セクレタリ 34

お母さんに今日も泊めてもらうとメールを打ち
携帯を直す

陽菜さんは今入浴中・・・

あの陽菜さんが愛してると言ってくれた
私もあい・・・してるけど・・・

陽菜さんが苦しまなければいけないのなら私は・・・
私が出来ることは・・・

「ふぅー気持ちよかった
優子も入っといで」

「はい」



いつものナイトガウンに身を包み美しい陽菜さん

そう言えばまだ裸を見たことが無い
いつも裸になるのは私だけで
陽菜さんは決して脱がないから
お風呂だって必ず別々に入るし・・

まさか吸血鬼って人間とどこか違う所があるのかな?

もしかして尻尾が生えてるとか?
・・・それは悪魔か(笑)

まさか体は血のように真っ赤な色をしてるとか?
いや・・・見えてる所は私よりも白くて綺麗な肌だった・・・

何故なんだろうか・・・・
何か見せたくない理由でもあるんだろうか・・・

今度一緒にお風呂入りたいって言って見ようかな(-∀-`)

・・・・ムリムリムリ(汗)言えるわけないじゃん(汗)

そんな事を考えていたら


「遅い(怒)いつまだ入ってんの(怒)」

「申し訳ございません(汗)」

はぁ・・・また怒られた(汗)

急いで上がりタオルで体を覆って出て行く

「何考えてたの」

「それは・・・・」

「陽菜に隠し事しても無駄なんだけど
疲れさせたいなら黙ってればいいけど」

「いえ、そんな事おもってません
ただ・・陽菜さんは何故いつも何かを着たまま
私を抱くのかなって・・・」

「なに?私の裸を見たいって事?(笑)」

「ちがっ・・・・わないけど・・・絶対に見たいわけじゃ・・・
ただなんだか寂しいなって・・・
あい・・・・し合ってるなら二人共裸の方が
なんていうか・・・そのう・・・(汗)」

