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Maybe 25

公演まであと一週間
通し稽古で終盤を迎えた時


「ねえ、ここはやっぱりキスしたほうがいいんじゃない(*`ω´)」

「あぁ・・・・その方が話の流れもいいか」


キスだって(;´-∀-)む、無理だよ
だから勇気を振り絞り


「え、いやこのままでも十分伝わると思います
ね、ねぇたかみな(汗)」


私の言葉にコクコク頷くたかみな


「あっちゃんとこじぱはどう思う」

「どっちでも良い(∵)」

「なんなら舞台の上でセッ「こ、こら何を言い出すんだ(汗)」

「才加可愛いよ(*`ω´)」

「うるさい、そうだな・・・町娘のほうが背が高いし
どちらかと言うとグイグイ行くほうだから・・・・
こじぱとあっちゃんの方から迫ってみようか」

「や、あの(汗)ムリです、私できません
陽菜ちゃんも私なんかにキスを・・・・・・・・・」

振り向いたら目の前に顔があって顎を持たれ・・・

・・・・・・・・・・・・


「こんな感じでいい?才加」

「あ、うん・・・・・・・大島・・・大丈夫か」


私今・・・・・私のファーストキス・・・・
それもみんなの目の前で・・・・・


「すいませんトイレ行ってきます」


涙を見せたくないから慌ててトイレへ走る


「グスン・・・・・ズズ・・・」


そりゃ付き合いだしたんだからいつかはキスするんだろうけど
なにもみんなの前でする事無いじゃん

ファーストキスはもっとこう、なんていうか
ロマンチックな場所で優しく抱きしめられて・・・

小嶋さんとだと無理か・・・・・
それでも


「ねえ、いい加減に出てこないと練習はじめられないんだけど(бвб) 」


なるべく平静を装い


「すぐ行きますから
先に戻っててください・・・」

「そんなに嫌だったの」

「・・・・・・」

「陽菜だから?」

「・・・・・」

「陽菜は汚いから?」

「違います!」



このままだったら誤解されちゃう

トイレのドアを開け涙をぬぐいながら


「小嶋さんは綺麗です」

「見た目だけでしょ」

「違います!心も綺麗で・・・・
きっと純粋すぎるから上辺だけの付き合いが出来なくて・・・
だから寂しさを紛らわせるために男の人と・・・
でも、小嶋さんは小嶋さんだから何も変わりません!」

一気に言い切ると
少しだけ小嶋さんの口元が緩んだ気がして


「バーカ、小嶋さん呼びになってるし(бвб) 」

「あ・・・・・すみません・・・・」

「はいコレ、顔洗ってから戻っておいでよ」


そう言って差し出されたタオル

ほら、やっぱり優しいじゃん

ファーストキスは小嶋さんで良かったのかもしれない
ただ、劇の為にするのは嫌だったなぁー・・・・


先輩たちに迷惑かけちゃったんだから
今から頑張らなきゃだよね

顔を洗い
気合を入れなおして練習場所へ戻った







Maybe 24

「優子大丈夫?」

「うん・・・・」

「クマ出来てるよ」

「夜あんまり寝れなくてさ」

「悩み事でもあるの?」

「悩み事ではないかな・・・」


悩ましい出来事ではあるけど・・・


私が小嶋さんの家に寝泊まりするようになった事はまだ誰も知らないし
言うつもりもなかったんだけど


「優ちゃん」

「はい」

「今日の夕飯、麻里子も一緒に食べたいって言うんだけどどうする」

「篠田さんの分もあるんですか?」

あ、そうか今日家政婦さんが来る日だから
作ってって言えば作ってもらえるのか・・

「いいですよ、私から家政婦さんに連絡しておきましょうか」

「もう、知ってるから良いよ」


決まってたのに聞いて来たのかな


「じゃーさ、帰りにみんなで買い物行こう(*`ω´) 」

「え〜邪魔くさいから一人で行ってよ」

「ニャロだけの材料なら一人で持てるけど
最近は二人分だし今日は篠田の分もあるんだよ持ちきれない」

「え、いつも篠田さんが買い物するんですか?
家政婦さんが買って持ってくるんじゃないんですか?」

「そうだよ、だからいつも作るときは家にいろって煩いんだから」

「あのう・・・話が見えないんですけど」

「家政婦の篠田です(*`ω´) 」

「・・・・えぇぇぇ!!?」


この人達といると驚いてばかりだ(汗)


