ねこのお世話は大変です 23

なんか素直すぎて怖いんだけど、
でも・・・・・・・・・・可愛い


言った通り超特急で全身を洗い
10分かからず・・・・もしかしたら5分ほどでお風呂から出た


「はや〜い(笑)」


「最短記録かも(笑)」


「きれいに洗って下さーい(бвб)」

「洗ってるよ(;´-∀-)」


なんだろう、少し・・・ほんの少し気持ちが近づいただけで
こんなにも楽しいの?
いままでの不快感は何だったんだ?


「お腹空いた」

「あとは温めるだけだから座って待ってて」

「ん・・・・なにか手伝う」

「え!?」

「むぅ・・・なんでそんなに驚くかな」

「だって今までそんな素振りも見せなかったじゃん(;´-∀-)」

「うっさいな〜今日は機嫌がいいの!
いらないんだったら何もやらない(怒)」


しまった(;´-∀-)ここでまた不機嫌になられたら困る


「じゃーさ、飲み物用意してくれるかな
陽菜の好きなお酒でいいからさ(;´-∀-)」

「ん〜・・・その料理にわぁ・・・ワインかな」

「ワインあるの?」

「ワインセラーがあるの」

「どこに?」

「あっち(бвб)」


指さしたのは仕事部屋

だからわかんなかったのか
そう言えば冷蔵庫には入ってない
アルコールの残骸がしょっちゅうあったのは
あの部屋に置いてあったんだね


「ワイン良いね、私も好きだな」

「ふふ、とびっきりに美味しいの選んでくるね」

「それとグラスもお願いしていいかな」

「は〜い(бвб)」


機嫌よく仕事部屋へ取りに行く陽菜

その間に料理を盛り付け
小皿を出しテーブルに並べる


「赤でいいかな」

「どっちでもいいよ」

「これ毎年現地の友達が送ってくれるの」


そう言ってテーブルに置いてグラスを取りに行った


「どこの友達?」

「フランス」


フランス?ボジョレー・ヌーヴォーかな
毎年送ってくれる友達って・・・・さすが社長(;´-∀-)


「これも貰い物のワイングラスなの」

「へぇ〜・・・・・えーとこれって・・・バカラ?」

「そんな名前付いてるの?」

「知らずにこれで飲んでるの?」

「だっておしゃれなグラスこれしかないんだもん」


宝の持ち腐れ?

まさかワインもって事はないよね(;´-∀-)
えーと・・・・・ロマ・・・ネ・・・・コ


「えぇぇぇぇ!!?」

「いきなり叫ばないでよビックリするじゃん(怒)」

「こ、これロマネ・コンティじゃん(;´-∀-)」

「よく読めたね(笑)」

「わかるよ、これ高いってもんじゃないよ
一番高いワインだから(;´-∀-)」

「やっぱり?すごく美味しいもん(бвб)」


いやいや、これをくれる友達ってどんな友達だよ(;´-∀-)

なれた手付きでコルクを抜きグラスにワインを注いでいく陽菜


「ん〜・・・いい匂い♪はい、乾杯」


割らないようにそっと差し出してるのに
カチン!と高い音を鳴らし満足気に飲みだした

もう二度と飲めないかもだから
たくさん飲んでやるんだから(-∀-`)


「ニャァァァオ(怒)」

「ウオッ(;´-∀-)けむしどうした・・・・」

「フシャヤヤヤァー(怒)」

「あ・・・・けむちゃんのご飯は?」

「あぅ・・・・・忘れてた(;´-∀-)
ごめんよ、今すぐ用意するから怒んないで」

「けむごめんね、もう少し待って(бвб)」

「にゃぁ〜お」


ゴロゴロと喉を鳴らし陽菜にスリスリしてる・・・・

こっちの猫と打ち解けれる日は来るんだろうか(;´-∀-)

ねこのお世話は大変です 22

今まで誰にも言えなかった、みーちゃんにさえ言わなかった事を
まだ出会ってから数週間ほどしかたたない優子にすべて打ち明けたら
スッキリして今まで胸に詰まっていたものが取れたような気がした