「そんな照れながら言わないでよね
すぐ襲いたくなるでしょ」

「今教えていただけるんですか?」

「裸の分だけね」

ゴクリ・・・

「人間が吸血鬼の裸を見ると・・・・」

「見ると・・・」

「吸血鬼になるの(бвб) 」

「・・・へぇ?見ただけで?
じゃー美優紀専務は見たからなっちゃったんですか?」

「というのは冗談で(笑)」

「陽菜さん(怒)」

「怒った顔も可愛いよ(бвб)」

「うっ・・・真面目に教えて下さい(怒)」

「体だけの関係の好きじゃなくて
心から愛してしまうの」

「心から愛して・・・しまう?」

「陽菜の為ならなんでもする操り人形みたいな感じかな
自分の意思なんて存在しなくなる」

「・・・・今までにそう言う人いたんですか?」

「私にはいないよ、人間には見せてないから」

人間には・・・と言う事は・・・

「そりゃー陽菜もこの年になるまで何もないなんて事無いじゃん」

そうですよね・・・・

「あ、ダメです読んだら疲れちゃいます(汗)」

「読んでないって(笑)心の声漏れてるの気づいてないの(笑)」

「え・・・うそ(汗)」

「耳もいいから呟いた声もばっちり聞こえちゃう(笑)」

「気を付けます(汗)」

「でもね、体を見てないのに
心から陽菜の事を愛してくれてる人間には
その能力は発揮されない」

「じゃー私が見ても大丈夫なんですね」

「本当に心から愛してくれているならね
もし、愛してると勘違いしているなら
操り人形になっちゃうよ、それでも見たい?」

「もしかして・・・だから見せなかったんですか?
私の為に・・・・」

「だって、そんな優子はいやだもん
優子の意思で愛されたかったから」

「陽菜さん・・・・私自信あります
だから見せて下さい!!
あ、いやっ・・・違うくて(汗)」

「ふふふそんなに見たかったの(笑)」

「そ、そう言う意味じゃ(汗)」

「もし操り人形になったら…吸血鬼にしちゃうよ
愛せないなら誰の物にもしたくないから」


「あのう・・・もしかして美優紀専務は見たんじゃ」

「だから誰にも見せてないって
みるきーは復讐の為に吸血鬼になりたいって言ったの
自分の人生なんてどうでもいいからって
その気持ちわかるからしてあげただけ」


やっぱり今聞きたい何故姉妹なのかを

セクレタリ 33

「ニャロ、ゆっぴーどこ行ってたの」

「社長、専務、ご無沙汰しております
挨拶が遅れ申し訳ございません」

そう言えば何故姉妹なんだろう・・・
だって288歳なら明らかに専務より年上なはず・・・
それよりも人間と姉妹ってどういうことなんだろうか・・・

「陽菜、たまには家に帰ってきなさい」

「あそこは私の家じゃない
仕事は好きだからしてるだけ
それが嫌ならやめてもいいんだけど」

「ニャロ!」

「わかった・・・好きにしなさい」

寂しそうに離れていく社長

「・・・・・・・」

「何その顔、まあ読まなくても理由なんてわかるけど
・・・・今日帰ったらすべて教えてあげる」

「いいんですか(-∀-`) 」

「起きていれればだけどね(бвб)」

ニヤッと微笑上から私を見下ろすじょ・・・・陽菜さん

「昨日あれだけ(汗)」

「はぁ?私に意見する気」

「いえ・・・申し訳ございません」

「わかればいいの、さーて顔も出したことだし帰ろう」

「えぇぇぇぇ!!?」

「だってこんなの食べても美味しくないし
愛想笑いするの疲れるんだもん」

こんなに美味しそうなのに・・・・

「・・・・少しならいてあげるから
その間にお腹いっぱい食べて体力付けて」

あぅまた読まれた(汗)

「今読まれたって思ったでしょ
優子の顔は読まなくても分かりやすいの(笑)
表情がコロコロ変わるから何考えてるのかすぐわかっちゃう」

「そうなんですか(汗)自分ではポーカーフェイスを
貫いてるつもりなんですけど」

「今度録画しといてあげようか(笑)」

「結構です(汗)」

麻友常務の挨拶が終わり乾杯したとたん

「10分で出るからね(бвб)」

そう言われてもまだみんな料理に手を付けてないから
端の分だけ取ろうと思ってたのに

「優子ちゃんこれ美味しいで
あの真ん中のローストビーフ絶品やから食べや」

「美優紀専務私はこれだけで十分ですから(汗)」

「あかんてほらおいで」

みんなにじろじろ見られながら真ん中の料理をお皿に取り
端のテーブルで急いで口へ詰め込みドリンクで流し込んだから
全然味がわからない(涙)

それでもお腹はいっぱいになるわけで・・・

「お待たせいたしました」

「もういいの?まだよかったのに」

あなたが10分とか言うからでしょ(怒)
とは言いません
もちろん表情も変えずにすましている・・つもり

出来てるよね?

何故かクスクス笑う陽菜さんに

「コートを頂いてくるので玄関へ行っていて下さい」

何も言わずに玄関へ足を向けられたから
急いで取りに行くと

「あれ?もう帰るん」

「申し訳ございません陽菜常務の体調がすぐれませんので」

「へぇー優子ちゃんでも嘘つくんや」

「え?(汗)」

「読んでへんで、さっきあんなに元気やったし
弱る物何もないんやから体調崩すわけないやん」

「そうですよね・・・申し訳ございません」

「まあ、来ただけでもビックリやからしゃーないか
うちもついて行こかな(笑)」

「いや・・・それは・・・(汗)」

「うそやし(笑)これ以上嫌われたくないから諦めるわ」

「ありがとうございます、ではお先に失礼いたします」

頭を下げまた急ぎ足で・・・


「おそい〜(怒)」

「申し訳ございません(汗)」

今日はあと何回謝まる事があるんだろうか(汗)

セクレタリ 32

「常務?お知り合いですか」

「知り合いも何も・・・・」

話していると渡辺常務がこちらに気づき歩いてきたから
行こうとしたら

「優子はここに・・・いや、みるきーのところに行ってて」

「しかし挨拶しないと」

「いいから早く(汗)」

渡辺常務に軽く頭を下げ立ち去ろうとしたら

「逃げなくてもいいじゃんお・お・し・まさん」

「え?」

初めてみた顔なのに・・・何処かでお会いしていたのかな(汗)

「遠くからしか見たことなかったけど・・・へぇ〜
あの陽菜がこんなガキをねぇ〜」

常務と知り合いなんだ・・・ていうかやっぱりガキって言われちゃった(泣)