「他人に鍵を渡して勝手に家にいれるわけないでしょ」


そう言えば男の人と篠田さんしか家にいれないって言ってたっけ


「いつも美味しい食事ありがとうございます(汗)」

「どういたしまして、ゆっぴーが食べてくれてるんだと思ったら
篠田いつもより頑張れたからね」

「品数増えてるし食材も良くなってるんだもんあり得ない」

「だってニャロ食べない日も多いじゃん
いくら冷凍してても賞味期限があるんだよ
残ったのは捨てないといけないから勿体ないでしょ」

「勝手に来だしたくせに・・・・」


憎まれ口をたたいてるように見せて嬉しそうな小嶋さん


そうだ!


「篠田さん」

「なーに(*`ω´) 」

「私に料理を教えてください」

「え〜篠田の仕事を取らないでよ」

「あ・・・そうですよね・・・」


「アハハうそうそ、いいよ教えてあげる(*`ω´)」

「ありがとうございます!」


やっぱり篠田さんは良い人だ(-∀-`)


「その代わりワンメニューにつきキス一回ね」

「・・・・・・」

「はぁ?ダメだし(怒)」

「いいじゃん、外国では挨拶だよ」

「ここは日本でーす」



前言撤回します(;´-∀-)


先輩二人が言い合ってるのを見ていたら
腕を引っ張られ


「優子小嶋さんの家でご飯食べてるの?」

「あ・・・うん、ここの練習だけじゃ足りないから家でも
教えてもらってるんだ」

「毎日?」

「う、うん・・・・」

「まさかそのまま泊まってるとか言わないよね」

「・・・・・言ったらどうする(汗)」

「なんだとー!」


やっぱ、やばかったかな(汗)


「羨ましいぞこのやろう」

「うらやましい?」

「マンツーマンで教えてもらえるなんて最高じゃん
佐江も教えてもらいたいのにー」

「頼んであげようか?あ、もちろん泊まりはなしで」

「頼まれる前にお断りでーす(бвб)」


後ろから抱きつかれ顎が私の頭の上に乗ってる


「陽菜ちゃん(汗)」

「陽菜ちゃん!?」

「ゆっぴーがとうとう陽菜の毒牙に(涙)」

「毒牙って何(怒)優ちゃんと陽菜は恋人同士なんだから
小嶋さん呼びはおかしいでしょ」

「もし大学では都合が悪いなら小嶋さんに戻します!」

「そんな事言うならもう来ないから(бвб)」

「今更言うわけ無いでしょ
こじぱがみんなを呼び捨てにしてるのを許してる時点で
他の子を注意できません」

「ということだから優ちゃんも小嶋さん呼びは禁止ね」


「陽菜ちゃん♪」


「はぁ?誰に向かっていってんの(怒)」

「え、今良いって(汗)」

「呼んでいいのは優ちゃんだけなの!あなた達は許してませーん」

「すみませんでした(涙)」


なんか・・・・ごめんね佐江(汗)

Maybe 23

泊れることになり遅くまで練習できるようになったのは良かった

でもね


次の日の夜お風呂から上がり寝る時間になったから


「どこで寝たらいいですか」

「陽菜の部屋」

「布団ありますか運びます」

「ダッブルベットだから二人用(бвб)」


そう言えば初めてこの家で目覚めた時ゆったりしてたかも・・・
いやそう言う事じゃなくて(;´-∀-)