「はぁ・・・・気持いい(бвб) 」


お風呂でこんな事を言うのはいつぶりだろう

きっと心が軽くなったからかな


「上がったよ(бвб) 」

「丁度ご飯も出来上がったから食べよう」

「優ちゃんもお風呂先に入ってきなよ」

「私は後でいいや」

「ダーメ!お酒飲んだら寝ちゃうかもしれないでしょ」

「そっか・・・パパっと入って来るね」

「いってらっしゃい(笑)」


本当にこれで良かったのかな・・・
どうして優子に言っちゃったんだろう

誰にも言わないつもりだったのに・・・


みーちゃんは大学からの友達
何かと陽菜のお世話を妬いてくれるし
時間にもうるさいから麻里子が陽菜の秘書に丁度いいんじゃない?
て言うから誘ったらすぐにのってきた

そこからの付き合いでいまだに面倒見てくれてるんだけど
麻里子との事は知らない

麻里子が仕事していくうえで二人が付き合ってるとバレたら
何かと面倒だから隠したままにしておこうって言ったから

なんか、陽菜は麻里子の言う事ばかり聞いてた気がする
それだけ信じてたんだと思う・・・なのに・・・


麻里子が出て行った時みーちゃんも全く知らなかったみたいで
陽菜に色々聞いてきたけど
そんなの知ってるわけないじゃん!て言って部屋に引きこもった

それから会社の事は麻里子に替わってみーちゃんがしてくれてるらしい
もう、社長になっちゃえばいいのに


そのみーちゃんが陽菜の為に何人もここへ送り込んできた


自分は忙しくて世話をしてあげれないからって・・・


始めはプロの家政婦さん
でもいつの間にか来なくなって・・・

まあ陽菜が追い出してるみたいなものなんだけどね

そしてまた次の人が来る

何度そんな事が繰り返されていたのだろう

数日間誰も部屋に来ない日が続いて
郵便物が溜まりすぎてるから取りに来て欲しいと
コンシェルジュが言うからけむしを連れて降りて行くと
ドアが開いた隙に外へ出て行ってしまい
少しの間待っていたけど戻って来なくて
けむしにまで捨てられたんだって思ったら
生きる気力が無くなり自暴自棄になってたところだった


けむしは怪我をして戻ってきたけど麻里子が戻ってくることは決して無い
戻ってきたところでもう受け入れ無いけど・・・・

けむしに看取られてこのまま死んじゃってもいいかなー
どうせ陽菜は一人だし

なんて思ってたら久しぶりにやってきたみーちゃんが
麻里子とは正反対の小さい女の子を連れてきた

仕事で大チョンボをやらかしたらしい

嫌だけど仕方なくって感じがあからさまに見える
でも・・・・・

なんでだろう嫌じゃなかった
正直なところが良かったのかな
わかんないけど嘘をつきそうに見えなかったから・・・

まあ、顔に全部出てるからすぐわかるんだけど(笑)

麻里子はポーカーフェイスだったから
全然わからなかったもんね

匂いも嫌じゃ無かったし・・・・

それに、失敗はけむしのせいだし
様子を見てあげてもいいかなーておもったのもある

そのけむしは嫌ってるみたいだったけど(笑)