「なんであんたがここにいるの」

「ひどいなぁー私はまゆゆとお友達なんだよねぇ〜」

「お友達だなんて・・・♪」

「まさか・・・」

「アハハそのまさか、陽菜が手放して寂しがってたから貰っちゃった」

「お古でいいだなんてあんたも落ちたね」

「ふん、お前に言われたくないね
裏切り者の陽菜なんかにね」

「裏切り者?どういう事ですか常務」

「その話は向こうで(汗)」

「あれ?言ってないんだ
なーんだそれくらい軽い仲なのに
何考えてんの陽菜」

「私は・・・ただの・・・」

「こっちに来て(汗)」

常務が金髪の髪の人の腕を掴み部屋の外へでようとした時
その人に私も腕を捕まれ一緒に廊下へ

誰も居ないところまで来ると

「何が目的?何か言われてきたの(怒)」

「ひどいなぁー私と陽菜の仲だから忠告しに来てあげたんだよ
総裁がお怒りで協会から破門させられそうだってね」

「協会?破門?どういう事ですか常務
私と何か関係あるんですか」

「なんでもないあんたは部屋に戻ってて」

「ダメだよ行かせない、全て大島さんのせいなんだから」

「珠理奈黙って!」

「わかってるの?破門ていうことはもう誰も助けてくれなくなるってことだよ
それに病気になっても治すとこなくなるし疑似血液だって手に入んなくなるんだよ」

「常務!!ちゃんと話して下さい(怒)」

「言えないよね・・・私が教えてあげる
人間の血を吸うのは食事のため」

「それは知ってます」

「人間を愛してはいけないと言う掟は?」

「常務が・・・誰かを愛してるんですか?」

「・・・ブッ・・・アハハハやばいね
こいつ天然なのかバカなのか(笑)」

「ムッ、私これでも頭いいんですから(怒)」

「一人の人間を愛してしまうとそいつの血しか体が受け付けなくなる
だから寿命も縮まってしまうし純血の吸血鬼の数が減ってしまう
吸血鬼は吸血鬼と結婚して子供を産まなければいけないという掟がある」

「一人の人間の血・・・・・え?常務!?(汗)」

「陽菜には婚約者がいるのだから返してくれるかな」

「それは総裁が勝手に決めただけじゃん
陽菜はあんなやつ愛せない」

「あんな奴とは酷いな
あれでも私のお兄ちゃんなんだけど」

「ちょっとまって、疑似血液もらえなくなって・・・
一人の血しか飲めなくなったら・・・陽菜さん死んじゃうの?
吸血鬼が何年生きられるか知らないけど・・・
そんなのダメだよ人間なんて愛したらダメだよ(汗)」

「人間なんてって・・・大島さん・・・あなたのことなんだけど」

「私?え?陽菜さんが私を愛してるって?
それは違うと思います!総裁という方に言って下さい
絶対に勘違いだって」

「だってさ、陽菜(笑)」

「むぅ・・・・(бвб)」

眉間にしわを寄せ私のことを見てる常務・・・

「う・・・・そ・・・・陽菜さんが私の事を・・・・?」

でも愛してるって面と向かって言われたことないし
好きっていうのは血の味がでしょ?

「優子の血しか飲まないって言ったでしょ」

「飲まないとは聞きましたけど飲めないとは聞いてませんが(汗)」

「同じ意味だもん」

「いや、急にだもんて甘えられても(汗)
それにそんな掟知りませんでしたから
それならそうとはじめから言っておいてくださらないと(汗)」

「言ったら受け入れてくれた?」

「それは・・・・陽菜さんの命のほうが大事ですので私は・・・」

「ほら、そうなるから黙ってたの!」

「珠理奈さん?」

「なに」

「助かる方法はないんですか?追放されない方法は」

「兄貴と結婚して子供産むなら食事として
大島さんをそばにおいて置けるんじゃないかな」

「それで行きましょう」

「やだ!あんな奴と寝たくない」

そうか・・・子供を作るということはそういうことをしないといけないんだった(汗)
陽菜さんが他の誰かと?それも男性に・・・
でも死んじゃうのは嫌だし・・・どうしよう・・・・

そうだ!!

「私が吸血鬼になってお兄様の子供を産みます(-∀-`)」

「・・・・アハハハやっぱバカだ(笑)」

「あのね、純血じゃないと子供は産まれないの
みるきーみたいなハーフは人間も吸血鬼も
どちらの子供も産めないんだよ」

そうなんだ・・・・ジャーどうすればいいの(汗)

「それにたとえ産めたってあいつに抱かせるわけ無いでしょ
優子は陽菜のなんだから」

「でも・・・死んじゃうのはやだぁ〜(泣)」

「あのね、吸血鬼の寿命知ってる?」

「・・・・知りません」

「人間の数百倍だから少々縮まっても優子より先に死ぬことないから」

「そうなんですね・・・・良かった(-∀-`)」

数百倍って・・・今何歳なのかな・・・
まだ若くて綺麗だし篠田専務の妹さんだから・・・若いよね?
ていうか・・・

「バーカ私より年くってんだから288歳だよちなみに私はピチピチの192歳♪」

「よ、読まれた(汗)」

「ひどーい陽菜だってまだ若い方なんだからね
珠理奈なんてまだまだガキじゃん」

「グッ・・・ガキって言ったな玲奈ちゃんに言いつけてやる」

そう言うと走って行ってしまった

「・・・・・・(бвб)」

なんか気まずい(汗)

