夜は花火をしたり
おばあちゃんの懐かしいご飯をお腹いっぱい食べて
苦しくなったり
二人でラムネ飲みの競争をしたり

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまった


「楽しかった〜明後日から仕事だなんて考えられないよ」

「ここで暮らせばいいじゃん」

「そうできたら楽しいだろうけど
今の仕事も好きだから・・・ごめんね」

「・・・・・・」

「そんな顔しないでよ、また遊びに来るから」

「別に寂しくないし」

「アハッそうだね、にゃんにゃんは強い子」

「・・・・・・」



その日の夜部屋で帰り支度をしていたら

「優ちゃん入るね」

「どうぞ」

「これ、お祖母ちゃんが持って帰れって」

「え、やったぁーおはぎだ(-∀-`) 」

「優ちゃん好きだったもんね」

「おばあちゃんのは甘さが丁度いいんだよね大好き」

「陽菜は?」

「え?・・・・」

「陽菜の事は嫌い?」

「なにいってるのさにゃんにゃんは大好きな妹だよ」

「やだ・・・」

「へッぇ?」

「妹はヤダ」


「にゃんにゃん?」

「陽菜はずっと優ちゃんが好きだった」

「だから私も・・・」

「違う!お姉ちゃんとしてじゃなくて・・・っう・・
好きだったの!

・・・ごめんおやすみ」


「待って!」

部屋を出て行こうとする陽菜の腕を咄嗟に掴み
そして・・・・・抱き寄せた


私何やってるんだろう・・・

一瞬腕が緩んだ瞬間


「ありがとうお姉ちゃん・・・チュッ」


頬にキスを残し部屋を出て行ってしまった




はぁ・・・眠れないや・・・そうだ陽菜にメールを・・
そうだった圏外だったんだ(汗)


・・・あれ?確か私が村を出て行く時携帯使えてたよね?
おかしいなぁ・・・・

不思議に思っていると廊下がきしみ障子がスーと開くと

そこには月明かりを背に立つ女神がいた



「眠れないから一緒に寝てもいいよね(бвб)」

「あっえ〜と・・・」


昔はよく一緒に寝ていたっけ・・と言うより
ずっと一緒に寝ていたんだった(笑)


「返事は聞いてないから(бвб)」


そう言うと持ってきた自分の枕を私の枕の横に並べ


「もう少し寄ってよ」


押しながら隣に入って来た


沈黙の中聞こえるのは私の心臓の音だけ

なんでこんなにドキドキしているんだろうか・・・


「ねえ、優ちゃん」

「な、なに(汗)」

「お父さんは元気?」

「元気すぎて困るよ、再婚はしてないけど
女の人と一緒に暮らしてるからね」

「優ちゃんは一緒じゃないの?」

「大学から一人暮らし、バイト三昧だったなぁー
平均睡眠4・5時間だったもん」


だから陽菜を忘れてたのかな・・・・


「そう言えばお母さんは元気?」

「知らない」

「え?」

「男作って出て行ったきり戻ってこないから」

「それっていつ?」

「もうその話は・・・・いい・・」

「にゃんにゃん?」

「こっち見ないで」


こんなに綺麗に泣く女性を初めて見たかもしれない


「バカ・・・見ないでって言ったのに(怒)」

「ごめん・・・」

「・・・・陽菜も東京に連れてって」

「え!?」

「もう置いて行かれるのは嫌なの
陽菜は必要のない人間みたいじゃん(涙)」

「そんな事・・・・・・」




「なーんてね・・・・嘘だよ・・・やっぱり一人で寝るね」

「待って!」

気が付いたら起き上がろうとする陽菜を組み敷いていた

「ゆう・・・ちゃん?」



陽菜の目を見ていると吸い込まれてしまう・・・

ゆっくり顔を近づけると目を閉じる陽菜

なんて綺麗なんだろう・・・
私が汚してしまってもいいのだろうか

軽くキスをしてまた見下ろすと
目を開け私を見て恥ずかしそうに


「もう一回チューして(бвб)」


そんなことを言われたらもう止まらない

今度は深いキスをしながらパジャマを脱がし
柔らかく大きな胸に触れると


「んっ・・・」


陽菜の甘い吐息にまた興奮する


私は流石にこの年だから処女じゃない
東京には色々な男が溢れていたけど
誰とも長続きはしなかったのはきっと・・・・


でも陽菜は?
このまま抱いてしまってもいいのだろうか・・


「んっ・・やぁっ・・・っ・・」

「ハァハァ・・・陽菜・・・好き」

「っん・・・陽菜も・・・」


気持ちよさに歪む顔も綺麗だと思うのは
惚れてるからなんだと思う

クチュッ・・・

「あっんッ・・・」


十分に濡れた下を触るとビクンと体が跳ね甘い声を出す


「初めて?」

「っ・・・バカきくな(怒)」


と言う事は初めてだって事だよね
私が初めてでいいのかな・・・迷っていると


「優ちゃんは頭でっかちのバカ」

「さっきからバカバカって(笑)」

「ずっと好きだったって言ったでしょ」

「・・・ありがとう陽菜」


守ってきてくれて・・・こんなバカな私に
初めてをくれてありがとう

大好きだよ