そして陽菜の直感は当たってたみたい


ねこのお世話は大変です 21

あの陽菜がこんなに泣くなんて思ってもいなくて

触れようとしたらそれを守る様にけむしが威嚇してきた


「シャアァッァァ!!」

「危害を加えようとしてるんじゃないから落ち着いて(汗)」


猫にそんな事を言っても分かるはずが無いのに
何てんぱってるんだろう私

いや、けむしは普通の猫じゃないか・・・・


「ごめん・・・・とりあえずソアーまで行こう・・・一人で歩ける?」


何も言わず首を横にふる陽菜


「けむし様、落ち着いて
これは陽菜を助けるために触るだけだから・・・ね」


そう言ってから陽菜の肩にそっと触れるけど
何もしてこないから分かってくれたんだと思う


ゆっくり立たせて支えながらソファーへ
その間陽菜はずっと顔を手で覆っていた


「紅茶でも入れるね」

「カフェオレ」

「あ、カフェオレだねわかった(汗)」


こういう所はいつもの陽菜だなって思う


「はいどうぞ、冷めないうちに飲んで」


陽菜の分はテーブルに置き自分の分は手で持ってじっと中を見つめながら


「もしさ、心につっかえてる事があるなら
この際だから全部掃き出してみない?
私で良かったら聞くよ」

「泣かせた張本人のくせに・・・・」

「そうだった(;´-∀-)
でもああでもしなきゃ麻里ちゃんさんの事言い出せなかったでしょ」

「別に言わないでも済んだ」

「でも、引きこもりの原因なんでしょ?
峯岸室長は知ってるの?」

「陽菜のプライバシーなんだから言わないし」

「だったら私はほら、陽菜とは何の関係もない
しがないいち社員だし、話を聞いたところで何の影響もないと思うから
あそこまで言ったんだから全部話してスッキリしちゃいなよ」

「全部聞いても出て行かない?」

「あ、うん・・・・その事では出て行かないかな(;´-∀-)」

「どの事だと出て行くの(怒)」

「休みをくれないとか、理不尽な事を言われたりとか?」

「なんか有利に立とうとしてる」

「そんな事無いって(;´-∀-)」

「絶対誰にも言わないでよ」

「うん、約束(-∀-`) 」


それからゆっくりと話し始めた陽菜


「麻里子とは学生時代同級生だったの」

「友達だったんだ」

「お互い好きな事が似ていて
すぐ意気投合して恋人関係になるのに時間はかからなかった」


そんな前から付き合ってたんだ


「陽菜はどちらかと言うと企画やデザインを考えるのが好きで
毎日スケッチブックに絵をかいては麻里子に見せて
それに模様を付け加えたり少し手直しするのを麻里子が得意としていて
二人で一つだねって言い合ってた」


ベースは陽菜が考えていたのか・・・


「なんとなくSNSに載せたデザインが拡散され
それを買いたいという人たちが現れあっという間に
高校生で起業することになりネットに強かった陽菜は社長で
麻里子は営業能力が高かったから副社長兼営業でやってた
大学生になった時にはいろんなつながりや人材も増え
自分達で服を全部作るようになりあのビルを買ったの」


「ちょっと待って・・・・いま社長になったって言ったよね
もしかして陽菜って小嶋社長なの!?」

「そう、小嶋陽菜
優子の会社の社長だけど今までの粗相には目をつむってあげる」

「あ、ありがとう・・・ございます(;´-∀-)」


デザイナーだとは思ってたけどまさか社長様だったとは(;´-∀-)
私、クビにされてもおかしくない事言ってたかもしれない・・・
どころか呼び捨てにしてるし、叱ったりもしてた(;´-∀-)


「続き話してもいい?」

「は、はい」


「でね、私達は上手くいってた・・・ううんいってると思ってた
仕事もプライベートも充実していたし
麻里子は凄く優しくて陽菜の我儘を何でも聞いてくれたから
不満なんて全然なかったし本当に愛してた」


ある意味凄いよね麻里子さん


「でも半年ほど前、世界でも有名なブランドからオファーが来て
寝る間も惜しんでデザインを考えていたから
二人の時間がなかなか取れなくなって
同じベッドに寝てはいてもすれ違いの毎日だったから
セックスもだんだんしなくなっていて・・・
キスだって陽菜が求めないとしてくれなくなってたの

でも考えてる間は凄く楽しくて全然苦じゃ無かったんだ
描き上げた時いつものように麻里子に見せたの
凄いよ陽菜って抱きしめてくれて
これでまたあの頃のように戻れるって悦んだ

で、いつものように麻里子が完成させるんだと思って待ってたら
数日後その会社から今回は違う所に決まったからって連絡が来て
まだデザインも見せてないのにって言うと
とっくに見せてもらってたって言われて
不採用で戻ってきたデザインは陽菜が考えたのじゃなくて
決まったデザインが陽菜のデザインだった」


