にゃんにゃんの誠実さと私の気持ちを汲んでくれたお父さん

にゃんにゃんに娘をお願いしますと頭を下げ
一緒に暮らすことを許してくれた


元々賃貸だったからそこを引き払い
にゃんにゃんのマンションで暮らすことに


「お金いらなかったのに・・」

「一人暮らしするより安く済むんだから
貰っておけばいいよ、その方が私も気兼ねなく暮らせるし(-∀-`) 」

「う〜ん・・・助かるのは助かるけど最近お給料上がって来たから」


一人だったらモデルだけで暮らしていけるくらいの金額に
近づいてきてるらしいのに
こういう仕事はいつダメになるかわかんないからって
本屋さんのバイトも辞めずに頑張ってるにゃんにゃん

なのに私は学校だけでバイトをしてない

少しでも生活の足しになれば良いなって思って
バイトしたいって相談したら

バイトしたら勉強できないでしょ
その分家事をしてくれた方が陽菜は助かるって言われて
必死に料理の腕を磨いた
それとにゃんにゃんにゆっくりしてもらいたくて


「それを溜めておいてさどこか旅行へ行きたいな」

「それいいね、海外とか行っちゃう?」

「行きたい行きたい、パスポート取らなきゃ
にゃんにゃんはもってるの?」

「去年グアムへ行ったから持ってるよ」

「流石だね(-∀-`) 」

「エヘン(бвб) 」


ドヤ顔も可愛いにゃんにゃん


「行くとしたら冬休かな」

「そうだね、でも年末年始はお父さんと一緒に過ごすんでしょ?」

「別にいいよ、にゃんにゃんこそ家に帰らなくていいの?」

「私も別にいい(笑)」

「じゃー学校休みになってにゃんにゃんとの休みが合えば行こう」

「寒い時にはやっぱ温かい所だよね(бвб) 」

「沖縄?」

「海外へ行きたいって言ったじゃん(笑)」

「そうだった、グアムだったら安いかな」

「そうだね、ハワイは高いから二人分はしんどいかな」

「自分の分は自分で出すよ(汗)」

「大丈夫、先月のお給料結構良かったんだ
今月もガルコレ入ってるし先月以上もらえると思うから」

「でも・・・・」

「じゃー出世払いで返して(笑)」

「出世するかな(;´-∀-)」

「まだまだこれからでしょ」

「うん、頑張る」


次の土曜日仕事へ行くにゃんにゃんと一緒に駅まで行き
近くの旅行代理店でパンフレットを沢山もらって帰って来た

ヨーロッパのなんて貰っても行けないよって言われたけど
見て行った気分になるだけならただだからって
並んでるパンフレットを一種類ずつ取り笑われた

何処へ行くかなかなか決まらなくて
やっと決まっても予算が合わなくて・・・

でも、そんな事をしている時間が楽しくて幸せだった


「にゃんにゃん好き(-∀-`) 」

「え、急にどうしたの?」

「言いたくなっただけ」

「なにそれ〜」

「にゃんにゃんは?」

「陽菜も好きだよ(бвб) 」

「アハッ(-∀-`) 」

「自分で求めておいて照れないでよ〜」

「面と向かって言われると恥ずかしい(;´-∀-)」


可愛いって言いながらキスしてくれたにゃんにゃん



私のすべてがにゃんにゃんで回っていた
にゃんにゃんなしでは生きていけないと思った

だから・・・・





こんなに早く別れが来るなんて私には想像できなかった