スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

エリートなマイハニー 10

作業が終わった時には日をまたいでいた


「お疲れ様、ありがとう(-∀-`)」

「この御礼は豪華ディナーで(笑)」

「アハハ覚えておくよ」


外に出てタクシーをひろい



「どちらまで」

「家どこ」

「私の方が遠いので先に大島さんの所へ行って下さい」

「いいよ、送る」

「埼玉ですよ」

「そんな遠くから通ってるの?
あぁ・・・・だから朝いつもギリギリなのか」

「実家の方がお金が溜まるので」

「確かにそうだ・・・・いいよ送る
運転手さん越谷まで行って下さい」

「かしこまりました」


大島さんのマンションは錦糸町だから
全く方角が違うのに・・・
もちろんタクシー代は自腹だから
結構料金かかると思う


あれ?陽菜越谷って言ったっけ?
疲れすぎてて無意識に言ったのかな


実家だから家がバレてもどうって事無いと思って
目の前まで送って貰った



「ありがとうございました(бвб) 」

「明日遅刻しないでよ」

「お母さんに起こしてもらうので大丈夫です」

「私は朝からいないけど仕事を書き出しておくから
戻ってくるまでにしておいて」

「わかりました、おやすみなさい」

「おやすみ」


ふぅ・・・早くお風呂入って寝なきゃ
マジで起きられないかも


「ただいま〜・・・・」

「あれ姉ちゃん午前様じゃん」

「うるさいな仕事だし(怒)」

「どうだか、誰かに送って貰ってただろ」

「会社の上司で女性だし(怒)」


そう、女性・・・・その女性と陽菜は・・・・


「なーんだつまんねぇ
まあ、アイドル好きの姉ちゃんに
ついて行ける男はいないか(笑)」

「アイドルが好きで何が悪いの(怒)」

「いい年して現実を見ろって事」


それだけ言うと二階へ上がって行った弟


いくつになっても好きな物は好きなんだからいいじゃん

それに家には連れてきたことないけど
ちゃんと男の人と付き合ってた事あるんだから!

どれも長続きはしなかったけど・・・・

だって体が目当てのくせに
アイドルが好きだってわかったらバカにするんだもん
アイドルの事何も知らないくせに

みんながどれだけ頑張ってるのかも知らないで
バカにするのがムカついてすぐ冷めるから
そんなに好きだったんじゃないんだよね
アイドルより好きな人が現れないんだから仕方ないよね



そう言えばお世話役になってから全然行けてないかも(汗)

はぁ・・・気分転換に行きたいなー

みんなの笑顔に癒されたい


このプロジェクトが落ちついたら有給とって行く!

絶対に行くから待っててねみんな(бвб) 

エリートなマイハニー 9

「ご馳走さまでした」

「いやー本当に美味しかったし
値段もリーズナブルで良かった」

「でしょ、結構人気でお昼時だといっぱいなんですよ」

「帰る時、待ってる人多かったもんね」

「昔の食べ物は知りませんが
現在の食べ物なら任せてください(бвб)」


嫌味も兼ねて言ってみた


「そうだな・・・・若い人の接待のときは頼むよ」

「はい・・・・・」


なにか言い返してくるかなって待ち構えてたのに
いつもだったら嫌味を上乗せして返してくるのに

素直にお願いされて消化不良を起こしそう


それも少し照れたように笑いながら言うもんだから
ドキッとしちゃった・・・・

ていうかなんで陽菜がドキッとしないといけないの(怒)
昨日のことは幻なんだから忘れろ!

そこにいるのはいつも意地悪な大島優子!
陽菜にだけいけずな大島優子なんだからね


「何ブツブツ言ってるの早く乗らないと置いていくよ
それとも電車で帰る(笑)」


ほら、いつもの大島優子じゃん



会社に戻りいつもの業務


「今日午前中できなかった分残業になるから」

「わかりました」


月曜日から残業とかついてない・・・・




「小嶋さんはもういいよ」

「でもまだ出来てませんが」

「後は私一人で大丈夫だから」


明日のプレゼンに必要な資料
いくら優秀な大島さんでも後2時間はかかると思う


「まだ大丈夫ですから手伝います」

「だーめ、もう女性は帰る時間」

「大島さんだって女性じゃないですか」

「私は慣れてるからいいの」

「でも電車なくなりますよ」

「タクシーで帰るから、もちろん自腹だけど」

「だったら今日も泊めてください」

「・・・・・・」


言ってからしまったと思った
大島さんが少し困った顔をしたから

でもそれは一瞬で


「言い合いをしてる時間がもったいないから
お願いしようかな、帰りはもちろん送るよ
私の安眠の場所を占領されたくないからね」


やっぱり何もなかったのかもしれない
裸だったのは多分・・・・暑くて自分で脱いだのかも


「ぱぱっとやっちゃいましょう(бвб)」

「アハッ出来るなら頼むよ(-∀-`)」


陽菜に向けられた笑顔に胸がキュンと高鳴る


何このドキドキ・・・・・
体が熱くなってきた絶対に顔も赤くなってると思うから


「とりあえず眠気覚ましに下のコンビニで紅茶買ってきます」


見えないようにすばやく立ち上がり部屋を出た


ありえない・・・・・この陽菜がドキドキするなんて
今まで付き合ってきた人にこんなにドキドキしたことあったかな

覚えてないってことはなかったってこと?


