事中なんだろうなー(-∀-`)

「優子何してるの、次移動だよ」

「あ、待ってすぐ行くから(汗)」


昼休み三人で食堂へ

「ねえ、今度のツアー何歌うのか賭けしない(ΘωΘ) 」

「どう言う事?」

「20曲書き出して一番多く当てた人に二人でグッズをプレゼント!」

「面白そう♪」

「・・・賭け事はしちゃいけないんだよ」

「優子真面目すぎ」

「そうだよ、その方が楽しみも出来ていいじゃん」

「でも・・・・」

「はい決まり!コンサートが始まる3日前に提出!」

「了解!」

全部じゃないけど何歌うのか耳に入ってきそうだから
聞かない様にしなきゃずるになっちゃうもん(汗)


放課後帰ろうと思ったらメLINEが来た

(今日は打ち合わせのみだから早く帰れるぜ)

(何食べたい?)

(優子が食べたい♪)

(バカ(怒))

(バカって言ったから今日寝させてやんない)

(嘘ですごめんなさい(汗))

(なんだよ、嫌なのか)

(嫌じゃないけど・・・授業中眠くなるんだもん)

(寝てたらいいんだよ)

(ダメだよ、平常点悪くなっちゃう)

「ねえ、優子誰とLINEしてるの?」

「へっ?」

「さっきから顔キモイんだけど(汗)」

「えーと・・・・従兄のお兄ちゃん」

「に、しては嬉しそうだよね」

「すごく優しくてねかっこいいんだ」

「そんな従兄いるんだったら紹介してよ」

「むり!・・・・遠くにいてるから(汗)」

「そんな必死にならなくても・・・じゃーねバイバイ」

「あ、バイバイまた明日ね」

みーちゃんと別れ携帯を見ると

(おい、何してんだ?)
(無視すんなよ)
(優子?なんかあったのか?)
(大丈夫か?倒れてないだろうな(汗))

陽菜からのLINE攻撃・・・
LINEの途中でみーちゃんと話し出したから
陽菜をほったらかしにしてたら凄い心配されてた

(ごめん、みーちゃんと話してたから返信できなくて)

(びっくりするだろ(怒)なるべく早く帰るから)

(うん、あ、食事は何食べたい?)

(優子の手作りならなんでもいい)

陽菜・・・・

(作って待ってるから近くになったら連絡してね)

(了解)

そこでLINEは途絶えたから近くのスーパーに行き
買い物してマンションへ帰った





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