どこからが浮気なの?   11

陽菜


爆弾宣言をしていった高橋さん、お構いなしのあっちゃん・・・

でも、幸せそうな二人だったなー・・・

「優ちゃんどうする?まだ歌う?」

優子を見ると真っ赤な顔してドアを眺めてる

だいぶ飲んでたし、顔赤くなってるのかな?

「え〜と・・・・にゃあ!陽菜はどうしたい?」

今、にゃんにゃん、て言おうとしたよね・・・


「どっちでもいいよ」

「明日部屋掃除する約束してるし・・・今から行って・・・
泊まってもいいかな?(汗)」

どうしよう・・・これって・・・エッチするって事だよね・・・

「だめ!?」

首を傾けて聞く仕草が可愛い(*^_^*)

困っていると、だんだん垂れてくる眉毛・・・

そんな顔しないでよ、胸がキュンキュンしてくるじゃん(汗)


「部屋凄く汚いよ!」

「大丈夫、覚悟はできてるから」

「絶対ひかない?」 

「ひかない!」

「じゃーいいよ」

「やったー!すぐ出よう」


外に出るとタクシーをひろってマンションへ


「凄い立派なマンションだね(汗)」

「初めての一人暮らしだし、女の子だからって、
お父さんが見つけてきて家賃も半分出してくれてるの」

「そうなんだ、いいお父さんだね」 

「ありがとう」


お父さんを褒められてなんか嬉しい(бвб)

部屋の前まで来て


「ちょっと待ってて」

中に入ってとりあえず物を集めようとしたけど・・・ムリ!

だって今日の夜に片付けようと思ってたんだもん・・・

嫌われても仕方ない・・・諦めてドアを開ける


「お待たせ、どうぞ入って」

「お邪魔しまーす!」


リビングのドアを開けた瞬間固まる優ちゃん・・・
やっぱり引いてるじゃん、ムウ・・


「アハハハ、洋服沢山持ってるんだね、
雑誌もいろんなもの読んでるんだ!」


そう言いながら落ちてる物を拾い端に積み上げていく優ちゃん

5分と立たないうちに・・・陽菜の部屋こんなに広かったっけ?


「とりあえず寄せておいて明日ちゃんとするからね」

「うん・・・ありがとう」

「寝間着貸してもらえるかな?Tシャツと、短パンでいいよ!」

「あっ、うん・・・下着も新しいのあるから出しとくね」

「アハ!ありがとう、お風呂一緒に入る?」

「入るわけないじゃん(汗)先に入って!」


タオルとか寝間着を用意して


「ここに置いておくから!」

「ありがとう!」


今日の服洗濯したら明日までに乾くよね洗濯機に放り込んだ

優ちゃんが上がると交代で陽菜も入って出てくるとリビングには
優ちゃんの姿が無くて・・・帰ってないよね?

寝室を覗くとベットの端で丸まって寝ている優ちゃんを見て

ホッとしてる陽菜と、少し残念に思ってる陽菜がいた

どこからが浮気なの?   10

敦子


みなみとは偶然立ち寄った本屋さんで出会った

棚の上の方の本を背伸びして必死に取ろうとしていたみなみ

その本を取ってあげると

「ありがとう!」

少し頬を赤らめて照れている仕草が可愛くていつの間にかお茶に誘っていた

凄い照れ屋さんみたいで、私が話す事に頷くだけ

でも質問には一生懸命答えてくれて、誠実な人なんだってすぐに分かった

その日にアドレスの交換をして、遊ぶようになり

私の方からダメもとで告白すると

みなみも、一目ぼれだったと言ってくれて・・・

もっと早く告ればよかったなって思ったあの日が今は懐かしい

優子にはすぐに女の子だってばれたみたいだったけど
陽菜は不思議そうな顔をしていて面白かった(笑)

みなみとデュエットしてる陽菜を見ながら

「優子、陽菜に告っちゃえば!」

「えっ・・・あっちゃん(汗)」

優子はたぶん入社した時から陽菜の事が好きだったんだと思う

彼氏の話とか今は篠田さんの話を嬉しそうにする陽菜をみて
眉毛を下げて作り笑いしてたし、
いつも眠そうに出社してくる陽菜を見つけては嬉しそうに挨拶してるし

陽菜は全然気づいてなくて今なんてあの篠田さんと付き合ってるんだもんね

でも、最近の陽菜を見てたら優子を見る目が変わって来てると思うんだけど・・・

私の勘て、結構当たるんだよね(ニヤニヤ)

