「陽菜はこんなチビが好きなのか?」

そこにいたのはまるまる太って
どう見ても吸血鬼に見えない男の人

だって吸血鬼の男性ってスラッとしていてダンディで
髪はオールバックできちんとしたタキシード来てるイメージしかないから・・・・

目の前の人はそんな面影が微塵もない人


でもその周りにはミス・ユニバースに出れるんじゃないかという人が
数人取り巻いていた

「ねえしのぶ早くしてよ」

「ちょっと待て、今話してるから終わってからな(笑)」

「あなたね、今日は私なんだからね」

「はぁ?あなたより私の方が綺麗なんだからね」

「おばさん達みにくーい(笑)私の若さには敵わないでしょ」


・・・・・なにこれ・・・こんな男のどこがいいの(汗)
あっ・・・そっか・・・あの血を吸われた時の快感か・・・

「ねえ、この小さい子を抱くつもりじゃないでしょうね
まだガキじゃん犯罪だよ(笑)」

「わ、私は成人してます(怒)」

「うそ・・・やば〜い(笑)」

「煩い!全員抱いてやるから先に部屋へ行ってろ」

「え〜・・・早く来てよ」

私が先だからね!とか言い合い押し合いながら隣の部屋へ消えていった

「総裁あまり食されすぎますとお体が(汗)」

「煩い!誰に物を言ってるんだ(怒)」

「申し訳ございません(汗)」

もしかして飲み過ぎで太っていってんの?

「さて・・・お前は誰のものだ?」

「・・・・・どういう意味ですか?」

「操り人形ではないようだな」

「当たり前です!私は心から陽菜さんを愛してるんですから」

「人間ごときがが軽々しく愛を語るな(怒)」

「あぅ・・・(汗)」

「珠理奈」

「はい」

「佐江のところへこいつを連れて行け」

「お兄ちゃんのところへですか?」

「そして佐江の操り人形にしてしまえ」

「なるほど・・・
そうなると陽菜はお兄ちゃんと結婚せざるを得なくなると言うことですね」

「佐江のものになってもなお
愛しているのならないいがなワハハハハ」

「お前なんて二人共通の餌になってしまえばいいんだ
そしたらまた私に優しいお姉ちゃんに戻ってくれる」

「嫌です!会社へ戻して下さい(汗)」

「佐江にあってからな」

「まあ、そうなったらお兄ちゃんのそばから離れたくなくなるだろうけどね(笑)」

「もしかしてあの人達・・・・」

「そう、あの女どもは総裁の操り人形
どこにも行かずずっとあの調子あんたもああなるの(笑)
でも安心してお兄ちゃんが陽菜に抱かれろって言ったら
命令には背けないから抱いてもらえるよ(笑)」

「っ・・・」

逃げなきゃ(汗)

「逃げれるわけ無いじゃん諦めな」

「珠理奈しっかりな
もし暴れるようならお前でもいいが(笑)」

「私はこんなやついりません」

「後はお前に任せた
さ〜てと・・・美味しい食事をしに行くとするか」

ニヤニヤしながらドアの方へ行く総裁

「ほら行くよ」

また腕を取られ入口のドアへ向かった