夕食の準備をしながら昼食を食べていると
玄関で物音がした

「優子?どうしたの何か忘れ物?」

その時うさが吠えたから身構えながら振り向くと同時に頭を殴られた

「イッタァー・・・・」

急所は外れたと思うけど生暖かいものが流れてるのが感じられたから
血が出てるんだと思う

「あら、案外反射神経いいんだ
そのせいで怪我したんだけどさ(笑)」

「だれ?」

「誰でもいいでしょあんたには一緒に来てもらう」

「行くわけ無いじゃん」

「ほう、この状況で怖がらず言い返すなんて・・・・
あんた何者?」

「さぁ」

「まあ、私達の足元にも及ばないけどね」

そう言うと男が後ろから三人入ってきた

四人も相手できるわけがない
これ以上けがをするのは賢くないから捕まることにした

「この子を殺さないで」

「私も犬は好きだから殺さないよ」

よかった

「うさ・・・元気でね」

もう逢えないかもしれない


きっと使いみちがなくなったら殺されるから

だから隠れ家に着いてからの事は我慢できたのかな
ううん、何度も舌を噛み死のうと思ったけど

でも、もう一度優子に会いたい
会ってから死のう

その思いだけで生き繋いできた

なのに優子が来た時襲われている最中で
あんな姿を見られたくなかったしその時の
優子の無表情な顔が頭にこびりついて
その後のことはあまり覚えていなかった

男が満足して少し横になっているとまたすぐ呼ばれた

いつもこの部屋に来るのに呼ばれるなんておかしいと思っていると
そこにはマリコと呼ばれているボスの女と優子が居て・・・

私にシャワーをあびるように命じる優子

話の内容から三人でするんだと思った

せっかく会えたのに・・・

涙が次々に出てきて止まらないけど
シャワーを浴びててよかった

ここに来てから初めてのシャワー・・・

出来るだけ綺麗にして最後の陽菜を優子に見てもらいたい
先に優子に抱いてもらって舌を噛み切ろう

そう思っていたのに

シャワーから出るとマリコは横たわっていて・・死んでいた

優子が殺したの?仲間を裏切るの?

武装したと思ったら後ろから離れるなといい部屋を出て
次々に殺していく

そのまま優子の隠れ家へ



こんな所ずっと借りてたんだ・・・全然知らなかった
一緒に暮らしていたのに
この陽菜が何も気づかなかったんだから
凄いスパイなんだと思うだって・・・




朝方まで愛し合い
静かに出ていった優子

陽菜は陽菜の仕事をしなければいけない
出来ればしたくなかったのに・・・
あのまま幸せに暮らしていたかったのに・・・・

でも今はもう少し眠ろう
優子が少しでも遠くへ行けるように