「でも、小嶋さんがゆっくり寝れないかなーて(汗)」

「むぅ・・・・また小嶋さんて言った」

「ごめんなさい(汗)」

「次言ったらキスするから」

「・・・・・・・・はぃ?」


何を言ってるんだこの方は・・・


「キス!!聞こえなかったの(怒)」


キスと言う言葉にカラオケボックスで目の前でキスしていた
小嶋さんの顔が脳裏に浮かび体が熱くなる


「ふふ、なんなら今しとく?」

「し、しません!」


ファーストキスは好きな人とって決めてるんだから


「もしかしてファーストキスは
好きな人とじゃなきゃやだーて思ってる?」

「ギクッ(汗)」

「裸で寝てたのに何もなかったとか思ってるの」

「え・・・・まさか・・・・」

「優ちゃんからしてきたんだからね」

「わ、私から・・・・ですか」

「それだけじゃないし」

「うそ・・・・・」


小嶋さんを襲ったの?私・・・


「女にあんな事されたの初めてだったんだけど」


わたしだってすべて初めてなんですけどー(泣)


「ごめんなさい、どうお詫びしていいか(汗)
でも全然覚えてなくて・・・
申し訳ありませんでした」


床に座り土下座して謝る


「・・・・クックックッ・・・ヤバーい面白すぎる(笑)」

「え?あのう・・・・私がこ、陽菜ちゃんを襲ったんですよね?」

「誰も襲われたなんて言ってない
それにあの日の優ちゃん泥酔してて襲えるわけないし(笑)」

「じゃーどうして裸で・・・」

「タクシーから降りて玄関の鍵を開けようと思ったら
いきなり吐いたの!それも陽菜の方に向かって」

「・・・・・」


マジですか(汗)


「で、慌ててそれを自分の服で拭こうとするし最悪だったんだから」

「すみませんでした・・・・」

「何とか玄関で服を脱がせて下着だけで寝かせようとしたらまた吐いたの」


私最低だ(;´-∀-)


「だから全部脱がせてシャワーを浴びてなんとか寝かせたの
服は洗濯機に入れ洗ってたのに
起きたら居ないんだもん
あの日どうやって帰ったの着る物なかったでしょ」

「黒子の衣装があったので・・・」

「なるほど、まさか裸で帰るわけないと思ってたけど
気になってたからスッキリした(бвб) 」

「じゃー私襲ってないんですよね」

「胸は触られたけどね(笑)」


そう言えば打ち上げ会場でも触ってたって佐江が言ってたっけ


「だからお返しに触ってやったけど、それだけ」


やっぱりお母さんが言うように良い人じゃん
私小嶋さんの何を見てたんだろう・・・・


「酔った勢いとは言えすみませんでした
今日から心を入れ替え陽菜ちゃんに尽くしますので
よろしくお願いします」

「そばにいてくれるだけでいいから・・・」

「え?」

「尽くさなくてもそばにいてくれるだけでいい」

「わかりました」

少し寂しそうな顔をしてたのは気のせいかな



その流れから一緒に寝てるんだけど

大島優子、全然寝れません
何故かというと小嶋さんに抱きしめられているからです
それも目の前には大好き?なおっぱいがぁー

なんでもいつもは抱き枕を抱きしめて寝てるらしいんですが
最近寒くなって来たし私の体温が丁度いいらしくて
抱き枕の替わりだそうです

こんなにドキドキするって事は
私小嶋さんの事好きなのかな?

ううん、きっと尊敬する先輩だからだよね?

