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運命の人 37

「ホテルのレストランなの?」

「そう、ここなら食事の場所からパレードとか見れるでしょ」

「嬉しい(-∀-`)にゃんにゃんありがとう♪」

「荷物はフロントに預けておこう」

「そうだね私預けてくる」

「あ、陽菜が行くから優ちゃんはそこに座って待ってて」

「いいよ、それくらいさせて」

「今日は陽菜が全部してあげるって決めてるから」

「・・・・・わかった、宜しくおねがいします」

「すぐ戻ってくるから泣かないでよ(笑)」

「泣かないやい!(笑)」


笑いながら預けに行ってくれた小嶋さん



クラブを掛け持ちしてるとなかなか友達と休みが合わなくて
ここへも全然来れてなかったから
パレードを見れるだけでも嬉しい

周りを見渡すとみんな幸せが溢れていて
まだ何もしていない私まで幸せになる

「おまたせ、行こう」

「うん」


窓際の多分一番いい席


「よく予約取れたね」

「コネがあるから」

「すごい(゚д゚)!」


予約をとったのはそんなに前じゃないでしょ?
どんなコネがあるんだろう・・・・

流石にここへジャージでは来れないよね(;´-∀-)
だから用意してくれてたんだ

料理はフルコース
外を見るとショーや花火がはっきりと見え
前を向くとニコニコした美人さんが見える

なんて贅沢な時間だろう


幸せであればあるほど
最後の晩餐に思えてくるのはどうしてだろう
思い出作りをしてくれてるのかもしれないってね



「あぁー・・・終わっちゃったね」

「だね・・・・・ほんとにありがとうにゃんにゃん」

「どういたしまして」


最後のデザートが出てきて幸せな時間の終わりを告げる


「はぁー美味しかった(-∀-`)」

「お腹いっぱいになった?」

「丁度いいくらいかな
お腹いっぱいになると眠くなるから」

「そっか、良かった(бвб) 
そろそろ行こうか」


良かった?
あぁ・・・帰りの車で寝ないからか


「ごちそうさまでした(-∀-`)」


支払いはもちろん小嶋さん
だって私の財布には2千円ほどしか入ってないから(;´-∀-)

料金を見るのも悪いから先に出て待つ


「行こう」

上がってきたエスカレーターの逆に行こうとしたら

そっちじゃないよって言い
エレベーターの方へ向かう小嶋さん

エレベーターで降りるんだ・・・・・

でもボタンを押したのは△のボタン


「ここ二階だよ?」

「知ってる」

「フロント下だよ」

「シッ!」


指を口の前に持っていき静かにと言うジェスチャーをされた


穴場な場所が上にあるとか?
上から景色でも見るのかな・・・

取りあえず大人しく着いて行くと
客室のある階でエレベーターが止まった


「にゃんにゃん?」


無言で歩いていく小嶋さんの後を慌ててついて行く


カチャッ!