付き合ってもないのにドキドキするのはどうして?


・・・・・・きっとお腹が空いてるからだ
だってさっきからおなかの虫がグーグー鳴ってるもん


食べながら出来るおにぎりか
サンドイッチも買っていこーと(бвб)



エリートなマイハニー 8

「失礼します」


やらかしちゃった人の後ろから入って行くと
ソファーに座る二人の姿

もちろん一人は大島さんでもう一人はおそらく社長さん


「なんだなんだ・・・今日は目の保養日か♪」

「それだけじゃありませんよ
社長の好きな・・・・・」


陽菜に持って来いって目と顔だけで合図してくるから
急いで目の前に持って行くと


「おおぉぉぉワシの好きな物を覚えてくれてたのか」

「忘れるわけないじゃないですか
出来立てなのですぐ食べて下さい」

「そうかそうか、お茶を入れ直させるから
優子君達も食べて行きなさい」

「流石社長!ありがとうございます(-∀-`) 」


そんな笑顔出来たんだ・・・・初めて見たかも


「社長もう少しこちらに寄って下さい
小嶋さんそこに座って」


「はい・・・・・」


社長を私たち二人が挟むように座ると
一段とニコニコ状態のへん・・・・おやじ

何これ夜のクラブか何かと間違ってるんじゃないの?

やらかしちゃった人はずっと立っていて
私は結構ですとお茶ももらっていない


「ん・・・・美味しい(бвб)」

「なんだ、買ってきたくせに初めて食べたのか?」

「今どきの若い子は美味しいものをわかってないから
仕方ないですよ」


同い年なんですけど(怒)


「ジャンクフードの方が上手いと言ってるやつも多いからな」

「その点渡辺社長は色んな知識が豊富ですし
食べ物に至っても妥協せず追い求められているので
いつも尊敬しております」

「大島君は口が上手いな♪」

「本当の事ですので」


超ご機嫌な社長さん

こんなに優しいんだったら
大島さんが来なくてもよかったんじゃ無いの?


「社長、そろそろお約束の時間ですが」

「おお、そうかもうそんな時間か」


秘書が入ってくるまでずっと自慢話を聞かされていて
やっと開放される


「これからも宜しくお願い致します。」

「こういう事が無くてもたまには遊びに来てくれよ」

「呼んでくださればプライベート以外なら
いつでもお付き合いさせていただきます(-∀-`) 」

「くうっ・・・相変わらずガードが堅いな(笑)」


ガハハはと豪快に笑い笑顔で見送ってくれた

帰りは車に乗せてもらい会社へ


「大島さんありがとう、助かったよ」

「お役に立てて良かったです」


運転してるのは大島さんで
陽菜は後部座席に一人で座る


「あの社長気難しいんだよなー」

「そうなんですか、全然優しそうな人でしたけど(бвб)」

「何言ってるんだ始めは大変だったんだぞ(汗)」

「そうなんですか?」

「行った時は受付で帰れと言われてどうしたらいいのか焦ってたら
大島さんが受付の人と何か話してて
スマホを開いて何か打ってると思ったら
エレベーターの方へ歩いていき乗ると9階押してるから
もっとおこらせたらどうするんだって言ったら
大丈夫です、と平気な顔で言うんだぜ
何か秘策でもあるのかなと思うだろ」

「そうですね」

「で、秘書の人に何かを言うとノックもせずドアを開け
凄い形相の社長に向かって何したと思う?」

「・・・・・・殴った?」

「そんな事したら追い返されるどころか大変なことになるぞ(汗)」

「アハハハ相変わらず飛び抜けた発想(-∀-`) 」


相変わらずって・・・・・


「まあ、一概に間違いではないが
出ていけと怒鳴る社長の前までつかつかと歩いていき
いきなり土下座して謝るから
俺も慌てて隣へ行き土下座したんだけど
そんな事で怒りが収まるはずないだろ」

「そうですね」


普通の対応?


「土下座しながら言った言葉が
気のすむまで殴って下さっても構いません
ですから今回の事はどうぞお許しください
て言うんだからビックリだよ
あの怒り方からしたら絶対に殴る蹴るをされるって思ったよね」

「で、されたんですか?」

「するわけないでしょ
渡辺社長は元々優しい方だけど仕事に関しては厳しい方なんだ
だから誠意を見せれば落ち着いてちゃんと話を聞いてくださるはずだからさ」

「どれくらいしてたのかな
社長も怒りの言葉をぶつけるだけぶつけたらスッキリしたのか
秘書にお茶を持って来させてさ
それからは小嶋が見た通りご機嫌になったんだ」

「そうだったんですね」

「次は無いと思ってくださいね
あの社長に二度目は通用しませんから」

「あ、ああ肝に銘じておく(汗)」


年上の・・・それも多分元上司


後二年後にはこの人をも追い越しちゃうってこと?

