あなたに出会えて  始まりは突然に   36

コンサートのレッスンは全員なので
陽菜が優ちゃんのそばにいるからイジメは無かったけど

劇場公演はやっぱり別だから足をひっかけられたり、わざとぶつかられたり

まだまだあるみたいで、佐江ちゃんと才加が守ってくれてるけど

見えない所でやられてるみたいで、小さい痣は絶えなかった

「優ちゃんやられたの?」

「あっ、うん、私がドジだからぶつかっちゃって・・・ 」

「私が言おうか ?」 

「やめて、これは私とKとの問題だから 」

「ゆうちゃん・・・・」

「でもね、だんだん友達増えてきたんだよ♪
関西弁教えてくれる有華ちゃんとか
こけそうになった時抱きとめてくれる野呂さんとか
めーたんなんて可愛いーて言っていつも抱きついてくるし・・」

「なっ!? めーたんには気を付けて(汗)
可愛い子が大好きだから優ちゃん危ない・・・」

「うん・・・胸揉み揉みとかされるから恥ずかしいの 」

めーたん要注意人物だ!

「でも友達が出来て良かったね楽しい? 」

「KてねAと違って激しいって言うか体育会系の乗りだからおもしろい 」

「そっか、よかったね」

「コンサートも楽しみなんだ、大勢だから移動とか覚えるの大変だけど
こじぱやあっちゃん達と出来るからワクワクしちゃう」

「そうだね、優ちゃんと一緒の舞台に立つ事無かったもんね」

途中加入の優ちゃんにとって多くのファンに知ってもらえるチャンスだから
思いっきりやらせてあげたい・・・
まさかコンサートでいじわるとかしないよね・・・

みんな自分の事で精いっぱいだから優ちゃんまで気が回らないと思うし

でも、少し心配・・・

あなたに出会えて  始まりは突然に   35

MV撮影も無事終了して帰宅

「優ちゃん凄く走ってたね 」  

「こじぱは寝転がってたね 」

「監督さんはよくわかってらっしゃる(бвб)」

「たかみなと競争したんだよ 」 

「途中負けてたじゃん(笑) 」

「監督さんが抜かれてくださいって言うから・・・・」

「あーだから終わってから拗ねてたんだ 」

「だって!走りで負けるの嫌だったのに・・・ビデオに残っちゃう・・・(涙) 」

両手を広げて

「おいで(бвб) 」

嬉しそうに飛び込んでくるコリス

「偉かったね 」

頭を撫でてあげると機嫌も治ってくる

「明後日休みだしどっか行こうか 」

「えーとね、ディズニーランドに行きたい(モジモジ)」

「シーじゃなくていいの?」

「まずはランドに行ってからシーにも行きたい 」

そうか・・・行ったことないのか・・・

「みんな誘ってみる?」  

「こじぱと二人がいい・・・」

「なんで?」 

「初めてお給料もらったからこじぱにお礼がしたい (汗)」

真っ赤になりながら下を向く  

「いいよ、まだ少ないでしょ?」

「ううん、初めてのお給料はこじぱにって思ってたから(-∀-`) 」

「ありがとう、ゆうちゃん 」チュッ

おでこにキスをすると耳まで真っ赤になって照れるコリスが可愛くて
抱きしめている腕に力を入れる

「こじぱ苦しい(汗) 」 

「あっごめん優ちゃんが可愛すぎるから 」

「なんで?こじぱの方がかわいいよ? 」

真顔で言って来るから面白くてわらっちゃう

「早く起きて、一日中遊ぼうね 」  

「うん♪ 」

当日、チケット売り場に行くと

「なんでみんないるの?」

「にゃろさん、それはね夢の国で遊ぶためだよ 」