「それって・・・・」


「麻里子が裏切ってたの
その時には自分の会社をひそかに立ち上げ
社員も腕のいい子ばかりを引き抜いていて
陽菜を捨てて出て行った」


「まじか・・・・最低だ(怒)」

「信じていたから全然気づかなくて
まあ、会社の経営を全部麻里子に
任せてたのもいけなかったんだろうけど
去られて初めて気が付いたの・・・」


それで人を信じられなくなって引きこもりになってたのか


「ホテルで会った時男の子といたの覚えてる?」

「後ろに立ってた若い子だよね」

「そう、結構有望株で陽菜も色々教えてあげてたのに
よりにもよってその子と浮気してた!」

「え、男・・・と?」

「酷いと思わない、やっぱり男がいいって
わざわざ最後に言って出て行ったんだよ」

「酷い・・・・辛かったね陽菜(。-∀-)」


仕事で裏切られた上にプライベートまで・・・
それも今までを否定するかのような裏切り
陽菜が可愛そうだ(泣)


「ツゥ・・・優子が泣く事無いでしょ」

「だって陽菜が可愛そうだよ
私だったら耐えられない・・・・
だから引きこもっちゃったんだね
理由も知らないのに酷い事言ってごめん
私も最低だ」

「ちがう、優子は悪くない
言わないで意固地になってた陽菜が悪いんだから」

「うぅうぅぅ・・・にゃんにゃん(。-∀-)」


気が付いたら抱きしめていた・・・と言うか抱き合っていた


「優ちゃん・・・・(泣)」


「よし、今日は二人で飲み明かそう
ほら、あいつの悪口どんどん言っていいよ
私が聞いてあげるから」

「うん、優ちゃん有難う」

「お酒のあて作るから先にお風呂入ってきなよ
そしたらそのまま寝れるでしょ」

「うん(бвб)」


素直なにゃんにゃんを可愛いなって思ってしまった

ずっと素直だったらいいのにね(-∀-`)




ねこのお世話は大変です 20

(有給休暇?)

「はい、一日でいいのでいただけませんか?
もちろん食事の用意とか全てして行って
次の日の朝には戻ってきますので(;´-∀-)」

(大島さんの今の直属の上司はにゃんにゃんだから
にゃんにゃんがいいと言えばいいよ)

「でも、私には取る権利があるはずです(;´-∀-)」

(負債分・・・・・)

「ウグッ・・・・」


それを言われると何も言えなくなる(。-∀-)


(にゃんにゃんもさ鬼じゃないんだから
大島さんが必死で訴えればきっとくれる・・・・・・
はずだから頑張って)



その間は何ですか室長・・・・


「わかりました」


(わかってくれてうれしいよ
いやぁー大島さんが世話をしてくれるようになってから
私の仕事が一つ減って会社の仕事が捗る捗る♪)


そりゃそうでしょ、その代わり私が大変なんですけど


(それに陽菜も・・・・・・
それより陽菜のこと他に何かわかった?)


「英語で仕事をしてるところを見るとデザイナーさんですかね?
それと同い年と知ってたまにため口で話してるんですが・・・
ダメでしたか?」

(本人がいいって言うならいいよ)

「別に怒られはしてないです」

(ちなみに名字は聞いた?)

「いえ、陽菜としか言わないので」

(だよねフルネームで自分の事呼ぶ人いないもんね)

「そうですね・・・・なんて言う名字なんですか」

(それも本人から聞いて)

「わかりました」


変な名字なのかな?猫 陽菜!とか(笑)

だからにゃんにゃんなのかも(´-∀-)