そんな人と昨日・・・・・


その考えを打ち消すように首をぶんぶん振っていると


「どうかした?」

「え・・・・いえ何でも無いです(汗)」

「今から戻ってもすぐお昼ですし
どこかで食べていきますか?」

「そうだな・・・・お詫びに奢るよ」

「わーい(бвб)」

「・・・・プッ(-∀-`)」

「え、なんで笑うんですか(怒)」

「小嶋さんは何もしてないでしょ」

「お使いしました!」

「もちろん一緒に奢る(笑)」

「美味しいランチビュッフェのお店知ってるので
そこでもいいですか(бвб)」

「ランチは小嶋さんに任せるよ(笑)」


なんで笑うのかな、意味わかんない(怒)

エリートなマイハニー 7

「おはようございます(бвб) 」

「おはようございます♪」

「あれ?大島さんまだ来られてないの?」

「なんか前いた部署の人がやらかしちゃったみたいで
朝一で謝りに行くのをついて行かれましたよ」

「どうして大島さんが?」

「なんでもそこの社長さんが
大島さんの事をすごく気に入ってたらしくて
どうしてもついて行って欲しいって言いに来て
課長がOkしたみたいです」

「よく知ってるね」

「私仕事は遅いけど情報だけは早いんで」


ドヤ顔のさっしー


「なにそれ、全然偉くないし(笑)」

「ですよね(汗)」


だったら私今日は何すをすればいいんだろう
何時に戻って来るのかな

その時LINEの着信音

相手は今話していた大島さんから


”至急!浅草寺雷門近くにあるあづまのきび団子30本と
御菓子司 亀十のどら焼き白と黒10個ずつ買って
渡辺商事まで持ってきて”


「はぁ?なにこれ今から会社始まるんですけど(怒)」

「どうしたんですか?」

「見てこれ」


LINEを見せると


「至急って書いてあるから早く買いに行った方がいいですよ
二軒とも朝から並んでるときありますから」


なんで陽菜が行かなきゃいけ無いの!
そうだ、さっしーでもいいんじゃん
だって小嶋ってどこにも書いてないもん
うん、押し付けよう(бвб) 


「篠田課長」

「どうした」

「大島さんからこんなLINE送られてきたので
指原さんに行ってもらってもいいですか」

「なるほど・・・・これは急いでいかなきゃいけないね」

「ですよねさっ・・・・」

「小嶋さんお願いね(*`ω´)」

「え?私ですか」

「そう、だって小嶋さんがお世話役なんだから行かなきゃでしょ
それに大島さんがいないと仕事ないんじゃないの?」

「・・・・・・・・わかりました(怒)」



最悪


「タクシーチケット下さい」

「経費節約(*`ω´) いってら」


超最悪


バッグと上着を持ち会社を後にする


「もう、駅から何でこんなに遠いの(怒)」


こんな早くなんて外国人観光客か
おじいちゃんおばあちゃんしかいない


「どらやき10時からじゃん」


きび団子は9時からで行った時には三人しか並んでなくて
すぐ買えたんだけどどらやき屋さんはまだ開いてなかった


”どらやき10時からなので買えません”


すぐには既読が付かず少し待っていると


”今電話したからお店の人来るまで待ってて”


電話したら開けてもらえるの?
どういうツテがあるんだろう・・・・


仕方がないから待つ事10分


「秋葉ライジングの小嶋さんですか?」

「はい」

「お待たせいたしました
こちら大島様からご注文を頂いた品物です」

「わざわざありがとうございます」

「いえいえいつもご贔屓にして頂いてますので
大島様によろしくお伝えください」


お金を払い品物を持ってタクシーに手をあげた

だってほら、時間かかった分取り戻さなきゃでしょ(бвб) 


「六本木の渡辺商事までお願いします」


行先を告げ一安心


のはずだったのに


「ここの道路って毎日渋滞してるんですか?」

「なんか事故があったみたいですね
いつもは流れてるんですけど」


今日はツイて無い


スマホで行き方を調べると
近くの駅から一本でいけるとわかったから
タクシーを降り電車に乗り換えた

そんなこんなで相手の会社に着いたのが
10時5分


「コーヒータイムの時間じゃん」


大島さんにLINEを送り着いた事を知らせる


”9階の社長室まで持ってきて”

持ってきてって言われても
そんな簡単に通してくれるのかな(汗)


「あのう、秋葉ライジングの小嶋ですが」

「小嶋様ですね伺っておりますので9階へお上がり下さい」

「あ、はいありがとうございます」


話は通してあるって事か、さすが抜かりない人


エレベーターを降りると大島さんじゃなく
スーツを着た中年の男の人が立っていて


「小嶋さんだよね」

「はい」

「待ってたよ(汗)」


この人がやらかしちゃった人なんだ


「これが頼まれていた品物です」


その人に渡して帰ろうとしたら


「何言ってるんだ、小嶋さんが持って入るんだよ」

「え?」


どうして関係のない陽菜が社長室へ入らないといけないの?



その理由はすぐわかることになる

エリートなマイハニー 6

カレンダー
<< 2024年05月 >>
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
アーカイブ
カテゴリー