「珠理奈の言ったこと本当だから」

「どれが・・・ですか?」

「全部」

「あ、あいし・・・・てる・・・というとこもですか(汗)」

「そう・・・優子はどうなの」

「私は・・・・心読んでたんですよね」

「優子の口から聞きたい」

「私は・・・・ずっとす「はるなぁ〜どこいっ・・・あ、おった、はよこな始まるで」

「みるきー(怒)」

腕を引っ張られ部屋に入っていった常務・・・

これからどんなふうに接すれば良いのだろう・・・
私普通でいれるかな(汗)



セクレタリ 31

スモークが貼ってあるから中はもちろん見えなくて
野呂さんが運転席から下りてきてドアを開けてくれたから
車へ乗り込む

「えーと・・・おはようございますアハッ」

「・・・・・・どういうつもり(怒)」

「書き置きしておいたんですが目につかなかったですか(汗)」

「読んだ・・・」

読んだのならわかると思うんだけど何故怒ってるんだろう?
あ、今、待たせちゃったからかな

「時間までには戻るつもりで家でシャワーをあびていたので
遅くなって申し訳ございませんでした」

「なんで家に帰る必要があったの
家じゃないと落ち着いてお風呂にも入れないってこと(怒)」

「それは・・・持っていった服では不都合がありまして
シャワーを借りようと思ったのですが少しでも早く戻るために
急いで帰った次第でして・・・・(汗)」

「むぅ、なんで不都合だったの」

それはあなたが体のあちこちに付けたい放題つけた結果です(怒)

「・・・・ごめん・・」

「え?・・・・あっ(汗)」

目を見ると赤くなっていた

頭を抱え、考えるな考えるな・・・あぁぁーあぁぁー

「もう読んでないから・・・」

顔を上げ目を見ると確かに黒に戻ってる

「申し訳ございません(汗)」

「・・・・・」

「まだ陽が高い時間ですがお体は大丈夫ですか?」

「昨日たっぷり飲ませてもらったから大丈夫」

「そうですか良かった(-∀-`)」

「・・・・やっぱり少し疲れたかも・・・」

「それは大変です(汗)指からしか無理ですが少しでもどうぞ(汗)」

指を差し出してるのに腕をぐっと掴まれ引き寄せられ・・・

「だ、ダメです野呂さんが(汗)」

「前からは見えないしボタンを押さないと聞こえないって言ったでしょ」

「やっ・・・んッ」

何故かスカートをめくられ指が私の中に・・・

もちろん口は唇で塞がれていて・・・・

「ツッ・・・・・・はぁはぁはぁ・・・」

最後に少しだけ耳を噛まれ抱きしめられた

(もう少しで着きますがいかが致しましょうか)

「どこかの地下駐車場に止めて
車の中で時間潰すから」

(かしこまりました)

それから一時間ほど常務に抱きしめられたまま
車の中で寝ていた

(そろそろお時間です)

「わかった向かって」

(かしこまりました)

「化粧しなきゃ(汗)」

「そう言えばしてなかったんだね」

「お風呂上がってすぐでしたから」

「ここでさせて頂いてもかまいませんか?」

「私のせいだからいいよ」

「ありがとうございます」

持ってきていた化粧品でいつもより少ししっかり目にメイクして
髪をまとめあげようとしたら

「おろしたままでいいから」

「ですが・・・」

「眼鏡もいらない」

「それですと誰かわからなくなる可能性が(汗)」

「私と一緒にいるんだからわかるでしょ」

「・・・かしこまりました」

雨の日は化粧も取れていてわかんなかったけど
今日は大丈夫だよね(汗)

「行ってらっしゃいませ」

「行ってきます(-∀-`)」



「いらっしゃいませ小嶋様お待ちしておりました

・・・そちらの方は・・・」

「渡辺専務秘書の大島です」

「大島さんでしたか申し訳ございません
どうぞお入り下さい」

「専務はどちらに」

「奥にいらっしゃいます」

「小嶋常務少し挨拶に行って来てもよろしいでしょうか」

「私も行くから」

「ではご一緒に」

「専務・・・今日はお招きありがとうございます」

「優子ちゃん来たんや、陽菜も会いに来てくれたんやね(笑)」

「・・・・・麻友はどこ」

「さぁ?そのへんにおるんちゃう」

「優子行くよ」

「また後でね優子・・ちゃん(笑)」

「失礼致します」



「・・・・あ、あちらに渡辺常務が・・・
お話されてる方髪の色が・・・
美容関係の方ですかね・・・常務?
どうかされましたか」

「なんで・・・・・」

いつもクールな常務がその人を見て固まってしまっていた

セクレタリ 30

何故か少し怒り気味?で戻ってきた陽菜さん

お風呂ぬるかったのかな
自動にしたままのつもりだったんだけど消しちゃったのかな(汗)