会議があるからって電話が切れた

私が世話し出してからどんな変化があったんだろう
これでいいのかな・・・・・



「ニャァァァア!!」

「今行く」


私の部屋の前でひと鳴きするけむし
これは陽菜が起きてお腹すいたというサイン
もちろんけむしも自分がお腹すいた時は
陽菜がいなくてもやってくるからみわけが大変


でも最近やっと鳴き方の違いを習得しつつあるんだ


有給の事はお腹が膨れて穏やかな時に言おう
その方が機嫌もいいしくれる確率はアップするはずだから


昨日は早く寝たのか起きて来るのが早いな

「10時か・・・・・」


朝ご飯にしたら遅いし昼ごはんにしたら早い
ブランチと言いたいところだけど
2時くらいにまたお腹すいたと言われる確率が高いから
軽めのブランチだね


野菜ジュースを作りながらけむしのご飯を入れてあげると
むしゃむしゃ食べだした


食べてる時と寝てる時は可愛いのに・・・


それからアサイーボウルを作り
小さめのロールパンを添えて出来上がり


私もおしゃれになったよね(-∀-`)

アサイーボウルなんて聞いたことも無かったのに
作るように言われ知らないと言ったらバカにされちょっとむかついて
いろんなレシピや動画を見て研究したよね

そしたら三回目くらいから一切文句を言われないようになったから
美味しいんだと思う

この人は絶対に美味しいなんて私に向かって言わないだろうから



出した物を全部平らげいつもの定位置に座り
スマホをいじりだす陽菜

食器を片付け満を持して・・・・・


「ちょっといいかな(-∀-`) 」

「・・・・・・やだ(бвб)」


ムカッときたけどここはグッとこらえ


「友達とご飯食べに行きたいから
一泊だけお休みが欲しいんだけど」

「はぁ?ご飯食べに行くのに何で一泊しないといけないの」

「それは・・・積もる話もあるし
友達と飲みながら一晩中語り明かしたいなって」

「語り明かすんじゃなくてセックスし明かすの間違いじゃ無いの」

「な、女の子の友達だよ(;´-∀-)」

「考え方古、今どき女の子同士なんて普通だし」

「そうなの?・・・・もしかして陽菜(;´-∀-)」

「そうだったら悪い(怒)」

「いや・・・その・・・恋愛は自由だから(;´-∀-)」


その時無意識に後ずさっていたようで


「優子にはそんな気微塵も無いから自惚れないでよね(怒)」

「わ、分かってるよ」


ほら、絶対にあの麻里ちゃんていう人と出来てたんだよ


「友達と電話で話しながらここで飲めばいいでしょ」

「それじゃ一人宅飲みじゃん」

「陽菜とけむしがいるから一人じゃないし」

「陽菜がそばに居たら話が出来ないから
結局は自分の狭い部屋に閉じこもって
飲みながら電話することになるんじゃん」

「狭くて悪かったわね(怒)
それにどうせ陽菜の悪口でも言いたいんでしょ
陰で愚痴をこぼすんなら堂々と本人の前で言えばいいでしょ」

「言ってるよ!言ってもヤダ!とか無理!とか言って却下するし
喧嘩し出したら仕事部屋へ逃げるし
話にならないんじゃん」

「そんな事無いし(怒)」

「あるよ、わがままでケチで心のせまーい人間なんじゃん
だから麻里ちゃんに振られるんだよ」

「・・・・・・」

「ほーらやっぱりね、図星だ
そんな我儘だからフラれるんだよ
どうせ浮気とかされたんじゃないの?
あ、もしかして陽菜の方がしたとか?
浮ついた女だもんね(笑)」

「・・・・・・(涙)」

「え・・・・・ちょっと(;´-∀-)」


まさか泣くとは思って無くて・・・

いつもみたいに言い返してくると思っていたから
溜まってたうっぷんを晴らすかのように沢山言っちゃったよ


「出ていって」

「え?」

「荷物全部持って出ていって二度とここへは来ないで
て言うか陽菜の前に姿を見せないで
もし目に入ってきたら何するかわかんないからね」

「いや・・・一泊だけでいいんだけど」


何言ってるんだ私、出て行くチャンスじゃないか


でもこんな陽菜を見捨てて出ていけない



「早く出ていけ!!」

「グルグルグル!!」


そこらにある物を投げつけながら出て行けと泣く陽菜と