「あつ!飲みすぎっすよ(汗)」

「だって、楽しいんだもん」

「今日あつの家行ってもいいっすか?」

「みなみ!すき〜」


抱きついてキスしたら真っ赤になっちゃって・・・ほんと可愛いんだから


「みなみ早く帰ろ!じゃないとここで襲っちゃうよ(笑)」

「何言ってるんやー(汗)そりゃーたまには襲われるけど
いつもは鳴かせる方やろ・・・・だぁ!!何言ってるんだ私(汗)」

あたふたするみなみの手を引いて


「ほら、帰るよ、にゃんにゃん、
優子またねー二人も頑張ってねバイバーイ!」



あっけにとられてる二人を残して部屋を出た

どこからが浮気なの?   9

優子


あっちゃんに彼氏がいたなんてびっくりした!

学生のころから男の人に興味がなさそうだったから
私と同じかと思ってたのに・・・

私が好きになるのはいつも女の人で、
仲良くはなれてもそれ以上の関係には
なれないわけで・・・

高校生の時思い切って告白したら

「女の子となんて考えられない!」

て言われて・・・

その子はみんなには黙っててくれたからばれなかったけど
それ以来トラウマになって告白できなくなっていた

あっちゃんとはずっと仲良しで、好きだった

会社も同じとこに決まりこれも運命かなって思って入社式が終わったら
告白しようと思ってたのに・・・・

『小嶋陽菜ですよろしくお願いします』

心臓が飛び出るんじゃないかってくらいドキドキして一瞬で恋に落ちた

陽菜には高校から付き合ってる彼氏がいたし同期としてすぐ仲良くなり
あっちゃんと三人で遊んだりもした

その彼と別れて、よし!て思ってるうちに篠田さんと付き合うの〜
なんて嬉しそうな顔で言われて・・・

やっぱりそうだよね、男の人だよね・・・一人で勝手に落ち込んでいたら

相談があるって呼び出されて、あっちゃんは用事でこれなくて・・・
たぶんデートだったんだな!

そのおかげで陽菜と初めての・・・ううん、人生初めてのエッチだったけど
無我夢中で・・・にゃんにゃんに気持ちよくなって欲しい一身で頑張ったのに

朝起きたらいなくて・・・大島さんは大ダメージを受けた

会社では平常心を貫き通し、家では落ち込んでの繰り返しの毎日
その間もにゃんにゃんは篠田さんと(ガーン)

そりゃー男の人がいいよね、そうこうしてるうちにまたまたチャンスが訪れて
二回目のエッチ

今度は目が覚めて見送ることが出来たけどそっけない態度に

またまた大ダメージ!復活できない大島さん

やっぱり女の子同士は無理なのかなー・・・気持ちよくなかったんだろうな

自分がされた事ないからどうすれば気持ちよくなるかわかんなくて
雑誌読んだりちょっとエッチなDVDを見て研究して
陽菜の声や顔を見て反応を確かめながらしてたつもりなんだけど・・・

男の人の物にはかなわないよね・・・

あっちゃんも彼氏作ったことだし私も一度くらいは付き合ってみようかなー
なんて考えていたら

「高橋みなみですよろしく!」

私より小さいし・・・この子女の子だよね?私が見間違うわけないし

陽菜は不思議そうな顔して考え込んでいる

そっか、あっちゃんやっぱりそうだったんだね
パートナーが見つかって良かったね

私は片思いのまま終わっちゃうんだろうな・・・


苦しいよー誰か助けて(泣)

どこからが浮気なの?   8

「にゃんにゃん今日カラオケ行かない?花金だし遊ぼうよ!」

「いいよ、予定ないし、何歌おっかなー♪」

「優子も行くでしょ!」

「大島さんは決定なの!?」

「だって恋人いないしいつも暇じゃん!」

「あっちゃんひどいよ〜(泣)」

「アハハ、陽菜も私も彼氏いるもんねー」

「「えっ”!?あっちゃん彼氏いるの(驚)」

「二人そろって失礼な・・・いるよ!」

「いつできたの?」

「半年ぐらい前かな〜」

「教えてよ!全然気づかなかった(汗)」

「そう?夜、結構遊んでるんだけどなー」

「私だけひとり者じゃん・・・ぶぅ〜」

「優子モテるんだから付き合えばいいのに」

「ん〜今までこれって人いなかったし・・・」

「えっ!優ちゃんもしかして付き合ったこと無いの?」

「そう言う事聞いちゃう(汗)」

「ナイナイ!学生のころから知ってるけど一度も付き合ってるの見たことないもん」

「いいじゃんか別に・・・困んないし・・・」


ちょっと、もしかして陽菜が初めて・・・
いや、初めてというにはちょっと違うか
陽菜が襲われる方だから・・・んっ?