鍵が開き、どうぞと言われ先に入る


「広い・・・・」

「園内を見渡せる部屋が取れなくてごめんね」

「謝らないで、私凄く嬉しい
今まで生きてきた中での一番のサプライズだよ
ありがとうにゃんにゃん!」


微笑みながら両手を広げてくれたから胸に飛び込む


「優ちゃんの初めての場所だから頑張ったんだよ」

「初めて?」

「そう、今日は陽菜が優ちゃんを抱く」

「・・・・・・・えぇぇ!?」

「嫌なの?」

「いやっ・・・嫌じゃないけど
いきなりとか心の準備が(;´-∀-)」

「陽菜はいきなりされたよ(бвб) 」

「あ、あれは何と言うか発作のせいで(;´-∀-)」

「じゃー発作が起きないと抱いてくれないの?」


抱いてくれないの?とかいきなり言われても


「わかんない・・・・だって本能のままにしたから
どうやったのか覚えてないんだもん(;´-∀-)」

「だから陽菜が一から教えてあ・げ・る!」


ゴクリ・・・・


「ふふ、今生唾飲み込んだでしょ」

「だって、色っぽいんだもん」

「優ちゃんももう少し歳を重ねたら
色っぽくなるよ」

「そうかな・・・・」

「陽菜が大人にしてあげるからね」

「お願いします・・・・」


なんでお願いしたのかわかんないけど
その場の雰囲気で言ってしまった


「お風呂一緒に入ろうね(бвб) 」

「ムリムリムリ、まだ無理(;´-∀-)」

「リビングで裸になる人が恥ずかしがるとか
あり得ないんだけど」

「それは誰もいないと思ってたからで
まさか見られてるなんてこれっぽっちも思わなかったから」

「散々見られてるんだから
いまさら陽菜が見たってどうってことないでしょ」

「そうだよね・・・・なんて言うわけ無いでしょ
それとこれとは全然違うの!」

「わかった」


わかってくれてよかった・・・・・


「ここでなら脱げるって事だよね
陽菜じっとしてるから居ないと思って脱いで」

「・・・・・・・・いやいや脱げないって(;´-∀-)」

「じゃー脱がせてあげようか?」

「結構です(;´-∀-)」

「健康状態見てあげるから脱いで(бвб)」

「はい?」

「看護師の陽菜が検査してあげる」

「ではお願いします!・・・・・とも言うわけ無いでしょ
ここは病院ではありません!」

「わかった、先にお風呂入って来て」

「にゃんにゃんが先に入りなよ」

「陽菜は後からゆっくり入りたいの!」

「わかったから怒らないでよ(;´-∀-)
すぐ入ってきます、あ、着替えがない・・・」

「バスタオルだけ巻いて出てきたらいいじゃん」

「試合終わりに全部着替えたからそのままでいっか(-∀-`) 」

「カバンに下着入ってる・・・」

「え、ありがとう♪」


カバンを開け自分の下着を取り出しバスルームへ

シャワーを出し頭を洗っていると


ドンドンどんどん!


ドアを激しくたたく音がしてシャワーを止める


「どうかした?」

「お腹痛くなってきたからここ開けて」

「えぇ!?・・・ロビーのトイレに行ってくれば?」

「間に合わない!!早く漏れる(汗)」

「ちょっと待って、鍵開けて10秒数えて入って来てよ」

「わかったから早く!」


ここドアまで遠いんだよね
真ん中に化粧台があって
両側にトイレとバスルームが別れていた

もちろんアメニティーはディズニー柄(-∀-`)
子供じゃなくてもテンション上がるよね


頭に泡を乗せたまま足だけ拭いて急いで開けに行く


カチ!


「開けたよ」


バン!

いきなりドアが開き
目の前に真っ裸な小嶋さんが立っていた

運命の人 36

「明日試合が終わったら急いでくるからね」

「そんなに急がなくてもいいわよ
慌てすぎたらまた忘れ物するし」

「そうそう、優ちゃんが来ても
なーんの役にも立たないんだから(бвб) 」

「ひどっ・・・て言うか
いつの間にそんなに仲良くなったの?」

「担当看護師ですから(бвб) 」


エヘンと、ドヤ顔の小嶋さん

お母さん曰く、毎日話しかけてくれて
拙い言葉を聞き取って話をしてくれた
そのおかげでこんなに話せるまでに回復したらしい

私だって毎日話しかけてるやい!(怒)

