おとなしそうだった女性が豹変し
逃げ出した
目の前に飛び出し
思いっきり蹴られて吹っ飛び壁に叩きつけられた優ちゃん

麻里子が叫ぶと警備員が女性を取り押さえる

そして陽菜は
動かない優ちゃんのもとに走り寄る

「優ちゃん・・・優ちゃん(汗)」

「動かさないほうが良いかも凄いケリだったからね」

「病院連れて行かなきゃ(汗)」

「クゥーン」(痛いよ(泣))

「痛いの?動ける?」

陽菜の声に立とうとしてるけどプルプル震えていて・・・

「もう良いよ、すぐ病院へ連れて行ってあげるからね」

「ゆっぴー怪我ばっかりだね」

「陽菜達が優ちゃんのことを信じてあげなかったからじゃん」

「それは・・・」

「ごめんね・・・優ちゃん
陽菜のせいだよね」

「クゥ〜ン」
(にゃんにゃんは信じてくれてたぜ
悪いのは全部あいつだ)

すごい顔で麻里子を睨んでいるように見えた

「それにしてもこのキツイ匂いの中でよく嗅ぎ分けられたな
それにこの臭いで訓練したことなかったのに・・・」

「優ちゃんは優秀なんだよ一度嗅いだ怪しい匂いは忘れないし
嗅覚だって他の麻薬犬より優れてるんだから当たり前じゃん」

そのまま優ちゃんを抱き上げ

「制服のまま行くからロッカーへ行ってバック持ってきて
陽菜の荷物と服は後からマンションへ持ってきてよ」

「篠田が?」

「麻里ちゃんのせいでもあるんだからね(怒)」

「わかったよ、先に車へ行ってて」


すぐに追いかけてきた麻里ちゃんに鍵を開けてもらい
後ろの座席に優ちゃんを寝かせ動物病院へ向かった


「ヒビの影がありますね・・・折れてはいませんが
一週間は仕事をさせないほうが良いでしょう」

「入院は」

「お家で安静にしていれば大丈夫ですよ
痛み止めを出しておきますので
餌と一緒に飲ませて下さい」

「ありがとうございました」

マンションへ帰り寝室で寝させようとしたら

「クゥ〜ン・・・クゥ〜ン」
(いやだ、にゃんにゃんが見えないから嫌だ)

「・・・・寂しいの?」

「クゥ〜ン」

「わかった、寝床をちゃんと用意してあげるから少しだけここで待ってて」

「ワゥン」(わかった)

ベットへ降ろしてリビングの一角に大きめのクッションを置いて
簡易ベットを作りタオルを敷いて用意をし優ちゃんを連れてきてそこに寝かせた

「痛いよね・・・御飯食べないと薬飲めないから
すぐ作るね待ってて」

優ちゃんの体を優しく撫でながら語りかけると
目をうるうるさせて頷いた様に見えた

先にゆうちゃんの食事を作り薬と一緒に食べさせてあげる
少しすると効いてきたのか目を閉じ眠ってしまった


自分の夕食を作り食べていると麻里ちゃんが荷物を持ってきてくれた


「いやー、それにしてもあれを見つけるなんて凄いよゆっぴー
部長も褒めてたよ」

「あの荷物弾だけ入ってたの?」

「それがちゃんと調べてみたら
組み立て式の簡易ライフルが出てきて凄い騒ぎになった」

「うそ・・・優ちゃんそれを見つけたの?」

「そういう事、あれは絶対にわからないし
普通は見過ごしてしまうのに
気がつくなんて凄いって才加も言ってた」

「秋元さんがなんで出て来るの」

「それが今追ってる事件に関係あったらしいんだ」

「へぇー・・・」

「ゆっぴーとニャロに感謝してたよ」

「あ、食事・・・優ちゃん安静だから断っておいて」

「だろうと思ってここに招待しておいた(*`ω´)」

「・・・・・はい?」

「あれ?聞こえなかったかな、だから才加をここに招待したんだよ」

「聞こえてる(怒)なんでここなの?麻里子の家に招待すればいいでしょ」

「だってゆっぴー安静なんでしょ動かせないじゃん
それにゆっぴー居ないと行かないとか言い出すでしょ」

「そうだけど・・・」

「料理は手伝ってあげるから(*`ω´)」

「そういう問題じゃないし」

なんか麻里ちゃん、陽菜達を引っ付けようとしてない?