威嚇しながら飛びつこうとしてるけむし


「危ないって(;´-∀-)
けむしもおちついて」

「優子が出て行かないなら陽菜が出て行く
けむし行くよ」

「にゃぁー」

「ちょっと、まってよ(-∀-`;)」


部屋着のまま部屋を出て行こうとするから腕を掴むと


「シャァァァァ!!」

「イッタ(汗)」


飛びかかって来たけむしに腕を引っかかれ
傷がみるみる腫れてくる


「痛いな、ちゃんと爪切っといてよ」

「もっと傷つけられればいいし」

「酷い(怒)」


「酷いと思うんだでもね体の傷は目に見えてわかるけど
心の傷は人には見えない
優子は今陽菜の心の傷に塩を塗り付けて
えぐる様にすり込んだんだよ
陽菜の心はもっともっと傷ついたんだからぁー(泣)」


座り込み声を出して泣きだしてしまった

ねこのお世話は大変です 19

テレビを奪われする事が無くなった大島さん

まだ早いけどご飯の用意でもしようかな

そんな事を思っていた時煩い位にチャイム音が鳴り響いた

ピンポーン・・・・ピンポンピンポンピンポン!!


「はい・・・・」


ドアフォンの画面に映っているのは
この前ホテルで会ったいけ好かない女

それも凄い形相でカメラを睨んでいる
どうやってここまで入って来たんだ?

(その声は陽菜じゃないね
もしかしてこの前陽菜といたちびっこ?)


ちびっこってなんだよ(怒)


「なにかご用ですか(怒)」


(今すぐドアを開けないと壊すから)


質問に答えないこの人は陽菜と同じ部類の人か?


(あと五秒で開けないと本当に壊すよ(怒))


そう言われても私の一存で決めれないのが
今置かれている立場の辛い所で

開けて良いものかどうか聞く為に振り向こうとしたら


「いますぐ帰らないと警察呼ぶから!」

「陽菜?」


すぐ後ろに立っていてインターホンに向かい
珍しく声を荒げている陽菜


(あんたいったいどういう手を使ったの!
ふん、どうせいつもみたいに体使ったんでしょけど
横から入って来て取るとかあり得ないんだけど(怒))


「それは麻里ちゃんの手口でしょ
陽菜は仕事内容で取っただけ
110番したから五分もしたら来るよ
捕まりたくなかったら早く帰った方がいいけど」


(絶対に奪い返して見せるから覚悟してて)


「やれるものならやって見せて下さーい」


(後で吠え面をかくなよ(怒))


「そっちもね」


ふん!と鼻息を鳴らし消えて行った麻里ちゃんと言う人


「帰っちゃったよ、お巡りさん来たらどうするの
なんて言って帰って貰ったらいい?」


どうせ対処するのは私なんだから
理由がわからないから説明しようがない


「嘘に決まってるでしょ
いい、絶対にあいつを部屋に入れたらダメだからね」

「わかってるよ」


これ、過去に何かあったな
絶対この引きこもりはあの麻里ちゃんと言う人のせいでしょ
それしか考えられない


「・・・・へんな詮索したら許さないから」

「な、何も思ってないよ(;´-∀-)」


嘘だけど・・・・


「けむ、見張ってて」

「にゃぁぁ〜お」


任せておけ!と返事でもしてるかのように
私をじっと睨むけむし
猫が見張ってたって詮索し放題なんだけどね(笑)


「さーて夕飯でも作り始めようかな」

「いちいち言わなくても作ればいいし(怒)」

「独り言くらいいでしょ
陽菜にはけむしがいるからいいけど
私には他に話し合いていないんだから
私だってストレスたまっちゃう」

「テレビにでも話しかけてれば(笑)」

「もうしてますぅ〜」

「・・・・なんかムカつく」

「仕事の邪魔なのであっちへ行っててもらえますかご主人様」


キッと睨みべぇ〜と舌を出すと
仕事部屋?へ入って行った


「わがまま娘め(怒)」


はぁ・・・・マジストレスたまっちゃう

映画見に行ったり友達と遊んでバカしたり
思いっきり飲んでうっぷんを晴らしたい!

一日だけでも解放してくれないかな・・・・


有給休暇使えるかどうか峯岸室長に聞いてみよーと


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