なんか私だけ仲間はずれ感半端ない


「あ、ちょっと拗ねてるでしょ(бвб) 」

「拗ねてないやい!」

「それが拗ねてるって言うの(笑)」

「羨ましかっただけだもん・・・」

「可愛い(бвб) 」

「子ども扱いするな!」

「まだまだ子供で―す」



帰りの車の中運転してるのは小嶋さんで
私は免許も持っていない子供だ


「ほらまたそうやって落ち込む
それ直しなよ」

「だっていつまでたっても追いつけない」

「当たり前でしょ、陽菜が生きてるうちは
追いつくことは絶対にないから」

「死んじゃヤダ」

「まだ死ぬ気はありません」


それに後四日で夏休みが終わる

お母さんはまだまだ退院できないから
家では独りぼっちだ


「明日の試合が夏休み最後の試合でしょ」

「うん」

「見に来てって言わないの?」

「来てくれるの?」

「来て欲しいなら考えてもいいよ(бвб) 」

「でも明日はバスケの方だから篠田さんは来ないよ」

「別に二人で一つじゃないし(怒)」

「あ、でもゆきりんは見に来るって佐江が言ってた」

「付き合いだしたんでしょ」

「相手は高校生だし年下だから
親が相当反対してたみたいなんだけど
本人同士が仲良くなっちゃって
取りあえずは友達からだって」

「なにそれ、恋愛ごっこみたい(бвб) 」

「佐江はどんどん好きになって行ってるって言ってたから
付き合うのも時間の問題だと思うよ」


(排卵日に会ったら友達とか言ってられないけどね)