「じゃーまだ、処女って事なの?」

「ちょっと陽菜大きな声で言わないでよ(汗)」

えぇぇー!!なんであんなにうまかったの?
キスだって初めてとは思えないんだけど・・・絶対嘘だよ!

「あっちゃんカラオケに彼氏呼べば!見てみたい!」

「凄い照れ屋なんだけど・・・メールしてみるね」



仕事が終わり着替えていると

「彼、敦子の親友なら挨拶しとかないと!だって、
向こうで待ち合わせしといた」

店の前で待っていると

「あっ、みなみこっちこっち」

「あつ!遅れてごめん」 

「私達もさっき来たとこだから」

どう見ても優ちゃんより小さいみなみと呼ばれる彼・・・…彼??

「初めまして、高橋みなみです」

「小嶋陽菜です、大島優子です」

小さくてかわいい手・・・

男と言われれば男の子に見えるけど女の子っぽい男の子?

「何飲む?」 

「梅酒ソーダ」

「リンゴチューハイ」

「高橋はパインチューハイで!」

パインて・・・可愛いんだけど・・・
料理は適当に頼んでみんなでつまむ

「みなみ、挨拶代わりにいつものいっとく(ニヤニヤ)」

「ちょっ、、まってやーいきなりは無理やわー(汗)」

えっ?関西人? 

「もう入れちゃった一緒に歌ってあげる!」

二人で前に立つと


ジャーン「会いたかった会いたかった〜(^^♪」

アイドルオタクなの?陽菜を見て笑う優ちゃん

「むうう、何がおかしぃ(怒)」

「さっきから百面相してるから(笑)」

「だって・・・考えれば考えるほど悩むんだもん・・・」

「何が?」  

「あっちゃんの彼氏・・・」

ああ!て言う顔をして

「みなみちゃんの事でしょ」

ちゃん・・・君の間違えじゃないの?

「彼女私より背が低いからちょっと嬉しかった」

「彼女!?」 

「そう、みなみちゃんは女の子だよ」

やっぱり・・・て事はあっちゃん女の子と付き合ってるの!

それって・・・・・・ありなの・・・・・?

どこからが浮気なの?   7

んん・・・なんか、重い・・・

気が付くと優ちゃんの上半身の半分が陽菜の上に乗っていた

陽菜昨日また・・・・(汗)

でも、気持ちよかったかも・・・
心と体が一心同体てこう言う事?違うか(汗)

なんで優ちゃんだとこんなに気持ちいいんだろう・・・わかんない・・・

一度家に帰らないといけないし、また黙って帰ろうとすり抜けると


「ん・・・は、るな?」

「ごめん、起こしちゃった?」

「・・・・・まだ早いよ」

「家に着替えに帰らないと・・・」

「そっか・・・でも黙って帰らないでよ、
前の時、寂しかったんだから・・・」

「ごめん・・・」

「シャワー浴びて帰れば?」

「家に帰ってから入るからいいや」

「じゃーまた会社で」  

「うん」

タクシーを捕まえて家に帰る

シャワーを浴びながら昨日の事を思い出すと、途端に体が熱くなってきた

優ちゃんに触られると気持ちよくて・・・キスだけでイッてしまいそうになる

ダメダメ篠田さんが居るのに・・・軽く朝食をとり会社に向かった

「おはよう!ニャロ、昨日はごめん、
夜遅くまで接待させられてメールできなかった」


全然気にしてなかった・・・て言うか忘れてたし・・・


「いいですよ、仕事だもん仕方ないですよ」

「そう言ってくれると嬉しいよ!篠田は幸せだなー」


ネクタイやワイシャツは変えてあるけどスーツは同じだよね・・・

それに陽菜のじゃない香水の匂いが染みついてる・・・わざと?

仕事の接待でクラブに行くのは仕方ないけどお泊りなんてある?

仕事は嘘で浮気してるのかな・・・

まっ、陽菜も浮気?してるようなものだから人のこと言えないけど(笑)


「出張から帰ったらまた連絡するから食事にでも行こう!」

「はい」

「じゃーまた来週!」

「気を付けて行って来て下さいね」

「ありがとう」


また明日から出張だけど・・・本当かな?
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