近づいてくる目をじっと見ていると

「カラコンはずしたからすぐわかるよ」

「そうなんですね(汗)」

今は黒いままだから読まれてない・・・・よね?

「またネガティブなこと考えてるんでしょ」

「え?いつ読んだんですか、赤くなってないのに(汗)」

「読まなくてもわかる」

ベットに腰掛け指で私の眉をなぞりながら

「これだけ下がってたらね(笑)」

「あうっ・・・・すいません(汗)」

「今日は最高の血を飲ませてもらうね」

そう言うと私を組み敷いた




「もう・・・ゆる・・・して・・・」

「まだダメ、もっと香るはず」

「む、無理です(汗)」

いつもは二回目くらいで食されるのに
今日は・・・・・・何回イカされたんだろう
途中から数えられなくなっていた

「あッ・・・やぁッ・・・ア・・・うんッ」

イキかけた時陽菜さんの顔が見えキスされた後首へ移動した

「・・・・・・・!!」

言葉にならない叫びのようなものが口から飛び出したまでは覚えているけど
その後のことは覚えていない

ただ耳元で何かを囁いていたのだけはわかったけど聞き取れなかった



予めセットしておいたアラームが鳴り目が覚める

すぐ手を伸ばし音を止めて常務を見るとすやすや眠っていたからホッとする

布団がなるべく動かないようにそっと出る


体が重い・・・・

昨日のは何だったんだろう・・・あんなの初めてだ

この行為が愛し合ってのことだったらどんなに良かったんだろう・・・

贅沢言ってられないか
こうやってそばにいさせてもらえるだけで幸せなんだから
それにいつ心を読まれてるかもしれないから
迂闊に考えちゃいけないよね


ベットの下に落ちたパジャマと下着を拾ってバスルームへ

どうしよう・・・こんな所に付いてたら今日持ってきた服だと見えちゃう(汗)

ファンデーションで隠れるかな・・・・

何気なしに全身を見ると・・・・

嘘でしょ(汗)どれだけつければ気が済むの(汗)
牙の跡は消えるけどキスマークは消えないのに(怒)

洋服替えに帰らなきゃ(汗)

着てきた服に着替え時間までには戻ってきますと書き置きをして部屋を出た

「ただいま」

もちろんお母さんは仕事だから誰もいない

お風呂にお湯を張りゆっくり浸かり
首を撫でながら昨日の夜を思い出す

「はぁ・・・」

この気持ちをどうやって隠せばいいのだろ
今更隠しても遅いか・・・
きっと心を読まれてしまってるだろうから・・・

ただの食事なのにって笑われてるのかな・・・

「陽菜が大好き―!」

ここでなら聞こえないから口に出してもいいよね

「はる・・・な・・・すき」

一人でならいくらでも呼び捨てできるのに・・・

「ずっとそばにいさせて下さい」

優しくされると勘違いしそうになる・・・

「泣くな優子!お前は秘書だろ?仕事に徹しろ!」

声に出して自分に言い聞かせる

「ふぅー・・・そろそろ行かなきゃ」

お風呂から上がり自分の部屋に戻ると
スマホが光っていた

慌てて開いてみると

”迎えに行くから来なくていい”

そうだよね、食事は終わったんだから
時間まで私は必要ない・・・か(涙)

”何時ごろマンションを出られますか?”

すぐに返信が来て

”もうすぐ着く”

・・・・・はい?

”どこへですか?”

”優子の所に決まってるでしょ”

・・・・・えぇぇぇ!!?

待って(汗)まだ髪も乾かしてないし服も選んでない(汗)

それに今お昼過ぎだし
まだ時間まで二時間以上あるのに(汗)

髪を乾かしていると

ピンポーン!!

インターフォンに出る

「野呂です」

「申し訳ありません、まだ用意が出来ていなくて(汗)
もう少し待っていただけるように伝えて頂けますか」

「かしこまりました」

それから今までで一番早いんじゃないかって言うくらいの
猛スピードで化粧をして髪を整え外に出ると
斜め前の道路脇に車が止まっていたから駆け寄り窓をノックした





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