陽菜ってすごく体が丈夫なんだと思う
いくら疲れていても倒れたこと無いし
風邪だってこじらせる前に治っちゃうんだもん

今日だって薬を飲んで午前中寝ていたら体調もだいぶ戻り
お弁当もたいらげた

「ご馳走様でした♪
さーてもう一眠りしようかな(бвб)」

「何言ってるの体調がいいなら教室へ戻りなさい」

「・・・・・(бвб)」

しまった、お弁当完食してまだ辛いは通用しないよね(汗)

「一緒に戻ろう(´-∀-)」

そうだ日曜日どうしよう・・・
バイトは休みだけど大島さんと勉強とかあり得ない
馬鹿がバレちゃうじゃん
まあ図書館とかだったら襲われる心配はないけどさ

ん?襲ってくれるの待ってるの?

・・・・違う違う!あり得ない(汗)

首をブンブン振っていると

「首の体操か何かしてるの(笑)」

馬鹿にしたように話しかけてくる

「ずっと寝てたから動かしてるだけ」

「ふーん・・・・私は自分の教室へ戻るからじゃーね」

バイバイと手をフリ歩いて行ってしまった

はぁ・・・今日は教室へ来たくなかったな

仕方なくドアを開けると

みんな一斉にこっちを見るから
もう一度ドアを締めそうになったけど
ぐっと我慢し平常心で自分の席へ

座って授業の準備をしていると
誰かが机を囲んで立った

顔をあげると・・・
いつも聞こえるように悪口言ったり
多分雨を降らせた人達

また何か言いに来たのかと思ったら

「昨日はごめん
汚れてる所に水をかけようと思ったら
間違ってかけちゃっただけだから・・・」

間違って個室に上からホースが出るの?
て思ったけど
謝って来たし、もともと喧嘩するつもりはなかったから

「いいよ、誰にでも間違えはあるんだから気にしないで」

そう言うとホッとした顔をして

「これ午前中の授業の黒板の写しだからあげる」

ノートを破って書いてくれた見たいで
授業毎に字が違うから
手分けして書いてくれたんだと思う

陽菜普段からあんまりノート取ってないから要らなかったんだけど
そこは大人だから

「ありがとう、助かる(бвб)」

ふっと微笑みながら受け取ると

「・・・小嶋さんいつも笑ってれば可愛いのに」

「え?」

「同じクラスになってから笑った顔見た事無いよ」

「そう・・かな・・・」

「いつも寝てるかムスってしてるもん」

眠いのが勝ってて機嫌悪いからかな(汗)

「なんか、ごめんね」

「ううん、私達も悪かったから」



その日から変な噂とかは一切されなくなり
虐めてた人達が話しかけてくれるようになった

そして

高校生になって初めてクラスメイトが出来た日にもなった