陽菜
いつになくうだうだ言ってる優ちゃん
あまり飲むなとか、洋服がきわどいとか・・・
もしかしてヤキモチ(бвб)?
初めてかも・・・・
面白いからもう少し遊んじゃおーと(笑)
居間に行くと
「おっ!やっと降りてきた遅くなっ・・・」
お兄さんが振り返って食べていたお菓子を手から落としてるし(笑)
お父さんは口を開いたまま固まってる
おばあさんが「おやまぁべっぴんさんだ事」
ニコニコしながら言ってくれた
「お兄ちゃん、ほら、行くよ」
優ちゃんが腕を引っ張ると
「あっあぁ・・・」
慌てて立ち上がり玄関へ向かう
車の後部座席に二人で並び窓の外を眺めていたら
「お兄ちゃんしっかり前を見て運転してよ、危ないでしょ(怒)」
どうやらバックミラーでチラチラ後ろを見ていたみたい(笑)
「帰りメールするからまたここに迎えに来てね」
「小嶋さんをあんまり遅くまで引っ張りまわすんじゃねえぞ」
「分かってるよ」
いつも引っ張りまわしてるのは陽菜なんだけどね(笑)
目の前の居酒屋に入って行くと
「あっ、優子!遅いよ、お帰り―」
「アハッ(´-∀-)みんな元気だった?」
「優子、都会かぶれしてんじゃねえだろうな」
「全然してないよ」
「ところで後ろの超美人さんは誰なんだ?」
「こちらは大学の先輩でルームメイトの小嶋陽菜さん
今一緒に大島さんの実家に帰って来てるんだ(´-∀-)」
「小嶋陽菜です、よろしくね(бвб)」
首を少し傾けてウインクすると
「おおぉぉ!!」
唸り声とともに男の群れが押し寄せてきた
「僕の隣に!いや俺の隣に!!」
「優ちゃんはやく座ろ(бвб)」
「あっ、はい、ここでいいですか?」
「おおー優ちゃん呼び可愛いぜ♪」
みんなその周りに寄って来て
「なに飲まれますか」
「おススメはなに?」
昔の陽菜に戻って少し甘えた声で首をかしげると・・・
みんなデレ―とした顔になって
「飲みますよね、地ビールうまいですよ」
「じゃーそれにするぅ(бвб)」
食べ物もドンドン前に並んでくる・・あれ?優ちゃんがいない・・・
横を見ると女の子の集団に囲まれていた
むぅ・・・なんかムカつく
来たビールを一気飲みして
「おかわり!」
「おぉー小嶋さんいいねーどうぞどうぞ(ニヤニヤ)」
みんな陽菜に夢中(бвб)
そんな中一人の男の子だけ優ちゃんの方を見ていた
優子
どうしてもビクビクしてしまう
嫌いって言われたらどうしようとか
帰るって言われたらどうしようとか
何よりも寮の部屋から出て行けって言われたら・・・
もう、お金がないとかの問題じゃなくなってきていて・・・
私がこじぱのそばに居たいから・・・
「今日の夕方、地元の友達と会うんですけど
こじぱも一緒に行きますか?」
「行ってもいいけど、知らない人ばかりだし・・・」
「家にいてもらっても全然かまいませんよ(´-∀-)」
「女の子だけ?」
「男の子も来ますよ、小さな村なので幼馴染ばっかりですけどね」
「・・・・・行く(бвб) 」
それからこじぱの荷物を全部出して
ハンガーに掛けたりたたんでかごに入れておいたり
化粧品を机に並べ念入りに化粧をしだすこじぱ・・・
「田舎なのであんまりしなくても大丈夫ですよ」
「男の子も来るんだからちゃんとしとかないと(бвб) 」
もしかしてモテるためにしてるのかな・・・
やだなー・・・何もしなくても綺麗なのに
絶対モテちゃうよ(汗)
「なにで行くの?」
「車で15分くらいなんで兄貴に送ってもらいます」
「ふーん・・・じゃー飲んでも大丈夫んなんだ(бвб) 」
「二十歳超えてる子もいるのでいいですけど・・・」
あんまり飲んでほしくない、だって一段と色っぽさが増して
男の子を虜にしちゃうもん・・・
色っぽいこじぱを見られるの、やだ!