「え?なんか言った」

「そうなったらいいなって事」

「だよね、佐江にも幸せになって欲しい(-∀-`) 」

「じゃーゆきりん?に会いに行こうかな」

「来てきて(-∀-`) 」

「ついでに応援してあげる」

「ついででも張り切っちゃうもんね♪」



そして


「・・・・・仕方ないよ」

「私のせいだ」

「誰のせいでもないよ
相手が強かっただけ」

「私がもっと動けてたら勝ててたもん」

「あんな背の高い二人にマークされたら
いくらすばしっこくても無理だよ」

「くそー・・・・・お母さんにいい報告したかったのに」

「それだけど今から向かっても面会時間過ぎちゃうから
さっき今日はいけませんて連絡しておいた」

「親子なのにダメなの?」

「そこはきちんと守らないと追い出されるよ」

「わかった・・・・」

「夕飯食べて帰ろっか」

「私ジャージだからファミレスかな」

「着替え持って来てるから後ろで着替えて」

「用意良いね、わかった」


車を横に止め後ろへ移動
また動き出す車


「これって私のじゃないよ」

「それは優ちゃんの為に買ったものだから気にしないで」

「さすがにゃんにゃんだよね
センス良い(-∀-`)」

「優子に褒められてもねぇ・・・・」

「どういうことだよ(怒)」

「ふふ、ほら早く着替えないと隣の車の人覗いてるよ」

「え、嘘(;´-∀-)」

「うっそー(бвб)」

「ひどいぞ!」


負けた悔しさが少しずつ和らいできてるのは
小嶋さんのおかげだ


「着替えたから止めて、前に移る」

「あと30分程かかるから後ろで寝てていいよ」

「運転してくれてるのに寝れないよ」

「走り回ってたから疲れてるでしょ
それに帰る時に寝られる方が困るから」


そうだよね、お腹も膨れて眠気が増すから
運転危ないもんね


「わかった、じゃーお言葉に甘えておやすみなさい」

「おやすみ(бвб)」


ずっとこんな時間が続けばいいいのに・・・・・・

でもあと数日でお別れ

ちゃんと研究記録は取れてるのかな・・・・・


目を閉じながらそんな事を考えていると
やっぱり疲れていたみたいでいつの間にか眠っていた


「着いたよ」

「ん・・・・・寝てた・・・・」

「予約時間もうすぐだから早く」


予約してくれてたんだー
と思いながら車の外を見る


「え、ここって・・・・・もしかして夢の国?」

「そう、入り口まで遠いんだから早く!」


後ろを開け何かを取りながら早く早くと催促する小嶋さん


「う、うん(;´-∀-)」


言われるまま急いで車から降りると
私の手を握りどんどん進んでいく


「シーの中のレストランなの?」

「ん〜・・・・そうなるのかな」

「それ私が持とうか?」


中くらいのバックを持っていて
歩きにくそうだから受け取って私が持つ


チケット売り場には行かず直接入り口へ行き
何かを見せると通してくれた

今から食事してたら何も乗れないかも・・・
せっかく来たのに一つくらい乗りたかったなー


せめて目に焼き付けておこうと思って辺りを見ながら歩く


そしてたどり着いた所は

運命の人 35

宣言通り機嫌の悪い小嶋さん

でももう平気
だって根はやさしい人だってわかったから


「ここに住んでたの?」

「うん、親子二人だけだから十分
これ以上おおきかったらお母さんの負担になっちゃうから」


初めてみた実家に驚いてる様子の小嶋さん

そりゃそうだよね
一人暮らしの今の部屋より狭いんだもん
驚かないわけないよね

それから病院まで何か考え事をしてるのか
ひと言も話さないけど朝だから私も自粛

何かを言って機嫌を損ねたら面倒だから(笑)


「ありがとう、お仕事頑張って」

「休憩になったら見に行く」

「うん、待ってるね(-∀-`) 」


集中治療室へ行くとまだ眠っていた

ここに入ってる間は着替えとかいらないから
後でもよかったかな(;´-∀-)


「おっはー早いね(*`ω´) 」

「おはようございます
昨日はありがとうございました!」

「そんな堅苦しい挨拶は無しなし
才加の親友は篠田の親友(*`ω´) 」


面白くて楽しい人
どこまでがホントかわからないのが玉にきず(笑)


「バイタルは安定してるし麻酔ももうキレてるから
いつ目を覚ましてもおかしくないよ」

「もし目覚めなかったら・・・・」

「だから!篠田がオペしたんだよ
絶対に目覚めるって」


凄い自信・・・それだけ自分を信じてるんだろうな

うん、絶対に目覚める!
お母さん頑張って

中にずっとは居れないから
一階のロビーで時間を潰していると小嶋さんがやって来た

「ここにいたー探してたんだよ
電源も入ってなくて連絡とれないし(怒)」

「病院だから電源落としてる
て言うかお母さんに何かあったの(;´-∀-)」

「目が覚めたから早く知らせたかったのにー」

「うそ・・・・」

「ほら早く行くよ(бвб) 」

「うん(。-∀-)」


目が覚めたお母さんはまだうまく話すことが出来なくて
泣きそうになってたら

リハビリしていくとちゃんと聞き取れるようになるし
歩いたりも出来るようになるから

って小嶋さんが教えてくれた

次の日には病室へ移れることになり
個室へ


「他の部屋空いてないの?」

「気にしなくていいから(бвб) 」

「でも、いつまで入院するかわかんないし(;´-∀-)」

「全部出して貰えるように話しつけといたから
心置きなくここにいていいの!」

「ありがとう!にゃんにゃん大好き(-∀-`) 」


そう言って抱き付くと


「篠田も一役買ったんだけどなー
そう言って両手を差し出してくる篠田さん」

「篠田さんも好きです!五番目くらいにアハッ(-∀-`) 」

「ぷっ・・・・アハハハハ五番目だって〜
ヤバいよね(бвб) 」

「いいもん、篠田を一番て言ってくれる人が一人いるから」

「あ、才加の一番はお母さんですよ(-∀-`) 」

「マジで?」

「マジです(-∀-`) 」

「篠田は負けない!」

「バカは出て行って下さーい(бвб) 」

「私は主治医です(*`ω´) 」

「私は担当看護師です(бвб) 」

「・・・・・主治医の方が偉いでしょ!」

「あぁーそれ言ったら誰も付いてくれなくなるのにー
みんなに言っといてやろーと」

「それだけはご勘弁を(汗)」


小嶋さんの勝ち(笑)

運命の人 34

「アハハハヤバいこの漫才師面白い」


ドン!!


