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わがままな女神   95

陽菜

いつになくうだうだ言ってる優ちゃん
あまり飲むなとか、洋服がきわどいとか・・・
もしかしてヤキモチ(бвб)?

初めてかも・・・・
面白いからもう少し遊んじゃおーと(笑)

居間に行くと

「おっ!やっと降りてきた遅くなっ・・・」

お兄さんが振り返って食べていたお菓子を手から落としてるし(笑)

お父さんは口を開いたまま固まってる

おばあさんが「おやまぁべっぴんさんだ事」

ニコニコしながら言ってくれた

「お兄ちゃん、ほら、行くよ」

優ちゃんが腕を引っ張ると

「あっあぁ・・・」

慌てて立ち上がり玄関へ向かう

車の後部座席に二人で並び窓の外を眺めていたら

「お兄ちゃんしっかり前を見て運転してよ、危ないでしょ(怒)」

どうやらバックミラーでチラチラ後ろを見ていたみたい(笑)

「帰りメールするからまたここに迎えに来てね」

「小嶋さんをあんまり遅くまで引っ張りまわすんじゃねえぞ」

「分かってるよ」

いつも引っ張りまわしてるのは陽菜なんだけどね(笑)

目の前の居酒屋に入って行くと

「あっ、優子!遅いよ、お帰り―」

「アハッ(´-∀-)みんな元気だった?」

「優子、都会かぶれしてんじゃねえだろうな」

「全然してないよ」

「ところで後ろの超美人さんは誰なんだ?」

「こちらは大学の先輩でルームメイトの小嶋陽菜さん
今一緒に大島さんの実家に帰って来てるんだ(´-∀-)」

「小嶋陽菜です、よろしくね(бвб)」

首を少し傾けてウインクすると

「おおぉぉ!!」

唸り声とともに男の群れが押し寄せてきた

「僕の隣に!いや俺の隣に!!」

「優ちゃんはやく座ろ(бвб)」

「あっ、はい、ここでいいですか?」

「おおー優ちゃん呼び可愛いぜ♪」

みんなその周りに寄って来て

「なに飲まれますか」

「おススメはなに?」

昔の陽菜に戻って少し甘えた声で首をかしげると・・・
みんなデレ―とした顔になって

「飲みますよね、地ビールうまいですよ」

「じゃーそれにするぅ(бвб)」

食べ物もドンドン前に並んでくる・・あれ?優ちゃんがいない・・・

横を見ると女の子の集団に囲まれていた

むぅ・・・なんかムカつく

来たビールを一気飲みして

「おかわり!」

「おぉー小嶋さんいいねーどうぞどうぞ(ニヤニヤ)」

みんな陽菜に夢中(бвб)
そんな中一人の男の子だけ優ちゃんの方を見ていた

わがままな女神   94

優子

どうしてもビクビクしてしまう

嫌いって言われたらどうしようとか
帰るって言われたらどうしようとか

何よりも寮の部屋から出て行けって言われたら・・・

もう、お金がないとかの問題じゃなくなってきていて・・・

私がこじぱのそばに居たいから・・・


「今日の夕方、地元の友達と会うんですけど
こじぱも一緒に行きますか?」

「行ってもいいけど、知らない人ばかりだし・・・」

「家にいてもらっても全然かまいませんよ(´-∀-)」

「女の子だけ?」

「男の子も来ますよ、小さな村なので幼馴染ばっかりですけどね」

「・・・・・行く(бвб) 」

それからこじぱの荷物を全部出して
ハンガーに掛けたりたたんでかごに入れておいたり

化粧品を机に並べ念入りに化粧をしだすこじぱ・・・

「田舎なのであんまりしなくても大丈夫ですよ」

「男の子も来るんだからちゃんとしとかないと(бвб) 」

もしかしてモテるためにしてるのかな・・・
やだなー・・・何もしなくても綺麗なのに
絶対モテちゃうよ(汗)

「なにで行くの?」

「車で15分くらいなんで兄貴に送ってもらいます」

「ふーん・・・じゃー飲んでも大丈夫んなんだ(бвб) 」

「二十歳超えてる子もいるのでいいですけど・・・」

あんまり飲んでほしくない、だって一段と色っぽさが増して
男の子を虜にしちゃうもん・・・

色っぽいこじぱを見られるの、やだ!