「・・・飲んじゃダメなの?」
「飲みすぎない程度なら・・・」
あぁー機嫌が悪くなってきたかも(汗)
「その服、きわどくないですか(汗)」
「さっきから煩いなー、飲み会ならこれが普通でしょ(怒)」
全然普通じゃないし・・・合コンじゃないのに・・・
でもこれ以上言ったらきっと怒るからやめておいた
陽菜
ふあぁ〜/// んんー・・・・・喉かわいちゃった(бвб)
・・・あれ?優ちゃん居ない、どこ?
部屋を見渡すと床に丸まって寝てる・・・
ベットから落ちたのかな?
んっ!?涙の痕?どっか打ったのかな
「優ちゃん・・・優ちゃん!」
「ん・・・んぁっ?こっ小嶋先輩おはようございます(汗)」
「むう・・・」
「どっ、どうしたんですか?」
「なんで先輩呼びになってるぅ(怒)
それにパジャマ着てるって事はお風呂入ったの?」
「小嶋せ・・・こじぱ気持ちよさそうに寝てたから
起こさず夜に入っちゃいました(汗)」
「で!なんで目が腫れてるの?」
「ウエッ(汗)それは・・・水分取りすぎたかなアハッ」
「・・・・・まあ、いいけど・・・陽菜もお風呂入る」
「準備してきますね(汗)」
慌てて出て行く優ちゃん・・・へんなの
なんかおかしいよね・・・最近は無かったのに
またオドオドしだしたし・・・
なんか距離が遠くなった気がするんだけど・・・気のせい?
「準備できました!タオルはこれを使って下さいね」
「陽菜の着替え出して」
「えっ?」
「優ちゃんが詰めたんだから陽菜どの辺に入ってるか
わかんないし(怒)」
「あっ(汗)すいません、持っていくので
先に入っててください」
「場所わかんないし・・・(бвб) 」
「すっすいません今案内します(汗)」
「いいから先に着替えだして」
「すいません・・・・」
もう、さっきから謝ってばかりだし(怒)
昨日死にそうになったからビビってるわけ?
まさかね・・・
優子
こじぱに襲われて、最後には殺されるところだった(汗)
あのおっぱいは狂気になる・・・
お風呂朝入るって言ったけど・・・
そのまま寝てしまったこじぱをおいて下に降りて行くと
みんな寝ちゃったのか真っ暗だった
おばあちゃんは寝るの早いしお父さんたちも
酔っぱらって寝ちゃったのかな?
ゆっくりお風呂に入って部屋に戻るとベットの上には
すやすや眠る女神が一人・・・
ベットに近づき床に座り込み両肘をついて顔を覗き込む
綺麗だよなー、長い睫にぷっくりした唇、白くきれいな肌・・・・
何で私なんかを相手にしてくれてるんだろう・・・
でも・・・よく考えてみると私達って付き合ってないよね?
付き合って言われた事ないし、好き!て言葉も聞いてないかも(汗)
私が好きって行った時確か陽菜も!・・・て言っただけだよね・・・
ただの部屋っこで性欲のはけ口なのかな・・・
あれっ?なんで涙が出てくるんだろう・・・・
おかしいなぁ・・・
こじぱが私みたいなチビを本気で相手にするわけないじゃん・・・
一人は寂しいから私といるだけで他に遊ぶ人が出来たら
私の事なんかどうでもよくなってきっときっと・・・ううぅぅ・・・
なんでこんなに苦しいんだろう・・・っ
この気持ちどうしたらいいんだろう・・・
陽菜・・・・そう呼べる日はきっと来ないんだろうなー・・・
胸が痛いよこじぱ・・・ううっ・・・うぐっ・・・うっうっ・・・
泣きながらいつの間にか眠っていた