「うわっ!びっくりした(;´-∀-)
お母さん何落としたの・・・・お母さん?」

後ろを振り向くとお母さんの姿は無くて
何か拾ってるのかと見に行ったら仰向けで倒れていて
何処かにぶつけたのか頭から血が出ていた


「お母さん!お母さん大丈夫?」


呼んでも返事がなくてすぐに救急車を呼ぶ


「〇〇病院へお願いします」

「わかりました今連絡を取ってみます・・・・・
今日は救急が二件入っていて受け入れが難しいと言われたので
他をあたりますね」

「大島優子・・・大島優子の母だと言って下さい」

「・・・・・・はい・・・・そうです
大島優子さんのお母さんだそうです・・・・わかりました」

「受け入れ出ましたので直ちに向かいます」


よかった・・・・


病院へ着き救急車のドアが開くと


「ゆっぴー!」

「篠田さん(涙)」

「篠田救急じゃないんだけど
丁度休憩しようとセンターの前を通ったら
大島優子って聞こえてきてさ
すぐ受けれたんだ」

「ありがとうございます(泣)」

「篠田こう見えて名医だから安心して待ってて(*`ω´) 」

「よろしくお願いします」


篠田さんの言葉は心強くて・・・
でも一人で待つ廊下は凄く寂しくて
涙がつぎからつぎへとあふれ出し全然止まってくれなかった

どれくらい経ったんだろう涙が枯れ
もう出ないや、と思ったのに


「優子?」


甘ったるい声で名前を呼ばれ
抱きしめられた時また涙が溢れ出た

喧嘩して家を出たのに
もう二度と会わない、そう思ったのに

小嶋さんがいてくれてよかった・・・

心からそう思えたんだ


それに何故か優しくなってるし・・・・

だって私のクラブの心配してくれたんだよ?
今まで放置で気にもしてなかったのに

それにまさかのドライブ・・・

「陽菜約束は守る方なの」

には突っ込みそうになったけど
きっと何かがあって機嫌を損ね
引くに引けなくて出ていけ!になったんだろうな

それがわかってるのに
私も大人げなかった・・・あ、小嶋さんより子供だったか(笑)

殆ど私の事ばっかり話していたけど
うんうん、それで
とか相槌を打ってくれたり
それヤバいねって笑ってくれたり

今までは何だったんだよ!
て言うくらい幸せな時間で
気が付いたら12時を回っていて慌てて帰ったよね


「明日起きれるかな(汗)」

「大丈夫!私がちゃんと起こしてあげるから(-∀-`) 」

「優ちゃんがいてくれたら安心だね(бвб) 」

「・・・・・・・(-∀-`) 」

「なに?キモイんだけど」

「今優ちゃんって言った〜!!」

「嫌ならもう言わない(汗)」

「嫌じゃない!全然嫌じゃない!
むしろありがとうございますって土下座する」

「バーカ(бвб) 早くお風呂入って寝るよ」

「あのさ・・・・(;´-∀-)」

「なに、まだなんかあるの」

「実家にお母さんの入院用具を
取りに行きたいんだけどさ無理だよね(;´-∀-)
あ、ムリなら電車で取りに行くから」

「はぁ・・・何時に起きれば間に合うの」

「7時半に出れば間に合うかな(;´-∀-)」

「六時に起きなきゃじゃん」

「私はその30分前」

「朝機嫌悪くても知らないからね」

「いいの?」

「仕方ないでしょ」

「やったー!にゃんにゃん好き(-∀-`) 」

「知ってる(бвб) 」

「うそ(笑)」


冗談ぽく言ったけどほんとに好き
ほんの数時間でこんなに好きになるものなの?

私はいったい何を見てたんだろう・・・
人の懐に入り込むのが上手いって自慢だったけど
全然入れてなかった

上辺だけしか見てなかった私はダメダメだ


「マジ早く寝なきゃ明日居眠りしちゃう」


ブツブツ言いながらバスルームへ行く小嶋さん

看護師さんが居眠りしないでくださいよ(;´-∀-)

急に不安になってお母さんの担当外してもらおうかなって
一瞬考えちゃったじゃん

篠田さんがいるから大丈夫・・・だよね?