「シーに行けば(怒) 」  

「ゆっぴーとニャロと一緒に回りたいじゃんねぇみんな 」

「なんで知ってたの? 」

「優子が嬉しそうにこじぱと行くのー(-∀-`) て言ってたっす 」

「こじぱごめんなさい・・・ 」

シュンてしてるし・・・・

「今日はゆうちゃ「みんなでまわろう!」・・・いいの優ちゃん?」コクント頷く

「今度は二人で来ようね 」

耳元でそっと囁くと嬉しそうに頷いた

あなたに出会えて  始まりは突然に   34

新曲のレッスンが始まると陽菜とずーと一緒なこともあり
元気を取り戻して言ったコリス

年下からかわいいって言われてじゃれてるコリスって・・・
同い年に見えないよねー・・・

「ニャロさん口が尖ってますよー 」 

「えー尖ってないし 」

「一緒に遊んで来れば?」 

「陽菜そんなキャラじゃないし・・・」

「篠田とイチャイチャしようか(*`ω´) 」

腰に手をまわしてきて写メを撮りだす麻里子

頬にキスしたり肩に頭を乗せて来たりいろんなポーズをしてくる

「こじぱー!」

それに割り込むように陽菜の膝に乗って来て胸に顔をうずめるコリス

「ゆっぴーせっかくニャロと撮ってるのに邪魔しないでよー」

「眠いからやだ 」 

「アハハハ取られちゃった(笑) 」

そう言うとあっちゃん達の方に行く麻里子

「優ちゃんねむいの?」

顔をあげて上目づかいで見てくるコリス・・やばいんですけど

首を横に振って

「麻里ちゃんがこじぱにキスしてた(怒) 」 

「優ちゃんもみんなにしてるじゃん」

「こじぱがされるのはやだ もん」

また胸に顔をうずめてスリスリしてくる

「ちょっとこしょばいからやめて(汗) 」

うぅーて唸って涙目なコリスをナデナデしていると

「もうすぐ始まるから行くよー!」

たかみなが叫ぶ

「優ちゃん行こう 」 

「うん♪ 」

手をつないで楽屋を出る

振りと歌は前もってDVDを渡されていたから優ちゃんと練習した

立ち位置の確認から入る・・・近くてよかった


レッスン終わりに支配人が来て

「みんな、コンサートが決まったぞ 」

「「「やったー!」」」

「日本青年会館でのファーストコンサートで(会いたかった〜柱はないぜ!〜)だぞ」

劇場以外でするコンサート、全員で出れるんだ!楽しみ♪

あなたに出会えて  始まりは突然に   33

夜ベットに入ってコリスをギュッと抱き寄せる

「こじぱどうしたの? 」 

「優ちゃん何か辛い事ない?」

「えっ・・・何もないよ、毎日の公演も楽しいし、
こじぱが居ないのは寂しいけど・・・
明日はこじぱの公演の日だね!一緒に行ってもいい 」

「いいよ その前に服とか傘を買いに行かないとね」

「ほんとうにごめんね・・・ 」

「優ちゃんが悪いんじゃ無いんじゃない?」  

「でも・・・」

「財布も買わないとね(бвб) 」  

「えっ? ・・・・・こじぱ? 」

「佐江ちゃんから聞いたよ 」  

「あぅ・・・・・」

「辛かったね、言ってくれればよかったのに」

「誰がやってるかわからないし・・・
もしかしたらみんなに嫌われてるのかも・・・ 」

エグエグ泣きだすコリス・・・

「前にも言ったけど誰かが前に出ると後ろに下がる人が出てくる
それをよく思わない人もいるけど、そんな人達はきっと生き残れないと思うんだー
いじめは駄目だけど、それに負けないくらい大きくなっていじめた人たちを
見返してやろうよ 」