誰か教えてー

Maybe 22

講義が終わって部室へ行くと先輩方がいて
その中に小嶋さんもいたからホッとした

「ゆっぴーさすがだね(*`ω´) 」

「大島よくやった!」

「いえ、私は何も・・・・(-∀-`) 」


褒められるのはやっぱりうれしし照れる


「よし、全員揃ったところでクリスマス公演の配役を発表する
構想的にはこの前言ったとおりだ」


何故かたかみながオドオドしてる

「準主役の町娘、長女役の前田敦子と次女小嶋陽菜」


女性が準と言う事は篠田さんが主役なのかな

「W主役の双子の王子として」


双子設定なんだ、もちろん篠田さんと秋元さんか・・・
あ、もしかしたら佐江が抜擢されたりして

佐江の方を見るとニコニコして私の方を見ていた

やっぱりそうか、佐江ガンバ♪


なーんて考えていたら

「大島と高橋にやって貰う」

「ねえ、たかみな今大島と高橋って聞こえたんだけど
黒子の発表が先なの?」

「ゆっぴーはすぐ現実逃避をする癖があるね(*`ω´) 」

「で、ペアとして陽菜は優ちゃんとなんでしょうね」

「優ちゃん?え、ニャロいつの間に」

「だって付き合ってるんだからいいじゃん」

「・・・・・・えぇぇぇぇぇ!!?」


全員の大合唱


「優子、どういうこと?」

「え、なんかわかんないけどそう言う事になってて(汗)」

「ちゃんと告白されたから受けただけだし(怒)」

「告白したの?」

「わかんない(汗)」

「え〜篠田狙ってたのにぃー
篠田と付き合おうよ」

「お前は話をややこしくするだけだから黙ってろ」

「ずっとそばにいますって言ったし(бвб) 」

「それプロポーズじゃん(∵)」

「仕事が安定するまでは結婚させません(*`ω´)」

「だからお前は黙ってろ!」


なんか話が大きくなってるよ(涙)


「その話は置いておいて
身分を隠して町へ遊びにやって来た双子の王子が
町酒屋の美人姉妹に惚れて振り向いてもらい
妃にするまでの物語だ」

王様役に野呂さんそのお妃に大堀さん
佐江は私達に付きそう衛兵

秋元さんは娘たちの父親役

常連客の遊び人に篠田さん
パン屋の娘で女友達の柏木さん


台本を渡されしっかり読んでくるようにと言わた


「たかみなどうしよう(汗)」

「うち、ムリやから言ってって敦子に何度もお願いしたのに
私と恋人役やりたくないのかよぅて怒られた」

「優子はもう恋人同士なんだからやりやすいんじゃない(笑)
まじびっくりしたよ」

「私だってびっくりだもん
はぁ・・・どうしよう・・・私達素人だよ!
無理だよ、絶対迷惑かける自信しかない(涙)」


「うじうじしないの!
今日から陽菜がびっちり指導してあげるから、ほら帰るよ」


「あ、はい・・・」

「優子小嶋さんと帰るの?」

「恋人なんだから当たり前でしょ(怒)」

「そうですよねすみません(汗)」


「たかみなも帰るよ(∵)」

「敦子(泣)」


その日からクラブと家での特訓が始まった

「違う、そこはもう少し感情を押し殺して・・・
そこはもっと激しく・・・もう少し男らしく」


台本に言われたことを書き込んでいく


私は自分のセリフだけを言うんだけど
小嶋さんはすべての役をこなしていた
それもいい加減じゃなく、ん?この言い方は違うか
とかその役になり切って・・・

努力してなかったんじゃないんだ
人に見せなかっただけだったんだ・・・

私はなんてことを言っちゃったんだろう

「ねえ、思ってる事が顔に出過ぎ
そんなだと良い演技できないよ
辛くて悲しい時でも笑う演技をしないといけないし
その反対もあるんだよ」


だって・・・・・無理だって言ったのに・・・(涙)


