恥ずかしくなって席を立ちその場を離れた


まさか大島さんが陽菜の事を好きだったなんて

両想いだったんじゃん
どうして気づかなかったんだろう

少しの間離れて席の方を見ていると
難しい顔をして髪を束ねたり
ちょんまげにしたりして遊んでるんだけど
何してるの?

徐にシュシュを手に持ち
はぁ・・・・と大きなため息をついてるし

・・・・そっか


姿を見せると慌てて机の上に戻してる(笑)

それを手に取ると


「あっ!・・・・(;´-∀-)」


眉をハの字にしてシュシュをガン見(笑)

どうしよう、可愛い


「あのう・・・それ・・・私に・・・」

「手を出して」


両手で下さいって揃えて出すから


「左手だけ」

「う、うん・・・」

「ほらこうすればお揃い(бвб) 」

「小嶋さん(。-∀-)」


左手首にシュシュをつけてあげたら
涙を流して喜ぶから恥ずかしかった




そして三年生の4月


「にゃんにゃん誕生日おめでとう(-∀-`) 」

「ありがとう」

「高校最後の年も同じクラスになれただなんて
やっぱり私達って運命だったんだよね」

「そんなわけないでしょ
たまたまだよたまたま(бвб)」

「違う!初詣一緒に行った時、千円も出して
同じクラスになれますようにってお願いしたし
なんならお百度参り三度もしたし
テルテル坊主も作って毎日お願いしてたんだから」


テルテル坊主は聞かなかったことにする・・・・


優ちゃんの誕生日から
陽菜達は付き合いだしたんだけど

友達にはすぐばれた

色違いのシュシュを身につけてたのもあるんだけど


「にゃんにゃん!おはよう(-∀-`) 」

「にゃん・・・にゃん?」
優子達いつの間にそんな仲良くなってたの?」


小嶋さん呼びだった人が
いきなりにゃんにゃん呼びする?
それも誕生日の次の日から・・・・


「呼びたいって優ちゃんが言うから
良いよって言っただけ」

「優ちゃん・・・・」

「陽菜だけ大島さんじゃおかしいでしょ(汗)」


それから優ちゃんのグループと陽菜のグループは
一緒に遊ぶようになり
大人になってもその付き合いは続いていた



「ただいま(бвб) 」

「お帰り(-∀-`) 」


もうあの頃のようにポニーテールはしなくなったけど
お揃いのシュシュは大切に保管している


「髪伸ばさないの?」

「短い方が楽だからね」

「陽菜も切ろうかな」

「ダメ!陽菜は絶対長い方がいい!」

「朝なんて優子の倍はかかるんだよ(汗)」


年を重ねると呼び方も変わる


「どうして長い方がいいの?」


もう、ポニーテールはしないのに


「パジャマ姿でツインテールとかされた日には
断然萌えちゃうからね(-∀-`) 」

「変態(бвб) 」

「そこが好きなくせに
それにわざとしてるの知ってるんだから(-∀-`) 」

「うっさい」


ポニーテールが揺れなくても
あの頃のように彼女を見ている時間は変わらないし

なによりも今はこの笑窪に手が届く(бвб) 


「ちょっとつつくのやめてよ(;´-∀-)」


今年の優子の誕生日には
あのシュシュでポニーテールにする予定

変態さんには内緒だけどね(бвб) 




おしまい