「うん 」  

「それに優ちゃんには味方がいるでしょ!」

「味方? 」 

「Kには佐江ちゃん才加ちゃんAにはあっちゃん、たかみな、みーちゃん
まりちゃん、まだまだいるよ 」

「こじぱは? 」

「もちろん陽菜も!陽菜は味方って言うか・・・恋人?」

そっと唇を重ねる

「こじぱー・・(汗)・」

真っ赤な顔をして照れてるコリス

「恋人なの?」

「嫌?」

「ううん、恋人になってくれるの?」 

「優ちゃん、陽菜と付き合って下さい 」  

「はい!///、こじぱ大好き♪ 」

「恋人同士になったんだから、何かあったら嘘つかないで全部陽菜に言ってね」

「全部?」 

「そう全部!」 

「わかったー(-∀-`) 」

「あっ、メンバーとか他の人には恋人になった事言ったらだめだよ(汗) 」

「恋愛禁止だから?」

「それもあるけど・・・冷やかされるのいやだから」

「うん、わかった(-∀-`) 」

「これから、1人ずつ味方を増やしていこう、一生懸命やってれば
きっとわかってくれるからね!」

「うん、頑張る! 」  

「いい子」

頬を撫でながら

「優ちゃんを抱きたいなー」

「はぅ・・・・(汗)」

あっめっちゃ照れてるしかわいいー

 「嫌?」  

「嫌じゃない・・・(´-∀-)」

そっと覆いかぶさって深いキスをする

手をパジャマの下に滑らせると甘い吐息が漏れる

普段子供っぽいのに・・・凄く興奮しちゃう

恋人になったんだ・・・その思いもプラスされてその夜はコリスが意識を手放すまで
何度も抱いた

あなたに出会えて  始まりは突然に   32

「遅いなー・・・・とっくに公演終ってるはずなのに・・」

ふと独り言をつぶやく
この頃別の仕事が入ってしまっていて、一緒にいてあげれない

余分なお金は少ししか持てせてないからどこにも行けないはずだし・・・
電車無くなっちゃうよ(汗)

(カチャカチャ)あっ!帰って来た

「お帰り―おそか・・・・ どうしたの凄い汗だし、なんでそんなに息切らしてるの? 」

「ハアハア・・・えっと・・・体力つけようと思って走って帰って来たの」

「えっ、劇場から? 」

「うん♪ 」

走れる距離なの・・・・?

「・・・先にお風呂入っておいで」  

「はーい、あっ!ただいま 」

「さっき言ったし 」  

「・・・・・」

アハハ眉毛が下がって行く

「チュッ、おかえり 」 


「アハ!ただいま♪ 」

「ご飯暖めておくから」 

「うん 」

次の日、

「ただいまー」

「おかえりー・・・・」

 あれ?服が違う

「こじぱー・・・ごめんなさい」  

「どうしたの?」

「こじぱに買ってもらった服、その・・・破れちゃって・・・気に入ってたのに・・・(涙) 」

「暴れてたの?」  

「えっ・・・うん・・・」  

「また買ってあげるからそんな顔しないの 」

「ごめんね」

「いいよ、衣装は破いちゃだめだからね 」 

「うん!」

次の日の朝

「今日、夜雨降るから傘持って行きなよ!」  

「ハーイ(-∀-`) 」

て、言ってたのになんでずぶぬれで帰ってくるかな(怒)

「傘は?持っていったよね 」

「えーと・・電車に忘れた 」

「雨、降ってるのに?」

「降りてから気が付いて戻ろうと思ったらしまっちゃったの(汗) 」

「バカなの? 」  

「ごめんなさい・・・(涙) 」

「服そこで脱いでご飯行って 」  

「・・・うん・・・ 」

なんか毎日おかしいよね・・・今日はお帰りのキスも忘れてるし・・・

プルルルルー

「あっ佐江ちゃん?陽菜だけど、昨日服貸してもらってありがとね
じゃれてて破れたの?」

「・・・・優子からにゃんにゃんには言わないでって言われてるんだけど・・・
服、着替えようと思ったら破れてたんです・・・」

「えっ・・・・? 」 

「佐江しか見てないから他は誰も知らないんだけど
一昨日も財布無くなってたみたいで、貸してあげるって言ったのに
いい、て言って・・・今日も傘が無くなってて・・・
ニャンニャンに買ってもらったものがどんどん無くなって行くって泣いてました」

「それって、いじめ?」

「たぶん・・・でも誰がやってるかわからないし、
優子は自分がちゃんと管理してなかったからイケないんだって
自分が全部悪いからって・・・ 」

「そう・・・教えてくれてありがとう」  

「優子大丈夫ですか?」

「心配しないで、大丈夫だから、これからも見ててあげてね、おやすみ」


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