「自分を変えたくて入って来たんでしょ
だったらもっともっと頑張らなきゃ
いつまでたっても変われないよ」


そうだよ、今までの自分から抜け出したかったんじゃん


「どうしたらいいですか、どうしたら変われますか」

「思った事を飲み込まないで言葉にしなよ
言わないとわからない事沢山あるし
もしかしたら誤解かもしれないでしょ」

「わかりました、でも・・・怒らないでくださいね」

「なに」

「前に努力もしてないとか言っちゃってごめんなさい」

「あぁ・・・・そんな事で落ち込んでるの(笑)
別に怒ってないよ、だってホントに努力してないもん」


努力を努力と思ってないこの人はやっぱり凄いよ

その時帰る時間のアラームがなった

いつも熱中しすぎて遅くなっちゃうから
昨日からアラームを鳴らしてるんだけど
もっともっと小嶋さんからいろんな事を吸収したい
教えて貰いたい、そう思えて・・・


「明日から小嶋さんの家に泊まり込んでもいいですか
そしたらもっと遅くまで教えて貰えるし」

「いいけど・・・・」

「あ、ご飯とかは気にしないでください
明日カップ麺とかレトルト食品か冷凍食品買いますし
朝は大学で食べますから」

「そんな事しなくても優ちゃんの分も作ってもらうようにするから」

「でも、悪いし・・・」

「陽菜のお金じゃないしうちお金持ちみたいだから気にしないで(笑)」


バイトしてないしお金がないから助かるけど

「本当にいいんですか?」

「そんなに気を遣うんだったらそうだな・・・・」

「何でもするので言って下さい!」

「付き合ってるんだから小嶋さん呼びは嫌かも」

「うぇっ・・でも・・・じゃーなんて呼んだら・・・」

「陽菜かな」

「む、ムリです!呼び捨てなんて絶対無理です(汗)」

「たかみなだってあっちゃんの事敦子って呼び捨てにしてるじゃん」

「それは幼馴染で前から呼び捨てだったからで(汗)」

「むぅ・・・じゃー自分で決めて」

「にゃろ?」

「それヤダ(怒)」

なんで、篠田さんそう呼んでるじゃん

「こじぱ」

「それもヤダ」


えぇぇぇーじゃーどうしたら(汗)

「にゃんにゃん・・・・」

「うーん、もう一声」


もう一声って何ですか(泣)


「陽菜ちゃん!
お願いしますもうこれが精一杯です(汗)」

「仕方ないからそれでいいや」


次の日から無事泊まれるようになった

Maybe 21

夕方お母さんがご飯よって起こしに来た時
起きれなくて熱を測ったら40℃近くになっていた

「病院へ行くわよ」


車で行きつけの病院へ連れて行ってくれたお母さん
とりあえず点滴と薬を貰い明日は休んだ方がいいと言われ
家に帰ってきたらお父さんも帰っていて

「最近風邪ひかなかったのに珍しいな」

「大学生になって遊びほうけてるからよ」

「遊んでないもん・・・」

「扁桃腺腫れてるのか?声がガラガラだな」

「ん・・・のど痛い」

「お粥食べれる?」

「点滴してもらったし今日はもう寝る」


そのままパジャマに着替え冷えピタをオデコに貼り
ベットに横になった


自分の咳で目が覚め喉が渇いたから下へ降りていく

冷蔵庫を開けて飲み物を探していると


「熱どう?」

「まだ測ってないけど昨日よりま・・・・え!?」


寝ぼけ眼で見ていたからなのか
お母さんだと思ってちゃんと見ていなかったのか
いつもと違う声にゆっくり振り向いたらソファーに座って
テレビを見ていたのは小嶋さんで・・・・

二階から降りて来てドアを開け

「あら、もう大丈夫なの」

そう言ったのがお母さんだった


「小嶋さん・・・・どうして・・・」

「心配して大学へ行く前に様子見に来てくださったのよ」

「え・・・・うそ・・・」

「頼りない娘でごめんなさいね
迷惑かけるようならビシビシ指導してください」

「任せて下さい(бвб) 」


何でそんなに仲良くなってんの(泣)

「まだ時間あるならお昼作るので食べて行って下さい」

「そうですか、いつもありがとうございます(бвб) 」


ニコニコ笑いながら敬語で話をしてるこの方は誰?


