オペ室に入る前の優子がいつになく緊張してるのが感じ取れて
オペの難しさが否応無しに伝わってくる

「フゥー・・・・」

「アハッどうしたの?」

「なんかわかんないけど緊張する」

「多分陽菜がする事は何もないと思うから
しっかり見て勉強すればいいよ」

「それじゃー来た意味ないじゃん」

「見るのも勉強、この病気が見つかるのはまれだから
二度と目にする事はないかもしれないしね」

「珍しい病気って事?」

「ううん、見つからない・・・見つけられない
病気って言った方がしっくりくるかも」

「大島先生がまた見つけるかもしれないじゃん」

「私の所に来てくれればいいけどね
よく似た症状の病気があるからみんなそれだと思って
治らないまま亡くなってるから・・・」

「そっか・・・原因不明って言われたら
わかるまで色々な病院へ行こうと思うけど
病名を言われたらそこにしか通わないし
分かった頃には手遅れってよくあるもんね」

「うん、だから私は原因不明ならあそこへ行けば
見つけてくれる、治してくれる!って言われる病院を作りたいんだ
そして一人でも多くの人を助けたい」

やっぱり優子は凄い・・・
陽菜もその手伝いをしたいって思っちゃった

「だからこれからパートナーになる陽菜に
私の右腕になれるくらいのドクターになって欲しいから
色んな病気のオペを見せてるんだよ
しっかりモノにしてよね(笑)」

これからパートナーになる?



「さーてと、ユウコ頼むよ」

「OK」



そこからのオペは凄かった
優子のオペは見慣れていたけどジェーンにも驚かされた
もちろん優子が指示を出しながら進めて行ってるんだけど
優子がオペしやすいように補助してるジェーン
本当は陽菜がそうしないといけないんだろうけど

二人の速さにとてもじゃないけどついて行けないわけで・・・

そんな神の様なオペも終わったのは5時間後だった事から
オペの難しさを物語っている


「really amazinng!!」

「サンキュージェーン(笑)」


あんなオペどんなに頑張っても、努力しても出来るもんじゃない
やっぱり天才なの?・・・・・
て言うか成功なのか失敗なのかもわかんないけど
悦んでるって事は成功なんだよね?


「ん?私の顔に何かついてる?」

「目(бвб)」

「アハハハ確かに二つ付いてるね(-∀-`) 」

「・・・・・・」

「取りあえず部屋に戻ろう、食事用意させてるから」

「お腹ぺこぺこ(-∀-`) 」

「私は・・・あんまりいらない」

「あれ?ダイエット(笑)」

「そんな事する必要ありません(怒)」

「あんまり痩せたら触り心地悪くなるからやめてね(-∀-`) 」

「さ、触らせないし(怒)」

あのオペの後でよく食べれるよね(汗)

「ん?ハルナ疲れたのならソファーで横になるといいよ
何かドリンクを買いに行かせようか?」

「サンキュージェーン、大丈夫ですから」

さすが外人、紳士的で優しいから勘違いしそうになるけど
始めに脅されたのは忘れないから(бвб) 



「モグモグモグ・・・・それも食べていい?」

「いらないんじゃなかったの?(笑)」

「むぅ・・ここまで歩いて来る間にお腹減ったの!」

それにどれも美味しいんだもん・・・・

「今日は病院に泊まり付き添って経過を見るから
陽菜はホテルに戻ってまたエステでもしてたらいいよ」

「私もここに残ります、ダメですか?」

「だめじゃないけどここにベッドないしソファーで仮眠程度だよ(笑)」

「私も医者ですからそれくらい大丈夫です!」

「先に僕が付き添うよ3時間交代でいいかな?」

「それがベストだねよろしく」


食事を終えジェーンが部屋を出て行くと


「このまま何もなく意識が戻ったら私達は用済みになる」

「用済みって・・・まさか(汗)」

「アハッ大丈夫殺されはしないよ
自由だって事、そうなったらどうする?」

「日本へ帰るんですよね?」

「せっかく海外にいるのに遊ばずに帰るの?」

「そ、それは・・・仕事で来てるんだし・・・」

「予定ではまだまだ帰国する日程じゃないんだけどなー(-∀-`) 」

「で、でも副院長にバレタラ(汗)」

「あの人はこの件で私に借りを作ってるから
何も言ってこないよ、て言うか言わせない
ヘタしたら命が危なかったんだからね」

・・・やっぱりあれって本気だったって事?
で、本物のピスト・・・・・

「少しなら・・・」

「アハッ(-∀-`) よかった、行きたいところもあったし
数日バカンスを楽しもう」

ゆっくりしていていいのかな・・・(汗)