運命の人 33 陽菜

「ニャロが喧嘩して
ゆっぴーを追い出したって連絡が来たらしくて
吉野先生慌てて篠田のところへ来てなんとかして欲しいって
頭下げたんだよ」

「どうしてそこまでするんだろ」

「あれはきっとお金がらみだね」

「・・・・・・最低」

「で、どうだったの」

「なにが(бвб)」

「されたんでしょゆっぴーに」

「そう、その事で言っておかないといけない事がある」

「なになに(*`ω´)」

「ヤラれてる時に舌の長さと形を調べて欲しい」

「舌の長さと形?どういう事?」

「それだけ頭に入れといてくれたらわかるから」

「いや、わかんないでしょ(汗)」

「すごく気持ちいいから覚悟しといたほうが良いよ」

「そうなの?」

「この世のものとは思えない感覚に陥るからね」

「なんかワクワクしてきた(*`ω´)」

「あぁ・・・・そっちの子大きいから
油断してたら骨折られるかもよ(бвб)」

「うそ・・・・そんなに激しいの(汗)」

「激しいってもんじゃないから
見てこの痣」

「・・・・・・・・」

顔を青くして
どうしよーて頭を抱えてる麻里ちゃんを
横目で見ながらニヤけてる陽菜は悪い女(бвб)

ちゃんと見ればキスマークってわかるのにね(笑)


それから吉野先生を二人で言いくるめ
個室で治療費も全部出してもらえるように政府に言うと約束させ
優子のもとへ


「お母さんどう?」

「顔色が良くなってきてる」

「そっか・・・・もう安心だね」

「うん」

「もう帰れる?」

「今日は麻酔が効いてるから目を開けることはないって」

「そうだね」

「明日にゃんにゃんと一緒に来てもいい?」

「いいけどクラブどうするの?」

「お母さんがこんなだから
夏休み中は全部休む事にする」

「それがいいと思うけど
試合とかないの?優子いないと厳しいんじゃない?」


だってこの前の試合も優子がいたから成立したみたいなもので
きっとバスケでも活躍してるはずだから
チームとしたら痛いよね


「夏休みの最終週にバスケの試合があるんだ
それまでに回復してくれてたらいいけど・・・
どう思う?」

「うーん・・・どれを見て回復だと思うかだけど
目を覚ましてみないとわかんないかな
でも、ずっと病院にいてもする事無いし
陽菜が日勤の時はちょこちょこ様子見に来てあげるから
数時間でも練習に行けば?」

「なんか今のにゃんにゃん優しい(-∀-`) 」

「そうかな、普通だけど」


多分優子を受け入れたんだと思う
今まではどこかで拒否してたから・・・


一緒に駐車場へ行き車に乗り込み家路へ


「あれ・・・高速・・・」

「陽菜約束は守る方なの(бвб) 」

「じゃードライブしてくれるの?」

「疲れたらすぐ帰るけどね」

「ありがとう、嬉しい(-∀-`) 」


気が滅入っているだろうから気分転換になればいい・・・

陽菜優しいじゃん(бвб) 


それからいろんな話をした
子供の頃の話、学校の話、秋元さんや宮澤さんとの話

そして


「もし子供が出来たらどうする?」

「にゃんにゃんの子供だったら絶対可愛い子が生まれるよ(-∀-`) 」

「優子の子供でもあるんだよ」

「背が低かったらどうしよう・・・」

「それはそれで可愛いんじゃない?
じゃなくて!結婚することになるんだよ
一緒にずーと暮らしていくの!」

「そうだよね・・・でも私まだ高校生だし
大学行かないとお医者さんになれないし
でもすぐ働かないと生活できないしどうしよう(;´-∀-)」

「こんな我儘な陽菜、嫌じゃないの?」

「わがままだけどそれも可愛いって言う気がしてきた
それにこんなにゃんにゃんと暮らせるのは
私しかいないと思うんだ(-∀-`) 」

「年下なのに生意気(笑)」

「アハッ」


全然話が尽きなくて
マンションへ帰る頃には日をまたいでいた

話せば話すほどいい子で・・・・
どうしてもっとわかってあげようとしなかったんだろう

早くに打ち解けていたら麻里ちゃんの所みたいに
旅行行ったりもっと仲良くなれてたのに・・・

バカだなー・・・陽菜は


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