「優子はもう食べれるの?それともおじやか何か作ろうか」

「う、うんその方がいい」

「声はひどいけどもう熱がないならお風呂入ってきなさい
髪の毛ぐちゃぐちゃだわよ(笑)」

「へぇっ!?(汗)」


そう言えば昨日そのまま寝て起きてそのままなんだから
顔も髪もぐちゃぐちゃじゃん(汗)


「お、お風呂入ってきますからゆっくりしててください」


そう言うと何も言わずベェッと舌を出された・・・

なんだよ、お母さんが見てない所ではいつもの態度じゃんか(怒)


昼食を食べ終え帰るのかなっと思ったら
私の部屋へついて来た

しばしの沈黙・・・・

ダメだ耐えられない(汗)


「あ、あのう今日の講義は・・・」

「二限行こうと思ったら途中で休講がわかって
約束してるのは2時だったし
暇だったから来てあげたんだからありがたいと思ってよ」


それって、来るつもりなかったけど
家出ちゃったから帰るのも怠いし
何処かで時間潰そうと考えてたら丁度いい所が見つかった

みたいな感じですか


「それに風邪ひいたの陽菜のせいも少しあるし」


いや、少しじゃなく全部ですから


「そう言えばクリスマス公演の話聞かれましたか?」

「ううん、聞いてない」

「私もまだなんですけど
佐江から優子大変だよってLINEが来て
なに?て聞いたらクラブ出て来たら教えてあげるって言われて・・・
誰に聞いても教えてくれなくて
たかみなに関しては返信も来ないんですよね」


「だったら、陽菜の事はもういいから一人で戻ればいいじゃん」

「ダメです!一緒じゃないと戻りません」

「チビのくせに頑固だね」

「チビは関係ありませんから(怒)」

「ふふ、そんなに興奮したら熱ぶり返すよ」


こ、小嶋さんが笑った・・・それも嘘じゃない笑い・・だと思う

確か2時に約束があるって言ってたよね
きっとまた・・・・

いやだ・・・絶対に嫌だ・・・・



「あのう・・・・」

「なに(бвб)」


小嶋さんの前に土下座して頭を下げ


「出来るだけ私が一緒に居るので男の人と遊ぶのはやめて下さい!」


静まり返る部屋・・・・怒号を覚悟してたけど
少したっても何も聞こえず返事すら聞こえない

もしかして部屋から出て行っちゃった?
そっと顔をあげるとしゃがんで覗き込んでいた小嶋さんの目と目が合い
後ろに倒れた私

「それってさ、告白?」

「へぇ?」

「ずっと一緒に居て下さいって事だよね」

「え、いや・・・そう言う意味じゃなくて(汗)」

「じゃーどういう意味?」

「えーと・・・・・・そばにいる?」

「そばに居るって事は付き合うって事でしょ?」

「そうなんですか?」

「じゃ無かったら・・・・奴隷?」

「それは嫌です(;´-∀-)」

「じゃー恋人しかないじゃん」

「・・・・・こいびとー!?(汗)」

「いいよ(бвб) 」

「え?」

「だからいいよ!」

「??」

「告白受けてあげる(бвб) 」

「えぇぇ!!」

「明日は大学来るんでしょ?」

「は、はい・・・・・」

「明日からクラブ出るから帰りちゃんと送ってね」

「あ、はい!」

「それと月木で家政婦さん来るから来なくていいけど
それ以外は陽菜が寝る前まで一緒に居る事」

「え、えぇぇ(汗)」

「じゃーまた明日ねバイバーイ」


爽やかに手を振り部屋を出て行ってしまった


うん、これはきっと夢だ

わたしが小嶋さんの恋人?ナイナイ(笑)
どう見たって釣り合わないし
小嶋さんが受けるはずがない

もしかして嫌がらせかな・・・


どっちにしても小嶋さんがクラブに戻ってくれることは嬉しい
あの綺麗な姿をまた見れるんだもん

クリスマス公演何をするのか知らないけど楽しみだなー♪
今度は失敗しないように裏方頑張ろう(-∀-`)


そう、私は現実逃避をしていたんだ
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