スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

Dear my teacher 5

だからかな・・・初めて試合を見に来たのは


変装をして同僚の先生にもばれる事なく後ろの方の席に着く

試合が始まるとそこには見たことのない彼女がいた

走り回り、汗をかき真剣にボールを追いかける
その瞳はキラキラ輝いていた



ピッピピー



『惜しかったね』
『優勝校相手に善戦したよ』

まわりから聞こえてくる声

泣き崩れるチームメイトに声をかけ
挨拶に並ばせる彼女の目に涙は無くて凛としていた

それが余計に痛々しくてすぐ席を立ち帰って来たけれど
何もする気が起きず部屋でボーとしていたらチャイムが鳴り我に返る

「こんな時間に誰だろう」

もう一度なったから仕方なく玄関まで行き確認すると

「なんで・・・・」

ゆっくり扉を開ける

「こんばんは」

「なんで来たの?」

「今日試合見に来てくれたんだね・・・・ありがとう」

バレてたことに驚いたけど自分を落ち着かせ

「えーと・・・取り合えず入って」

玄関を締めると

「私はずっと先生に見に来て欲しくて頑張って来たから嬉しかった
と言っても今日で終わっちゃったけど・・・」

「・・・・」

「最後に学校の先生じゃない先生の顔を見たくて来ちゃった
だって明日からはもう・・・」

顔を見れなくて俯いてる私に

「ねえ、こっち向いてよ」

いつか終わらせなければいけない関係だった

「最後くらい私をちゃんと見て」

私は先生で彼女は生徒だから・・・・・・・でも

「最後だなんてヤダ!」

「先生?」

「好きなの!」

「え?」

「優子が好きなの」

「え?あっ・・・えーと・・えぇ!?」

焦る優子を抱きしめ

「終わらせたくない」

「先生?」

「先生じゃない!」

優子の事がこんなにも好きだったなんて思いもしなかった

ううん・・・気づかないふりをしていた

でも最後だと言われこの関係が終わってしまうんだって思ったら
抑えがきかなくなり言ってしまった

そして

その日初めて優子を抱いた

Dear my teacher 4

「っ・・・はぁ・・・ああっ・・」

「明日からの大会で最後なんだ」

「んっ・・・・うんっ」

「一度くらい見に来てよ」

「きが・・・むいたらっ・・・んあっ」

「試合に負けたらもう・・・っ」

「はぁ・・・はぁ・・・・・大島さん?」

言いたいことはわかってる
彼女に抱かれるのはバスケの試合の前日と
バスケに関する理由があるときだけだから

「先生は私にバスケを続けさせるためにこんな関係を
続けてきたんだよね」

「あ、当たり前でしょ
あなたは私の大切な生徒なのそれ以上でも以下でもないんだから」

「こんな風に来るのも後1・2回かな・・・
良かったね先生」

「あっ・・・やめっ・・だめ・・イタッ(汗)」

その日初めて乱暴に抱かれ歯形を付けられた





「今週のバスケ部の試合去年の優勝校とするんでしょ?」

「そうなの?」

「あと一つ勝てば決勝戦へ行けるのに残念ですよね」

今度で最後?今週でこの関係も終わる・・・


試合前日、彼女はいつものようにやって来て私を抱き

そして何も言わずに帰って行った

Dear my teacher 3

「今度キャプテンになったんだ」

「凄いじゃん」

「先生が好きだからここまで頑張れたんだよ」


いつからだろう、私の事を好きだと言い出したのは


「私は・・・それは大島さんの努力の結果だよ」

先生である限りその気持ちには答えられない

「試合見に来てよ」

「私が見てても何も変わらないと思うけど
それに試合の前日毎回にこうやって会ってあげてるでしょ」


何処かで線を引きたかったんだと思う
先生と生徒だという境界線を


「明日の試合はキャプテンになっての初めての公式戦なんだ」

「・・・いけたら行くけど私にだって用事はあるから」

うそ、何もない・・・ただ家にいるか買い物に出てるだけ

大島さんにはお母さんがいない、いわゆる父子家庭
だから私を母親代わりにして甘えたいんだと思う

「ほら、遅くなったから早く帰りなさい
試合にも影響するし何よりお父さんが心配するよ」

「出張で居ない」

「・・・・それでも帰りなさい」

三年間で一度も泊めた事は無い
渋る彼女を無理やり帰らせる

独りぼっちになった部屋で自分の罪の重さに
押しつぶされそうになりながら・・・

いつもいつも、受けるだけの愛に・・・・





Dear my teacher 2

Dear my tercher 1

「バスケ部凄いですね、また勝ったんでしょ?」

弱小バスケ部で人数もなかなか揃わないと嘆いていた
秋元先生の言葉を思い出し勧めただけなのに・・・

「そうみたいですね」

「みたいですねって、小嶋先生のクラスの大島さんが
頑張ってるからなんでしょ?」

「一人の力だけでは勝てないでしょ?
皆が頑張ってるんですよきっと」

「小嶋先生が大島さんを入れてくれたおかげだって
秋元先生喜んでましたよ」

「私は入ってみたらって言っただけですから」

ブッブッ・・・携帯が振るえる

「あ、すいません」

柏木先生に一言言って携帯を開くと

(今夜、行く)

絵文字も何もなく文字だけが送られてきた

「彼氏さんからですか?」

「そんな人いませんよ」

「小嶋先生モテるのに何で付きあわないんですか?」

「付きあいたいと思う人に出会ってないから・・かな」

「今度隣町の高校の先生と合コンするんですけど来ませんか?」

「んー・・・やめときます
先生同士はちょっと・・・」

「そんな事言ってると婚期のがしますよ(笑)」

「そうですね、その時はお見合いでもしようかな」

今の所付き合う気も結婚する気もないから適当に話を合わせておいた
続きを読む
カレンダー
<< 2024年05月 >>
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
アーカイブ
カテゴリー