「・・・飲んじゃダメなの?」

「飲みすぎない程度なら・・・」

あぁー機嫌が悪くなってきたかも(汗)

「その服、きわどくないですか(汗)」

「さっきから煩いなー、飲み会ならこれが普通でしょ(怒)」

全然普通じゃないし・・・合コンじゃないのに・・・

でもこれ以上言ったらきっと怒るからやめておいた

わがままな女神   93

陽菜

ふあぁ〜/// んんー・・・・・喉かわいちゃった(бвб) 

・・・あれ?優ちゃん居ない、どこ?

部屋を見渡すと床に丸まって寝てる・・・
ベットから落ちたのかな?

んっ!?涙の痕?どっか打ったのかな

「優ちゃん・・・優ちゃん!」

「ん・・・んぁっ?こっ小嶋先輩おはようございます(汗)」

「むう・・・」

「どっ、どうしたんですか?」

「なんで先輩呼びになってるぅ(怒)
それにパジャマ着てるって事はお風呂入ったの?」

「小嶋せ・・・こじぱ気持ちよさそうに寝てたから
起こさず夜に入っちゃいました(汗)」

「で!なんで目が腫れてるの?」

「ウエッ(汗)それは・・・水分取りすぎたかなアハッ」

「・・・・・まあ、いいけど・・・陽菜もお風呂入る」

「準備してきますね(汗)」

慌てて出て行く優ちゃん・・・へんなの
なんかおかしいよね・・・最近は無かったのに
またオドオドしだしたし・・・
なんか距離が遠くなった気がするんだけど・・・気のせい?

「準備できました!タオルはこれを使って下さいね」

「陽菜の着替え出して」

「えっ?」

「優ちゃんが詰めたんだから陽菜どの辺に入ってるか
わかんないし(怒)」

「あっ(汗)すいません、持っていくので
先に入っててください」

「場所わかんないし・・・(бвб) 」

「すっすいません今案内します(汗)」

「いいから先に着替えだして」

「すいません・・・・」

もう、さっきから謝ってばかりだし(怒)

昨日死にそうになったからビビってるわけ?
まさかね・・・

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わがままな女神   92

優子

こじぱに襲われて、最後には殺されるところだった(汗)

あのおっぱいは狂気になる・・・

お風呂朝入るって言ったけど・・・

そのまま寝てしまったこじぱをおいて下に降りて行くと
みんな寝ちゃったのか真っ暗だった

おばあちゃんは寝るの早いしお父さんたちも
酔っぱらって寝ちゃったのかな?

ゆっくりお風呂に入って部屋に戻るとベットの上には

すやすや眠る女神が一人・・・

ベットに近づき床に座り込み両肘をついて顔を覗き込む

綺麗だよなー、長い睫にぷっくりした唇、白くきれいな肌・・・・

何で私なんかを相手にしてくれてるんだろう・・・

でも・・・よく考えてみると私達って付き合ってないよね?

付き合って言われた事ないし、好き!て言葉も聞いてないかも(汗)

私が好きって行った時確か陽菜も!・・・て言っただけだよね・・・

ただの部屋っこで性欲のはけ口なのかな・・・

あれっ?なんで涙が出てくるんだろう・・・・

おかしいなぁ・・・
こじぱが私みたいなチビを本気で相手にするわけないじゃん・・・

一人は寂しいから私といるだけで他に遊ぶ人が出来たら
私の事なんかどうでもよくなってきっときっと・・・ううぅぅ・・・

なんでこんなに苦しいんだろう・・・っ

この気持ちどうしたらいいんだろう・・・

陽菜・・・・そう呼べる日はきっと来ないんだろうなー・・・

胸が痛いよこじぱ・・・ううっ・・・うぐっ・・・うっうっ・・・

泣きながらいつの間にか眠っていた

わがままな女神   91

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